臨床研究に従事する職員の採用枠組みについて事例紹介

臨床研究に従事する職員の
採用枠組みについて
事例紹介
平成27年9月8日
大阪大学医学部附属病院
未来医療開発部
山本 洋一
[email protected]
任期なしの割合
19
71
27%
未来医療開発部所属職員
4
12
33%
未来医療開発部所属職員:医師
1
研究支援
事務部
未来医療開発部
教
育
研
究
支
援
課
医
事
課
管
理
課
総
務
課
教育研究支援課:治験を含む臨床研究の事務業務で、看護師・薬剤師等以外のスタ
ッフが所属
採用についての問題点
●今までの雇用体系にない職種
データマネージャー
統計家
メディカルライター
プロジェクトマネージャー
モニター
監査
●雇用体系にあるが、専門化
事務職
●任期
●財源
●人材不足
●給与
●キャリアアップ・人材育成
2
CRC(未来医療センター)
特例化
任期なし
特任技術職員
任期5年
受託研究費(治験)
看護師
薬剤師
(検査技師)
附属病院収入(治
験)
看護師
CRC特例化の要件(未来医療開発部)
・5年以上のCRCとしての経験があること。
・リーダーシップを発揮し、指導能力のあること。
・CRCの認定を取得していること。
・学会等で発表した経験があること。
・今後以下のことを了解していること。
・CRC養成プログラムの作成およびCRCの育成
・年1回学会等での発表(代表・分担を含む)
・CRCの経歴を生かした職種に従事することがある。
(医師主導治験支援・モニター・DM・PM・プロトコール作成支援・
自主臨床研究支援等)
以上を勘案し、未来医療開発部運営企画会議で決定する。
3
モニター
特任技術職員
任期5年
看護師
TR経費
特例化
任期なし
看護師
病院収入
特任研究員
任期6年
薬剤師
総長裁量経費
データマネージャー
特任研究員 特任研究員 特任研究員
任期10年 任期10年
任期5年
早期探索
TR経費
TR経費
経費
特任研究員
任期10年
TR経費
看護師
派遣
●皆任期あり
●特任研究員で対応
★特任研究員:任期10年 職務給
4
統計家
特任研究員
任期10年
TR経費
寄附講座教員 寄附講座教員
特例化教員
任期あり
任期あり
任期なし
附属病院収入
●(寄附講座)教員、特任研究員で対応
治験事務局スタッフ
未来医療センター
医療職
特例化
任期なし
薬剤師
病院収入
特任技術職員
任期6年
看護師
受託研究費(治験)
教育研究支援課
事務職
常勤職員
任期なし
大学運営経費
特任事務職員
特任薬剤師
任期5-6年
任期10年
受託研究費(治験)
薬剤師
受託研究費(治験) ●事務職員の特例化が
できない。
5
臨床研究倫理委員会支援スタッフ(再生を含む)
未来医療センター
特例化
任期なし
看護師
医学部→附属
病院収入
医療職
特例化薬剤部
任期なし
薬剤師
附属病院収入
教育研究支援課
事務職
特任事務職員(任期5年)
倫理委員会課金
特任研究員
任期10年
薬剤師
総長裁量経費
職務給
大阪大学医学部附属病院
未来医療開発部所掌の課金制度
■未来医療開発部研究支援利用料
(大阪大学医学部附属病院未来医療開発部研究支援業務規程第5条
の規定に基づく研究支援利用料)
対象:学内、学外
■倫理審査委員会審査費用
(大阪大学医学部附属病院における倫理審査委員会規程第10条の規
定に基づく審査費用)
対象:学内のみ
■再生医療等提供計画審査料
(大阪大学特定認定再生医療等委員会規程第11条第1項及び大阪大
学認定再生医療等委員会規程第9条第1項の規定に基づく審査料)
対象:学内、学外
6
倫理審査に関わる費用
通し番号 区
1
分
項
目
金額(1研究
あたり)
当院が分担施設である研究
観察研究倫理審査 もしくは当院単施設で既存情報のみを用いた 2万円
研究
委員会
2
上記以外の観察研究
4万円
3
介入研究倫理審査 当院が分担施設である研究
委員会
当院単施設のみで行う研究
もしくは当院が代表施設として行う研究
4万円
未来医療倫理審査 当院が分担施設である研究
委員会
当院単施設のみで行う研究
もしくは当院が代表施設として行う研究
4万円
4
5
6
6万円
10万円
【備考】
・ 遺伝子治療、再生医療については該当しない
・ 阪大が分担施設の研究であっても、申請時に代表施設倫理委員会にて未承認の
場合は代表施設として扱う
・ 変更申請 ・実施状況報告書等については審査料請求の対象としない(初回申請時
のみ請求)
グラント申請
●プロトコル作成
●倫理審査
●CRC
●データマネジメント
●モニタリング
●監査
●統計解析
グラント申請前に見積もる
7
まとめ
雇用体系
人材
●地域・大学での人材育成
●人材供給
●職種に応じた雇用体系が必要
優秀な人材を長期雇用できるしくみ(企業との
競争に勝てる)
●事務職の任期撤廃
GCP、倫理指針を熟知した事務職を継続して
雇用できない
正規雇用の病院事務だけでは対応できない。
資金
●複数のグラントでの雇用を可
能にしてほしい
プロジェクト以外のことができな
いのは、非能率的
●グラント申請に人件費を組み
込む
8