JCA NEWS 2010.06 新 しいコンクリート舗装の補修工法を試験施工 (東京都北区) セメント協会は 4 月 21 日,コンクリート舗装の維持補修・機能向上に効果のあるダイアモン ドグラインディング工法の試験施工を行った。 この工法は欧米では一般的なもので,円筒状のシャフトにダイアモンドブレード(刃)を複数枚 装備したカッティングヘッドが下から上向きに掻き上げるように回転し路面を所定の深さに削 っていく。わが国では空港内や米軍基地内で数例があるのみでこれまで一般道路ではあまり例 が無かった。 特徴は,荒れた表面を削ることによる①平坦性の改善,②すべり抵抗の改善,③騒音の低減など が見込めるが ,米国 では大規 模な隊列を 組んで行う ことから経 済性の面か らも注目さ れている 。 施工個所は東京都北区内の区道で全長 60×幅 4mの区間。既存のコンクリート舗装は 50 年 前後が経過している。当日は 6 ㎜幅のブレードに 2 ㎜ピッチをつけ幅約 1m のヘッドをつけた グラインダーで施工,毎分約 1m の速度で表面を約 5 ㎜削った。これに伴い,施工前後で騒音・ 平坦性・すべり抵抗値を測定したがいずれもおおむね良好な値を示した。 今後は,本工法をコンクリート舗装の補修メニューの一つとして調査を進めていく予定。施工 は東成建設㈱。 左が切削前,右が切削後 グラインダーによる施工状況
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