【電動グラインダー】 現場事故の事例から学ぶ 再発防止対策! 労災事故“ゼロ”必達コミュニティー 前澤 眞澄 災害事例 21歳・配管工(男性)~電動グラインダー作業を終えた直後に 左大腿部を切創した。 【1】 電動グラインダーで鋼管の仕上げ作業を行っていた 【2】作業を終えて電源を切った 【3】中腰の姿勢で立ち上がり、目をそらした! その瞬間! 【4】まだ惰性で回転していた砥石が左大腿部に触れた! 【5】そして、男性作業員は長さ15cm の切創を負って出血した。 この事故の原因はどこにあるのでしょうか! 被災者が、高速で回転している砥石の危険性と、 完全に回転が停止するのを確認する注意を怠ったことが原因として上げられます! 再発防止対策 この災害の再発防止対策としては、 電動グラインダーの砥石が回転している間は、 絶対に砥石から目を離さないことが重要です。 電動グラインダー使用に、予想される潜在危険 <1> コンセントに接続した瞬間に、突然グラインダーが踊りだす。 <2> 使用中、しゃくられた振動で砥石に接触して負傷する。 <3> 切り粉、火花が目に入る。 <4> 砥石の取り換え中に、スィッチが入り踊りだして手足等を切創する。 <5> 使用中、作業場所から離れた際に、他者が触れて負傷する。 <6> ヒビのある砥石を使い、途中で割れて飛散する。 <7> 高所で、無理な体勢で作業し、誤って落とし下の作業者にあたる。 <8> 長時間の振動により、手の感覚が鈍り正常作業ができなくなる。 <9> 作業中に感電する。 <10> 作業中に、考え事をし、誤って直接砥石にふれてケガをする。 <11> 電源を OFF にした後、まだ回転している砥石に触れて負傷する。 <12> 回転したまま手に持って移動中、指がスイッチに触れて踊りだす。 電動グラインダーの、事故防止対策 <1> 本体の電電が OFF になっていることを確認してから、コンセントに接続する。 <2> 正しい姿勢で、電動グラインダー本体をしっかり持つ。 <3> 保護メガネを装着する。 <4> 砥石の取り換え、または点検・整備中は、電源を OFF にして行う。 <5> 使用中に作業箇所から離れる場合は、必ず停止させる。 <6> 砥石の保管場所は、乾燥したところに、また濡らさないようにする。 <7> 無理のない姿勢で作業ができるよう、作業環境を確保する。 <8> 両手で確実に固定して作業をする。また、疲れたら作業を中断する。 <9> 作業前に、コード状態や、破損がないか等を点検してから使用する。 <10> 作業中は集中し、手元・足元に注意しながら行う。 <11> 電源を OFF にした後も、完全に停止するまで本体から目を離さない。 <12> 移動するときは、必ずコンセントを抜いて持ち歩く。 その他の、電動グラインダーの事故防止対策として ★ スイッチ OFF 後、直ちに回転停止する、制動機能付きグラインダーを使用する。 ★制動板に接触させて、完全に砥石の回転を停止させる。 電動グラインダーは機械の大きさが小さいため、ともすると危険性の意識が薄れてし まい、作業に対する注意力が足りなくなってしまいがちですが、 実は、高速で回転するこの電動工具での事故は非常に多く発生しています。 今回のテキストで記載しましたように、電動グラインダー作業での危険性は、非常に たくさん潜んでいます。 作業者、現場責任者の方は、安全使用について周知徹底されるよう心掛けていただ きたいと思います。 以上で、電動グラインダーの事故防止対策について終わります。 ご安全に!
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