9月議会質問 通告に基づき3点について質問します 一点目は、地方創生と人口ビジョンについてです。 現在、黒部市総合戦略検討委員会を中心に、黒部市人口ビジョンや黒部市総合戦 略が計画されています。これは、国の地方創生を契機に、人口減少化社会におい て、本市が活力と魅力あるまちづくりを継続的に進めるための指針と期待され ています。 そこで、これらの計画が策定された後、本市における位置づけについて伺います。 また、人口ビジョンにて示される目標値が、今後本市で策定される第二次総合振 興計画など諸計画における人口の基本の数値となっていくのかについても併せ て伺います。 地方創生は、現政権の方針により強力に推進されています。 昨日、市長が新政会代表質問で答弁されたように、財源が不明確なことや、国の 特別交付税が少ないことなど、期待が大きいなかで、不安要素も多いと考えられ ています。 1 特に、実施する事業が、特別交付金だよりとなれば、ソフト事業などは支援終了 後に市単費用となりランニングコストの増大となる危惧があること、また、現政 権の強い方針が5年続くかを慎重に見極めることも重要なことから、今回作成 する計画において、5カ年終了前での検証と修正を行うことは非常に重要だと 認識しています。当局における計画の修正についての考え方をお伺いします。 さて、人口の自然増加を示す数値に合計特殊出生率があります。女性が生涯に出 産する赤ちゃんの人数を示す数値で、2.07 が人口維持に必要な数値と言われて います。 この数値は、15歳から49歳のすべての女性を対象として試算されています。 現実を捉えるには、現実的に15歳や49歳が出産することが少ないこと、日本 の価値観では圧倒的に婚外子が少ないこと、以上を加味することが肝要です。 本市の特徴です。 過去5年間の出産された女性は20歳から39歳の年齢層が全体の 95%を超え ています。また、25歳から44歳の結婚率は、約 65%と推移しています。 2 つまり、合計特殊出生率を向上させる、赤ちゃんの数を増やすには、 結婚率の向上や、高齢出産への対応も大きな役割はありますが、 現実的には結婚されている方が積極的に子供を持ちたい、もう一人持ちたいと 考えて頂く事の重要度が非常に高いと推測できます。 黒部市の計画では、2030年までに合計特殊出生率を 1.90 へ向上させること 目標にしていくと聞いております。ちなみに、これは、政府統計によるところの 昭和58年以前の数値です。 では、国勢調査、黒部市のデータ、計画の計画値を基にした具体的な分析です。 平成26年、20-39 歳の女性 4219 人、結婚率 65%として、2742 人の女性が出 産された赤ちゃんは 304 人でした。赤ちゃん1人あたりに必要なお母さんは、 9.0人でした。 平成31年では、20-39 歳の女性 3793 人、結婚率 65%として、2465 人の女性 が出産される赤ちゃんは 335 人。赤ちゃん1人あたりに必要なお母さんは、7. 4人の目標値です。 双子や経産、初産などもあり、当然一概には言えませんが、単純な具体例で考え 3 ると、現在 9.0 人に一人が出産していることを、7.4 人に一人が出産する社会を 目標としています。 9.0 人に一人から、7.4 人に一人。これもわかりにくい表現と感じます。 人口増社会から、人口減少化社会へ。経済拡大から、経済継続的成長時代へ。公 共サービスも分離拡大から、縮小統合時代へ大きく変化しています。 今後の義務的経費の増大が見込まれる中、出生率向上ために傾斜的な予算配分 をしていくには、このあたりをわかりやすく丁寧に市民の皆様に説明していく ことが重要と考えますが、市長の考え方を伺います。 次の大きな2つめ新幹線効果についてです。 新幹線開業より約半年が経過しました。合併時の新市計画の柱であり、悲願の開 業でした。 私は、3月14日、黒部宇奈月温泉6時47分発、東京行「はくたか552号」 に乗車し、車窓から黒部川を観た時に、先人への感謝と生涯忘れることのできな い感激を感じました。そして、糸魚川駅より折り返し、黒部宇奈月温泉9時1分 着、金沢行「はくたか551号」で降車し、激烈な歓迎を受けた時に、われわれ 4 の悲願は新幹線開業ではなく、新幹線開業による効果を持続的に向上させてい くことだと、そういった使命を感じたことも、また忘れることはできません。 そこで、新幹線開業半年が経過した今、乗降客数、駅周辺整備と利用方法、2次 交通の乗降客数、市内観光地の訪問客数について伺います。また、2次交通など 黒部市政にて対応する課題について、どのような時期に検証し、見直しを検討さ れるのかについて併せて伺います。 最後の大きな3つめ産業としての観光振興策について伺います。 観光は、産業として大きく期待されています。国の地方創生においても大きな柱 としてあげられ、北陸経済研究所では、観光は日本に残された唯一の成長産業か もしれないと示しています。 昨日の成川議員に引き続き、観光庁によると、交流人口増大による経済効果は、 定住人口1人当たり年間消費額124万円を旅行消費額に換算したところ、定 住人口1人分を補うのに、外国人旅行者は10人、国内宿泊旅行者は26人、国 内日帰り旅行者は83人と試算されています。 滞在消費額ですので、鵜呑みにはできませんが、滞在中における一定の考え方と しは参考にできます。 5 観光を産業ととられるならば、例えば消費額、例えば滞在時間、例えば市内波及 効果など一定の数値を基に検証し、効果的な事業を推進していくことが、観光を 成長産業へと押し上げることにつながると期待されます。 そこで、本市においては、どのような考え方で観光振興を進めていくのか基本的 なことを改めて伺います。また、併せて、本市において、観光関連事業の計画と 検証はどのような方法で取り組み、どのような指標を用いるのか、その考え方に ついて伺います。 以上、よろしくお願いいたします。 6
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