血管若返り術

杉山内科健康便り
今からで
も遅くない
平成26年7月号
血管若返り術
日本人の死因のトップであるガンと肩を並べるくらい多いのが、いわゆる”血管病”だ。「人は
血管とともに老化する」といわれ、血管の老化は動脈硬化を促進し、循環器系の病気を招
血管 当てはまる項目が5個以上の人は、
✔ 血管の老化度チェック
老化
血管の老化が進んでいる可能性が大
いつもお腹いっぱい食べる
早食いだ
歩く時間が殆どない
肉や揚げ物が好きでよく食べる
ほぼ毎日晩酌する
運動はほとんどしない
漬物や佃煮が好きでよく食べる
20歳の頃に比べて5kg
喫煙している
何にでもしょうゆ、ソース、マヨネー 慢性的に睡眠不足だ
以上太った
いつもストレスを感じている
イライラしている
ズなどの調味料をかける
外食したり、市販の弁当を食べる
麺類の汁は残さず飲み
仕事が忙しく休みが取
ことが多い
干す
れない
なぜ血管ケアが注目されているのか?
血管病
働き盛りの血管が猛スピードで老化している?!
●脳梗塞 ●脳出血
脳や心臓などの血管に起こる病気は、別名”血管病”と呼ば ●眼底出血 ●狭心症
れる。これは血管の老化=動脈硬化によって引き起これるも ●大動脈破裂●腎不全
の。脳卒中、心筋梗塞が代表的疾患。突然死もそうだ。
●腎硬化症●心筋梗塞
不規則な生活や睡眠不足、喫煙、高脂肪食、運動不足
●閉塞性動脈硬化症
そしてストレス・・いずれも悩ましい現代病の一つだが、これらは
血管の老化を早めるものばかりだ。
しなやかで弾力性のある血管は老化すると”硬化”し、硬く、もろくなる。硬化で血管の内腔
は狭くなり血液循環も悪くなる。血の塊ができたり、血管が破れる危険度がます。これらの老
化現象は、いきなり血管が硬化するのではなく、長い年数をかけて段階を踏んで徐々に変化
していくものだ。老化のスピードは、生活習慣によって個人差が出る。
血圧は血管の状態を表すバロメーター 高血圧、血糖高値、高LDLコレステロールの状態は、
いずれも血管壁にダメージを与えて、老化をはやめる。
血管を若返らせる生活術!!
血管は、生活習慣を改善すれば柔軟性 ストレスは交感神経の働きを高めて、
血圧を上げ、血管を傷つける。溜め込
を取り戻すことができる。今からでも遅くな
ス
まずに、できるだけ上手に解消したい。
ト
い。
レ
自分なりのストレス解消法を見つけて実行
血管ケアを始めよう。
ス
丈夫な血管づくりに大切なのは
しよう。
食
まず「減塩」。塩分の過剰摂取は
交感神経を鎮め、緊張をほぐす副交
生
血液中にナトリウムを増やし血液量
感神経を高めるには、リラックスが必要だ。
活
が増え、血圧は上昇する。又塩分
自分が心地よければ何でもOKだ
が血管壁に入り、血管を硬くする。
運動の三原則 ①ウオーキングで
「野菜」には、老化の原因となる活性
血流促進 ②ストレッチで柔軟性を
運
酸素の働きを抑える抗酸化物質が含ま 保つ ③筋トレで下半身を鍛える
れているので、積極的に取りたい。
動
血管の若返りのための有酸素運動には
「良質の蛋白質」は魚と大豆から取 ウオーキングが最適だ。血圧、中性脂肪、
る
LDLコレステロールの数値を
魚には不飽和脂肪酸のDHAとEPAが
下げるだけでなく、HDL
豊富なので血液をサラサラにする効果 コレステロールを増やす。
もある。
新小山市民病院島田和幸院長 www9.plala.or.jp/KEI-10KM
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