SEIKEI Formula Team - 成蹊大学 理工学部 システムデザイン学科

SEIKEI Formula Team
2015 年度活動企画書
平成 26 年 12 月
はじめに
SEIKEI Formula プロジェクトに協力してくださったスポンサーの方々、成蹊大学教授・講
師の方々、ご支援をしてくださったすべての方に感謝いたします。
2015 年度チームに引き継がれ、新チームの活動企画書を送付させていただきます。
この内容は今後の活動目標および、活動予定をお知らせする目的がございます。
それにともない、大会前と大会後に活動報告書をメールで送信させていただき、
教授・スポンサーの皆様にチームの活動内容を理解していただきたいと思っております。
これには、活動で生じた車両問題やそれへの活動方法など、SEIKEI Formula Team の活動を
逐一知っていただくものです。
今年度もより一層力を入れて活動していきます。
今後とも、SEIKEI Formula Team の活躍にご期待ください。
平年 26 年度 12 月 SEIKEI Formula Team 一同
01
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
目次
03
全日本学生フォーミュラ大会について
大会コンセプト
競技内容
大会出場校
06
2015 年度
チーム紹介
SEIKEI Formula Team プロジェクト 発足からの流れ
2015 年度 チーム編成
10
2014 年度車両の分析
2014 年度大会の結果と分析
前年度の各種目における考察
今年度の反省点
13
2015 年度車両の紹介
車両コンセプト
前年度車両の改善点
車両スペック
今後の予定
16
02
スポンサー様
ご紹介
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
全日本学生フォーミュラ大会について
大会コンセプト
全日本学生フォーミュラ大会は、自動車産業の発展に寄与するための、学生の「ものづ
くり育成の場」であり、学生の自主的なものづくりの総合能力を養成し、将来の自動車産
業を担う人材を育てるための公益活動と位置づけ、2003 年にスタートいたしました。
毎年 9 月に開催される全日本学生フォーミュラ大会に向け、約 1 年間、フォーミュラ・
スタイルの小型レーシングカーを開発・製作し、これにより機械・電気に限らず幅広い実
践的な知識を習得するとともに、コスト管理・マーケティング能力等のものづくりにおけ
る総合能力を養い、将来を担う優秀な技術者を育成することができます。また、昨今の若
手技術者や私たち学生に求められている「自ら問題を発見し、解決していく能力の向上」
が期待できるとともに、ものづくりの素晴らしさ・おもしろさを実感し、メンバー間のチ
ームワークやリーダーシップを発揮し、ものづくりを通して貴重な経験を得ることができ
ます。
競技内容
表 1 競技概要
競技種目
競技概要
配点[pt]
【技術車検】ルールに定められた車両の安全や設計内容の適合性の
車検
確認 【チルト】燃料漏れや転覆の確認、所定条件での排気音レベ
ルの確認
0
【ブレーキ】4 輪ブレーキの確認
コスト計算は、生産活動を実施するにあたり、考慮しなければなら
ない重要な要素である。生産 1000 台を仮定したコストテーブルに
コスト
基づき、事前提出書類のコストレポートを作成する。車両を見なが
ら、チームの事前提出書類を確認し、コストと車両の適合性を審査
100
する。また、当日審査において、部品製作過程などの口頭試問を実
静的競技
施し、それらの知識、理解度を評価する
プレゼンテーション能力を評価することが狙いである。プレゼンテ
プレゼンテーション
ーションは、「競技のコンセプトに沿い、製造会社の役員に、設計
が優れていることを確信させる」という仮想のシミュレーションの
75
下で実施する
設計
アクセラレーション
スキッドパット
動的競技
チームからの事前提出書類と車両をもとに、設計の適切さ、革新性、
加工性、補修性、組み立て性などを口頭試問により、審査する
0-75m での加速。各チーム 2 名のドライバーがそれぞれ 2 回、計 4
回走行し、タイムを競う
8 の字コースを用いて、コーナリング性能を評価する。各チーム 2
名のドライバーがそれぞれ 2 回、計 4 回走行し、タイムを競う
150
75
50
直線・ターン・スラローム・シケインなどによる約 800m の複合コ
オートクロス
ースを 2 周走行する。走行時間によって、車の全体性能と信頼性を
150
評価する
エンデュランス
燃費
合計
03
直線・ターン・スラローム・シケインなどによる周回路を約 22km
走行する。走行時間によって、車の全体性能と信頼性を評価する
エンデュランス時の燃料消費量で評価する
300
100
1000
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
表 1 のように競技ごとに賞が設けられており、合計点の高いチームが総合優勝となります。その他にも総合表彰、
表 2 にのような特別表彰が設けられています。
表 2 特別表彰一覧
賞名
ルーキー賞
概要
提供(敬称略)
日本大会初参加の各クラスの中で静的審査、動的審査のポイントの
最も高いチーム
CAE 特別賞
CAE 技術を効果的に活用している評価ポイントの最も高いチーム
最軽量化賞
全ての審査に参加した各クラスの中で最も軽量な車両チーム
ベスト・サスペンション賞
ジャンプアップ賞
スポーツマンシップ賞
ベスト3面図賞
サスペンション性能評価が高いチーム
ジェイアイ傷害火災保険
アルテアエンジニアリング
深井製作所
ゼット・エフ・ジャパン
全ての審査に参加した中で、前回大会比で最もポイントを
アップさせたチーム
スポーツマンシップの評価が高いチーム
ニコル・レーシング・ジャパン
タマディック
設計行為の集大成である" 図面 " を通じて審査員に
最もより多くの情報を適確に伝えたチーム
東京 R&D
オートクロスまでを完走したチームの中で、レーシングカー
ベストエアロ賞
としてもっとも効果的な空力解析および熱流体解析を行い、
東京 R&D
実践したチーム
パワートレイン賞
デザイン審査のパワートレインポイント上位 10 チームを
対象として、オートクロス審査のポイント上位 3 チーム
AZAPA
図 1 2014 年度 大会出場車両集合写真
04
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
大会出場校
京都大学
神戸大学
岡山理科大学
大阪大学
芝浦工業大学
青山学院大学
同志社大学
金沢工業大学
名古屋大学
愛知工業大学
Institut
Teknologi
Nopember
VIT University
京都工芸繊維大学
早稲田大学
横浜国立大学
岡山大学
日本自動車大学校
日本工業大学
慶應義塾大学
日本大学理工学部
東京理科大学
九州工業大学
豊橋技術科学大学
大阪工業大学
東海大学
静岡理工科大学
山梨大学
近畿大学
名古屋工業大学
岐阜大学
東京都市大学
千葉大学
関東
宇都宮大学
新潟大学
大阪市立大学
福井大学
National Institute of Technology –
Jamshedpur
大阪産業大学
埼玉工業大学
広島大学
金沢大学
立命館大学
東京大学
東京農工大学
東京電機大学
千葉工業大学
上智大学
崇城大学
Institut Teknologi Bandung
工学院大学
山口東京理科大学
トヨタ名古屋自動車大学校
鳥取大学
ものつくり大学
Universitas Gadjah Mada
茨城大学
北海道大学
成蹊大学
名城大学
King Mongkut's University
of Technology Thonburi
久留米工業大学
Tongji University
05
Sepuluh
北九州市立大学
富山大学
広島工業大学
日本工科自動車大学校
世田谷校
Fr Conceicao Rodrigues College of
(Engineering(Mumbai University)
Prince of Songkla University 、
Harbin Institute of
Technology at Weihai
ホンダテクニカルカレッジ
富山県立大学
Southern Taiwan University
Science and Technology
M.H. Saboo Siddik College
Engineering
of
of
国士舘大学
湘南工科大学
静岡大学
ホンダテクニカルカレッジ
関西
明星大学
日本大学生産工学部
Hubei University of Automotive
Technology
Maejo
University 、 Acropolis
Technical Campus
Ferdowsi University of Mashhad、
Hanoi University of Science and
Technology
UAS Dortmund
Universiti Teknologi、Malaysia Kuala
Lumpur
摂南大学
静岡工科自動車大学校
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
2015 年度チーム紹介
SEIKEI Formula プロジェクト
発足からの流れ
表 3 成蹊フォーミュラの流れ
2006 年 6 月
第 5 回大会
2007/9/12-15
参加チーム数
順位
―
―
機械工学科 4 年生を中心に卒業研究の一環としてプロジェ
クトが始動いたしました
参加 61 チーム中 28 チームしか成し遂げられなかったエン
59
48
デュランス(22km 耐久レース)の完走を果たし、新人賞 3
位という結果を残すことができました
第 6 回全日本学生フォーミュラ大会では参加 2 年目では難
第 6 回大会
2008/9/10-13
しいとされる総合 順位 10 位以内を目標に掲げ大会に臨み
77
38
ました。しかし、相次ぐ車両のトラブルに見舞われ、 動
的競技にほぼ参加出来ず、大会順位 38 位という結果に終
わりました
大会順位 10 位以内を目標に掲げ大会に挑みました。しか
第 7 回大会
2009/9/9-12
80
40
し、エンデュランスを走行中にオーバーヒートを起こし、
惜しくも完走することができず、大会順位 40 位という結
果に終わりました
大会順位 15 位以内を目標に掲げ大会に挑みました。静的
第 8 回大会
2010/9/7-11
85
16
種目では高得点を獲得し、動的種目では、スキッドバッド
以外完走し、得点を稼ぐことができました。結果は目標に
わずかに及ばず、16 位という結果になりました
大会順位 10 位以内を目標に掲げ大会に挑みました。しか
第 9 回大会
87
62
し、人数不足による設計、製作の遅れが生じてしまい、大
会までに車両の信頼性を向上することができず、今大会は
62 位という残念な結果になってしまいました
第 10 回大会
エンデュランス種目がリタイヤとなり動的審査での得点
82
45
があまり稼げませんでした。それにより、結果は 45 位で
した
第 11 回大会
6
86
27
全競技完走を達成しました。ブレーキにトラブルがありな
がらも、27 位という好成績を収めました
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
歴代車両のご紹介
2007 年度 SFT01
2008 年度 SFT02
2009 年度 SFT03
2010 年度 SFT04
7
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
2011 年度 SFT05
2012 年度 SFT06
2013 年度 SFT07
2014 年度 SFT08
8
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
2015 年度チーム体制
表 4 2015 年度チーム編成
学年
氏名
3
秋元 雄司
3
甲斐 貴子
3
大森 稔
班
担当パーツ
所属研究室
-
振動音響制御研究室
プロジェクトリーダー
計算力学研修室
コックピット・アッテネータ
-
計算力学研究室
フレーム
ボディ
役職
3
北野 玲
ペダル・ブレーキ・シフター
会計(研究費)
電子デバイス研究室
3
平間 和英
カウル・ラジエータ
渉外
流体力学研究室
3
松田 真
サスペンション
マネジメントリーダー
振動音響制御研究室
3
高橋 健太
サスアーム
車輌統括
材料力学研究室
3
前田 凌雅
ステアリング
-
制御工学研究室
3
沖田 周祐
ハブ・ナックル・ブレーキ
マネジメントリーダー
材料力学研究室
3
御手洗 誠
インテーク・燃料タンク
会計(部費)
流体力学研究室
3
飯島 清
エキゾースト・マフラー
-
制御工学研究室
3
矢野 貴大
3
草野 しおり
3
田沼 理菜
足回り
パワートレイン
プレゼン
駆動
-
知能機械研究室
電装
渉外
電子デバイス研究室
プレゼンテーション
-
材料力学研究室
表 5 2015 年度組織図
9
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
2014 年度車両の分析
第 12 回大会の結果と分析
静的審査につきましては、他大学の動向を参考するのは非常に大事となります。
また、チーム内での引き継ぎも非常に大事となります。今年度のチームは、来年度のチー
ムにしっかり指導をし、助言してまいります。
動的審査につきましては、事前に 100 キロほど耐久走行をしており、その際トラブルが
なかっただけに大変残念な結果となりました。
しかし、その耐久試験も疑似コースを用いて実施していれば、事前にバグを発見できた
のではないかと悔やんでも悔やみきれません。練習走行は、手間もお金もかかりますが、
ドライバーと車両のためにも疑似コースを用いて必ず実施するべきだと反省しました。今
年度の車両の完成度は、歴代で最も高いと自負しております。
この反省を来年度につなげると共に、さらなる進化を遂げてまいります。
第 12 回大会成績
全 90 チーム中
32 位
表 6 2014 年度成績結果
審査項目
デザイン
プレゼンテーション
コスト
アクセラレーション
スキッドパッド
オートクロス
エンデュランス
燃費
総合成績
10
2013 年度大会
2014 年度大会
(得点率)
(得点率)
57.00
(38.00%)
26.25
(35.00%)
30.87
(30.87%)
36.85%
(49.15%)
19.75
(39.50%)
72.12
(48.02%)
186.1
(62.03%)
22.69
(22.69%)
37.00
(24.67%)
31.58
(42.11%)
25.97
(25.97%)
23.44
(31.25%)
8.25
(16.5%)
103.81
(69.21%)
151.35
(50.45%)
411.63
配点
順位
150
63
75
45
100
37
75
49
50
39
150
28
300
19
0
100
32
361.1
1000
32
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
2014 年度の各種目における考察
第 12 回大会における各種目の結果、及び結果に

スキッドパッド
39 位
Best Time
5.889sec 獲得ポイント 8.25pt
対しての考察をまとめました。
[トップの大学は大阪大学で Best Time
4.869sec]
静的審査
コスト審査

37 位
まずまずの成績であると捉えています。ハブの
獲得ポイント 25.97pt
[トップの大学は同志社大学
獲得ポイント
94.1pt]
考察として、整合性はまずまず。しかし記入す
べきパーツが入っていなかった点に関しては反省
トラブルに悩まされつつも、このタイムを出せた
ことは大きいと感じました。
しかし、アンダーステア傾向のマシンであったた
めにドライビングしにくかったようです。
すべき点が多いと感じました。また、原価修正に
関しては適合し、正確でした。リアルケースシナ

オートクロス
28 位
Best Time
63.636sec 獲得ポイント 103.81pt
リオに関しては高評価を得ることができました。
[トップの大学は大阪大学で Best Time
プレゼンテーション審査

45 位
57.235sec]
2度目のハブのトラブルに時間を使ったために、
獲得ポイント 31.58pt
[トップの大学は名古屋大学
獲得ポイント
75.00pt]
考察として、販売戦略の根拠がしっかりとして
いませんでした。また、他大学のプレゼンテーシ
1アタックでのタイムであるにも関わらず28位
という結果を得られたことはよかったです。タイ
ムを上げることは可能であったとドライバーから
報告がありました。
ョンも伸びてきているので参考にして、上位進出
を目指さなければなりません。
設計(デザイン審査)


エンデュランス
1606.4sec
19 位
Best Time
獲得ポイント
151.35pt
63 位 37pt
[トップの大学は名古屋大学で Best Time
[トップの大学は大阪大学
獲得ポイント 145pt]
非常に悪い結果となってしまいました。デザイ
ンレポートの中身に根拠を示すべきでした。
審査員に対してより分かりやすい説明、的確さ、
明瞭さも必要でした。
アクセラレーション
ウェット路面での走行を余儀なくされてしまい
ました。その後のチームはドライタイヤでの走行
が可能であったため太刀打ちが全くできませんで
した。

動的審査

1309.9sec]
49 位 Best Time
5.421sec 獲得ポイント 23.44pt
[トップの大学は茨城大学で Best Time
4.118sec]
約 1 秒差。この時点でハブに大きなトラブルが
燃費
32 位
獲得ポイント 0pt
[トップの大学は京都大学で使用燃料 2.14L⇒
10km/L]
成蹊大学は 6.12L と非常に悪いものでした。原
因を早急に解明し、燃料調整も考えていかなけれ
ばならなりません。
起きタイムを伸ばすことができませんでした。

ペナルティー
-20pt
騒音再試験で不通過のため、減点を受けてしま
いました。
11
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
2015 年度に重点を置くべき改善点
以上の反省点から、2015 年度大会での審査は下記
のことに注意し改善を図ります。
動的競技
静的競技

コスト審査

例年弊チームの車両価格自体は比較的安価ではありま
すが、コスト点は思わしい点数ではありません。そこで
正確性と中身の充実を図り、アキュラシーポイントをま
アクセラレーション
車両の軽量化をしていきます。また、ドライバーの意
見をより参考にし、ドライバーの乗りやすい車両特性を
考えていきます。
ず伸ばす予定です。昨年度の担当者からの引き継ぎを徹

底してまいります。
スキッドパット
車両の軽量化、また車両のコンパクト化をしていきま
す。それに伴い、車両の旋回性能をより向上させた車両
プレゼンテーション審査

コンセプトをしっかりとした形にすることが重要だ
を設計、製作していきます。
と考えます。他大学とは何が違い、どこが優れているか
を車輌から伝えていけるかを意識してプレゼンテーショ

オートクロス
2015 年度は本番に近い形での試走をより増やしてい
ンを作っていきます。また、プレゼンテーション担当を
きます。また、実際のコースを把握し、車両特性をよく
設け、一緒に取り組んでいきます。
考えたうえで設計をしていきます。
デザイン審査

自分のパーツ以外への理解も深めるように、サブパー
ツ担当を設けます。何を聞かれても答えられるよう、完
璧な理解に努めます。

エンデュランス
一つひとつのパーツを入念に考え、コンセプトに沿っ
た車両を設計します。
図 2 2014 年度 車両写真
12
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
2015 年度の車両紹介
車両コンセプト
今年度の車両コンセプトは
「楽しさの具現化」
です。
コンセプトの意義
「楽しさの具現化」というコンセプトは、楽しいクルマはきっと欲しくなる、楽しいから
こそクルマに乗って、走らせたくなる。そして自分たちはそんな楽しいクルマを作りたい
と思い、3つの楽しさを考えました。
「操る楽しさ」
、
「所有する楽しさ」
、
「競う楽しさ」を具現化できるよう、今年度の
車両製作に臨んでいく所存です。
前年度車両からの改善点
①ドライバビリティの向上
②重量配分の適正化
③旋回性能の向上
図 3 2015 年度 開発中車両の写真
13
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
各パーツの設計指針
ボディ班


足回り班

パワートレイン班
【フレーム】
【サスペンション】
【排気】
[剛性の向上と軽量化の両立]
車両の挙動を安定させ、タイヤの接地面積を増
[軽量化(エキゾーストマニホールド)]
軽量化に向け、トラス構造の見直し、無駄な部
やすことで運動性能の向上を目指します。コー
軽量化を考え、パイプの肉厚は 1.2mm にしま
材を削減します。同時にパイプ肉厚を再検討し、
ナリング時のロール角を減らすため、レバー比
す。排気干渉を軽減させるために 4-2-1 の集合
車両全体での剛性バランスをとります。
を適正化し、ロール剛性を増加させます。また、
部の 4 本の管長を同じになるように設計します。
サスペンションの配置を見直すことで整備性を
また曲げの部分において 90 度以下の急な部分
向上させます。
を無くします。
せる様な設計を考えます。製作後の変更ゼロを
【サスペンションアーム】
[消音性能向上(マフラー)]
目指します。
[タイヤの追従性能の向上]
今回は純正マフラーの内部構造を参考に自作で
前年のジオメトリから、よりロールセンター移
マフラーを製作します。内部はパイプ 2 本と板
動量などの最適化を図ります。大会で重大な問
を使用してバッフルを作成して内部を複雑にし、
題は発生しなかったものの、ベアリングケース
パンチングパイプも使用します。吸音材として
を含めた精度の向上と、ベアリングやブラケッ
グラスウールを敷き詰め消音を図ります。
[他パーツの設計を活かす]
他パーツ担当とよく話し合う事で、互いを活か
【ペダル・ブレーキ】
[軽量化]
アクセルとクラッチに横引き機構を
採用し、シンプルなペダルユニットにすること
で軽量化を図ります。かつ、新たな解析ソフト
の導入により、ペダルの肉抜きの最適化を行い、
十分な強度を確保しつつ軽量化を図ります。
[精度およびドライバビリティの向上]
ペダルの製作に NC 旋盤を用いた削りだしに
より、従来のアルミ溶接による製作より歪みや
変形を抑え,精度およびドライバビリティの向
上を図ります。
【コックピット・シフター】
[ドライバビリティの向上]
シートに前後調整機構を採用し、
各ドライバーに合わせたポジション取りを可能
にすることでドライバビリティの向上を図りま
す。
[軽量化]
シフターを従来よりもマウントを
コンパクトにし、省スペースかつ軽量化を図り
ます。
【カウル】
[デザイン性の向上]
見た目に美しいデザインに仕上げ、
購買欲を高めるデザインに仕上げます。
[冷却効率の向上]
解析を行い、ラジエーターの性能を
最大限引き出せるようなカウルの形状、取り付
け位置にします。
トの取り付け方法についても再検討し、性能を
満たしたうえで高剛性・低重量を目指します。
【燃料】
[空気吸入量の向上]
【ステアリング】
前年度はエンジンのふけが悪い時があり、吸入
[力のロスの改善]
量が足りないと考え吸気管の曲げをできるだけ
昨年のマシンはラック軸とタイロッド軸が同軸
減らし、曲げ損失を少なくする設計を行います。
上ではなく、操舵の際の力のロスがあったと考
また、サージタンクの容量を増やし、馬力の向
え、今年は 2 つの軸を可能な限り一直線上にす
上も図ります。
ることで操舵の際の力のロスを抑えます。
【吸気】
[アッカーマン率]
[リスクの軽減]
昨年のマシンのアッカーマン率はおおよそ 40%
前年度は試走会で燃料不足から燃料タンクを増
でアンダーステア気味だった。このことから今
設したので、今年度はあらかじめ大きめの燃料
年のマシンはアンダーステアを防ぐために、ア
タンクを積み燃料切れを図ります。また、前年
ッカーマン率を下げてグリップ率の向上を図り
度同様に燃料タンクをエンジン・エキマニ・ラ
ます。
ジエータから遠ざけることで、タンク内の燃料
の熱膨張を防ぎます。更に、バッフルプレート
【ハブ・ナックル】
の高さ解析から燃料ラインへ燃料が絶えず送り
[安全性の向上(アップライト)]
「楽しさの具現化」というコンセプトを実現す
込まれるようにします。
るため、安全性・耐久性・整備性の向上を目指
【駆動】
します。
[最適なギア比の設定]
解析、および形状の決定には、アルテアエンジ
前年度のものより加速性能が向上するようにギ
ニアリング株式会社の INSPIRE というソフトを
ア比を設定することで、コース上でのマシンの
利用します。
最高速を上げます。
製作方法を手作業による製作から、NC 旋盤を利
用した製作に変更し、精度の向上を図ります。
【電装】
[管理しやすい電装]
[安全性の向上(ハブ)]
昨年度の電装は、配線を折り曲げている部分が
昨年度よりも、ハブボルトや、ブレーキディス
多くありました。また、ハーネスの色も同じな
ク取り付け部などの幅を増やし、安全性を強化
ので各センサの整備が困難だったと考えられま
します。
す。本年はモックアップを製作した上でシミュ
アップライトと同様に、アルテアエンジニアリ
レーションを実施し、配線の長さを精確に測っ
ング株式会社の INSPIRE を利用します。
て製作します。また、ハーネスの色も変え、整
また、こちらも NC 旋盤を利用した製作に変更
備性を向上させます。
し、精度の向上を図ります。
14
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
今後の活動予定
月
9
10
11
12
1
車輌コンセプト
検討
2
3
4
5
6
7
8
富士試走会
安全構造
同等性フォーム
大会エントリー
9
茂木試走会
フ
ォ
ー
ミ
ュ
ラ
大
学
ス
ケ
ジ
ュ
ー
ル
・
就
職
活
動
静的審査
対策
設計
パ
ッ
ケ
ー
ジ
レ
イ
ア
ウ
ト
完
成
静的審査
対策
シ
ェ
イ
ク
ダ
ウ
ン
車輌製作
部品手配
静的審査
対策
デザインレポート
スペックシート
走り込み・試走会
車輌調整
ガ
レ
ー
ジ
大
掃
除
本大会
コストレポート
シェイクダウン
証明書
企業説明会
エントリー
冬休み
面接・試験
春休み
10 月 19 日
フレームCAD図・仮完成
↓
10 月 25 日
フレームCAD修正・完成
↓
10 月 30 日
第一回パッケージミーティング
↓
11 月 20 日
第二回パッケージミーティング
↓
12 月 16 日
第三回パッケージミーティング
↓
12 月中旬
パッケージデザイン完成
↓
2 月中旬
フレーム完成
↓
4 月中旬
シェイクダウン
↓
5 月以降
マシンの理解・ドライバーの練習
※パッケージミーティング:車両設計の進捗状況を先輩方に発表し、ご指摘をいただく機会となっております
15
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
スポンサー様 ご紹介
最後に、本プロジェクトに多大なるご支援、ご協力してくださりました大学、企業の皆様方、自動車技
術会、また公私にわたり、ご支援、ご厚情を授かりました関係者の皆様に心より厚くお礼申し上げます。
今後も皆様のご好意を無駄にしないために、継続発展出来るよう努力して参りますので、ご支援、ご声援
のほど、なにとぞよろしく申し上げます。
SEIKEI Formula Team の活躍にご期待ください。
企業スポンサー 様 一覧(50 音順)
アルテアエンジニアリング
株式会社
東北ラジエータ
様
東鋼管工業株式会社
様
トタル・ルブリカンツ・ジャ
パン
一世印刷株式会社
様
様
様
株式会社ナップス三鷹
えびづか接骨院
様
様
日信工業株式会社
株式会社エフ・シー・シー
様
様
有限会社新高ギヤー
様
本田技研工業株式会社
カズマスポーツ
日東紡
様
様
様
株式会社ニフコ
様
株式会社キノクニエンタープ
ライズ
様
フォーミュラランド
ラー飯能
協和株式会社
様
様
株式会社ブリジストン
様
株式会社前川試験機
有限会社小林機工
様
様
モリシン工業株式会社
昭和高分子株式会社
住友電装
様
株式会社ミスミ
様
様
株式会社武蔵境自動車教習所
様
様
ゼロワン
株式会社村上製作所
様
有限会社守屋商店
ダウ化工株式会社
16
様
様
株式会社ユタカ技研
つなぎ屋本舗
様
様
様
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
ワタナベ
様
Auto Parts Service 様
個人スポンサー 様
村上 善一様
HAIR CLINIC
髪屋
様
(成蹊大学工学部機械工学科第 10 期生,株式会
社村上製作所 社長)
長江 洋一様
NTN 株式会社
(成蹊大学工学部機械工学科第 10 期生,六興電
様
気株式会社 取締役兼代表執行役社長)
若林 敬三様(成蹊学園野球部蹊球会)
THK 株式会社
藤澤 慶彦様(サカイオ-ベックス株式会社 特別
様
顧問)
川野 秀一様(三菱自動車工業株式会社開発本部
成蹊会工学部同窓会
様
長付)
八代 俊彦様(成蹊学園野球部蹊球会)
林 洋生様(有限会社林設計事務所)
成蹊大学理工学部
様
岡田 茂樹様
(三菱自動車工業株式会社業務監査部)
沼 様(三菱自動車工業株式会社)
成蹊大学創立 100 周年記念事
業 様
伊神 智之様(成蹊大学卒業生,日産自動車株式
会社)
前田 則一様(成蹊大学卒業生,大学宇宙工学コ
ンソーシアムアドバイザー)
林 洋文様(成蹊大学工学部機械科第 8 期生)
衣袋 久生様 (成蹊大学理工学同窓会)
17
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書
最後に
私たち SEIKEI Formula Team は、2015 年 9 月
に開催される『第 13 回全日本学生フォーミュラ
大会』への参戦を目指し、スポンサー様を募集し
ております。
特に今年は、支援金減額の影響により資金面で大
変苦労しており、私たちの活動にご理解・ご賛同
していただき、ご支援していただけるスポンサー
企業様、もしくは個人スポンサー様を必要として
おります。具体的なスポンサーシップの概要につ
いては、以下をご覧ください。
スポンサーシップの概要
① 資金のご支援 (1 口 1000 円)
企業様:10 口以上
個人様:1 口以上
ご支援いただいた資金はチームの運営、遠征など
に掛かる費用として使用させていただきます。
② 物資のご支援
これらの支援を頂いた企業様へは、私たち
SEIKEI Formula Team で
1.車両への広告の掲載 (社名・ロゴ等)
2.ドライバースーツ・ピットスーツ・ヘルメッ
トへの広告の掲載 (社名・ロゴ等)
3.配布資料への広告の掲載(スポンサー活動・
活動企画書/報告書・学内イベント用パンフレッ
ト等)
4.ホームページにおける企業名の社名・ロゴ・
リンクの掲載を主とし、その他企業様のご要望に
可能な限りお応えできるよう尽くしますので、ご
支援のほど、よろしくお願いいたします。
連絡先
チームリーダー
甲斐
貴子
メールアドレス [email protected]
電話番号 090-6497-4013
18
SEIKEI Formula Team 2015 年度 企画書