CFRP(炭素繊維強化プラスチック)

<経済用語解説>
ちょっと教えて!
現代のキーワード
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)
鉄よりも軽くて強い樹脂、成形性向上がカギ
炭素繊維で強化された樹脂を指します。Carbon Fiber Reinforced Plastics の頭文字を
とって CFRP と呼ばれます。炭素繊維は鉄に比べて同じ重量なら 10 倍の強度を持つ材料で
す。現在、軽くて強い CFRP は、航空宇宙や自動車の分野だけでなく、橋脚など土木建築、
風力発電などエネルギー、ゴルフのシャフトなどスポーツ・レジャー分野などさまざまな
材料に展開されており、高い成長が期待されています(図)
。
一方、CFRP にも問題があります。材料・製造コストが鉄鋼など従来の材料に比べて高価
な上に、製品や部品に成形するのに時間がかかることです。CFRP は熱硬化樹脂を使ってい
るため、加熱して樹脂を固めるための時間が必要で、大量生産には向きません。そこで、
熱を加えて成形し、冷えることで固まる通常の熱可塑性樹脂を CFRP に使用する動きが出て
います。現時点では強度など解決すべき課題が多くありますが、熱可塑性樹脂の CFRP が実
用化されれば、同製品の市場が飛躍的に拡大するでしょう。
東レ経営研究所「ちょっと教えて!
現代のキーワード」