地方独立行政法人大阪市立工業研究所における 競争的資金等の取扱

地方独立行政法人大阪市立工業研究所における
競争的資金等の取扱に関する規程
制定
平成20年4月1日
最近改正
規程第101号
平成27年1月1日
(目的)
第1条
この規程は、地方独立行政法人大阪市立工業研究所(以下「法人」という。)における
競争的資金等の取扱いに関し、適正に運営及び管理するために必要な基本的事項を定めるこ
とを目的とする。
(定義)
第2条
(1)
この規程において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる 。
ガイドライン
文部科学省作成の「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイド
ライン」
(2)
補助金
法人の研究員が研究課題を設定し、資金配分機関の審査を経て交付される資金
(3)
委託費
資金配分機関が設定した研究課題に対して、法人の研究員が応募し審査を経て
採択された後、資金配分機関と法人との間で委託契約(再委託契約を含む)が締結され交
付される資金
(4)
競争的資金等
ガイドラインの別紙に示された制度、その他国の各省庁が所管する団体、
民間財団等の競争的研究資金制度で交付される補助金及び委託費
(5)
所管機関
(6)
科研費
競争的資金等にかかる事業を所管する機関
独立行政法人日本学術振興会又は文部科学省が募集する科学研究費助成事業で
交付される資金
(7)
直接経費
競争的資金等により行われる研究遂行に直接必要な経費及び研究成果の取り
まとめに必要な経費
(8)
間接経費
競争的資金等による研究の実施に伴う研究機関の管理等に必要な経費
(9)
職員等
(10)
研究企画委員会
競争的資金等にかかる事業の運営及び管理に携わる法人の職員等
地方独立行政法人大阪市立工業研究所業務推進委員会設置規程第2条
に定める委員会
(適用範囲)
第3条
競争的資金等にかかる事業の運営及び管理については、この規程を適用するものとす
る。ただし、ガイドラインの別紙に示された制度、その他国の各省庁が所管する団体、民間
財団等の競争的研究資金制度に基づく特別な定めのある場合を除く。
(責任と権限)
第4条
競争的資金等にかかる事業を適正に運営及び管理するため、法人に最高管理責任者、
統括管理責任者、事務責任者及びコンプライアンス推進責任者を置く。
(1)
最高管理責任者は、地方独立行政法人大阪市立工業研究所公正な職務執行確保のための
内部統制の体制に関する規程(以下「内部統制体制規程」という。)第3条第2項に定める
最高責任者である理事長がその任に当たり、競争的資金等の運営及び管理について法人全
体を統括し最終責任を負うものとする。
(2)
統括管理責任者は、最高管理責任者を補佐し競争的資金等の管理及び運営について、全
体を統括する実質的な責任と権限を持つものとし、内部統制体制規程第3条第2項に定め
る副最高責任者のうち、研究担当理事がその任に当たる。
(3)
事務責任者は、実質的に競争的資金等の管理及び研究者の研究者番号等の登録管理をす
- 1 -
るものとし、企画部長がその任に当たる。
(4)
コンプライアンス推進責任者は、内部統制体制規程第5条第2項に定める内部統制責任
者のうち各研究部長がその任に当たる。コンプライアンス推進責任者は、自己の管理監督
又は指導する研究部署内での適正な運営及び管理における対策を実施し、実施状況を確認
するとともに、実施状況を統括管理責任者へ報告しなければならない。また、不正防止を
図るため部署内の職員等に対し、研究企画委員会及び事務責任者と共にコンプライアンス
教育を実施し、受講状況を管理監督する。
(通報・告発等窓口)
第5条
法人内外からの競争的資金等にかかる事業の不正に関する通報・告発等を受け付ける
ため、総務部長及び研究企画委員会委員長に通報・告発等窓口を置く。
2
通報・告発等を受けた場合、通報・告発等窓口は受付から30日以内に、内容の合理性を
確認し調査の要否を判断するとともに、当該調査の要否を当該所管機関に報告しなければな
らない。
3
前項において、受け付けた通報・告発等に調査の必要があると判断した場合は、内部統制
体制規程第6条に定める内部統制連絡会議に当該内容を報告する。
(競争的資金等にかかる事業における調査等)
第6条
前条第3項において通報・告発等窓口から報告を受けた内部統制連絡会議は、調査(不
正の有無及び不正の内容、関与した者及びその関与の程度、不正使用の相当額等についての
調査)の実施に際し、調査方針、調査対象及び方法等について当該所管機関に報告、協議を
行わなければならない。
2
内部統制連絡会議は、不正の有無及び不正の内容、関与した者及びその関与の程度、不正
使用の相当額等について認定することとする。
3
内部統制連絡会議は、前項の認定に基づき通報・告発等の受付日より210日以内に、調
査結果、不正発生要因、不正に関与した者がかかわる他の競争的資金等における管理・監査
体制の状況、再発防止計画等を含む最終報告書を、当該所管機関に報告しなければならない。
期限までに調査が完了しない場合、調査の中間報告を行うこととする。
4
内部統制連絡会議は、当該所管機関の求めに応じ、調査の終了前であっても、調査の進捗
状況報告及び中間報告を提出しなければならない。また、調査に支障がある場合を除き、当
該事案にかかる資料の提出又は閲覧、現地調査に応じることとする。
5
内部統制連絡会議は、調査の過程であっても、不正の事実が一部でも確認された場合は、
速やかに当該不正を認定し、当該所管機関に報告しなければならない。
6
最高管理責任者は、調査中の案件においては必要に応じ、調査対象にあたる競争的資金等
の執行停止を命じることができる。
(競争的資金等にかかる事業の相談窓口)
第7条
競争的資金等にかかる事業の申請や執行に関する方法等について法人内外からの相談
を受け付けるため、企画部に相談窓口を置く。
(経費の管理)
第8条
2
競争的資金等の執行に関する事務は企画部が所掌する。
科研費において、直接経費は専用の預金口座を設け運営及び管理するものとする。直接経
費の預金によって生じる利息は法人に属するものとする。研究者は、交付された間接経費を
速やかに法人に譲渡するものとする。
3
競争的資金等で購入した設備、備品、図書等は原則として法人に帰属するものとする。ま
た科研費によって購入したものの帰属については地方独立行政法人大阪市立工業研究所科学
研究費助成事業に係る運用要綱(以下「運用要綱」という。)による。
- 2 -
4
経理に関する事務は、地方独立行政法人大阪市立工業研究所会計規程、地方独立行政法人
大阪市立工業研究所契約規程(以下「契約規程」という。)及び地方独立行政法人大阪市立工
業研究所競争的資金等に係る間接経費の取扱に関する規程に基づいて執行するとともに、関
係法令並びに所管機関が定める各種の規定等を遵守しなければならない。
(物品の発注と検収)
第9条
研究に必要な物品は、契約規程に基づき、企画部において発注と検収を行い、研究者
に物品の引き渡しを行うものとする。ただし、科研費については運用要綱による。
(出張)
第10条
競争的資金等を用い出張を行う場合は、地方独立行政法人大阪市立工業研究所職員
旅費規程及び地方独立行政法人大阪市立工業研究所外国旅行の旅費に関する規程(以下「旅
費規程等」という。)に定めるところにより実施する。
(規程類の遵守)
第11条
職員等は、競争的資金等での研究業務の実施にあたり地方独立行政法人大阪市立工
業研究所職員就業規則(以下「就業規則」という。)、地方独立行政法人大阪市立工業研究所
倫理綱領及び旅費規程等の規程類を遵守するほか、職員等及び物品等納入に係る事業者は関
係法令及び所管機関が定める各種の規定等を遵守し、適正な執行に努めなければならない。
2
関係法令及び各種規程の遵守を宣誓する為、職員等及び物品等納入業者のうち法人が指定
した者は、競争的資金等の執行に際して、それぞれ様式第1又は様式第2に定める誓約書を
最高管理責任者へ提出しなければならない。
(防止計画推進部署)
第12条
ガイドラインに定める防止計画推進部署については、研究企画委員会を充てる。
(不正防止計画の策定及び実施)
第13条
統括管理責任者は、競争的資金等にかかる事業を適正に運営及び管理し不正を発生
させる要因を把握するために、不正防止計画の策定・実施について統括しなければならない。
(監査)
第14条
競争的資金等の適正な管理のため、モニタリング、リスクアプローチ監査、内部監
査を実施する。実施においては別に定める競争的資金等の監査手順に従い行うものとする。
(不正に対する処分)
第15条
前条に定める監査又は通報・告発等を受けて行われる第6条に定める調査等におい
て不正が認定される場合、地方独立行政法人大阪市立工業研究所職員懲戒規程に基づき設置
される職員懲戒審査委員会の調査結果により、不正の内容、関与した者及びその程度、不正
使用の相当額等について明確にした上で就業規則第54条に定める懲戒処分を行うものとす
る。
2
不正に関与した事業者に対しては、契約規程第60条及び第64条に基づいて措置を行う
こととする。
3
法人は、不正において私的流用など、行為の悪質性が高い場合には、刑事告発や民事訴訟
の法的な手続きを、また不正により法人に損害を与えた場合には損害賠償請求をすることが
ある。
(その他)
第16条
附
この規程に定めるもののほか、必要な事項については、別途理事長が定める。
則
この規程は、平成20年4月1日から施行する。
附
則
- 3 -
この規程は、平成22年4月1日から施行する。
附
則
この規程は、平成27年1月1日から施行する。
- 4 -
様式第1(第11条関係)
(職員等用)
誓
約
書
平成
年
月
日
地方独立行政法人大阪市立工業研究所
理事長
様
所属:
氏名:
印
競争的資金等にかかる事業の執行にあたり、下記事項を遵守することを誓います。
記
1
職務の遂行にあたっては、関係法令及び所管機関が定める各種の規定等を遵守し、一切の
不正を行わないこと。
2
不正行為と思われる事柄を認識した際には、ただちに地方独立行政法人大阪市立工業研究
所における競争的資金等の取扱に関する規程に定める通報・告発等窓口に通報すること。
3
本法人が指定する研修(講習・説明会等を含む。)に参加すること。
4
研究活動に従事するにあたっては、有意義な研究活動が行われるように努め、研究者の倫
理に基づき誠実に研究活動を行うこと。
以上
- 5 -
様式第2(第11条関係)
(物品等納入業者用)
誓
約
書
平成
年
月
日
地方独立行政法人大阪市立工業研究所
理事長
様
会社名:
代表者:
印
弊社は、貴研究所に物品等を納入するにあたり、下記の事項を遵守することを誓います。
記
1
関係法令及び所管機関が定める各種の規定等を遵守し、物品等の購入依頼に際しては、会
計上、公正かつ適切な処理を行い不正に関与いたしません。
2
発注依頼書等に基づく納品・検収業務についても貴研究所の指示に従い、協力いたします。
3
貴研究所が研究費に関して実施する監査等に際して、取引帳簿の閲覧・提出等の要請があ
った場合は、可能な限りこれに協力いたします。
4
万一、弊社に不正が認められた際は、取引停止を含むいかなる処分を講じられても異議は
ありません。
5
貴研究所職員等から不正な行為の依頼等があった場合は、貴研究所総務部長又は研究企画
委員会委員長に通報いたします。
以上
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