社会的共通資本 としての森

東京大学
出版会
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Social Common Capital
社会的共通資本
としての森
2015年
3月下旬
刊行
宇沢弘文, 関 良基――[編]
森林の活用は,地域の文化とコモンズの安定性をもたらせた.森林資源の略奪を批
判し,森林は自然環境の持続性と,社会と文化の安定性を確保するための社会的共
通資本のネットワークの重要な一環であることを多面的に考察する.
ISBN978-4-13-030252-4 A5判/344頁/本体5400円+税
〈主要目次〉
はしがき(宇沢弘文・関 良基)
プレビュー(宇沢弘文・関 良基)
序 章 社会的共通資本と森林コモンズの経済理論(宇沢弘文)
第Ⅰ部 森は緑のダム
第1章 森林の保水力と緑のダム機能(蔵治光一郎・五名美江)
第2章 森林回復による治水機能の向上はダムに優る(関 良基)
第3章 横川山の入会の変遷と「流域コモンズ」の可能性(保屋野初子)
第Ⅱ部 森を育む思想と文化
第4章 コモンズとしての森林
――学校林の歴史に宿るエコロジー思想(三俣 学)
第5章 地域と森林の時間軸・空間軸――流域圏と農山村の遺産(山本美穂)
第6章 平和の森――先住民族プナンのイニシアティブ(金沢謙太郎)
第7章 イノシシと日本人の関係史
――自然領域と人間領域の適正な配分(小寺祐二)
第Ⅲ部 森を支える制度
第8章 制度資本としてのコモンズ
――政令指定都市の中の森林・林業を事例として(池田寛二)
第9章 自然災害リスク管理と保安林制度のあり方
――オーストリア・チロル州の保安林改良事業と野渓監護事業を
中心に(古井戸宏通)
第10章 林業労働者のキャリア形成支援と「緑の雇用」制度(興梠克久)
終 章 森林を社会的共通資本とするために(関 良基)
あとがき(関 良基)
Social Common Capital
好評
既刊
社会的共通資本としての川
宇沢弘文, 大熊 孝――[編]
川は誰のものか.先人による巧みな治水と利水の知恵から,現代における「脱ダム」思想の意義を論じ,コモンズ
による川の共有を説く.川とそれを取り巻く住民に正面から向き合ってきた執筆陣による,人と川との新しい付き
合い方の創造. ISBN978-4-13-030251-7 A5判/426頁/本体4800円+税
【注文書】
社会的共通資本としての森
冊 本体5400円+税 ISBN978-4-13-030252-4
社会的共通資本としての川
冊 本体4800円+税 ISBN978-4-13-030251-7
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