Vol.34-4

平成27年 年頭所感
経済産業省 産業技術環境局長 Japan Association for Metrology Promotion
Winter/2015
片瀬 裕文
2015年の年頭にあたって
加島 淳一郎
一般社団法人 日本計量振興協会 会長 日計振情報
第13回全国計量士大会のご案内
平成26年度計量記念日全国大会
Vol.34-4
一般社団法人 日本計量振興協会
「何でもはかってみようコンテスト」
10年目を迎えて
計量
ジャーナル
Japan Association for Metrology Promotion
Winter, Vol.34-4 / 2015
CONTENTS
4
平成27年 年頭所感
経済産業省 産業技術環境局長 片瀬 裕文
6
2015年の年頭にあたって
一般社団法人 日本計量振興協会 会長 加島 淳一郎
7
日計振情報
7
◆第13回全国計量士大会のご案内
8
◆理事会概要報告
9
◆第4回自動はかりの計量管理に関する調査検討委員会
9
◆第1回第2回計測管理システムの調査研究委員会
10
◆平成26年度ISO/TC12国内委員会・JIS原案作成委員会開催
11
◆第11回九州計量士連絡協議会の活動
12
◆平成26年度計量記念日全国大会
14
◆「何でもはかってみようコンテスト」10年目を迎えて
進化する「何でもはかってみようコンテスト」
東京大学名誉教授 北森 俊行
「何でもはかってみようコンテスト」審査に係わった10年
東京学芸大学名誉教授 大井 みさほ
16
23
◆何でもはかってみようコンテスト・計量啓発標語入選作品紹介
計量エッセイ
はかりのJCSS認定取得で感じたこと
城南電計株式会社 校正室 長田 幸晴
25
30
計量行政情報
◆官報情報
産総研コーナー
計量標準総合センター(NMIJ)の近況報告
独立行政法人 産業技術総合研究所 計量標準管理センター 計量標準計画室 渡辺 博道
34
編集後記
計量ジャーナル Vol.34-4
3
平成27年 年頭所感
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片瀬 裕文
経済産業省 産業技術環境局長 平成27年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。本年が皆様にとって幸多く、実り豊かな一年となることを心
よりお祈り申し上げます。
安倍内閣が発足して2年が経ち、有効求人倍率は22年ぶりの高水準となり、賃上げ率は過去15年で最高水準を記録し
たほか、企業の経常利益は過去最高水準となるなど、雇用や企業収益を中心に経済の好循環が生まれ始めております。
この好循環を日本全体に拡大するためにも、
「成長戦略」を力強く実行していくことが重要であり、経済産業省として
全力で取り組んでいるところです。
日本は、少子高齢化、資源・エネルギー問題など、大きな挑戦が目の前に迫っています。これは、イノベーションに
より、世界に先駆けて新たな成長分野で大きな市場を獲得するチャンスを眼前にしているということでもあります。
昨年6月に「日本再興戦略」改訂2014が閣議決定されました。日本を「世界で最もイノベーションに適した国」とす
るために、絶えず革新的な技術シーズが生み出され、そのシーズを円滑に事業化するための仕組み作りが必要だとされ、
我が国のイノベーションシステム全体の改革の方針が位置づけられています。今年はそれを踏まえ、様々な施策を実行
してまいります。
具体的には、政府全体の公的研究機関に先行し、産業技術総合研究所(産総研)及び新エネルギー・産業技術総合開
発機構(NEDO)において革新的な技術シーズを事業化へと繋げる「橋渡し」の機能強化を進めます。
また、企業が大学や研究機関、他の企業の技術力を活用して研究開発に取り組む「オープンイノベーション」の促進
も鍵となります。中堅・中小・ベンチャー企業と産総研のような「橋渡し」機能を持つ公的研究開発機関との共同研究
への支援と、オープンイノベーションを優遇する税制措置の拡充を通じて企業行動の変革を促します。
ベンチャー企業は、意志決定のスピードが速く、市場規模に関わらず機動的に事業化を図るなど、大企業とは異なる
特性があり、イノベーションの担い手として重要な役割を果たすことが期待されています。ベンチャーキャピタル等か
らの出資を受けるアーリーステージの研究開発型ベンチャーへの支援や、実用化開発に対する大胆な助成と国内のベン
チャーキャピタル育成、海外からのベンチャーキャピタル誘致を総合的に行い、我が国のベンチャーエコシステムを形
成します。
このような、イノベーションを生み出す環境整備の取り組みに加えて、国が主体的に研究開発に投資していくことも
重要です。国家的・社会的に重要な課題を解決し、次世代の市場の創造のため、健康産業の活性化、革新的エネルギー・
4
平成27年 年頭所感
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環境技術に対する研究開発の推進、次世代ロボットの開発等を重点的に進めてまいります。
加えて、企業が自社技術を標準化することができれば、自社製品のスペックを変更することなく、そのまま市場投入
することが可能となります。また、顧客や市場からの信頼を獲得することができ、新技術・新製品を速やかに市場開拓
につなげることも可能となります。このように、我が国企業の競争優位に直結するという観点で標準化・認証は極めて
重要です。
昨年は、我が国の標準化活動において、重要な年となりました。昨年5月に官民が連携した標準化戦略の強化のため、
「標準化官民戦略」をとりまとめました。これに基づき、7月には複数の産業団体にまたがる融合技術や、中堅・中小
企業を含む我が国の企業が保有する先端技術の迅速なJIS化や国際標準提案を促進するため、
「新市場創造型標準化制度」
を創設しました。また、11月には15年ぶりに国際電気標準会議(IEC)の年次大会が日本で開催され、国内外から2600
名以上の関係者が集まる中、
“Integration toward a Smarter World”をテーマとして、スマート分野を始めとする、日
本の技術や取組を広く海外に発信しました。
本年も、引き続き、官民一体となった標準化戦略の強化の年としてまいりたいと思います。そのため、引き続き「標
準化官民戦略」に基づき、新市場創造型標準化制度を活用した具体的標準化の推進や世界に通用する認証基盤の強化、
アジア諸国との連携強化等をしっかりと推進してまいります。
また、知的基盤整備について、
「計量標準」
「微生物遺伝資源」及び「地質情報」に係る整備計画及び利用促進方策を
着実に推進するとともに、経済の発展及び文化の向上を支える重要な基盤である計量制度を、しっかりと運用してまい
ります。
以上、日本のさらなる経済発展に向け、経済産業省が積極的に取り組んでいく施策の一端を申し上げました。
本年も皆様の一層の御理解、御支援を賜りますようお願い申し上げます。
計量ジャーナル Vol.34-4
5
新たな年を迎えるにあたり謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
昨年12月、宮下前会長に代わり会長に就任いたしました。会員各位並びに計
量関係者の皆様のご支援とご協力をいただくことにより役目を果たしていきたい
と考えます。よろしくお願い申し上げます。
我が国の経済はアベノミクスにより円安、株高となり、やや明るい雰囲気には
なっておりますが、直近では足踏み状態が続いています。ただ、大企業は好決算
2015年の
年頭にあたって
が相次いでおり、今後は官民一体となった活動による本格的な景気回復が望まれ
ます。
さて、計量関係団体は、100有余年間、その使命は一貫して変わらず、脈々
と活動が継承されていることは誇りにすべきことでありますが、咋今の計量界に
はやや停滞感がみられています。例えば計量制度のグローバル化対応の遅れ、地
方公共団体の執行体制の低下及び計量技術者の不足、更には検定・検査の信頼性
の低下傾向等が一部にみられます。今後は、経済社会の変化に即応した計量制度
や実施体制の見直し・再構築とそのための人材育成が急務と考えます。当会では、
3年前に計量制度の課題と対応策について調査報告を行いましたが、再度検討委
員会を立ち上げ、堀り下げた調査と提言を行う予定です。
当会の事業としては、主軸の計量管理受託事業、試験校正事業、普及事業を確
実に実施していくほか、以下の3つを新事業として取り組んでいきます。 1つ目は、国際整合の関連として、現在実施中の自動はかりの計量管理検討委
員会において、今後は、管理対象とする自動はかりの絞り込みと計量管理ガイド
ラインの作成を行う予定です。
2つ目は、計量管理のグローバル化対応として、ISO 10012計測管理国際規格
一般社団法人 日本計量振興協会
加 島 淳 一 郎
会 長 の活用の取り組みですが、今後は、規格の技術説明会の開催と企業への導入支援
及びISO 9001との組み合わせ認証体制の整備を進めたいと思います。
3つ目は、人材育成の取り組みとして、計量制度の将来像と思われる検定にも
対応できる計量士(検定計量士)及び物づくり現場で的確な計量管理を行う計量
士(計量管理計量士)の育成のための研修制度の検討を行う予定です。また、分
野別研修として、企業校正技術者育成研修及び販売事業者向け計量コンサルタン
ト資格認定研修、中小企業向け測定基礎研修及び放射線・放射能測定講習会を継
続実施したいと思います。なお、放射線・放射能関連は、人命にかかわる問題で
あるため、放射線量計については何らかの法規制化が必要と考えております。
本年も役職員一同、関係方面の方々のご支援により一層充実した活動をしてい
く所存でございますので、昨年同様に関係各位のご指導ご鞭撻のほどよろしくお
願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
6
2015年の年頭にあたって
日・計・信・情・報
日計振情報
第13回全国計量士大会のご案内
推進部
日時 平成27年2月20日㈮13:30~18:30
大会プログラム
会場 リーガロイヤルホテル京都
■開会 13:30~
〒600-8237
■主催者挨拶 京都市下京区東堀川通り塩小路下ル松明町1番地
TEL:
(075)341-1121(代)
(一社)日本計量振興協会
■来賓挨拶 http://www.rihga.co.jp/kyoto/index.html
経済産業省計量行政室
主催 一般社団法人日本計量振興協会
■状況報告 協賛
会長 加島 淳一郎
室長 三浦 裕幸氏
(一社)日本計量振興協会の計量士関係事業の取り
専務理事 河住 春樹
北海道計量士会 (一社)宮城県計量協会 (一社)
組み状況
秋田県計量協会 福島県計量士会 (一社)茨城県
■意見交換
計量協会 (一社)埼玉県計量協会 (一社)東京都
メインテーマ 「これからの社会が求める品質管理
計量協会 東京計量士会 (公社)神奈川県計量協
と計量管理」
会 神奈川県計量士会 (公社)富山県計量協会 (一社)静岡県計量協会計量士部会 愛知県計量士会
コーディネータ:(一社)京都府計量協会
理事 吉川 勲氏
(一社)滋賀県計量協会 (一社)京都府計量協会
1.講演
大阪計量士会 (一社)兵庫県計量協会 (一社)
⑴百貨店の品質管理と計量士への期待
岡山県計量協会計量士部会 (一社)広島県計量協
㈱高島屋 MD本部品質管理室
会 広島県計量士会 香川県試験機検査センター 木谷 一成氏
⑵計量器製造業から見た計量士への期待
全国計量士大会は、当会計量士部会企画立案のも
㈱イシダ 技術統括部 技術管理課 と、計量制度の変化や技術革新に関わる最新情報を
担当課長 田尻 祥子氏
提供するとともに、参加者相互の情報交換の場を設
2.ディスカッション
け、計量士の職域拡大と力量の向上を支援すること
ご講演の概要を当会ホームページに掲載する予
を目的として開催しております。
定です。講演に関する意見をお寄せ下さい。その
昨年の大会では、
「これからの計量計測活動」に
他の意見は、時間があれば受け付けます。
ついて、製造事業者における計量計測活動、計量士
■懇親会 17:00~18:30
の活躍事例及び計量コンサルタント代表から計量士
会場案内
の活躍を期待する事例を報告した後、意見交換を実
施しました。
今回は「これからの社会が求める品質管理と計量
管理」をテーマとし、百貨店と計量器製造業の現場
実務者に講演をお願いしています。企業が時代の要
請を積極的、迅速に取り込み事業に活かしている事
例をご紹介いただき計量士が一歩前を向いて今後の
職域拡大を目指しチャレンジするに有用な助言とな
るものです。講演の後、ディスカッションを行いま
す。参加者の皆様と意見交換を行いながら、ご一緒
に考えていきます。
是非とも多くの計量士の方々にご参加いただきた
交通アクセス
く、ご案内申し上げます。
■JR「京都」駅から西へ徒歩7分
■無料シャトルバスのご案内
リーガロイヤルホテル京都発↔JR「京都」駅(八
計量ジャーナル Vol.34-4
7
条口・自家用駐車場前周辺に停車)
ただきます。
7:30~21:00 約15分間隔で毎日運行
■申込先
1階八条口新幹線改札口より東京方面へ徒歩約1
一般社団法人日本計量振興協会 推進部
分、
大型タクシー乗り場付近から発着しております。
〒162-0837 東京都新宿区納戸町25-1
■参加費
電話:03-3268-4925 FAX:03-3268-2553
当会正会員所属計量士
上記以外の方
6,000円 10,000円 E-mail:kb@nikkeishin.or.jp
■振込先
■申し込み方法
○郵便振替:00110-3-3519
申込書にご記入の上、2月3日㈫までにFAX等
○りそな銀行 神楽坂支店(普)1359914
でお申し込み下さい。
口座名義:シャ)ニホンケイリョウシンコウキョウカイ
※会 場の都合により200名で締め切りとさせてい
理事会概要報告
総務部
一般社団法人日本計量振興協会の理事会が平成
計量の教育・訓練事業としては、計量士国家試験
26年11月13日㈭、メルパルク京都に於いて、理
準備講習会、品質管理推進責任者養成コース、計
事25名、監事3名、事務局2名の出席を得て開催
量管理技術基礎講座、計量器校正技術者研修講座
された。加島副会長を議長とし、付議事項について
の実施、計量士の力量向上・業務拡大を目的とし
審議した。
た計量士技術講習会や計量器コンサルタント資格
・第1号議案 会長の交代について
認定講習会を実施予定であること、放射線・放射
事務局から会長交代について説明があった。宮
能の測定に関する講習会を3地区で実施したこ
下会長が体調不良につき会長職の辞任を希望され
と、今後も実施予定であること、④計量の情報調
ているので、後任に加島副会長が会長に就任する
査・交流事業としては、認定事業部会の企業見学
ことの審議がなされ、第1号議案は異議なく承認
会を予定していること、計量士部会の委員会の開
された。
催と第13回全国計量士大会を平成27年2月20
・第2号議案 平成26年度中間事業実施状況と今
位)国内委員会とJIS原案作成委員会の活動状況
事務局から資料に基づき、会員の状況、役員の
の報告、⑤日本郵政グループの計量管理業務受託
状況、各会議・委員会の状況、及び平成26年度
の進捗状況は順調であること、⑥試験・校正セン
の事業実施状況と今後の事業について説明があっ
ター関連事業の検査事業実績における検査件数と
た。①計量の普及啓発事業としては、計量記念日
収入金額は、堅調であること、⑦平成26年度中
の「計量啓発標語」及び「何でもはかってみよう
間収支の状況についても堅調に推移しているとの
コンテスト」の募集と優秀作品の選定並びに記念
説明があり、第2号議案は異議なく承認された。
式典を実施したこと、
「全国統一ポスター」と「計
・第3号議案 委員会、部会の設置および委員につ
量のひろば」を作成・配布したこと、中小企業対
いて
象の測定基礎研修会を全国各地で開催・開催予定
事務局から、資料に基づき説明があり、第3号
であること、中小企業のものづくり支援のための
議案は事後追認の形で異議なく承認された。
計量計測の専門家の登録や中小企業計量計測実務
8
日に開催予定であること、ISO TC12(量及び単
後の事業について
・第4号議案 平成26年度の補助金事業要望につ
者のあり方の検討、②計量管理の推進事業として
いて
は、
JKA補助事業「計量管理システムの調査研究」
事務局から、JKAの補助方針と当会事業要望
委員会でISO/JIS Q 10012計測管理システム規
内容に大きな隔たりがあることから、26年度は
格の企業への導入支援及び規格の認証制度構築の
補助金額が665千円まで減額された。今後増額
ための調査・検討をしたこと、自動はかりの計量
が見込まれないとの理由で、平成27年度はJKA
管理に関する調査検討委員会を開催したこと、③
の補助事業については補助金の要望はせず、自主
日計振情報
日・計・信・情・報
日計振情報
事業として継続実施するとの説明があり、第4号
3.予算理事会
議案は異議なく承認された。
平成27年3月26日㈭日本計量会館
・今後の主な行事予定
4.決算理事会
1.新年賀詞交歓会
平成27年4月23日㈭日本計量会館
平成27年1月9日㈮グランドアーク半蔵門
5.第4回定時総会
2.第13回計量士全国大会
平成27年5月28日㈭インターコンチネンタル
東京ベイ
平成27年2月20日㈮リーガロイヤルホテル京
都
第4回自動はかりの計量管理に関する
調査検討委員会
事業部
12月16日㈫日本計量会館において開催した第4
き事項や計量管理事例のまとめ方などについて討議
回委員会では、
自動はかりの計量管理状況について、
を行った。次回の委員会開催は平成27年2月10日
(一財)日本穀物検定協会様との意見交換を行った。
㈫を予定。
また、近江度量衡㈱様での現場見学会(11月21日)
なお、今回の委員会から、下記委員の交代が行わ
および日東富士製粉㈱東京工場様での現場見学会
れた(ご逝去にともなう。ご冥福をお祈り申し上げ
(12月12日)の報告があった。その後、製粉・製鉄・
飲料・製薬の分野別自動はかりの計量管理事例につ
かりの計量管理に関する解決すべき課題、把握すべ
(一社)茨城県計量協会 佐藤 貞明
⇒
いて報告があった。今後の取り組みとして、自動は
ます)。
(一社)東京都計量協会 竹添 雅雄
第1回第2回計測管理システムの調査研究委員会
事業部
わが国の製造企業における競争力と安全安心の確
引書や事例集の整備や企業の計測担当者や計量士へ
保の上で、計測管理のグローバル化と強化は重要課
の技術講習会及び企業への導入支援(パイロット認
題の一つであり、ISO 10012規格は企業内におけ
証の試行実施を含む)を実施する。
る体系的な計測システム構築と活用のため有力なツ
10月28日㈫に日本計量会館において、第1回委
ールである。日本計量振興協会においては、平成
員会を開催した。委員会では、委員会の趣旨及び予
19年度から平成23年度の事業において、同規格の
定(委員会、技術講習会)について事務局が説明し
背景、他システムとの比較、規格導入の効果及び規
た。その後、ISO/JIS Q 10012規格の普及・導入
格の要求内容等幅広く調査研究を行うとともに、企
の 取 り 組 み、 技 術 講 習 会 の 実 施、ISO/JIS Q
業内における効果的な活用の方法・手順の検討・調
10012規格の認証審査体制等について討議を行っ
査を行い、また、同規格のJIS化に取組み、平成23
た。
年5月JIS Q 10012として発行された。平成24年
12月22日㈪に日本計量会館において、第2回委
度 及 び25年 度 の 事 業 に お い て は、ISO/JIS Q
員会を開催した。委員会では、ISO/JIS Q 10012
10012規格の普及・活用に向け規格の説明書、導
規格の普及・導入の取り組み、プロセス及びプロセ
入書を作成し企業向けに説明会を実施した。また、
ス・アプローチ、ISO/JIS Q 10012規格の技術講
規格の認証制度についても検討、構築を進め、平成
習会の実施、調査研究報告書等について討議を行っ
25年度末に認証審査体制が整備された。
た。(次回開催は、平成27年2月23日㈪の予定)
平成26年度は、同規格の導入・活用のための手
[
(公財)JKA補助事業]
計量ジャーナル Vol.34-4
9
委員長
中野 廣幸 中野計量士事務所
大竹 英世 トヨタ自動車株式会社
日髙 鉄也 日高計量士事務所
委 員
三橋 克巳 株式会社日立製作所
伊藤 佳宏 三菱重工業株式会社
横尾 明幸 (一社)東京都計量協会
植手 稔 愛知県計量士会(計量士)
事務局
菅沼 隆夫 味の素株式会社
河住 春樹 (一社)日本計量振興協会 専務理事
高井 哲哉 中央精機株式会社
倉野 恭充 (一社)日本計量振興協会 事業部長
大西 孝一 日産自動車株式会社
溝上 秀司 (一社)日本計量振興協会 事業部
磨田 光夫 アズビル株式会社
平成26年度ISO/TC12国内委員会・JIS原案作成
委員会開催
12月18日㈭午前10時から計量会館会議室で両
単位”WG19,“規格の改訂”
:第3回会合 参加報告」
委員会を開催した。
及びISO 80003シリーズの開発状況報告を行っ
1 ISO/TC12 基本(量及び単位)分野 国内
た。
委員会 第1回委員会
2 第1回JIS原案作成委員会
本委員会は、ISO/TC12事務局から回付される
昨年度に続きISO 80000シリーズのJIS化を進
国際規格開発、制定・改訂情報の審議、規格案の各
める。平成26年12月から平成27年10月末までの
段階で賛否を投票する。昨年度に続き2年目となり
約1年間で2件のJIS原案を作成する計画である。
当会の通常業務の一つとして進めている。
対象とする規格は、以下のとおり。
平成26年度の事業は、上記に加えISOにおける
「量及び単位」に関する標準化活動を行っている
ISO/TC12(量及び単位)
]の調査を行う。具体的
には、ISO/TC12において、
「量及び単位」の国際
規格であるISO 80000シリーズ(基本分野の量及
び単位)の改正や80003シリーズ(生態学系の量
及び単位:医療系及びe-Health分野に活かされる
国際規格)の開発が行われているが、こうした量及
び単位の新たな追加や定義の改正は、測定の不確か
⑴ ISO 80000-11 Quantities and units-Part
11:Characteristic numbers
(現行 JIS Z 8202-12:1992 量及び単位-第11
部:特性数
⑵ ISO 80000-12 Quantities and units-Part
12:Solid state physics
(現行 JIS Z 8202-13:1992 量及び単位-第12
部:固体物理学
さに大きな影響を及ぼす要素となる。国内のJIS規
格等を制定/改訂する際、
国際整合性を図るには「量
を 廃 止 し、 最 新JIS Z 8000シ リ ー ズ のJIS Z
及び単位」の規格と整合させて進める必要があるの
8000-11及びJIS Z 8000-12を制定する。
でTC12における改正などの国際標準化動向調査を
また、平成25年度C区分で作成した原案のJIS Z
実際の開発現場である国際会議へ代表派遣を含めて
8000-9( 物 理 化 学 及 び 分 子 物 理 学 )、JIS Z
進めるものである。
8000-10(原子物理学及び核物理学)ついてのJIS
委員会では、平成26年度 ISO/TC12国内委員
化に向けた進捗状況の報告を行った。
会活動計画に基づき実施した「ISO/TC12“量と
10
日計振情報
日・計・信・情・報
日計振情報
第11回九州計量士連絡協議会の活動
平成26年11月28日㈮、九州計量士連絡協議会
が必要であるとの決定があり、新たな目標として、
が鹿児島市勤労者交流センター
(キャンセビル7階)
議題に挙げた問題点の解決や的確な計量管理の方
で開催された。会議には、帆足 亨会長他24名の
法・運用について九州地区が一体となった業務協力
計量士が参加し、九州地区の計量士活動を取り巻く
体制の構築に向け、ベテランと若手計量士による作
課題が審議された。
業部会を立ち上げた。この他、他地区との情報交換・
協議会会員は、経営者その子弟子女も多く計量器
共有も一層強固にしていく方針も示している。
製造・修理・販売事業を中心に代検査、指定定期検
議題は、次のとおり。
査機関業務、計量行政支援活動及びJCSS校正等の
①計量士の職域拡大について、②各団体の経営状況
幅広い分野で活躍している。経営面、技術管理、法
について、③多目量の大型はかりに関する注意につ
令の運用における問題点を含め計量士として生活が
いて、④デジタルはかりの校正について、⑤計量士
成り立ち継続事業となる活動の提案、協議を積極的
の資質について、⑥日本計量振興協会計量士部会の
に進めている。今回は、議題を審議する中でこれら
活動報告
を一時的ではなく定期的、かつ総合的に検討する場
◇◆◇
ISO/JIS Q 10012 技術講習会を開催します
期日・会場: 平成27年
平成27年
◇◆◇
2月27日(金)名古屋薬業健保会館(愛知県名古屋市)
3月
3日(火)日本計量会館(東京都新宿区)
時
間: 9:30~16:30
主
催: 一般社団法人日本計量振興協会(連絡先:[email protected])
後
援: 一般財団法人日本品質保証機構
対
象: 日本計量振興協会会員(計量協会、計量士会、会員企業)及び一般企業
参
加
料: 会員 5,000 円(税込)
/
一般 10,000 円(税込)
【講習会プログラム】
9:30~10:00 講習会趣旨、ISO/JIS Q 10012 計測管理規格の概要と動向
10:00~12:00 10012 規格内容の解説
12:00~13:00 昼食(休憩)
13:00~13:30 ISO 9001 との並行管理及び合否判定基準の決め方事例
13:30~14:00 「計量確認と測定プロセスの実現」に関する事例
14:00~15:00 「測定の不確かさ」の運用による品質改善事例
15:00~15:10 (休憩)
15:10~15:40 ISO 9001/10012 に学ぶ測定の 5S と不確かさの事例
15:40~16:10 ISO 10012 規格の認証審査制度について
16:10~16:30 質疑応答
計量ジャーナル Vol.34-4
11
平成26年度計量記念日全国大会
事業部
平成26年11月4日(火)
、東
京都港区のホテルインターコン
チネンタル東京ベイにおいて、
「平成26年度計量記念日全国大
会」が経済産業省・計量記念日
組織委員会の主催で開かれまし
た。
経済産業省大臣政務官
岩井茂樹氏
捧 保文氏
西 秀記氏
遠藤好宣氏
小澤武治氏
髙梨園司氏
西垣太朗氏
宮本吉章氏
村松貞彦氏
第1部の計量記念日式典(経
済産業省主催)は、三浦裕幸計
量行政室長が司会を務めました。
来賓の紹介後、岩井茂樹経済産
業大臣政務官が式辞を述べ、来
賓を代表して内山田竹志計量行
政審議会会長(トヨタ自動車㈱
計量行政審議会会長
内山田竹志氏
代表取締役会長)
が祝辞を述べられました。その後、
岩井政務官が、
【計量関係功労者】
11氏に表彰状と記念品を授与し
ました。当協会推薦の捧 保文
氏(
(一社)新潟県計量協会)と
西 秀記氏(
(一社)青森県計量
経済済産業省産業技術環
境局長 片瀬裕文氏
1部司会 計量行政室
長 三浦裕幸氏
協会)が栄えある賞を受賞され
小澤武治氏(神奈川県計量士会)、
ました。続いて、片瀬裕文経済
髙梨園司氏(東京計量士会)、西
産業省産業技術環境局長が、【計
垣太朗氏(愛知県計量士会)、宮
量士国家試験功労者】2氏、【国
本吉章氏((一社)京都府計量協
際法定計量貢献者】1氏、【その
会)、および村松貞彦氏(大阪計
他計量制度の運営等に特に貢献
量士会)が受賞されました。
した者】7氏に表彰状と記念品
第2部の記念行事(計量記念日組織委員会主催)
を授与しました。当協会推薦の
は、河住春樹専務理事((一社)日本計量振興協会)
加島淳一郎氏
が司会を務めました。加島淳一郎
遠藤好宣氏(香川県計量協会)、
計量記念日組織委員会委員長代行
((一社)日本計量振興協会副会長)
の挨拶に続いて、106点の応募が
来賓(左から、経済産業省大臣政務官 岩井茂樹氏、計量行政審議会会長
内山田竹志氏、経済済産業省産業技術環境局長 片瀬裕文氏、計量
記念日実行委員長代行 加島淳一郎氏、経済産業省産業技術環境局
審議官 安永裕幸氏、経済産業省基準認証政策課長 佐藤文一氏)
あった「何でもはかってみようコ
2部司会 専務理事
河住春樹
ンテスト」について、北森俊行審
査委員会委員長(東京大学名誉教
授)より、審査経過の説明および
選定結果の講評がありました。そ
の後、最優秀作品賞の河野咲季さ
ん、優秀作品賞の村山にこさん、
特別賞(共同作品)の山岸いそら
さん、山岸倫太郎さん、山岸しず
くさんに表彰状と記念品が授与さ
受賞者の皆様
12
日計振情報
「何でもはかってみよ
うコンテスト」審査委
員長 北森俊行氏
日・計・信・情・報
日計振情報
れました。優秀作品賞の豊田耕大さんと21点の奨
電気鉄道工学で世界的にこれの改善に取り組んでお
励賞については、表彰状と記念品の発送をもって授
られます。
与されました。続いて、521点の応募があった「計
事故による旅客の死傷者ゼロという記録を50年
量啓発標語」について、計量記念日実行委員会で審
にわたって続けている日本の新幹線の安全・安心技
査、選定された最優秀作品賞の石畝秀高さん、優秀
術の思想・原理と時代による変化等を解説され、計
作品賞の安齋佑希将さん、同じく優秀作品賞の橋立
測・制御との関わりでは、装置化、自動化、災害等
英樹さんに表彰状と記念品が授与されました。10
の外乱要因との関わりについて詳しく述べられると
点の佳作については、表彰状と記念品の発送をもっ
ともに、保安の要となる列車位置・速度の検知とそ
て授与されました。なお、
「何でもはかってみよう
れに基づく速度制御に関しては、諸外国の車両には
コンテスト」および「計量啓発標語」の最優秀作品
見られない独特の、ある意味では高度な制御手法を
賞、
優秀作品賞等の受賞作品を会場ロビーに展示し、
放棄したかのような手法を説明されました。
多くの参加者に関心を持って見ていただきました。
世界的に鉄道輸送サービスの利用者から見た信頼
性が低下している実態の中での新幹線の優れた事例
も紹介し、これから学ぶ姿勢についても説明されま
した。
第3部のレセプション(計量記
念日組織委員会主催)においては、
加島淳一郎組織委員会委員長代行
による主催者挨拶に続いて、安永
裕幸経済産業省産業技術環境局審
議官と、千葉光一(独)産業技術
経済産業省産業技術
環境局審議官 安永裕幸氏
総合研究所計測標準研究部門長が
祝辞を述べられました。
「何でもはかってみようコンテスト」受賞者
その後、脇 治日本電気計器検
定所理事長から乾杯の発声があ
り、 全 国 か ら 集
まった計量関係
者、 入 賞 者 ら、
お よ そ150名 が
歓談し、世代を
日本電気計器検定所
理事長 脇 治氏
超えた交流が図
(独)産業技術総合
研究所 計測標準研
究部門長 千葉光一氏
られるとともに、計量が果たす重
要な役割について計量関係者相互
の連携強化が図られました。田中
正廣(一社)日本環境測定分析協
会会長による中締めご挨拶により
大会は無事終了しました。
「計量啓発標語」受賞者
特別講演は、工学院大学特任教授(鉄道講座の企
画・監修担当)曽根 悟氏が「新幹線50年の安全・
(一社)
日本環境測定分
析協会 会長
田中正廣氏
今大会の開催にあたり、多くの
方々にご協力をいただくととも
に、多数の団体から協賛・協力を
安心技術と実
いただきました。お陰をもちまして、大会も無事か
績 」 と 題 し て、
つ成功裡に終えることができ、深く感謝申し上げま
講演を行いまし
す。
た。
曽根教授のご
専門は交通シス
テム工学、特に
特別講演講師
工学院大学特任教授
曽根 悟氏
特別講演司会
実行委員長
鍋島孝敏氏
計量ジャーナル Vol.34-4
13
「何でもはかってみようコンテスト」10年目を迎えて
進化する「何でもはかってみようコンテスト」
東京大学名誉教授 北森俊行
「何でもはかってみようコンテスト」が今年10年
タイミングを「最適化するため」に「はかる」作品
目を全うすることができた。平均的にみると毎年
も現れている現在、そのような考え方の芽を伸ばせ
100作品ぐらいの応募をいただいている。最優秀
るならそうしたい思いにも駆られる。
賞1作品、優秀賞2作品、この3作品に漏れたけど
測ることは知ることであって、何を知りたいかに
惜しいのがあれば1作品に特別賞、そして年によっ
よって、測るべき量の種類や数、そして測る方法、
て変わるが10ないし20数作品に奨励賞を贈呈して
使う道具、用いる単位系にもさまざまな工夫を凝ら
きた。
されよう。感度あるいは分解能をどう高めるかも論
1年生から6年生一律の審査であるが、学年に無
じられるかもしれない。得られたデータの補償、系
関係に面白い応募作品に驚かされる。
統誤差の除去、偶然誤差の低減などの処理が絡んで
丸い頭の表面積を測るのに、サランラップで覆っ
くるかもしれない。さらには成果を図や式や言葉で
て、マジックインクを塗ると、サランラップが折り
どう伝えるか、プレゼンテーションの巧拙も無視で
重なって隠れている部分はマジックインクが塗られ
きない。これらを小学生に考えてもらうのは行き過
ないので、広げたサランラップのマジックインクで
ぎだと思うが、気づいてくれるなら歓迎したい。
ぬられている部分の面積を求めていたのが印象に残
大昔誕生した生命体は餌を素早くとらえるため
った。
に、また天敵から素早く逃れるためにセンサーとア
「壁の面積は何ツッター?」
。甲子園球場の壁一面
クチュエータを進化させてきた。またセンサーから
にツタの葉が這っているところがあり、家の車庫の
アクチュエータへ情報を伝えるために神経系を、そ
壁一面にツタの葉を這わせるのに、ツタの葉が何枚
して複雑な判断をするために脳を進化させてきた。
いるだろう、ということからツタの葉一枚の面積を
その頂点に立つのが人間である。人間は身体のなか
1ツッターという単位にして考えたのであった。面
で情報を送るための神経系のほかに、身体の外で情
積を測る、そして表現する発想の柔らかさと単位名
報や知識を処理したり記録したり、他の人と交換し
を創ってしまうところに好感を覚えた。ツタの葉一
たりするために文字や符号や数字を使うことを発明
枚の平均的面積を測るのにも苦労の跡が見られた。
した。これは他の動物にはない、人間特有の、人間
家から駅まで行く途中にいくつかの信号があり、
社会における知的活動を支える極めて重要な要素で
足止めされるので、それらの信号の切り替わりの時
ある。
刻を測っておいて、自分の歩く速さとから、足止め
特に物事を科学的に扱うときは量を測って数値に
されないで駅にたどり着くために家を出る時刻を求
する。それによって2つの物事が同じか違うか、ど
めた。その結果に従って家を出たら信号に全然引っ
ちらが大きいか小さいか、またある物事と別の物事
かからないで駅に行けて大成功であった。問題を解
の関係の有無やどんな関係かを知る。時間とともに
くのに必要なことを測り、問題を解いて実証した作
どう変化するかも知ることができる。将来どうなっ
品であった。
ていくかも予測できるようになる。測った結果の使
コンテストは「何でもはかってみよう」であって、
い方で人間の知識の世界がどんどん広がっていく。
それ以上のことを陽には要求していないが、受賞作
小学生諸君にもこんな可
品を選ぶにあたっては、その要求されていない部分
能性の広がりを気付いて
がアピールしてくる。それをどう評価するか積極的
もらえれば、このコンテ
な基準を設けていないから、現在は審査委員それぞ
ストを主宰するものとし
れの自由な判断で投票を行い、受票数の多さで受賞
ては至上の喜びである。
候補を決め、最後に自由意見を述べ合い、受賞候補
に異論がないことを確認して決定している。
しかし、信号の切り替わりに引っかからないよう
14
日計振情報
日・計・信・情・報
日計振情報
「何でもはかってみようコンテスト」10年目を迎えて
「何でもはかってみようコンテスト」審査に係わった10年
東京学芸大学名誉教授 大井みさほ
「何でもはかってみようコンテスト」の最終審査
活動から地球と地域の環境を考えるプログラムに
を初回から担当し、もう10回になった。
「何でも」
20年係わっているが、その関係で全国にあるプロ
という言葉のとおり、
いろいろな計測が入ってくる。
グラム参加校と交流がある。たまに学校を訪ねた機
長さ、質量、時間、面積、体積、角度、温度といっ
会に、本題からはずれて校長先生と雑談をする。そ
たおなじみの量の測定から、電力量、pHなどだ。
れが一つのチャンスで、私は「何でも・・・」のこ
単に数を数えるというのも意外に多い。たとえば花
とを紹介する。校長先生の専門が理科で、とても興
の数とか、収穫物の数、マンホールのふたの数、使
味をもっていただいたことがあった。その翌年、そ
用される言葉の頻度の数というのもある。子どもの
の学校から入賞者が複数出たことは印象的だった。
視点でいろいろなモノがはかれないか考え、研究対
あとで入賞者の親にきいたところ、校長先生自ら、
象を決め、はかってみる。はかる子どもの方も面白
夏休み前に全校児童の親を集めて夏休みの自由研究
いだろうが、何をはかったのかと読ませてもらう方
の仕方を指導されることを毎年されているというこ
も楽しい。例えば身体に関係する研究についていう
とであった。
と、身体の体積をはかるのに風呂場のバスタブの水
こういう学校からの応募レポートは学校で理科教
に全身を沈め、増えた水の体積をはかるやり方で家
育にどう取り組んでいるかが見えてきて興味深い。
族を次々に風呂につけるなど、思わず声をだして笑
研究レポートを見ると、中身もよく形式も整ってい
ってしまうくらいだ。男の子が頭髪の本数をはかる
る。また、つくば市の小学校のレポートは、科学者
ために、まず毛が生えている面積を調べる。食品包
の街の様子が見えてきてこれも面白い。毎年応募す
装用ラップフィルムを頭の毛の部分全体に密着させ
る内容が少しずつ変わるのも楽しい。信号の待ち時
る。当然重なるところもあるので、その上からマジ
間を調べ、どう進むと目的地早く行けるかを研究し
ックで色をぬる。それをはがして広げると、色のつ
た現代っ子らしいものや、声の質を調べるなどパソ
いた部分とついていない部分がある。色のついた部
コンがなければできない研究もある。
分の面積を求め、1cm 当たりの本数を数え、総数
ある雑誌に計量単位に関係する記事が載ったと
を求める。その努力は読んでいて感心する。
き、「なんでもはかってみようコンテスト」のこと
夏休みが始まると、休みの間に親子で取り組もう
も紹介した。町中のマンホールのふたのデザインと
といろいろな問題を親も一緒に考える。親の指導と
分布を調べた児童が賞に選ばれ、受賞後のパーティ
親の係わる許容範囲という問題もあるが、夏休みの
で親と話した時、親からこのコンテストは学校から
大部分を家族みんなで取り組んだ大問題というの
ではなく、雑誌の記事に出ていたので、子どもに研
も、中心人物が子どもであればよいではないか。親
究をさせる気になったといわれた。それが自分の記
と子のきずなが強まり、あの夏休みはすばらしかっ
事だとわかり驚いた。応募数がふえすぎるのも大変
たと、よい思い出ができるに違いない。子どもたち
だが、私ども審査員だけでなく、計量に係わる人々
は家庭だけでなく社会につながる問題も考えるよう
が、子どもたちが計量に関心を示すことを知れば、
になってくると思う。夏休みだけでなく数年かかっ
私ども同様嬉しくなるのではと思う。
2
て果物の木の植物の成長と収穫を調べた研究、自分
が弾くヴァイオリンの音に反応してコオロギが鳴く
のではと思って始めたコオロギがいつ鳴くかの研究
や、階段のステップ間隔はどう決まるのか、あちこ
ちの階段の一段の高さを調べてまわった研究など、
印象に残っている研究がたくさんある。
筆者は「環境のための地球学習観測プログラム
(GLOBE)
」という、世界共通に行う学校での観測
計量ジャーナル Vol.34-4
15
何でもはかってみようコンテスト・計量啓発標語
入選作品紹介
事業部
【実験方法を決めるまで】 1)ビー玉を一度にたく
1.何でもはかってみようコンテスト
小学生が、学校や家庭生活の中の身近なものにつ
さん入れると、すぐ切れるので一つずつ入れること
いて、
「はかる(計る、量る、測る)ことの楽しさ」、
にした。2)紙をはさんでいるクリップの力が弱い
「はかることの大切さ」を実践する機会を提供して、
せいか紙がずれたので大きい力の強いクリップに変
小学生の計量に関する理解の向上並びに理科教育の
えた。3)ビー玉をペットボトルに入れた時のしん
推進を図ることを目的に、平成17年から「何でも
動が大きいのでペットボトルの底にスポンジをひい
はかってみようコンテスト」の募集を毎年行ってい
た。4)ビー玉をペットボトルに入れた時のしん動
ます。
でペットボトルがゆれたり、ねじれたりするのでペ
今年度で10年目となるこのコンテストも、当協
ットボトルの周りにささえる物を置いた。
会会員、地方計量行政機関及び計量関係団体等を通
じて募集したところ、106点の応募がありました。
計量記念日実行委員会委員による一次審査にて
25作品を選定し、学識経験者による「何でもはか
ってみようコンテスト」審査委員会にて厳正なる最
終審査を行いました。その結果、
最優秀作品賞1点、
優秀作品賞2点、特別賞1点および奨励賞21点を
決定しました。
【3種類の紙と11種類のじょう件の説明】 1)紙
○最優秀作品賞
「紙のちがいと強さの変化」
の種類は、コピー用紙、新聞紙、半紙の3種類。2)
こうの
さ
き
くのり、③スティックのり、④しゅん間接着ざい、
【研究しようと思った理由】
新聞紙は、ぬれるとや
⑤大根、⑥パイナップル、⑦カキ(柿)、⑧す(酢)
、
わらかくなって、すぐちぎれやすくなります。かん
⑨酒、⑩ぼく液、および⑪しょう油の10種類の液
そうすると少ししわになって少しかたくなるように
体にひたして、かんそうしてからそう置にセットす
感じました。このように、紙は水分をふくんだり、
る。
かんそうすることで紙の強さがどのように変化する
かを確かめようと思った。
【強さの予想】 1)紙の種類による強さの予想順位
は、1位新聞紙、2位コピー用紙、3位半紙。2)
【研究の計画】
〈いつ、どこで〉実験は平成26年7
①~⑪のじょう件別の強さの予想順位は、1位④、
月26日から8月17日まで。まとめは8月24日ま
2位⑨、3位⑪、4位⑧、5位②、6位③、7位⑩、
で。場所は家のリビングで。
〈実験方法〉1)コピー
8位①、9位⑥、10位⑦、11位⑤。
用紙、新聞紙、半紙の3種類の紙をシュレッターで
約4㎜はばに切る。2)
実験そう置を準備する。3)
4㎜はばに切った3種類の紙をそれぞれ10種類の
液体に1種類5本ずつしみこませて、かんそうさせ
る。4)そう置のクリップに紙をセットする。クリ
ップの間の紙の長さは、約1㎝にする。5)ビー玉
をそう置のペットボトルに、一つずつ入れる。6)
紙がちぎれて、ペットボトルが下に落ちた時点でビ
ー玉を入れるのをやめる。7)落ちたビー玉が入っ
たペットボトルごとはかりに乗せて重さを計って記
録する。8)結果をぼうグラフにして紙のちがいと
強さの変化について調べる。
16
11種類のじょう件は、①何もしない紙、②せんた
広島県呉市立長迫小学校 5年 河野 咲季
日計振情報
【実験結果】
日・計・信・情・報
日計振情報
【実験結果まとめ】 1)紙の種類による強さの順位
は、1位コピー用紙、2位新聞紙、3位半紙でした。
2)①~⑪のじょう件別の強さの順位は、1位④、
2位②、3位⑩、4位③、5位①、6位⑧、7位⑥、
8位⑤、9位⑨、10位⑦、11位⑪でした。
【まとめ】 1)紙に何かを加えてかわかすことによ
って、紙が強くなったり弱くなったりすることが分
かりました。2)強くなったスティックのり、ぼく
液、せんたくのり、しゅん間接着ざいは、手でさわ
ると少しかたくざらざらしていることが分かりまし
た。3)弱くなったす(酢)、パイナップル、大根、
計量ジャーナル Vol.34-4
17
酒、カキ、しょう油は、手でさわるとやわらかくつ
るつるしていることが分かりました。4)強くなっ
た物と弱くなった物を、
グループに分けてみました。
紙強チームは、しゅん間接着ざい・せんたくのり・
ぼく液・スティックのり。紙弱チームは、しょう油・
カキ・酒・大根・パイナップル・す。両方のチーム
をよく見ると、紙強チームは、かんそう後に紙に残
る物です。紙弱チームは、かんそうしたら紙に残ら
ない物の様です。しかし、しょう油だけは色が残っ
ていますが、やわらかく弱いです。よく分かりませ
【けっか】
んが塩分のせいかもしれません?
【感想】
実験方法を決めるのに苦労しました。紙の
強弱もちゃんと差が出るかどうか不安でしたが、う
まく結果が出てよかったです。予想は2個(しゅん
間接着ざい、カキ)当たったけど他の紙は、予想外
でおどろきました。今回の実験で紙のちがいと、じ
ょう件によって強さが変化することを学べました。
○優秀作品賞
「味かくの実験」
むらやま
宮城県名取市立那智が丘小学校 3年 村山 にこ
【動機】
ごはんを食べる時、私がおいしいと思うの
に、父は「うすい」と言う時がある。どうして人に
よって、おいしいと思う濃さがちがうのかふしぎに
思った。
【目的】
味覚は5種類ある
(5大味覚)
。甘味、塩味、
さん味、うま味、にが味。それぞれ、味覚ごとにお
いしいと思う濃さがちがうのか。人によってどれく
らいちがうのか、調べる。
【方法】
5大味覚ごとに5だん階の濃さの液体を作
り、いろんな人に味見をしてもらう。おいしいと思
う濃さと、
おいしいと思わない濃さを教えてもらう。
〈用意する物〉甘味-さとう、塩味-しお、さん味
-す、うま味-本だし、にが味-コーヒー。計量カ
ップ、計量スプーン、紙コップ、容器(もちあるく
ため)
。
〈液体のつくり方〉100 ccの水(湯)に小
さじ1/4(1.25g)杯ずつ増やして濃度を変えた
5だん階の液体をつくる。持ち歩きやすいよう、容
器にうつす。
【考察】 1)濃い味が好きだといっても、全部の味
覚が濃口だとは、かぎらなかった。2)同じ分量で
まぜても、塩味は感じやすかった。3)同じ分量で
もうま味は濃い方が好きな人が多かった。4)甘味
とさん味は好みが分かれた。5)わかい人ははっき
りした味が好きだった。
【反省と感そう】 1)初めて計量スプーンをつかっ
たが、すりきりがむずかしかった。2)水平なとこ
で目もりをよまないと量をまちがえてしまった。3)
おすを入れれば入れるほど、きいろくなる。4)人
18
日計振情報
日・計・信・情・報
日計振情報
数がたりなかったと思う。5)元の好きな食べもの
を聞いておけばよかった。6)うま味とにが味は、
・アニメに熱中する:妖怪ウォッチのテレビ放送を
視聴する。
・読書に熱中する:怪盗レッドを読む。
ざいりょうになやんだ。
・おでんでアツアツになる:おでん1人前を食べる。
・カレーライスでホットになる:カレー辛口を食べ
○優秀作品賞
「体温変化 ~ヒヤッとしたとき体温は下がるのか?~」
とよ だ
こうだい
茨城県つくば市立二の宮小学校 6年 豊田 耕 大
【はじめに】
今年の夏も例年に劣らず猛暑が予想さ
れています。
夏になると欲しくなるのは「かき氷」や「アイス」
る。
・怪談話でヒヤッとする:稲川淳二の本格怪談その
⑯を視聴する。
・ホラー映画でヒヤッとする:映画「呪怨」を視聴
する。
といった冷たいものです。また、テレビではホラー
・怒られてヒヤヒヤする:父に怒られる。
映画や怪談で“ヒヤッ”とすることができます。
・テスト採点でヒヤヒヤする:計算テスト(7分)
では、逆に熱くなるときはどんなときでしょう
か?お鍋を食べているとき?カレーライスを食べて
いるとき?ぼくは、勉強に熱中しているときやゲー
ムをしているときなどに“熱く”なります。
このように、僕らは“ヒヤッ”と寒い思いをした
を実施する。
・アイスクリームでヒンヤリする:ジャイアントコ
ーンチョコ&クッキーを食べる。
・かき氷でヒンヤリとする:かき氷を食べる。
【結果】
り、熱中して“熱く”なったりしますが、実際には
どのくらい“寒く”
、
“熱く”なっているのでしょう
か?
夏休みを利用して調べてみようと思います。
【方法】
電子体温計を用いて、下記項目に関して事
前、事後(直後、10分後)の体温を測定する。
w
1)体温が上がると考えていた、ゲーム、アニメ、
カレーライスを食べることで体温の上昇が見られ
た。2)勉強に集中したが体温は低下していた。3)
アツアツおでんを食べても体温は上がらず下がって
いた。4)体温が下がると考えていたホラー映画、
かき氷を食べるでは、予想通り体温の低下が見られ
た。5)一方で、怪談、アイスクリームを食べるで
は予想に反して体温の上昇が見られた。
【考察】 1)ゲーム、アニメに熱中することでは、
文字通り体温の上昇が見られた。これは、精神集中
で起こったと思われる。2)カレーライスを食べる
ことで体温の上昇があったのは、香辛料の中に体を
温め発汗を促すものが入ってからと考えられる。3)
一方で、熱いおでんを食べても体温が低下した。食
べてる最中に出た汗が冷えるときに体温を奪い低下
・勉強に熱くなる:夏季合宿テキスト(算数)より、
応用問題2問を解く。
・ゲームに熱くなる:妖怪ウォッチ(Level V)の
ゲームを30分間プレイする。
という結果になってしまったと思われる。4)かき
氷で体を冷やすことができたが、アイスクリームで
は体温の低下にならなかった。これは、アイスクリ
ームが美味しかったため、食べる時間をかけ過ぎた
計量ジャーナル Vol.34-4
19
ためと考えた。5)ホラー映画や怒られたときに体
90gで270g。お父さん、お母さん、末っ子のりょ
温が低下したのは、冷や汗が流れて体温が低下した
うまの分を含めて、6人家族の1日に必要な野菜を
為と考えられる。
はかったよ!
【結論】
「ヒヤッとする」
、
「ヒヤヒヤする」
、
「ゾッ
【はかった野菜で料理を作ろう!】
とする」
、
「熱中する」
、
「熱くなる」など、日本語に
は様々な言葉があるが、実際に体温の変化を伴うこ
とがわかった。温かいものや、冷たいものなど本当
に温度の違う物を体に入れる事で体温の変化がある
のは予想通りだが、気持ちの変化だけでも体温に影
響があることがわかりとても興味深かった。
○特別賞
「けんこうな体をつくるためにはかってみよう!
1日に必要な野菜・ジュースやおかしにふくまれ
るさとうの量」
w
やまぎし
福島県福島市立庭坂小学校 2年 山岸 いそら
りん た ろう
3年 山岸 倫太郎 5年 山岸 しずく
【調べようと思ったわけ】
〈しずく〉バランスよく
食べましょうと言われるけど1日に何をどのくらい
食べたらいいのかな?〈倫太郎〉あまいものは、食
べすぎない、
飲みすぎないようにと言われるけれど、
おやつやジュースには、どのくらいのさとうが入っ
ているのかな?〈いそら〉わたしは、やさいがあま
りすきではない。でもこの前べんぴでとてもつらい
思いをした。べんぴにならないためには、やさいを
食べるといいといわれたけれど、やさいは1日にど
のくらい食べたらいいのかな?
【1日に食べる量の目安】
【今までの食生活をふりかえってみる】 平成26年
7月1日から8月21日に食べたものをふり返って
みて思ったこと。〈しずく〉沖縄のプロジェクト行
事に参加した3週間は、毎日バイキングで好きなも
のを選んでいたが、野菜を毎食たくさん食べるよう
にしていた。〈倫太郎〉あまいおかしやジュースを
食べすぎていたと思った。やさいをがんばってたく
さん食べていたと思う。〈いそら〉あまりやさいが
すきではないので、やさいをよくのこしていました。
ちゃんとたべておけばよかったなと思った。
w
【1日に必要な栄養素-東京書籍 家庭科の教科書より】
油脂 いも類
【1日に必要な野菜の量をはかってみよう!】 冷蔵
庫の野菜をすべて出して、自分たちが1日に必要な
野菜の量をはかってみる。自分が食べれそうだと思
うものを自分でえらぶ。淡色野菜は全体の2/3、
緑黄色野菜は全体の1/3の量とする。
〈しずく、5
年生10さい〉淡色230gと緑黄120gで350g
〈倫太郎、3年生8さい〉淡色200gと緑黄100gで
300g〈いそら、2年生7さい〉淡色180gと緑黄
20
日計振情報
3さい(りょうま)
7さい(いそら)
8さい(倫太郎)
10さい(しずく)
36さい(母)
37さい(父)
10g
60g
10g
60g
15g
60g
20g 100g
20g 100g
30g 100g
ごはん、
くだもの
パン
170g 150g
180g 150g
250g 200g
260g 200g
270g 200g
400g 200g
乳製品
250g
250g
330g
350g
250g
250g
【ジュースやおやつにふくまれるさとうの量をはか
ってみよう!】 1日にとってもいいさとうの量は、
りょうまが5gで、のこりの5人が10gです。角ざ
日・計・信・情・報
日計振情報
とう1この重さは3.3gだから、10gは角ざとう約
はいっていることが分かったので、水やおちゃをの
3こ分なんだ。いつも食べているおやつやジュース
んでいこうと思った。〈いそら〉やさいがにがてで
にふくまれるさとうの量はどのくらいかな?
いつもすこししかたべていなかったけれど、ちょっ
とがんばれば270gをたべられることがわかったの
でがんばってたべていきたいと思った。
○奨励賞
「5つのこっぷのみずをはかったよ」
広島県呉市立長迫小学校1年 岡田 満緑
「電車のはやさと音のひみつ」
東京都江戸川区立第六葛西小学校2年 三石 結菜
「カイコをはかろう」
茨城県つくば市立二の宮小学校2年 藤井 柊羽
500ml 約50g 角ざとう15こ分
「どこまでのびる?夏やさい」
茨城県つくば市立二の宮小学校2年 沼尻瑠々花
「すな場のすなは何つぶあるの?」
神奈川県横浜市立鴨居小学校3年 小林 桃子
「カブトムシの力くらべ」
京都府教育大学付属京都小中学校3年 本川 哲也
「トウモロコシの実の数とひげの数は本当に同じか」
神奈川県葉山町立上山口小学校
3年 木内 美/3年 白岩 純奈
「やさいの水分りょうを調べよう!」
富山大学人間発達科学部付属小学校3年 溝上 陽奈
「あなたの知らない日常会話のヒミツ」
約10g クッキー1まい 角ざとう1こ分
神奈川県藤原市立片瀬小学校小学校4年 松田 悠樹
「色々なめんののび方」
【体重の変化】
7月1日~8月20日の間、朝食前
と夕食前の体重をはかってみた。
しずくは27.45kg⇒28.1kgで+0.65kg、倫太郎は
27.2kg⇒28.8kgで+1.6kg、いそらは25.3kg⇒
26.1kgで+0.8kgだった。
【身長の変化】
7月30日~8月21日の間の身長の
変化は、しずくは129.5cm⇒132.2cmで+2.7cm、
倫 太 郎 は129.4cm⇒129.9cmで +0.5cm、 い そ
らは126.5cm⇒127.7cmで+1.2cmだった。
【体重と身長の変化を見て思ったこと】
〈しずく〉
沖縄に行っている間に体重が0.65kg増えて身長が
2.7cmのびていたことにおどろいた。成長してい
ることがうれしかった。
〈倫太郎〉おきなわでは、
神奈川県平塚市立岡崎小学校4年 龍野蔵之介
「ほら貝を作って音を目で見てみよう」
富山県高岡市立定塚小学校4年 卜部 悠樹
「1日に人間が飲む水分の量」
神奈川県葉山町立上山口小学校4年 唐岸 七奈
「カブトムシは育てる環境によって大きさが変わるのか」
神奈川県葉山町立上山口小学校4年 竹内 一翔
「液体の量と重さをくらべてみよう。」
福島県福島市立福島第3小学校
3年 遠藤 萌花/5年 遠藤 颯花
「バスの運行調査」
神奈川県横浜市立旭小学校5年 木下 優希
「ぼくの町の太陽の動きと温度の変化」
雨の日が多く外であそべる日が少なかったので、運
神奈川県小田原市立豊川小学校5年 田中 航大
動不足で太ってしまったかなと思った。
〈いそら〉
「身近な長さ『学校の外周』をはかってみる そして比べてみる」
体じゅうやしんちょうがのびていてびっくりした。
茨城県つくば市立二の宮小学校5年 早坂 梢
もっと大きくなれるようまい日ちゃんとたべていき
たい。
【まとめの感想】
〈しずく〉1日に必要な栄養素を
「地球の距離を測ろう」
茨城県つくば市立二の宮小学校5年 塚原 純平
「100円ショップで宇宙をはかる」
必要な量を知って毎日食べる心がけが大切だと思っ
神奈川県藤沢市立辻堂小学校
た。しっかり食べて、
心も体も成長させていきたい。
2年 中村湘太郎/5年 中村凜太郎
〈倫太郎〉ジュースの中には、たくさんのさとうが
計量ジャーナル Vol.34-4
21
「
“防音素材”大実験」
○佳作
神奈川県小田原市立芦子小学校6年 北澤 美涼
「ラーメンは本当にのびるのか」
考えよう 計る目的と使い方
神奈川県葉山町立上山口小学校6年 小池 真保
岩手県 澤田 一穂
信頼を 未来に届ける 正しい計量
宮城県 小学4年 横溝麻志穂
2.計量啓発標語
あいまいを 信頼に変える 正しい計量
広く計量への参加意識を高めてもらうことを目的
茨城県 中学3年 大山 藍
に、平成13年から計量啓発標語の募集を毎年実施
計量が 日々の暮らしの 基礎支え
しています。今年度も当協会会員、地方計量行政機
関及び計量関係団体等を通じて計量啓発標語を募集
計量で築こう社会の信頼関係
したところ、521点の応募がありました。
計量記念日実行委員会において審査を行ない、最
品質を 陰で支える 正しい計量
優秀作品1点、優秀作品2点、佳作10点を決定し
ました。
広めよう 正しくはかる たいせつさ
○最優秀作品賞
安心を 陰で支える 正しい計量
正しい計量 それが支える 暮らしと科学
いしくろ
ひでたか
滋賀県 新旭電子工業株式会社 石畝 秀高
東京都 清水 春美
神奈川県 渡辺 英介
福井県 小嶋 哲
岐阜県 小学2年 若原 千大
大阪府 宮崎 英明
始まりは いつも正しい 計量から
○優秀作品賞
計量は 暮らしを守る 見張り番
あんざい
ゆ
き まさ
わ
ざ
岡山県 七村 学
福島県福島市立南向台小学校6年 安齋 佑希将
正しい計量 世界に誇る 技術になる
変わる時代に変わらぬ計量の大切さ
はしだて
ひで き
熊本県 森田 知哉
新潟県 新潟市民病院 橋立 英樹
~思わぬケガをしっかりサポート~
団体総合生活補償保険について
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-
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1,000円
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金日額
一時払保険料
(1口あたり)
加入限度
口数
入院中かそれ以外かにより傷
害入院保険金日額の10倍また
は5倍をお支払いします。
1,000円
5, 000円
8口まで
入院中かそれ以外かにより傷
害入院保険金日額の10倍また
は5倍をお支払いします。
1, 000円
5, 340円
8口まで
傷害手術保険金
A 1
○
9 5 万円
1, 000円
B
-
4 10 万円
-
-
-
5, 000円
1口まで
B 1
○
4 1 0 万円
-
-
-
5, 780円
1口まで
■ 団体割引について:団体割引 5%が適用されています(被保険者(本人)数が 20 名以上 500 名未満の場合)
(傷害入院保険金支払対象期間・支払限度日数 180 日、傷害通院保険金支払対象期間 180 日・支払限度日数 90 日 免責期間 0 日(入院・通院)
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契約概要のご説明・注意喚起情報のご説明」をご覧ください。また詳しくは「普通保険約款・特約集」をご用意しておりますので取扱代理店または引受保険会社までご請求く
ださい。ご不明な点がございましたら取扱代理店にお問合わせください。
引受保険会社:あいおいニッセイ同和損害保険会社
取 扱 代 理 店:株式会社星和ビジネスリンク ℡:0120-288270
一般社団法人 日本計量振興協会 総務部
℡:03-3268-4920
22
日計振情報
はかりのJCSS認定取得で感じたこと
城南電計株式会社 校正室
長田 幸晴
1.はじめに
今回、城南電計株式社校正室は、平成26年7月10
になっているので、事業者の利便性を考慮し、最低
でも隔年で実施して頂けるようにして欲しい。その
日付けでJCSSの登録に係る区分:質量、校正手法
の区分:はかりの国際MRA対応認定事業者として
登録・認定された。この経緯は、雑誌「計量標準と
際、校正範囲の最高測定能力(CMC)に基づき、
分銅を例に取ると、Eクラス、Fクラス、Mクラス
に分類し、対象クラスに応じた技能試験を個別に実
計量管理」の認定事業者紹介に記載するので、一読
頂ければ幸甚である。なお、引き続き分銅の認定取
得も計画している。
ここでは、認定取得するまでに感じた問題点や課
題についてまとめたので、紹介する。
2.準備の過程で思ったこと
2.1 運用面
①校正技術の背景を説明する資料が不足している
施できるようになれば申し分ない。
2.2 技術面
品質管理システムでは、品質マニュアルを頂点と
する規定類を、ISO/IEC 17025ベースに、ISO 9001
なども参考にしながら比較的容易に構築できた。し
よっては、k = 2を採用できないケースがある。一
般的に、目量が大きく、繰り返しのばらつきが大き
い場合は k > 2となる。当然、校正証明書では、そ
かし、
技術標準(校正方法とその不確かさ評価方法)
については、独立行政法人製品評価技術基盤機構認
定センター(以下、「NITE」という。)発行の「技
術的要求事項適用指針(はかり)」及び「不確かさ
の見積に関するガイド(はかり)」以外に参考にな
るものが少なく、かなり苦労した。 NITEの技術資
の旨の注意書きをして誤解がないようにするが、そ
れでも顧客にすればわかりにくい。繰り返しの不確
かさ評価方法を工夫し、常に、包含係数 k = 2が採
用できるようにすることが望ましいと考える。
②積み増し方式の校正技術の確立が急務である
はかりの校正範囲拡大に対する課題は、大ひょう
料もその背景となる理論や考え方が十分説明されて
おらず、内容(特に、式の導出等)を理解するのは
量化への課題といっても過言ではない。現在主流と
なっている荷重の積み降ろし方式を、大ひょう量は
大変だった。NITE発行の不確かさの入門ガイドと
これらの技術資料の間を補完する技術的資料があれ
ば、もっと容易に理解できると思う。
②技能試験を早く拡充して欲しい
かりに適用することは実用上難しい。その最大理由
は、校正作業がかなり重労働となる点である。そこ
で、作業の軽減を図るためにも、先に説明した積み
増し方式の導入が不可欠である。現在、これに関す
NITE発行のJCSS技能試験実施5カ年計画(平成
26年度~平成30年度)によれば、はかりの技能試験
る資料はほとんどなく、手探りの状態である。今後
は、関係機関に働きかけて、実証値に基づく理論を
については、今後とも毎年日本計量機器工業連合会
主催で実施するようになっているが、分銅の技能試
験については、2013年7月26日~ 2014年3月18日ま
でに実施され、平成29(2017)年度まで実施の計画
構築し、標準化を進めたい。
3.JCSSのさらなる拡大のために考えたこと
3.1 これから進めたい点
①顧客の状況に応じたアドバイスの実施をする
がない。当社は、今年度中に、分銅の申請を行うつ
もりだが、この状況では、技能試験の代替えとなる
測定監査(試験所間比較)を行うことになる。さら
に、認定取得後も定期的に技能試験を参加すること
①包含係数kを常に k = 2としたい
校正証明書に記載する拡張不確かさを算出する前
段階として、包含係数 k を決定する。包含係数 k は、
有効自由度に基づき、拡張不確かさの信頼の水準を
約95%とするための係数である。はかりの目量(あ
るいは最小分解能)と繰り返しのばらつきの程度に
多くの企業が品質マネジメントシステムの国際規
格であるISO 9001を取得している。同規格では従来
よりトレーサビリティを必要としているが、それは
主に識別管理若しくは監視機器及び測定機器の管理
計量ジャーナル Vol.34-4
23
を対象としたもので、ハードウェアに主眼を置いた
ものである。そのため、計量計測のトレーサビリテ
3.2 整備して欲しい点
①はかり校正でも合否判定をできるようにしたい
ィのように測定値や指示値を対象としたものではな
く、そこに不可欠な不確かさに対する必要性があま
り明確になっておらず、JCSS校正へのニーズがほ
はかり校正では、法定計量で行う使用中検査のよ
うな合否を判定しないため、校正後も使用可能なの
か使用者自身が判断しなくてはならない。なお、分
とんどなかった。そこで、今後は、顧客の状況を把
握した上で、必要なアドバイスを行うつもりである。
ISO 9001も有効なツールとなるが、これ以外にも
銅校正では、適合性評価をしており、これがはかり
にも展開できることを望む。
②JCSS校正分銅を法定計量に組み込んで欲しい
ISO 10012(計測マネジメントシステム-測定プロ
セス及び測定機器に関する要求事項):2003や自動
車産業向け品質マネジメントシステムの技術仕様で
1)校正証明書に基づいて基準器検査ができるよう
にして欲しい
現在、JCSS校正された分銅に、校正証明書を添
あるISO/TS 16949も利用していきたい。
また、顧客が抱えている以下のような問題の解決
にも挑戦したい。
1)偏差や不確かさを有効利用できていない
えて独立行政法人産業技術総合研究所に基準器検査
の依頼をすると、その校正証明書に基づいて基準器
検査成績書を発行している。計量法上は問題ないの
で、これを横展開し、各都道府県でも実施して欲し
多くの顧客は、品質管理上、製品などに対する許
容可能な誤差(偏差及び不確かさ)の明確な根拠を
持たず、校正証明書に記載されている偏差や不確か
さを有効に利用できていない。
2)トレーサビリティの定義が難しい
計測のトレーサビリティは、「個々の校正が測定
不確かさに寄与する、文書化された切れ目のない校
正の連鎖を通じて、測定結果を計量参照に関連付け
ることができる測定結果の性質」であると、国際計
量計測用語(ISO/IEC Guide 99:2007)で定義さ
れているが、十分に理解されているとは言い難い。
3)不確かさの考え方が難解である
不確かさという表現は極めて抽象的で、その概念
や考え方を理解するのが非常に難しい。
②校正費用をできる限り抑えたい
い。
2)JCSS校正分銅を実用基準分銅にしたい
適合性が表明されている分銅を、実用基準分銅と
して、法定計量に加えて欲しい。
③旧モデルのはかりの温度係数も公表して欲しい
現在販売しているはかりは、メーカのホームペー
ジを見れば、温度係数はわかるが、旧モデルのデー
タがないので、できれば調べて公表して欲しい。あ
るいは、何らかの方法で推定できるような方法を確
立して欲しい。
④国際規格の整合性を確立して欲しい
JCSSの拡大を図るために、様々な国際規格に目
を通したが、自己完結型の規格が多いため。該当す
る規格だけを読めば内容が理解できる利点はある。
しかし、JIS規格のような相互引用がないため、他
実務上重要な点として、検査等に比べ、校正の費
用が極めて高価であるということが挙げられる。そ
の規格との整合性が保たれていない項目・規定もあ
った。トレーサビリティもこれに該当すると思われ
こで、できる限り安価な形でサービスを実施したい。
そのための対策として、次の項目などを積極的に進
めたい。
1)常用参照標準のJCSS校正の内製化
る。品質マネジメントシステム上、測定機器並びに
測定値の信頼性は不可欠であり、どの規格にも程度
の差はあるものの、一律に規定されている。しかし、
規格間の整合性が取れているとは言えない状況であ
はかり校正に使用する常用参照標準のJCSS校正
を自社の校正室で実施できるようにする。
2)大ひょう量はかりの積み増し方式の採用
る。JIS規格のように相互引用を利用して、整合性
を確立して欲しい。
4.最後に
既に、積み増し方式を採用しているが、さらに、
検討を進め、より整合性の取れたものにし、評価方
法を確立したい。
この原稿の作成に際して、今後JCSSがさらに展
開することを希望し、かなり詳細な点も記述したが、
一部の内容は筆者の私見を述べたものもある。読者
3)校正時の繰り返し測定回数の削減
校正の信頼性を維持した上で、プールデータ等を
有効利用し、校正時の繰り返しの測定回数をできる
によっては、著者の私見に与されない方もいらっし
ゃると思うので、その点はご容赦願いたい。
だけ少なくしたい。
24
計量エッセイ
計量行政情報
計量行政情報
─ 官 報 情 報 ─ 「平成26年9月1日~平成26年11月31日」
〇平成26年9月3日 独立行政法人産業技術総合研究所
公告第19号
計量法第76条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
承認(平成26年9月3日付)
【第L145号 社会福祉法人鵜足津福祉会 水道メータ
ー】
【第EE141号 日置電機株式会社 照度計】
〇平成26年9月8日 日本電気計器検定所公告第26-11号
電気計器の型式承認(平成26年8月21日承認)
【第3913号 普通電力量計 A5YA-TAL 大崎電気工
業株式会社 交流単相2線式 100 30 50, 60】
【第3914号 普通電力量計 H1MA-TAL 東北計器工
業株式会社 交流単相2線式 100 30 50, 60】
【第3915号 普通電力量計 C1MA-TAL 中部精機株
式会社 交流単相2線式 100 30 50, 60】
【第3916号 普通電力量計 L1MA-TAL 北陸計器工
業株式会社 交流単相2線式 100 30 50, 60】
【第3868-1号 普通電力量計 X12-RA アトラクト株
式会社 交流単相3線式 100 60 50, 60】
〇平成26年9月12日 独立行政法人産業技術総合研究
所公告第20号
計量法第76条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
承認(平成26年9月12日付)
【第3919号 普通電力量計 A7Q-R 大崎電気工業株
式会社 交流三相3線式 200 60 50, 60】
【第3920号 普通電力量計 A7Q-T 大崎電気工業株
式会社 交流三相3線式 200 60 50, 60】
【第3921号 普通電力量計 T22-R 株式会社エネゲ
ート 交流単相3線式 100 60 50, 60】
【第3922号 普通電力量計 T22-T 株式会社エネゲ
ート 交流単相3線式 100, 60 50, 60】
【第3923号 普通電力量計 T23-R 株式会社エネゲ
ート 交流三相3線式 200 60 50, 60】
【第3924号 普通電力量計 T23-T 株式会社エネゲ
ート 交流三相3線式 200 60 50, 60】
【第3878-1号 普通電力量計 F6AF-T GE富士電機
メーター株式会社 交流単相3線式 100 120 50, 60】
【第3879-1号 普通電力量計 F7AF-T GE富士電機
メーター株式会社 交流三相3線式 200 120 50, 60】
【第3858-2号 普通電力量計 F5AF-TA GE富士電
機メーター株式会社 交流単相2線式 100 30 50, 60】
〇平成26年9月25日 独立行政法人産業技術総合研究
所公告第22号
【第H144号 日光精器株式会社 抵抗体温計】
計量法第89条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
【第H147号 株式会社ニシトモ 抵抗体温計】
承認(平成26年9月25日付)
〇平成26年9月12日 独立行政法人産業技術総合研究
所公告第21号
計量法第89条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
承認(平成26年9月12日付)
【第H145号 東莞東冠電子製品有限公司 抵抗体温
計】
【第H146号 東莞東冠電子製品有限公司 抵抗体温
計】
〇 平 成26年9月22日 日 本 電 気 計 器 検 定 所 公 告 第
26-12号
電気計器の型式承認(平成26年9月4日承認)
【第3917号 普通電力量計 A6Q-R 大崎電気工業株
式会社 交流単相3線式 100 60 50, 60】
【第3918号 普通電力量計 A6Q-R 大崎電気工業株
式会社 交流単相3線式 100 60 50, 60】
【 第 D1414号 A&D ELECTRONICS (Shen Zhen)
CO.,LTD. 非自動はかり】
〇平成26年9月30日 独立行政法人産業技術総合研究
所公告第23号
計量法第76条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
承認(平成26年9月30日付)
【第D1415号 株式会社デジアイズ 非自動はかり】
〇 平 成26年10月6日 日 本 電 気 計 器 検 定 所 公 告 第
26-13号
電気計器の型式承認(平成26年9月18日承認)
【第3925号 普通電力量計 F2TF-R GE富士電機
メーター株式会社 交流単相3線式 100 120 50, 60】
【第3926号 普通電力量計 F3TF-R GE富士電機
メーター株式会社 交流三相3線式 200 120 50, 計量ジャーナル Vol.34-4
25
60】
【第3826-4号 普通電力量計 F6AWF-TA GE富士
電機メーター株式会社 交流単相3線式 100 60 50, 60】
【第3827-4号 普通電力量計 F7AWF-T GE富士電
承認(平成26年10月20日付)
【第M141号 東洋計器株式会社 温水メーター】
〇平成26年10月21日 独立行政法人 産業技術総合
研究所公告第30号
機メーター株式会社 交流三相3線式 200 60 50, 計量法施行規則(平成13年経済産業省令第29号)第
60】
121条の規定に基づき、一般計量特別教習について次
【第3856-3号 普通電力量計 M6GM-T 三菱電機株
式会社 交流単相3線式 100 120 50, 60】
【第3857-3号 普通電力量計 M6GM-T 三菱電機株
式会社 交流三相3線式 200 120 50, 60】
〇平成26年10月9日 独立行政法人産業技術総合研究
所公告第24号
のように公告する。
一 受講資格 一般計量教習を修了した者
二 教習期間 平成27年1月8日から平成27年3月6日ま
で
三 教習会場 独立行政法人 産業技術総合研究所 計量標準管理センター 計量研修センター
計量法第76条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
〒305-8561 茨城県つくば市東1丁目1番地1 承認(平成26年10月9日付)
中央第1 外周 さくら館
【第K146号 愛知時計電機株式会社 ガスメーター】
四 教習内容の概要 計量法(平成4年法律第51号)
〇平成26年10月9日 独立行政法人産業技術総合研究
第166条に規定する計量に関する業務に従事する経
所公告第25号
済産業省、都道府県、市町村、指定定期検査機関、
計量法第89条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
指定検定機関、指定計量証明検査機関、特定計量証
承認(平成26年10月9日付)
明認定機関及び指定校正機関の職員並びに一般計量
【第D1416号 Biospace Co.,Ltd 非自動はかり】
〇平成26年10月14日 独立行政法人産業技術総合研
士になろうとする者に必要な技術及び実務
五 募集定員 40名
究所公告第26号
六 受講申請書の提出期限 平成26年11月21日(必着)
計量法第76条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
ただし、最終日前でも定員になり次第受付は終了
承認(平成26年10月14日付)
【第D1417号 株式会社田中衡機工業所 非自動はか
り】
〇平成26年10月14日 独立行政法人産業技術総合研
とする。
七 受講申請書の提出先
独立行政法人 産業技術総合研究所 計量標準管理
センター 計量研修センター
究所公告第27号
〒305-8561 茨城県つくば市東1丁目1番地1 計量法第81条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
中央第1 外周 さくら館
承認(平成26年10月14日付)
八 提出書類(各1通)
【第Q1415号 株式会社コレガ アネロイド型血圧計】
〇平成26年10月14日 独立行政法人産業技術総合研
究所公告第28号
計量法第89条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
承認(平成26年10月14日付)
【第Q1416号 ピーティ.エヌエスエス インドネシア アネロイド型血圧計】
〇平成26年10月17日 独立行政法人製品評価技術基
盤機構公告第328号
計量法第143条第1項の規定に基づく同法第159条第1
項第21号の登録(平成26年9月11日登録分)
1 履歴書(独立行政法人 産業技術総合研究所が
定める別紙様式第2)
2 受講申請書(独立行政法人 産業技術総合研究
所が定める別紙様式第3)
3 写真(大きさは、縦4.5センチメートル・横3.5
センチメートル、正面、半身、脱帽、提出日前3
ヶ月以内に撮影したもので、裏面に氏名を自署し
たもの)
4 一般計量教習の修了証書の写し又は修了証明書
の写し
5 申請者本人のあて名を明記した返信用封筒(大
【0303 一般社団法人佐賀県計量協会 質量 分
きさは角形二号で、「簡易書留」と朱書きし、450
銅等】
円切手を貼付のこと)
〇平成26年10月20日 独立行政法人産業技術総合研
究所公告第29号
26
計量法第76条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
計量行政情報
九 提出方法 郵送による場合は、簡易書留等配達の
記録が残る方法で送付すること。
計量行政情報
十 その他
独立行政法人 産業技術総合研究所 計量研修セ
ンターのホームページ
http://www.nmij.jp/~metroltrain/に お い て、 別
紙様式等の情報を公開する。
教習の修了は受講状況及び筆記又は口述による修
了試験の結果等により判定する。
〇平成26年10月21日 独立行政法人 産業技術総合
研究所公告第31号
計量法施行規則(平成13年経済産業省令第29号)第
121条の規定に基づき、環境計量特別教習(濃度関係)
及び環境計量特別教習(騒音・振動関係)について次
所が定める別紙様式第3)
3 写真(大きさは、縦4.5センチメートル・横3.5
センチメートル、正面、半身、脱帽、提出日前3
ヶ月以内に撮影したもので、裏面に氏名を自署し
たもの)
4 一般計量教習の修了証書の写し又は修了証明書
の写し
5 申請者本人のあて名を明記した返信用封筒(大
きさは角形二号で、「簡易書留」と朱書きし、450
切手を貼付のこと)
九 提出方法 郵送による場合は、簡易書留等配達の
記録が残る方法で送付すること。
のように公告する。
十 その他
一 受講資格 一般計量教習を修了した者
独立行政法人 産業技術総合研究所 計量研修セ
二 教習期間
1 環境計量特別教習(濃度関係)
平成27年1月8
日から平成27年2月27日まで
2 環境計量特別教習(騒音・振動関係)
平成27
年3月2日から平成27年3月17日まで
三 教習会場 独立行政法人 産業技術総合研究所 計量標準管理センター 計量研修センター
ンターのホームページ
http://www.nmij.jp/~metroltrain/に お い て、 別
紙様式等の情報を公開する。
教習の修了は受講状況及び筆記又は口述による修
了試験の結果等により判定する。
〇平成26年10月21日 独立行政法人 産業技術総合
研究所公告第32号
〒305-8561 茨城県つくば市東1丁目1番地1 計量法施行規則(平成13年経済産業省令第29号)第
中央第1 外周 さくら館
121条の規定に基づき、平成27年度前期一般計量教習
四 教習内容の概要 計量法(平成4年法律第51号)
の入所試験及び教習の期間について次のように公告す
第166条に規定する計量に関する業務に従事する経
る。
済産業省、都道府県、市町村、指定定期検査機関、
一 試験期日 平成27年1月16日
指定検定機関、指定計量証明検査機関、特定計量証
二 試験場所
明認定機関及び指定校正機関の職員並びに環境計量
1 独立行政法人 産業技術総合研究所 臨海副都
士(濃度関係)又は環境計量士(騒音・振動関係)
心センター(東京都江東区青海2丁目3番地26)
になろうとする者に必要な技術及び実務
五 募集定員
2 独立行政法人 産業技術総合研究所 関西セン
ター(大阪府池田市緑丘1丁目8番31号)
1 環境計量特別教習(濃度関係)
30名
三 試験科目 数学、物理及び一般常識
2 環境計量特別教習(騒音・振動関係)
20名
四 教習期間 平成27年4月7日から平成27年7月3日まで
六 受講申請書の提出期限 平成26年11月21日
(必着)
五 教習内容の概要 計量法(平成4年法律第51号)
ただし、最終日前でも定員になり次第受付は終了
第166条に規定する計量に関する業務に従事する経
とする。
済産業省、都道府県、市町村、指定定期検査機関、
七 受講申請書の提出先
指定検定機関、指定計量証明検査機関、特定計量証
独立行政法人 産業技術総合研究所 明認定機関及び指定校正機関の職員並びに計量士に
計量標準管理センター 計量研修センター
なろうとする者に必要な技術及び実務
〒305-8561 茨城県つくば市東1丁目1番地1 六 定員 40名
中央第1 外周 さくら館
七 受験願書等の提出期限 平成26年11月21日(必着)
八 提出書類 濃度関係及び騒音・振動関係ごとに各
八 受験願書等提出先
1通
独立行政法人 産業技術総合研究所 1 履歴書(独立行政法人 産業技術総合研究所が
計量標準管理センター 計量研修センター
定める別紙様式第2)
2 受講申請書(独立行政法人 産業技術総合研究
〒305-8561 茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第1 外周 さくら館
計量ジャーナル Vol.34-4
27
九 提出書類(各1通)
1 一般計量教習入所試験受験願書(独立行政法人 産業技術総合研究所が定める別紙様式第1)
2 履歴書(独立行政法人 産業技術総合研究所が定
める別紙様式第2)
3 推薦書(受験者の氏名、受験理由、勤務先所属長
の推薦理由、役職名、氏名を記し、所属長が押印し
た推薦書)
。推薦書の提出の無い受験者には、一に
記す期日に、入所試験終了後面談を実施する。
4 写真(大きさは、縦4.5センチメートル・横3.5セ
ンチメートル、正面、半身、脱帽、提出日前3 ヶ月
以内に撮影したもので、
裏面に氏名を自署したもの)
5 健康診断書(提出日前3 ヶ月以内に診断を受けた
もの)
6 受験者本人のあて名を明記した返信用封筒(大き
さは長形三号で、
「簡易書留」と朱書きし、392円切
手を貼付のこと)
十 提出方法 郵送による場合は、簡易書留等配達の
記録が残る方法で送付すること。
ターシステムズ株式会社 交流三相3線式 200 60 50, 60】
【第3932号 普通電力量計 S43WS-TL 東光東芝メ
ーターシステムズ株式会社 交流三相3線式 200 60 50, 60】
【第3439-2号 普通電力量計 AM1CR-R 大崎電気工
業 株 式 会 社 交 流 単 相 2 線 式 100, 200 30 50, 60】
【第3440-2号 普通電力量計 AM1CR-R 大崎電気工
業 株 式 会 社 交 流 単 相 2 線 式 100, 200 120 50, 60】
【第3431-3号 普通電力量計 AM1CR-R 大崎電気工
業 株 式 会 社 交 流 単 相 2 線 式 100, 200 5 50, 60】
【第3536-1号 普通電力量計 AM2C16-R 大崎電気
工業株式会社 交流単相3線式 100 60 50, 60】
【第3442-2号 普通電力量計 AM2C16-R 大崎電気
十一 教習期間の変更 受験願書等提出者が十名に満
工業株式会社 交流単相3線式 100 120 50, 60】
たなかった場合は、四に記す教習期間の教習を中止
【第3432-3号 普通電力量計 AM2C16-R 大崎電気
し、一に記す期日に行われる入所試験の合格者は、
工業株式会社 交流単相3線式 100 5 50, 60】
次回教習(平成27年9月から12月まで・詳細未定)
【第3443-2号 普通電力量計 AM3CP-R 大崎電気工
の受講者とする。教習期間の変更は、受験票送付時
に通知する。
十二 その他
独立行政法人 産業技術総合研究所 計量研修セ
ンターのホームページ
http://www.nmij.jp/~metroltrain/に お い て、 別
紙様式等の情報を公開する。
教習の修了は受講状況及び筆記又は口述による修
了試験の結果等により判定する。
〇 平 成26年10月23日 日 本 電 気 計 器 検 定 所 公 告 第
26-14号
電気計器の型式承認(平成26年10月7日承認)
【第3927号 普通電力量計 S18S-TAL 東光東芝メ
ーターシステムズ株式会社 交流単相2線式 100 30 50, 60】
【第3928号 普通電力量計 S18WS-TAL 東光東芝
メーターシステムズ株式会社 交流単相2線式 100 30 50, 60】
【第3929号 普通電力量計 S43S-TAL 東光東芝メ
ーターシステムズ株式会社 交流単相3線式 100 60 50, 60】
【第3930号 普通電力量計 S43WS-TAL 東光東芝
メーターシステムズ株式会社 交流単相3線式 100 28
60 50, 60】
【第3931号 普通電力量計 S43S-TL 東光東芝メー
計量行政情報
業株式会社 交流三相3線式 200 30 50, 60】
【第3445-2号 普通電力量計 AM3CP-R 大崎電気工
業株式会社 交流三相3線式 200 120 50, 60】
【第3435-3号 普通電力量計 AM3CP-R 大崎電気工
業株式会社 交流三相3線式 200 5 50, 60】
【第3900-1号 普通電力量計 C2MA-T 中部精機株
式会社 交流単相3線式 100 120 50, 60】
【第3901-1号 普通電力量計 C2NA-T 中部精機株
式会社 交流単相3線式 100 120 50, 60】
【第3902-1号 普通電力量計 C3MA-T 中部精機株
式会社 交流三相3線式 200 120 50, 60】
【第3903-1号 普通電力量計 C3NA-T 中部精機株
式会社 交流三相3線式 200 120 50, 60】
〇平成26年10月28日 独立行政法人産業技術総合研
究所公告第33号
計量法第76条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
承認(平成26年10月28日付)
【第K147号 アズビル金門白河株式会社 ガスメータ
ー】
〇 平 成26年10月30日 日 本 電 気 計 器 検 定 所 公 告 第
26-15号
電気計器の型式承認(平成26年10月15日承認)
【第3933号 精密電力量計 SP3ET-R 東光東芝メー
計量行政情報
ターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 5 50, 60】
【第3934号 普通電力量計 SP3ET-R 東光東芝メー
ターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 5 50, 60】
【第3935号 無効電力量計 SP3ET-R 東光東芝メー
承認(平成26年11月13日付)
【第L146号 アズビル金門青森株式会社 水道メータ
ー】
【第L147号 アズビル金門青森株式会社 水道メータ
ー】
〇 平 成26年11月18日 日 本 電 気 計 器 検 定 所 公 告 第
ターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 5 26-17号
50, 60】
電気計器の型式承認(平成26年11月4日承認)
【第3936号 最大需要電力計 SP3ET-R 東光東芝メ
【第3944号 普通電力量計 F6CWF-TA GE富士電
ーターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 5 機メーター株式会社 交流単相3線式 100 60 50, 50, 60 30, 60】
60】
【第3937号 普通電力量計 SM3ET-R 東光東芝メー
【第3945号 普通電力量計 F7CWF-T GE富士電
ターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 5 機メーター株式会社 交流三相3線式 200 60 50, 50, 60】
60】
【第3938号 無効電力量計 SM3ET-R 東光東芝メー
○経済産業省令 第59号
ターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 5 計量法(平成4年法律第51号)及び計量法施行令(平
50, 60】
成5年政令第329号)の規定に基づき、計量法施行規則
【第3939号 最大需要電力計 SM3ET-R 東光東芝メ
の一部を改正する省令を次のように定める。
ーターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 5 平成26年11月25日
50, 60 30, 60】
計量法施行規則の一部を改正する省令
【第3940号 特別精密電力量計 SH3EF-R 東光東芝
計量法施行規則(平成5年通商産業省令第69号)の
メーターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 一部を次のように改正する。
5 50, 60】
第91条の四第4号中「薬事法」を「医薬品、医療機
【第3941号 普通電力量計 SH3EF-R 東光東芝メー
器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」
ターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 5 に改め、
「第23条の二第1項」を「第23条の二の23第1項」
50, 60】
に改める。
【第3942号 無効電力量計 SH3EF-R 東光東芝メー
附 則
ターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 5 この省令は、薬事法等の一部を改正する法律の施行
50, 60】
の日(平成26年11月25日)から施行する。
【第3943号 最大需要電力計 SH3EF-R 東光東芝メ
〇平成26年11月26日 独立行政法人産業技術総合研
ーターシステムズ株式会社 交流三相3線式 110 5 究所公告第36号
50, 60 30, 60】
計量法第76条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
〇平成26年10月31日 独立行政法人産業技術総合研
究所公告第34号
計量法第76条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
承認(平成26年10月31日付)
【第Q1417号 日本フェンオール株式会社 アネロイ
ド型血圧計】
〇 平 成26年11月4日 日 本 電 気 計 器 検 定 所 公 告 第
承認(平成26年11月26日付)
【第D1418号 リトラ株式会社 非自動はかり】
○経済産業省令 第61号
計量法(平成4年法律第51号)の規定に基づき、特定
計量器検定検査規則の一部を改正する省令を次のよう
に定める。
平成26年12月1日
26-16号
特定計量器検定検査規則の一部を改正する省令
電気計器の型式承認(平成26年10月17日承認)
特定計量器検定検査規則(平成5年通商産業省令第
【第3899-1号 普通電力量計 M5FM-TA 三菱電機
株式会社 交流単相2線式 100 30 50, 60】
〇平成26年11月13日 独立行政法人産業技術総合研
70号)の一部を次のように改正する。
第18章第1節から第4節までの規定中「(二〇〇九)
」
を「(二〇一四)」に改める。
究所公告第35号
附 則
計量法第76条第1項の規定に基づく特定計量器の型式
この省令は、公布の日から施行する。
計量ジャーナル Vol.34-4
29
産総研コーナー
計量標準総合センター(NMIJ)の近況報告
独立行政法人 産業技術総合研究所 計量標準管理センター 計量標準計画室
渡辺 博道
平成26年7月以降に開催されたNMIJが関与する計量
セプションホールAにて開催しました。本セミナーでは、
標準と法定計量関連のイベントの報告及びに今後の開催
自動車生産技術、運転の安全・安心を支えるセンサー技
スケジュールについてご紹介致します。
術・電磁干渉防護技術、自動運転等の革新的な技術開発
■1.計量標準に関するセミナー ・講習会
AIST放射線計測セミナー
に関係する計測技術・計量標準についての最新成果や動
向を紹介していただきました。当日は、約300人の方が
聴講され、活発な議論が展開されました。講演プログラ
平成26年9月3日にAIST放射線計測セミナー 「放射線
ムの詳細は下記URLをご参照ください。なお、本講演
計測技術開発による復興支援」 を幕張メッセ 国際会議
会は計量・計測業界の総合展示会「INTERMEASURE
場コンベンションホールAにて開催しました。本セミナ
2014」の併催事業であり、当該展示会の展示ブースにお
ーでは、これまでAISTが実施してきた健康や食の安心・
いて講演内容に関係する機器・ポスター展示を行い、多
安全を確保するための放射線計測についての技術開発を
数の方にご来場いただきました。
紹介しました。当日は、約110人の方が聴講され、活発
https://www.nmij.jp/public/event/2014/Forum2014/
な議論が展開されました。講演プログラムの詳細につい
ては下記URLをご参照ください。なお、本講演会は分
析の総合展示会「JASIS 2014」の併催事業であるJASIS
コンファレンスの中の1つとして開催されました。
https://www.nmij.jp/public/event/2014/aistirmseminar/
NMIJ標準物質セミナー 2014
NMIJ-NFRI分析技能向上支援プログラム
平成26年9月19日から11月21日の期間においてNMIJNFRI分析技能向上支援プログラム 「バリデーションと
不確かさ評価のための技能試験 -第7回:頭足類(イカ)
中無機元素分析-」 を(独)農業・食品産業技術総合研
究機構 食品総合研究所(NFRI)と共催で行いました。
本プログラムは、技能試験とフォローアップ講習会(平
平成26年9月4日にNMIJ標準物質セミナー 2014 「きっ
成27年2月に東京と大阪で開催予定)が組み合わされた
と使える分析ノウハウと標準物質」 を幕張メッセ 国際
講習会であり、今回は、カドミウム濃度のCODEX 基準
会議場コンベンションホールAにて開催しました。本セ
が定められている頭足類(イカ)中 Cd, As, Mn, Fe, Zn
ミナーでは、NMIJが標準物質開発を通じて蓄積してき
の技能試験を題材として企画し、約130人の方にご参加
た分析ノウハウや最近の研究動向を紹介すると共に、外
頂きました。プログラムの詳細については下記URLを
部講師の方々に標準物質ユーザーの立場から研究動向や
ご参照ください。
標準物質の利用方法について紹介をしていただきまし
https://www.nmij.jp/public/event/2014/
た。当日は、約170人の方が聴講され、活発な議論が展
proficiencytest/main.html
開されました。講演プログラムの詳細については下記
URLをご参照ください。なお、本講演会は分析の総合
展示会「JASIS 2014」の併催事業であるJASISコンファ
レンスの中の1つとして開催され、当該展示会の展示ブ
ースにおいて標準物質に関するポスター展示を行い、多
数の方にご来場いただきました。
https://www.nmij.jp/public/event/2014/nmijrmseminar/
NMIJ計量標準セミナー 2014
30
CCQM-NMIJシンポジウム
平成26年10月16日にCCQM-NMIJシンポジウム「食品
の規制に関わる化学分析と標準物質の役割」が茨城県の
つくば国際会議場にて開催されました。本シンポジウム
は10月13日から16日に掛けて同会場で行われたCCQM
Working Group Meetingを記念して行われ、国内外の
研究者から上記テーマに関する7件の講演が行われた。
本シンポジウムには約100人の方にご参加頂きました。
プログラムの詳細については下記URLをご参照くださ
平成26年9月18日にNMIJ計量標準セミナー 2014 「自
い。
動車産業を支える計測技術と計量標準」(計測標準フォ
https://www.nmij.jp/public/event/2014/CCQM-NMIJ_
ーラム第12回講演会を兼ねる)を東京ビッグサイト・レ
symposium/CCQM-NMIJ_program.pdf
産総研コーナー
産総研コーナー
今後の予定
平成27年1月以降に開催を予定しているNMIJが関与
する計量標準関連のイベントとしては上述の表に記載し
た第8回不確かさクラブ会合以外に、平成27年1月22日㈭
から23日㈮に開催する予定の 「2014年度 計量標準成果
発表会」 が挙げられます。本発表会では、NMIJにおけ
る今年度の成果をポスターや口頭発表でご紹介します。
本発表会のプログラムの詳細確認と参加申し込みは下記
URLをご参照ください。
https://www.nmij.jp/public/seika/2014/
■2.法定計量に関する技術相談会・セミナー
産業技術連携推進会議知的基盤部会総会及び関
連分科会
平成26年12月4日から12月5日に掛けてH26年度産業技
術連携推進会議知的基盤部会に属する計測分科会と分析
分科会の研究会と年会(4日開催)及び知的基盤部会の
総会(5日開催)が岐阜県の長良川国際会議場にて開催
されました。総会では、川崎重工業株式会社の宮脇氏か
ら「今後の航空機製造サプライヤーへの期待」と題した
技術講演を行って頂きました。2日間の会期中、約180人
の方にご参加頂きました。プログラムの詳細については
下記URLをご参照ください。
https://unit.aist.go.jp/col/sgr/gijutu/chiteki/schedule/
data2/141204bukai.pdf
技術相談会
関西センターをメインとし、月ごとにテーマ(対象計
量器)を決定し開催を行っている技術相談会について、
計量ジャーナル夏号では、4月に実施しました、第1回
技術相談会「非自動はかり(型式承認試験)」について
報告いたしました。
その後も、血圧計・体温計等、流量計、アネロイド型
圧力計、第2回及び第3回非自動はかりと技術相談会を
6回開催いたしました。なお、全て型式承認試験に係る
内容です。なお、平成26年11月から平成27年2月までは
開催の予定はありませんが、平成27年3月には「第4回非
自動はかり」及び「JIS B7611-2に基づくソフトウェア
試験とその他」の同時開催を予定しており、是非ともご
活用頂ければ幸いです。
法定計量セミナー
技術相談会と共に、計量行政機関関係者を対象とした
セミナーを、7月、9月、10月と開催いたしました。
7月に開催した法定計量セミナー「燃料油メーター等
に係る省令改正説明会及びガラス製体積計セミナー」
は、
共催のご協力をいただいた大阪市計量検査所の会議室に
て開催いたしました。本セミナーにおいては省令改正に
関して経済産業省の計量行政室のご担当者様にご講演い
ただきました。本セミナーには20の計量行政機関から30
名の方が参加されました。なお、参加申込期間中に、当
該セミナーを東日本地域で開催して欲しいという要望を
多くの方々から受け取りました。そこで、平成26年9月3
NMIJ計測クラブ関連会合
今年度開催したクラブ会合(開催予定を含む)の名称、
開催日、場所を下記の表(次頁参照)にまとめました。
また、上述の計量標準セミナー 2014において、計測ク
ラブ長の小見山が今後のクラブ活動の在り方についての
報告や活動紹介を行いました。各クラブ会合の詳細や最
新の開催予定については下記URLをご参照ください。
https://www.nmij.jp/~nmijclub/
日に経済産業省別館会議室にて同内容のセミナーを開催
したところ、16の計量行政機関から25名の方が参加され
ました。結果として、7月と9月に開催した同内容の上記
セミナーには、36の計量行政機関から55名の方々にご参
加頂きました。
10月に開催した法定計量セミナー「電気式はかりの定
期検査」は、共催機関である大阪市計量検査所の会議室
で開催され、26の計量行政機関から33名が参加しました。
今回は、電気式はかりの定期検査についての講演を聞い
計量ジャーナル Vol.34-4
31
ていただいた後、1グループ4、5名で、実際に電気式は
法定計量セミナーについては、平成27年2月27日㈮に
かりと分銅を用いた定期検査を体験してもらいました。
秋葉原UDX8階会議室においてNMIJ法定計量クラブ第2
なお、
平成26年12月11日に開催する法定計量セミナー「分
回はかり研究会と合同で「特定計量器のJISの最近の動
銅の検査(基準器検査及び実用基準分銅について)」に
向」「非自動はかりJIS改正に伴う説明会」の2つの講演
ついては次号において報告させていただきます。
会を実施します。なお、平成27年3月5日㈭に産総研関西
センター第9会議室において同内容の上記2つの講演を法
定計量セミナーとして開催します。
技術相談会及び法定計量セミナーの開催に関する詳
細・申し込みはNMIJ法定計量科 法定計量室ホームペー
ジ(https://www.nmij.jp/~dsmnt-tech/legal-met-sec/)
でご確認ください。
■3.計量研修センターで開催された計量講習
平成26年10月から12月にかけて産総研計量標準管理セ
ンター計量研修センターで開催された計量教習・特定教
習・計量講習の概要及びに今後のスケジュールを以下に
ご紹介します。計量研修センターへのご質問及びに最新
のスケジュールについては下記のURLをご参照くださ
い。
今後の予定
平成27年1月以降に開催予定の技術相談会の開催日と
https://www.nmij.jp/~metroltrain/
テーマを以下に紹介します。
・平成27年3月3日㈫から5日㈭「非自動はかり(型式承
認試験)
」
・平成27年3月5日㈭「JIS B7611-2に基づくソフトウェ
ア試験とその他」
平成26年度NMIJ計測クラブ関連会合の開催履歴と予定 (平成26年12月9日現在)
クラブ名
開催日
2014/4/24-25
場所
第21回電磁界クラブ
放射線・放射能・中性子計測クラブ
第19回放射線・放射能・中性子計測クラブ
2014/5/23
研究会
東京八重洲ホール
電磁界クラブ
第22回電磁界クラブ(AMT研究会共催)
産総研 つくばセンター
2014/6/26-27
東北大学(宮城県)
高周波クラブ
第18回高周波クラブ会合
2014/7/4
産総研 臨海副都心センター
振動計測クラブ
第11回振動計測クラブ会合
2014/7/9
丸文株式会社本社(東京都)
法定計量クラブ
流量計測クラブ
法定計量クラブ・流量計測クラブ合同会合
2014/9/5
秋葉原UDX
電磁界クラブ
第23回電磁界クラブ(AMT研究会共催)
2014/9/10
産総研 臨海副都心センター
圧力真空クラブ
第3回リーク量トレーサビリティ検討会
2014/9/26
産総研 つくばセンター
放射線・放射能・中性子計測クラブ
第20回放射線・放射能・中性子計測クラブ
2014/10/31
研究会
直流低周波電気標準クラブ
第17回直流低周波電気標準クラブ研究会
微粒子計測クラブ
32
会合名
電磁界クラブ
エアロゾル先端計測研究会第3回会合
2014/11/6
2014/11/27
産総研 つくばセンター
TKP品川カンファレンスセンター
(東京都)
名古屋大学(愛知県)
光学式非接触三次元測定機精度評価法標準化
非接触三次元測定機アセスメント
コンソーシアム第28回総会・非接触三次元 2014/12/11
クラブ
測定機測定アセスメントクラブ第27回総会
東京電機大学
温度湿度クラブ
第17回温度湿度クラブ講演会
2014/12/16
産総研 臨海副都心センター
2014/12/16
東京都立産業技術研究センター
定量NMRクラブ
定量NMRクラブ第3回会合
電磁界クラブ
AMT研ワークショップ(電磁界クラブ協賛) 2014/12/18-19
種子島宇宙センター(鹿児島県)
不確かさクラブ
第8回不確かさクラブ会合
エル大阪
産総研コーナー
2015/1/30
産総研コーナー
〈2014年10月~ 12月に実施された計量教習・特定教習〉
期間
研修名
参加人数
2014/10/23-24
基準タンクの検査
15
2014/9/16-12/12
一般計量教習(後期)
35
〈2014年10月~ 12月に実施された計量講習〉
研修名
参加人数
2014/10/6-10
期間
環境計量講習(騒音・振動①)
20
2014/10/14-17
環境計量講習(濃度⑦)
19
2014/10/20-24
特定計量証明事業管理者講習
2014/10/27-31
環境計量講習(騒音・振動②)
22
2
2014/11/4-7
環境計量講習(濃度⑧)
14
2014/11/17-21
環境計量講習(騒音・振動③)
15
2014/11/25-28
環境計量講習(濃度⑩)
18
〈2015年1月~ 3月に実施予定の計量教習〉
申込受付は終了しました。
期間
研修名
2015/1/8-3/6
一般計量特別教習
2015/1/8-2/27
環境計量特別教習(濃度)
2015/3/2-3/17
環境計量特別教習(騒音・振動)
計量ジャーナル Vol.34-4
33
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好評図書案内
測定の不確かさを知っていますか?
不確かさの事例集
従 来、 測 定 に お い て は、
その結果を誤差やかたより、
バラツキ等であらわしてい
た。測定結果を評価する方
法が分野や国により異なっ
ていたため、測定に関する
国際的なルールが設けられ
た。これが「不確かさ」で、
測定結果がどれくらい信頼
できるかを表す指標である。
この教本は、現場で働く
技術者を対象とする不確かさの入門解説であり、ま
た、不確かさ評価のための統計的手法についてもやさ
しく解説している。
編集後記
編集委員
新年あけましておめでとうございます。全世界70億人
余りの人が2015年の新年を迎えました。アメリカ国勢調
査局の推定によると人口70億人到達は2012年3月12日、
つまり東日本大震災1年後の翌日だったそうです。全世
界人口の4割弱が中国とインドの2国で占められていま
す。中国に次いで人口の多いインドの国土面積は日本の
9倍弱、人口は9倍強の12億1千万人。男女構成比は
2011年現在、男6億2370万人(51.5%)
、女5億8640万
人(48.5%)
。一方、日本の男女構成比は2011年現在で
男48.8%女51.2%。世界的にはどうなっているのか公開
データを基に調べてみました。現実は女性の方が平均寿
命が長いから世界的平均は男49%女51%の構成比の国が
多いらしい。日本の構成比は全世界の平均数値を示して
いることになっている。では何故インドでは構成比が逆
転しているのだろうか。統計局発表世界各国の人口等発
表データで見ると、カタールでは男75%女25%、実に女
の3倍も男が占めている。クエートでも男59%女41%を
示している。全世界70億人余りの男女が平等であり、共
に安定した食料供給を受けられるよう願って新年を迎え
ました。
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編集後記
計測器の校正における不
確かさを見積もるには、標
準器の条件・校正条件・環
境条件を考慮しなければな
りません。この教本は現場
で使用する長さ計・質量計・
温度計・圧力計・電気計器
の不確かさの見積もりの事
例を分かりやすく解説した
ものである。
≪吉野 博≫
竹歳 尚之(独立行政法人産業技術総合研究所)
金子 啓三(東京都計量検定所)
吉野 博(株式会社新興度量衡製作所)
関口 基(前橋市計量検査所)
竹添 雅雄(一般社団法人東京都計量協会)
〈事務局〉
倉野 恭充(事業部長)
鶴㟢由美子(事業部課長)
機関誌に関するご意見、ご感想をお待ちしております。
日本計量振興協会のホームページアドレス
http://www.nikkeishin.or.jp
総務部:[email protected]
推進部:[email protected]
事業部:[email protected]
試験・校正センター:[email protected]
計量ジャーナル 第136号
Winter, Vol.34-4 / 2015
発 行 日 平成27年1月15日
発行責任者 河住春樹
発 行 所 一般社団法人 日本計量振興協会
〒162-0837 東京都新宿区納戸町25-1
TEL:03-3269-3259
FAX:03-3268-2553
印 刷 所 第一資料印刷株式会社
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