ヘルスケアデバイス・システム技術に関する調査(継続) ①背景と調査の重要性 日本を先頭に世界の先進国は急速に高齢化社会へと進行しつつある。それに伴い、 必然的に健康寿命を延ばすことに関わるヘルスケアへの関心が高まっている。ヘルス ケアに使用されるデバイス・システムには高い品質が要求される。我が国のエレクト ロニクス産業が有する技術を活かせる大きな分野であると言える。しかし、様々な理 由等により必ずしもヘルスケア分野で日本が世界のイニシアティブを取れていないこ とも事実である。H24-25 年度に先行して行った医療エレクトロニクスデバイス技術調 査専門委員会においては、侵襲型を含む医療用デバイスや近赤外線・超音波イメージ ング、及び薬事法等医療機器関連法について比較的広い範囲の調査を行った。今年度 より新たに調査を開始する本技術分科会では、構築が急がれている医療クラウドと連 携する“ホームヘルスケア/パーソナルヘルスケア用のデバイス技術とシステム技術” について、技術そのもののボトムアップ的観点とビジネス・規格・制度などのトップ ダウン的観点から調査を行う予定である。ホームヘルスケア/パーソナルヘルスケアは、 我が国の喫緊の課題である高齢化の進行に伴う医療予算の増大に対し、解決策の 1 つ として非常に重要な技術であり、今、詳細な調査を行う必要性・重要性は極めて高い。 また、先行の調査専門委員会では主に国内事例の調査を行ったが、本技術分科会では 我が国の医療クラウドとヘルスケア技術を医療インフラとして将来的に海外に展開す る可能性を見据えて、できる限り諸外国の事例についても比較調査を行っていく。 ②調査項目(案) ・ホームヘルスケア/パーソナルヘルスケア用の各種デバイス技術 特に、ヘルスケア用センサデバイス、センサネットワーク(H26 年度済み) ・ホームヘルスケア/パーソナルヘルスケア用の各種モジュールとシステム技術 (H27 年度調査予定) ・生活習慣病検査機器とデバイス(H26 年度一部済み、H27 年度調査予定) ・遠隔医療(H27 年度調査予定) ・見守り技術(H26 年度済み、H27 年度調査予定) ・医療クラウドの現状(H27 年度調査予定) ・医師からのニーズヒアリング(H26 年度済み) ・ヘルスケアマーケットの状況と国内外動向(H27 年度調査予定) ・ヘルスケアの標準化・規格動向(H26 年度一部済み、H27 年度調査予定)
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