水面栽培植物による水質浄化と水辺の修景並びにバイオマス利用技術

「建設業の複業化支援のための技術・事業シーズの提案シート」
1. 機関・企業名
財団法人西日本グリーン研究所
2. 技術・事業シーズ名
「水面栽培植物による水質浄化と水辺の修景並びにバイオマス利用技術」
3.分野(※当てはまるものに印をつけてください)
(1)省エネ化技術・緑化技術
(2)耐震技術・予防修繕技術
3 )バイオマス技術
(○
(4)再生可能クリーンエネルギーに関連する建設技術力強化
5 )土壌改良技術・水処理・浄化技術
(○
6 )リサイクル技術
(○
(7)施工の自動化、省人化技術
(8)農林水産業関連
(9)高齢化社会対策
(10)その他
4.技術・事業シーズの概要
水面を利用した栽培植物による水質浄化、水面緑化、バイオマス利用による自然水域生態系の健全
化と地球温暖化防止に寄与する技術である。この技術は、水面に浮かべた筏(フロート)上で資源植
物を育てることで、アオコが発生するような富栄養化した湖沼水や下水処理水等からチッソ、リン、
カリウムなどの有用資源(肥料分)を確実に回収し、水質浄化を図ると共に生産されたバイオマスの
エタノール化等有効利用を図ることで、温暖化防止に貢献するものである。環境への負荷が小さい資
材と、安い維持管理費で、年間通して①水面の緑化修景ができること、②光合成による大気の浄化、
温暖化防止ができること、③バイオマスの有効利用により資源循環型水質浄化とエコ対策ができるこ
と、④食物連鎖の成立により水域生態系が健全なビオトープとなることが本技術の要点である。
本技術が水質浄化、温暖化防止に貢献できる基本原理は、土耕栽培、水耕栽培のような土壌や栽培
用資材は一切使わず、根を水中に浮遊させるので、直接無機成分を吸収できること、生産されたバイ
オマスを収穫し有効利用できること、既存の護岸、植生、自然生態系を損なわず、年間通して水深に
関係なく全水域で水質浄化、水面緑化、バイオマス生産ができることである。
5.技術・事業シーズの特徴・訴求点(※箇条書きで簡潔に記載してください)
1)低コストな水質浄化、バイオマス生産、水面緑化技術である。
2)環境保全型、資源循環型水質浄化技術である。
3)水面利用の大気の浄化、温暖化防止技術である。
4)水域生態系の持続的活性化技術である。
5)多様な水面修景を実現できる技術である。
6.事業イメージ
水面栽培法の多面的効用と生態的意義
試験施工の状況
7.技術・事業シーズに関する知財権(特許の登録状況等)
著書:縣
和一・宋
祥甫(2002)水面利用の植物生産、水質浄化と水辺の修景-無土壌水面栽
培法による新しい展開-.P1~146.ソフトサイエンス社.東京.
特許:なし
以上