不正競争防止法 - Westlaw Japan

不正競争防止法
平成 5年 5月19日法律第47号
改正:平成27年 7月10日法律第54号(不正競争防止法の一部を改正する法律)
改正前
改正後
-目次施行日:平成28年 1月 9日までに
目次
目次
第一章 総則(第一条・第二条)
第一章 総則(第一条・第二条)
第二章 差止請求、損害賠償等(第三条-第 第二章 差止請求、損害賠償等(第三条-第
十五条)
十五条)
第三章 国際約束に基づく禁止行為(第十六 第三章 国際約束に基づく禁止行為(第十六
条-第十八条)
条-第十八条)
第四章 雑則(第十九条・第二十条)
第四章 雑則(第十九条-第二十条)
第五章 罰則(第二十一条・第二十二条)
第五章 罰則(第二十一条・第二十二条)
第六章 刑事訴訟手続の特例(第二十三条- 第六章 刑事訴訟手続の特例(第二十三条第三十一条)
第三十一条)
◆追加◆
第七章 没収に関する手続等の特例(第三十
◆追加◆
二条-第三十四条)
◆追加◆
第八章 保全手続(第三十五条・第三十六条
附則
)
第九章 没収及び追徴の裁判の執行及び保全
についての国際共助手続等(第三十七条-第
四十条)
附則
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
(定義)
(定義)
第二条 この法律において「不正競争」とは 第二条 この法律において「不正競争」とは
、次に掲げるものをいう。
、次に掲げるものをいう。
一 他人の商品等表示(人の業務に係る氏名 一 他人の商品等表示(人の業務に係る氏名
、商号、商標、標章、商品の容器若しくは
、商号、商標、標章、商品の容器若しくは
包装その他の商品又は営業を表示するもの
包装その他の商品又は営業を表示するもの
をいう。以下同じ。)として需要者の間に
をいう。以下同じ。)として需要者の間に
広く認識されているものと同一若しくは類
広く認識されているものと同一若しくは類
似の商品等表示を使用し、又はその商品等
似の商品等表示を使用し、又はその商品等
表示を使用した商品を譲渡し、引き渡し、
表示を使用した商品を譲渡し、引き渡し、
譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸出
譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸出
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1
し、輸入し、若しくは電気通信回線を通じ
て提供して、他人の商品又は営業と混同を
生じさせる行為
二 自己の商品等表示として他人の著名な商
品等表示と同一若しくは類似のものを使用
し、又はその商品等表示を使用した商品を
譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡しの
ために展示し、輸出し、輸入し、若しくは
電気通信回線を通じて提供する行為
三 他人の商品の形態(当該商品の機能を確
保するために不可欠な形態を除く。)を模
倣した商品を譲渡し、貸し渡し、譲渡若し
くは貸渡しのために展示し、輸出し、又は
輸入する行為
四 窃取、詐欺、強迫その他の不正の手段に
より営業秘密を取得する行為(以下「不正
取得行為」という。)又は不正取得行為に
より取得した営業秘密を使用し、若しくは
開示する行為(秘密を保持しつつ特定の者
に示すことを含む。以下同じ。)
五 その営業秘密について不正取得行為が介
在したことを知って、若しくは重大な過失
により知らないで営業秘密を取得し、又は
その取得した営業秘密を使用し、若しくは
開示する行為
六 その取得した後にその営業秘密について
不正取得行為が介在したことを知って、又
は重大な過失により知らないでその取得し
た営業秘密を使用し、又は開示する行為
七 営業秘密を保有する事業者(以下「保有
者」という。)からその営業秘密を示され
た場合において、不正の利益を得る目的で
、又はその保有者に損害を加える目的で、
その営業秘密を使用し、又は開示する行為
八 その営業秘密について不正開示行為(前
号に規定する場合において同号に規定する
目的でその営業秘密を開示する行為又は秘
密を守る法律上の義務に違反してその営業
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し、輸入し、若しくは電気通信回線を通じ
て提供して、他人の商品又は営業と混同を
生じさせる行為
二 自己の商品等表示として他人の著名な商
品等表示と同一若しくは類似のものを使用
し、又はその商品等表示を使用した商品を
譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡しの
ために展示し、輸出し、輸入し、若しくは
電気通信回線を通じて提供する行為
三 他人の商品の形態(当該商品の機能を確
保するために不可欠な形態を除く。)を模
倣した商品を譲渡し、貸し渡し、譲渡若し
くは貸渡しのために展示し、輸出し、又は
輸入する行為
四 窃取、詐欺、強迫その他の不正の手段に
より営業秘密を取得する行為(以下「不正
取得行為」という。)又は不正取得行為に
より取得した営業秘密を使用し、若しくは
開示する行為(秘密を保持しつつ特定の者
に示すことを含む。以下同じ。)
五 その営業秘密について不正取得行為が介
在したことを知って、若しくは重大な過失
により知らないで営業秘密を取得し、又は
その取得した営業秘密を使用し、若しくは
開示する行為
六 その取得した後にその営業秘密について
不正取得行為が介在したことを知って、又
は重大な過失により知らないでその取得し
た営業秘密を使用し、又は開示する行為
七 営業秘密を保有する事業者(以下「保有
者」という。)からその営業秘密を示され
た場合において、不正の利益を得る目的で
、又はその保有者に損害を加える目的で、
その営業秘密を使用し、又は開示する行為
八 その営業秘密について不正開示行為(前
号に規定する場合において同号に規定する
目的でその営業秘密を開示する行為又は秘
密を守る法律上の義務に違反してその営業
2
秘密を開示する行為をいう。以下同じ。)
秘密を開示する行為をいう。以下同じ。)
であること若しくはその営業秘密について
であること若しくはその営業秘密について
不正開示行為が介在したことを知って、若
不正開示行為が介在したことを知って、若
しくは重大な過失により知らないで営業秘
しくは重大な過失により知らないで営業秘
密を取得し、又はその取得した営業秘密を
密を取得し、又はその取得した営業秘密を
使用し、若しくは開示する行為
使用し、若しくは開示する行為
九 その取得した後にその営業秘密について 九 その取得した後にその営業秘密について
不正開示行為があったこと若しくはその営
不正開示行為があったこと若しくはその営
業秘密について不正開示行為が介在したこ
業秘密について不正開示行為が介在したこ
とを知って、又は重大な過失により知らな
とを知って、又は重大な過失により知らな
いでその取得した営業秘密を使用し、又は
いでその取得した営業秘密を使用し、又は
開示する行為
開示する行為
◆追加◆
十 第四号から前号までに掲げる行為(技術
十 営業上用いられている技術的制限手段( 上の秘密(営業秘密のうち、技術上の情報
他人が特定の者以外の者に影像若しくは音
であるものをいう。以下同じ。)を使用す
の視聴若しくはプログラムの実行又は影像
る行為に限る。以下この号において「不正
、音若しくはプログラムの記録をさせない
使用行為」という。)により生じた物を譲
ために用いているものを除く。)により制
渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのた
限されている影像若しくは音の視聴若しく
めに展示し、輸出し、輸入し、又は電気通
はプログラムの実行又は影像、音若しくは
信回線を通じて提供する行為(当該物を譲
プログラムの記録(以下この号において「
り受けた者(その譲り受けた時に当該物が
影像の視聴等」という。)を当該技術的制
不正使用行為により生じた物であることを
限手段の効果を妨げることにより可能とす
知らず、かつ、知らないことにつき重大な
る機能を有する装置(当該装置を組み込ん
過失がない者に限る。)が当該物を譲渡し
だ機器及び当該装置の部品一式であって容
、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのために
易に組み立てることができるものを含む。
展示し、輸出し、輸入し、又は電気通信回
)若しくは当該機能を有するプログラム(
線を通じて提供する行為を除く。)
当該プログラムが他のプログラムと組み合 十一 営業上用いられている技術的制限手段
わされたものを含む。)を記録した記録媒
(他人が特定の者以外の者に影像若しくは
体若しくは記憶した機器を譲渡し、引き渡
音の視聴若しくはプログラムの実行又は影
し、譲渡若しくは引渡しのために展示し、
像、音若しくはプログラムの記録をさせな
輸出し、若しくは輸入し、又は当該機能を
いために用いているものを除く。)により
有するプログラムを電気通信回線を通じて
制限されている影像若しくは音の視聴若し
提供する行為(当該装置又は当該プログラ
くはプログラムの実行又は影像、音若しく
ムが当該機能以外の機能を併せて有する場
はプログラムの記録(以下この号において
合にあっては、影像の視聴等を当該技術的
「影像の視聴等」という。)を当該技術的
制限手段の効果を妨げることにより可能と
制限手段の効果を妨げることにより可能と
する用途に供するために行うものに限る。
する機能を有する装置(当該装置を組み込
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)
んだ機器及び当該装置の部品一式であって
十一 他人が特定の者以外の者に影像若しく 容易に組み立てることができるものを含む
は音の視聴若しくはプログラムの実行又は
。)若しくは当該機能を有するプログラム
影像、音若しくはプログラムの記録をさせ
(当該プログラムが他のプログラムと組み
ないために営業上用いている技術的制限手
合わされたものを含む。)を記録した記録
段により制限されている影像若しくは音の
媒体若しくは記憶した機器を譲渡し、引き
視聴若しくはプログラムの実行又は影像、
渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示し
音若しくはプログラムの記録(以下この号
、輸出し、若しくは輸入し、又は当該機能
において「影像の視聴等」という。)を当
を有するプログラムを電気通信回線を通じ
該技術的制限手段の効果を妨げることによ
て提供する行為(当該装置又は当該プログ
り可能とする機能を有する装置(当該装置
ラムが当該機能以外の機能を併せて有する
を組み込んだ機器及び当該装置の部品一式
場合にあっては、影像の視聴等を当該技術
であって容易に組み立てることができるも
的制限手段の効果を妨げることにより可能
のを含む。)若しくは当該機能を有するプ
とする用途に供するために行うものに限る
ログラム(当該プログラムが他のプログラ
。)
ムと組み合わされたものを含む。)を記録 十二 他人が特定の者以外の者に影像若しく
した記録媒体若しくは記憶した機器を当該
は音の視聴若しくはプログラムの実行又は
特定の者以外の者に譲渡し、引き渡し、譲
影像、音若しくはプログラムの記録をさせ
渡若しくは引渡しのために展示し、輸出し
ないために営業上用いている技術的制限手
、若しくは輸入し、又は当該機能を有する
段により制限されている影像若しくは音の
プログラムを電気通信回線を通じて提供す
視聴若しくはプログラムの実行又は影像、
る行為(当該装置又は当該プログラムが当
音若しくはプログラムの記録(以下この号
該機能以外の機能を併せて有する場合にあ
において「影像の視聴等」という。)を当
っては、影像の視聴等を当該技術的制限手
該技術的制限手段の効果を妨げることによ
段の効果を妨げることにより可能とする用
り可能とする機能を有する装置(当該装置
途に供するために行うものに限る。)
を組み込んだ機器及び当該装置の部品一式
十二 不正の利益を得る目的で、又は他人に であって容易に組み立てることができるも
損害を加える目的で、他人の特定商品等表
のを含む。)若しくは当該機能を有するプ
示(人の業務に係る氏名、商号、商標、標
ログラム(当該プログラムが他のプログラ
章その他の商品又は役務を表示するものを
ムと組み合わされたものを含む。)を記録
いう。)と同一若しくは類似のドメイン名
した記録媒体若しくは記憶した機器を当該
を使用する権利を取得し、若しくは保有し
特定の者以外の者に譲渡し、引き渡し、譲
、又はそのドメイン名を使用する行為
渡若しくは引渡しのために展示し、輸出し
十三 商品若しくは役務若しくはその広告若 、若しくは輸入し、又は当該機能を有する
しくは取引に用いる書類若しくは通信にそ
プログラムを電気通信回線を通じて提供す
の商品の原産地、品質、内容、製造方法、
る行為(当該装置又は当該プログラムが当
用途若しくは数量若しくはその役務の質、
該機能以外の機能を併せて有する場合にあ
内容、用途若しくは数量について誤認させ
っては、影像の視聴等を当該技術的制限手
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るような表示をし、又はその表示をした商
品を譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡
しのために展示し、輸出し、輸入し、若し
くは電気通信回線を通じて提供し、若しく
はその表示をして役務を提供する行為
十四 競争関係にある他人の営業上の信用を
害する虚偽の事実を告知し、又は流布する
行為
十五 パリ条約(商標法(昭和三十四年法律
第百二十七号)第四条第一項第二号に規定
するパリ条約をいう。)の同盟国、世界貿
易機関の加盟国又は商標法条約の締約国に
おいて商標に関する権利(商標権に相当す
る権利に限る。以下この号において単に「
権利」という。)を有する者の代理人若し
くは代表者又はその行為の日前一年以内に
代理人若しくは代表者であった者が、正当
な理由がないのに、その権利を有する者の
承諾を得ないでその権利に係る商標と同一
若しくは類似の商標をその権利に係る商品
若しくは役務と同一若しくは類似の商品若
しくは役務に使用し、又は当該商標を使用
したその権利に係る商品と同一若しくは類
似の商品を譲渡し、引き渡し、譲渡若しく
は引渡しのために展示し、輸出し、輸入し
、若しくは電気通信回線を通じて提供し、
若しくは当該商標を使用してその権利に係
る役務と同一若しくは類似の役務を提供す
る行為
2 この法律において「商標」とは、商標法
第二条第一項に規定する商標をいう。
3 この法律において「標章」とは、商標法
第二条第一項に規定する標章をいう。
4 この法律において「商品の形態」とは、
需要者が通常の用法に従った使用に際して知
覚によって認識することができる商品の外部
及び内部の形状並びにその形状に結合した模
様、色彩、光沢及び質感をいう。
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段の効果を妨げることにより可能とする用
途に供するために行うものに限る。)
十三 不正の利益を得る目的で、又は他人に
損害を加える目的で、他人の特定商品等表
示(人の業務に係る氏名、商号、商標、標
章その他の商品又は役務を表示するものを
いう。)と同一若しくは類似のドメイン名
を使用する権利を取得し、若しくは保有し
、又はそのドメイン名を使用する行為
十四 商品若しくは役務若しくはその広告若
しくは取引に用いる書類若しくは通信にそ
の商品の原産地、品質、内容、製造方法、
用途若しくは数量若しくはその役務の質、
内容、用途若しくは数量について誤認させ
るような表示をし、又はその表示をした商
品を譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡
しのために展示し、輸出し、輸入し、若し
くは電気通信回線を通じて提供し、若しく
はその表示をして役務を提供する行為
十五 競争関係にある他人の営業上の信用を
害する虚偽の事実を告知し、又は流布する
行為
十六 パリ条約(商標法(昭和三十四年法律
第百二十七号)第四条第一項第二号に規定
するパリ条約をいう。)の同盟国、世界貿
易機関の加盟国又は商標法条約の締約国に
おいて商標に関する権利(商標権に相当す
る権利に限る。以下この号において単に「
権利」という。)を有する者の代理人若し
くは代表者又はその行為の日前一年以内に
代理人若しくは代表者であった者が、正当
な理由がないのに、その権利を有する者の
承諾を得ないでその権利に係る商標と同一
若しくは類似の商標をその権利に係る商品
若しくは役務と同一若しくは類似の商品若
しくは役務に使用し、又は当該商標を使用
したその権利に係る商品と同一若しくは類
似の商品を譲渡し、引き渡し、譲渡若しく
5
5 この法律において「模倣する」とは、他
は引渡しのために展示し、輸出し、輸入し
人の商品の形態に依拠して、これと実質的に 、若しくは電気通信回線を通じて提供し、
同一の形態の商品を作り出すことをいう。
若しくは当該商標を使用してその権利に係
6 この法律において「営業秘密」とは、秘
る役務と同一若しくは類似の役務を提供す
密として管理されている生産方法、販売方法 る行為
その他の事業活動に有用な技術上又は営業上 2 この法律において「商標」とは、商標法
の情報であって、公然と知られていないもの 第二条第一項に規定する商標をいう。
をいう。
3 この法律において「標章」とは、商標法
7 この法律において「技術的制限手段」と 第二条第一項に規定する標章をいう。
は、電磁的方法(電子的方法、磁気的方法そ 4 この法律において「商品の形態」とは、
の他の人の知覚によって認識することができ 需要者が通常の用法に従った使用に際して知
ない方法をいう。)により影像若しくは音の 覚によって認識することができる商品の外部
視聴若しくはプログラムの実行又は影像、音 及び内部の形状並びにその形状に結合した模
若しくはプログラムの記録を制限する手段で 様、色彩、光沢及び質感をいう。
あって、視聴等機器(影像若しくは音の視聴 5 この法律において「模倣する」とは、他
若しくはプログラムの実行又は影像、音若し 人の商品の形態に依拠して、これと実質的に
くはプログラムの記録のために用いられる機 同一の形態の商品を作り出すことをいう。
器をいう。以下同じ。)が特定の反応をする 6 この法律において「営業秘密」とは、秘
信号を影像、音若しくはプログラムとともに 密として管理されている生産方法、販売方法
記録媒体に記録し、若しくは送信する方式又 その他の事業活動に有用な技術上又は営業上
は視聴等機器が特定の変換を必要とするよう の情報であって、公然と知られていないもの
影像、音若しくはプログラムを変換して記録 をいう。
媒体に記録し、若しくは送信する方式による 7 この法律において「技術的制限手段」と
ものをいう。
は、電磁的方法(電子的方法、磁気的方法そ
8 この法律において「プログラム」とは、 の他の人の知覚によって認識することができ
電子計算機に対する指令であって、一の結果 ない方法をいう。)により影像若しくは音の
を得ることができるように組み合わされたも 視聴若しくはプログラムの実行又は影像、音
のをいう。
若しくはプログラムの記録を制限する手段で
9 この法律において「ドメイン名」とは、 あって、視聴等機器(影像若しくは音の視聴
インターネットにおいて、個々の電子計算機 若しくはプログラムの実行又は影像、音若し
を識別するために割り当てられる番号、記号 くはプログラムの記録のために用いられる機
又は文字の組合せに対応する文字、番号、記 器をいう。以下同じ。)が特定の反応をする
号その他の符号又はこれらの結合をいう。
信号を影像、音若しくはプログラムとともに
10 この法律にいう「物」には、プログラム 記録媒体に記録し、若しくは送信する方式又
を含むものとする。
は視聴等機器が特定の変換を必要とするよう
影像、音若しくはプログラムを変換して記録
媒体に記録し、若しくは送信する方式による
ものをいう。
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6
8 この法律において「プログラム」とは、
電子計算機に対する指令であって、一の結果
を得ることができるように組み合わされたも
のをいう。
9 この法律において「ドメイン名」とは、
インターネットにおいて、個々の電子計算機
を識別するために割り当てられる番号、記号
又は文字の組合せに対応する文字、番号、記
号その他の符号又はこれらの結合をいう。
10 この法律にいう「物」には、プログラム
を含むものとする。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
(損害の額の推定等)
(損害の額の推定等)
第五条 第二条第一項第一号から第九号まで 第五条 第二条第一項第一号から第十号まで
又は第十五号に掲げる不正競争(同項第四号 又は第十六号に掲げる不正競争(同項第四号
から第九号までに掲げるものにあっては、技 から第九号までに掲げるものにあっては、技
術上の秘密(秘密として管理されている生産 術上の秘密◆削除◆に関するものに限る。)
方法その他の事業活動に有用な技術上の情報 によって営業上の利益を侵害された者(以下
であって公然と知られていないものをいう。 この項において「被侵害者」という。)が故
)に関するものに限る。)によって営業上の 意又は過失により自己の営業上の利益を侵害
利益を侵害された者(以下この項において「 した者に対しその侵害により自己が受けた損
被侵害者」という。)が故意又は過失により 害の賠償を請求する場合において、その者が
自己の営業上の利益を侵害した者に対しその その侵害の行為を組成した物を譲渡したとき
侵害により自己が受けた損害の賠償を請求す は、その譲渡した物の数量(以下この項にお
る場合において、その者がその侵害の行為を いて「譲渡数量」という。)に、被侵害者が
組成した物を譲渡したときは、その譲渡した その侵害の行為がなければ販売することがで
物の数量(以下この項において「譲渡数量」 きた物の単位数量当たりの利益の額を乗じて
という。)に、被侵害者がその侵害の行為が 得た額を、被侵害者の当該物に係る販売その
なければ販売することができた物の単位数量 他の行為を行う能力に応じた額を超えない限
当たりの利益の額を乗じて得た額を、被侵害 度において、被侵害者が受けた損害の額とす
者の当該物に係る販売その他の行為を行う能 ることができる。ただし、譲渡数量の全部又
力に応じた額を超えない限度において、被侵 は一部に相当する数量を被侵害者が販売する
害者が受けた損害の額とすることができる。 ことができないとする事情があるときは、当
ただし、譲渡数量の全部又は一部に相当する 該事情に相当する数量に応じた額を控除する
数量を被侵害者が販売することができないと ものとする。
する事情があるときは、当該事情に相当する 2 不正競争によって営業上の利益を侵害さ
数量に応じた額を控除するものとする。
れた者が故意又は過失により自己の営業上の
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7
2 不正競争によって営業上の利益を侵害さ 利益を侵害した者に対しその侵害により自己
れた者が故意又は過失により自己の営業上の が受けた損害の賠償を請求する場合において
利益を侵害した者に対しその侵害により自己 、その者がその侵害の行為により利益を受け
が受けた損害の賠償を請求する場合において ているときは、その利益の額は、その営業上
、その者がその侵害の行為により利益を受け の利益を侵害された者が受けた損害の額と推
ているときは、その利益の額は、その営業上 定する。
の利益を侵害された者が受けた損害の額と推 3 第二条第一項第一号から第九号まで、第
定する。
十三号又は第十六号に掲げる不正競争によっ
3 第二条第一項第一号から第九号まで、第 て営業上の利益を侵害された者は、故意又は
十二号又は第十五号に掲げる不正競争によっ 過失により自己の営業上の利益を侵害した者
て営業上の利益を侵害された者は、故意又は に対し、次の各号に掲げる不正競争の区分に
過失により自己の営業上の利益を侵害した者 応じて当該各号に定める行為に対し受けるべ
に対し、次の各号に掲げる不正競争の区分に き金銭の額に相当する額の金銭を、自己が受
応じて当該各号に定める行為に対し受けるべ けた損害の額としてその賠償を請求すること
き金銭の額に相当する額の金銭を、自己が受 ができる。
けた損害の額としてその賠償を請求すること 一 第二条第一項第一号又は第二号に掲げる
ができる。
不正競争 当該侵害に係る商品等表示の使
一 第二条第一項第一号又は第二号に掲げる 用
不正競争 当該侵害に係る商品等表示の使 二 第二条第一項第三号に掲げる不正競争
用
当該侵害に係る商品の形態の使用
二 第二条第一項第三号に掲げる不正競争
三 第二条第一項第四号から第九号までに掲
当該侵害に係る商品の形態の使用
げる不正競争 当該侵害に係る営業秘密の
三 第二条第一項第四号から第九号までに掲 使用
げる不正競争 当該侵害に係る営業秘密の 四 第二条第一項第十三号に掲げる不正競争
使用
当該侵害に係るドメイン名の使用
四 第二条第一項第十二号に掲げる不正競争 五 第二条第一項第十六号に掲げる不正競争
当該侵害に係るドメイン名の使用
当該侵害に係る商標の使用
五 第二条第一項第十五号に掲げる不正競争 4 前項の規定は、同項に規定する金額を超
当該侵害に係る商標の使用
える損害の賠償の請求を妨げない。この場合
4 前項の規定は、同項に規定する金額を超 において、その営業上の利益を侵害した者に
える損害の賠償の請求を妨げない。この場合 故意又は重大な過失がなかったときは、裁判
において、その営業上の利益を侵害した者に 所は、損害の賠償の額を定めるについて、こ
故意又は重大な過失がなかったときは、裁判 れを参酌することができる。
所は、損害の賠償の額を定めるについて、こ
れを参酌することができる。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
◆追加◆
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(技術上の秘密を取得した者の当該技術上の
8
秘密を使用する行為等の推定)
第五条の二 技術上の秘密(生産方法その他
政令で定める情報に係るものに限る。以下こ
の条において同じ。)について第二条第一項
第四号、第五号又は第八号に規定する行為(
営業秘密を取得する行為に限る。)があった
場合において、その行為をした者が当該技術
上の秘密を使用する行為により生ずる物の生
産その他技術上の秘密を使用したことが明ら
かな行為として政令で定める行為(以下この
条において「生産等」という。)をしたとき
は、その者は、それぞれ当該各号に規定する
行為(営業秘密を使用する行為に限る。)と
して生産等をしたものと推定する。
-本則施行日:平成27年 7月10日
(消滅時効)
(消滅時効)
第十五条 第二条第一項第四号から第九号ま 第十五条 第二条第一項第四号から第九号ま
でに掲げる不正競争のうち、営業秘密を使用 でに掲げる不正競争のうち、営業秘密を使用
する行為に対する第三条第一項の規定による する行為に対する第三条第一項の規定による
侵害の停止又は予防を請求する権利は、その 侵害の停止又は予防を請求する権利は、その
行為を行う者がその行為を継続する場合にお 行為を行う者がその行為を継続する場合にお
いて、その行為により営業上の利益を侵害さ いて、その行為により営業上の利益を侵害さ
れ、又は侵害されるおそれがある保有者がそ れ、又は侵害されるおそれがある保有者がそ
の事実及びその行為を行う者を知った時から の事実及びその行為を行う者を知った時から
三年間行わないときは、時効によって消滅す 三年間行わないときは、時効によって消滅す
る。その行為の開始の時から十年を経過した る。その行為の開始の時から二十年を経過し
ときも、同様とする。
たときも、同様とする。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
第四章 雑則
第四章 雑則
(適用除外等)
(適用除外等)
第十九条 第三条から第十五条まで、第二十 第十九条 第三条から第十五条まで、第二十
一条(第二項第七号に係る部分を除く。)及 一条(第二項第七号に係る部分を除く。)及
び第二十二条の規定は、次の各号に掲げる不 び第二十二条の規定は、次の各号に掲げる不
正競争の区分に応じて当該各号に定める行為 正競争の区分に応じて当該各号に定める行為
については、適用しない。
については、適用しない。
一 第二条第一項第一号、第二号、第十三号 一 第二条第一項第一号、第二号、第十四号
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9
及び第十五号に掲げる不正競争 商品若し
及び第十六号に掲げる不正競争 商品若し
くは営業の普通名称(ぶどうを原料又は材
くは営業の普通名称(ぶどうを原料又は材
料とする物の原産地の名称であって、普通
料とする物の原産地の名称であって、普通
名称となったものを除く。)若しくは同一
名称となったものを除く。)若しくは同一
若しくは類似の商品若しくは営業について
若しくは類似の商品若しくは営業について
慣用されている商品等表示(以下「普通名
慣用されている商品等表示(以下「普通名
称等」と総称する。)を普通に用いられる
称等」と総称する。)を普通に用いられる
方法で使用し、若しくは表示をし、又は普
方法で使用し、若しくは表示をし、又は普
通名称等を普通に用いられる方法で使用し
通名称等を普通に用いられる方法で使用し
、若しくは表示をした商品を譲渡し、引き
、若しくは表示をした商品を譲渡し、引き
渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示し
渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示し
、輸出し、輸入し、若しくは電気通信回線
、輸出し、輸入し、若しくは電気通信回線
を通じて提供する行為(同項第十三号及び
を通じて提供する行為(同項第十四号及び
第十五号に掲げる不正競争の場合にあって
第十六号に掲げる不正競争の場合にあって
は、普通名称等を普通に用いられる方法で
は、普通名称等を普通に用いられる方法で
表示をし、又は使用して役務を提供する行
表示をし、又は使用して役務を提供する行
為を含む。)
為を含む。)
二 第二条第一項第一号、第二号及び第十五 二 第二条第一項第一号、第二号及び第十六
号に掲げる不正競争 自己の氏名を不正の
号に掲げる不正競争 自己の氏名を不正の
目的(不正の利益を得る目的、他人に損害
目的(不正の利益を得る目的、他人に損害
を加える目的その他の不正の目的をいう。
を加える目的その他の不正の目的をいう。
以下同じ。)でなく使用し、又は自己の氏
以下同じ。)でなく使用し、又は自己の氏
名を不正の目的でなく使用した商品を譲渡
名を不正の目的でなく使用した商品を譲渡
し、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのため
し、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのため
に展示し、輸出し、輸入し、若しくは電気
に展示し、輸出し、輸入し、若しくは電気
通信回線を通じて提供する行為(同号に掲
通信回線を通じて提供する行為(同号に掲
げる不正競争の場合にあっては、自己の氏
げる不正競争の場合にあっては、自己の氏
名を不正の目的でなく使用して役務を提供
名を不正の目的でなく使用して役務を提供
する行為を含む。)
する行為を含む。)
三 第二条第一項第一号に掲げる不正競争
三 第二条第一項第一号に掲げる不正競争
他人の商品等表示が需要者の間に広く認識
他人の商品等表示が需要者の間に広く認識
される前からその商品等表示と同一若しく
される前からその商品等表示と同一若しく
は類似の商品等表示を使用する者又はその
は類似の商品等表示を使用する者又はその
商品等表示に係る業務を承継した者がその
商品等表示に係る業務を承継した者がその
商品等表示を不正の目的でなく使用し、又
商品等表示を不正の目的でなく使用し、又
はその商品等表示を不正の目的でなく使用
はその商品等表示を不正の目的でなく使用
した商品を譲渡し、引き渡し、譲渡若しく
した商品を譲渡し、引き渡し、譲渡若しく
は引渡しのために展示し、輸出し、輸入し
は引渡しのために展示し、輸出し、輸入し
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10
、若しくは電気通信回線を通じて提供する
、若しくは電気通信回線を通じて提供する
行為
行為
四 第二条第一項第二号に掲げる不正競争
四 第二条第一項第二号に掲げる不正競争
他人の商品等表示が著名になる前からその
他人の商品等表示が著名になる前からその
商品等表示と同一若しくは類似の商品等表
商品等表示と同一若しくは類似の商品等表
示を使用する者又はその商品等表示に係る
示を使用する者又はその商品等表示に係る
業務を承継した者がその商品等表示を不正
業務を承継した者がその商品等表示を不正
の目的でなく使用し、又はその商品等表示
の目的でなく使用し、又はその商品等表示
を不正の目的でなく使用した商品を譲渡し
を不正の目的でなく使用した商品を譲渡し
、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのために
、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのために
展示し、輸出し、輸入し、若しくは電気通
展示し、輸出し、輸入し、若しくは電気通
信回線を通じて提供する行為
信回線を通じて提供する行為
五 第二条第一項第三号に掲げる不正競争
五 第二条第一項第三号に掲げる不正競争
次のいずれかに掲げる行為
次のいずれかに掲げる行為
イ 日本国内において最初に販売された日
イ 日本国内において最初に販売された日
から起算して三年を経過した商品につい
から起算して三年を経過した商品につい
て、その商品の形態を模倣した商品を譲
て、その商品の形態を模倣した商品を譲
渡し、貸し渡し、譲渡若しくは貸渡しの
渡し、貸し渡し、譲渡若しくは貸渡しの
ために展示し、輸出し、又は輸入する行
ために展示し、輸出し、又は輸入する行
為
為
ロ 他人の商品の形態を模倣した商品を譲
ロ 他人の商品の形態を模倣した商品を譲
り受けた者(その譲り受けた時にその商
り受けた者(その譲り受けた時にその商
品が他人の商品の形態を模倣した商品で
品が他人の商品の形態を模倣した商品で
あることを知らず、かつ、知らないこと
あることを知らず、かつ、知らないこと
につき重大な過失がない者に限る。)が
につき重大な過失がない者に限る。)が
その商品を譲渡し、貸し渡し、譲渡若し
その商品を譲渡し、貸し渡し、譲渡若し
くは貸渡しのために展示し、輸出し、又
くは貸渡しのために展示し、輸出し、又
は輸入する行為
は輸入する行為
六 第二条第一項第四号から第九号までに掲 六 第二条第一項第四号から第九号までに掲
げる不正競争 取引によって営業秘密を取
げる不正競争 取引によって営業秘密を取
得した者(その取得した時にその営業秘密
得した者(その取得した時にその営業秘密
について不正開示行為であること又はその
について不正開示行為であること又はその
営業秘密について不正取得行為若しくは不
営業秘密について不正取得行為若しくは不
正開示行為が介在したことを知らず、かつ
正開示行為が介在したことを知らず、かつ
、知らないことにつき重大な過失がない者
、知らないことにつき重大な過失がない者
に限る。)がその取引によって取得した権
に限る。)がその取引によって取得した権
原の範囲内においてその営業秘密を使用し
原の範囲内においてその営業秘密を使用し
、又は開示する行為
、又は開示する行為
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11
◆追加◆
七 第二条第一項第十号に掲げる不正競争
七 第二条第一項第十号及び第十一号に掲げ 第十五条の規定により同条に規定する権利
る不正競争 技術的制限手段の試験又は研
が消滅した後にその営業秘密を使用する行
究のために用いられる第二条第一項第十号
為により生じた物を譲渡し、引き渡し、譲
及び第十一号に規定する装置若しくはこれ
渡若しくは引渡しのために展示し、輸出し
らの号に規定するプログラムを記録した記
、輸入し、又は電気通信回線を通じて提供
録媒体若しくは記憶した機器を譲渡し、引
する行為
き渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示 八 第二条第一項第十一号及び第十二号に掲
し、輸出し、若しくは輸入し、又は当該プ
げる不正競争 技術的制限手段の試験又は
ログラムを電気通信回線を通じて提供する
研究のために用いられる同項第十一号及び
行為
第十二号に規定する装置若しくはこれらの
2 前項第二号又は第三号に掲げる行為によ
号に規定するプログラムを記録した記録媒
って営業上の利益を侵害され、又は侵害され 体若しくは記憶した機器を譲渡し、引き渡
るおそれがある者は、次の各号に掲げる行為 し、譲渡若しくは引渡しのために展示し、
の区分に応じて当該各号に定める者に対し、 輸出し、若しくは輸入し、又は当該プログ
自己の商品又は営業との混同を防ぐのに適当 ラムを電気通信回線を通じて提供する行為
な表示を付すべきことを請求することができ 2 前項第二号又は第三号に掲げる行為によ
る。
って営業上の利益を侵害され、又は侵害され
一 前項第二号に掲げる行為 自己の氏名を るおそれがある者は、次の各号に掲げる行為
使用する者(自己の氏名を使用した商品を の区分に応じて当該各号に定める者に対し、
自ら譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡 自己の商品又は営業との混同を防ぐのに適当
しのために展示し、輸出し、輸入し、又は な表示を付すべきことを請求することができ
電気通信回線を通じて提供する者を含む。 る。
)
一 前項第二号に掲げる行為 自己の氏名を
二 前項第三号に掲げる行為 他人の商品等 使用する者(自己の氏名を使用した商品を
表示と同一又は類似の商品等表示を使用す
自ら譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡
る者及びその商品等表示に係る業務を承継
しのために展示し、輸出し、輸入し、又は
した者(その商品等表示を使用した商品を
電気通信回線を通じて提供する者を含む。
自ら譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡
)
しのために展示し、輸出し、輸入し、又は 二 前項第三号に掲げる行為 他人の商品等
電気通信回線を通じて提供する者を含む。
表示と同一又は類似の商品等表示を使用す
)
る者及びその商品等表示に係る業務を承継
した者(その商品等表示を使用した商品を
自ら譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡
しのために展示し、輸出し、輸入し、又は
電気通信回線を通じて提供する者を含む。
)
-本則-
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12
施行日:平成28年 1月 9日までに
◆追加◆
(政令等への委任)
第十九条の二 この法律に定めるもののほか
、没収保全と滞納処分との手続の調整につい
て必要な事項で、滞納処分に関するものは、
政令で定める。
2 この法律に定めるもののほか、第三十二
条の規定による第三者の参加及び裁判に関す
る手続、第八章に規定する没収保全及び追徴
保全に関する手続並びに第九章に規定する国
際共助手続について必要な事項(前項に規定
する事項を除く。)は、最高裁判所規則で定
める。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
第五章 罰則
第五章 罰則
(罰則)
(罰則)
第二十一条 次の各号のいずれかに該当する 第二十一条 次の各号のいずれかに該当する
者は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の 者は、十年以下の懲役若しくは二千万円以下
罰金に処し、又はこれを併科する。
の罰金に処し、又はこれを併科する。
一 不正の利益を得る目的で、又はその保有 一 不正の利益を得る目的で、又はその保有
者に損害を加える目的で、詐欺等行為(人
者に損害を加える目的で、詐欺等行為(人
を欺き、人に暴行を加え、又は人を脅迫す
を欺き、人に暴行を加え、又は人を脅迫す
る行為をいう。以下この条において同じ。
る行為をいう。以下この条において同じ。
)又は管理侵害行為(財物の窃取、施設へ
)又は管理侵害行為(財物の窃取、施設へ
の侵入、不正アクセス行為(不正アクセス
の侵入、不正アクセス行為(不正アクセス
行為の禁止等に関する法律(平成十一年法
行為の禁止等に関する法律(平成十一年法
律第百二十八号)第二条第四項に規定する
律第百二十八号)第二条第四項に規定する
不正アクセス行為をいう。)その他の保有
不正アクセス行為をいう。)その他の保有
者の管理を害する行為をいう。以下この条
者の管理を害する行為をいう。以下この条
において同じ。)により、営業秘密を取得
において同じ。)により、営業秘密を取得
した者
した者
二 詐欺等行為又は管理侵害行為により取得 二 詐欺等行為又は管理侵害行為により取得
した営業秘密を、不正の利益を得る目的で
した営業秘密を、不正の利益を得る目的で
、又はその保有者に損害を加える目的で、
、又はその保有者に損害を加える目的で、
使用し、又は開示した者
使用し、又は開示した者
三 営業秘密を保有者から示された者であっ 三 営業秘密を保有者から示された者であっ
て、不正の利益を得る目的で、又はその保
て、不正の利益を得る目的で、又はその保
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13
有者に損害を加える目的で、その営業秘密
有者に損害を加える目的で、その営業秘密
の管理に係る任務に背き、次のいずれかに
の管理に係る任務に背き、次のいずれかに
掲げる方法でその営業秘密を領得した者
掲げる方法でその営業秘密を領得した者
イ 営業秘密記録媒体等(営業秘密が記載
イ 営業秘密記録媒体等(営業秘密が記載
され、又は記録された文書、図画又は記
され、又は記録された文書、図画又は記
録媒体をいう。以下この号において同じ
録媒体をいう。以下この号において同じ
。)又は営業秘密が化体された物件を横
。)又は営業秘密が化体された物件を横
領すること。
領すること。
ロ 営業秘密記録媒体等の記載若しくは記
ロ 営業秘密記録媒体等の記載若しくは記
録について、又は営業秘密が化体された
録について、又は営業秘密が化体された
物件について、その複製を作成すること
物件について、その複製を作成すること
。
。
ハ 営業秘密記録媒体等の記載又は記録で
ハ 営業秘密記録媒体等の記載又は記録で
あって、消去すべきものを消去せず、か
あって、消去すべきものを消去せず、か
つ、当該記載又は記録を消去したように
つ、当該記載又は記録を消去したように
仮装すること。
仮装すること。
四 営業秘密を保有者から示された者であっ 四 営業秘密を保有者から示された者であっ
て、その営業秘密の管理に係る任務に背い
て、その営業秘密の管理に係る任務に背い
て前号イからハまでに掲げる方法により領
て前号イからハまでに掲げる方法により領
得した営業秘密を、不正の利益を得る目的
得した営業秘密を、不正の利益を得る目的
で、又はその保有者に損害を加える目的で
で、又はその保有者に損害を加える目的で
、その営業秘密の管理に係る任務に背き、
、その営業秘密の管理に係る任務に背き、
使用し、又は開示した者
使用し、又は開示した者
五 営業秘密を保有者から示されたその役員 五 営業秘密を保有者から示されたその役員
(理事、取締役、執行役、業務を執行する
(理事、取締役、執行役、業務を執行する
社員、監事若しくは監査役又はこれらに準
社員、監事若しくは監査役又はこれらに準
ずる者をいう。次号において同じ。)又は
ずる者をいう。次号において同じ。)又は
従業者であって、不正の利益を得る目的で
従業者であって、不正の利益を得る目的で
、又はその保有者に損害を加える目的で、
、又はその保有者に損害を加える目的で、
その営業秘密の管理に係る任務に背き、そ
その営業秘密の管理に係る任務に背き、そ
の営業秘密を使用し、又は開示した者(前
の営業秘密を使用し、又は開示した者(前
号に掲げる者を除く。)
号に掲げる者を除く。)
六 営業秘密を保有者から示されたその役員 六 営業秘密を保有者から示されたその役員
又は従業者であった者であって、不正の利
又は従業者であった者であって、不正の利
益を得る目的で、又はその保有者に損害を
益を得る目的で、又はその保有者に損害を
加える目的で、その在職中に、その営業秘
加える目的で、その在職中に、その営業秘
密の管理に係る任務に背いてその営業秘密
密の管理に係る任務に背いてその営業秘密
の開示の申込みをし、又はその営業秘密の
の開示の申込みをし、又はその営業秘密の
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使用若しくは開示について請託を受けて、
使用若しくは開示について請託を受けて、
その営業秘密をその職を退いた後に使用し
その営業秘密をその職を退いた後に使用し
、又は開示した者(第四号に掲げる者を除
、又は開示した者(第四号に掲げる者を除
く。)
く。)
七 不正の利益を得る目的で、又はその保有 七 不正の利益を得る目的で、又はその保有
者に損害を加える目的で、第二号又は前三
者に損害を加える目的で、第二号若しくは
号の罪に当たる開示によって営業秘密を取
前三号の罪又は第三項第二号の罪(第二号
得して、その営業秘密を使用し、又は開示
及び前三号の罪に当たる開示に係る部分に
した者
限る。)に当たる開示によって営業秘密を
◆追加◆
取得して、その営業秘密を使用し、又は開
◆追加◆
示した者
2 次の各号のいずれかに該当する者は、五 八 不正の利益を得る目的で、又はその保有
年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に 者に損害を加える目的で、第二号若しくは
処し、又はこれを併科する。
第四号から前号までの罪又は第三項第二号
一 不正の目的をもって第二条第一項第一号 の罪(第二号及び第四号から前号までの罪
又は第十三号に掲げる不正競争を行った者
に当たる開示に係る部分に限る。)に当た
二 他人の著名な商品等表示に係る信用若し る開示が介在したことを知って営業秘密を
くは名声を利用して不正の利益を得る目的
取得して、その営業秘密を使用し、又は開
で、又は当該信用若しくは名声を害する目
示した者
的で第二条第一項第二号に掲げる不正競争 九 不正の利益を得る目的で、又はその保有
を行った者
者に損害を加える目的で、自己又は他人の
三 不正の利益を得る目的で第二条第一項第 第二号若しくは第四号から前号まで又は第
三号に掲げる不正競争を行った者
三項第三号の罪に当たる行為(技術上の秘
四 不正の利益を得る目的で、又は営業上技 密を使用する行為に限る。以下この号及び
術的制限手段を用いている者に損害を加え
次条第一項第二号において「違法使用行為
る目的で、第二条第一項第十号又は第十一
」という。)により生じた物を譲渡し、引
号に掲げる不正競争を行った者
き渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示
五 商品若しくは役務若しくはその広告若し し、輸出し、輸入し、又は電気通信回線を
くは取引に用いる書類若しくは通信にその
通じて提供した者(当該物が違法使用行為
商品の原産地、品質、内容、製造方法、用
により生じた物であることの情を知らない
途若しくは数量又はその役務の質、内容、
で譲り受け、当該物を譲渡し、引き渡し、
用途若しくは数量について誤認させるよう
譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸出
な虚偽の表示をした者(第一号に掲げる者
し、輸入し、又は電気通信回線を通じて提
を除く。)
供した者を除く。)
六 秘密保持命令に違反した者
2 次の各号のいずれかに該当する者は、五
七 第十六条、第十七条又は第十八条第一項 年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に
の規定に違反した者
処し、又はこれを併科する。
◆追加◆
一 不正の目的をもって第二条第一項第一号
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15
◆追加◆
3 第一項及び前項第六号の罪は、告訴がな
ければ公訴を提起することができない。
4 第一項第二号又は第四号から第七号まで
の罪は、詐欺等行為若しくは管理侵害行為が
あった時又は保有者から示された時に日本国
内において管理されていた営業秘密について
、日本国外においてこれらの罪を犯した者に
も適用する。
5 第二項第六号の罪は、日本国外において
同号の罪を犯した者にも適用する。
6 第二項第七号(第十八条第一項に係る部
分に限る。)の罪は、刑法(明治四十年法律
第四十五号)第三条の例に従う。
7 第一項及び第二項の規定は、刑法その他
の罰則の適用を妨げない。
◆追加◆
◆追加◆
◆追加◆
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又は第十四号に掲げる不正競争を行った者
二 他人の著名な商品等表示に係る信用若し
くは名声を利用して不正の利益を得る目的
で、又は当該信用若しくは名声を害する目
的で第二条第一項第二号に掲げる不正競争
を行った者
三 不正の利益を得る目的で第二条第一項第
三号に掲げる不正競争を行った者
四 不正の利益を得る目的で、又は営業上技
術的制限手段を用いている者に損害を加え
る目的で、第二条第一項第十一号又は第十
二号に掲げる不正競争を行った者
五 商品若しくは役務若しくはその広告若し
くは取引に用いる書類若しくは通信にその
商品の原産地、品質、内容、製造方法、用
途若しくは数量又はその役務の質、内容、
用途若しくは数量について誤認させるよう
な虚偽の表示をした者(第一号に掲げる者
を除く。)
六 秘密保持命令に違反した者
七 第十六条、第十七条又は第十八条第一項
の規定に違反した者
3 次の各号のいずれかに該当する者は、十
年以下の懲役若しくは三千万円以下の罰金に
処し、又はこれを併科する。
一 日本国外において使用する目的で、第一
項第一号又は第三号の罪を犯した者
二 相手方に日本国外において第一項第二号
又は第四号から第八号までの罪に当たる使
用をする目的があることの情を知って、こ
れらの罪に当たる開示をした者
三 日本国内において事業を行う保有者の営
業秘密について、日本国外において第一項
第二号又は第四号から第八号までの罪に当
たる使用をした者
4 第一項(第三号を除く。)並びに前項第
一号(第一項第三号に係る部分を除く。)、
第二号及び第三号の罪の未遂は、罰する。
16
5 第二項第六号の罪は、告訴がなければ公
訴を提起することができない。
6 第一項各号(第九号を除く。)、第三項
第一号若しくは第二号又は第四項(第一項第
九号に係る部分を除く。)の罪は、日本国内
において事業を行う保有者の営業秘密につい
て、日本国外においてこれらの罪を犯した者
にも適用する。
7 第二項第六号の罪は、日本国外において
同号の罪を犯した者にも適用する。
8 第二項第七号(第十八条第一項に係る部
分に限る。)の罪は、刑法(明治四十年法律
第四十五号)第三条の例に従う。
9 第一項から第四項までの規定は、刑法そ
の他の罰則の適用を妨げない。
10 次に掲げる財産は、これを没収すること
ができる。
一 第一項、第三項及び第四項の罪の犯罪行
為により生じ、若しくは当該犯罪行為によ
り得た財産又は当該犯罪行為の報酬として
得た財産
二 前号に掲げる財産の果実として得た財産
、同号に掲げる財産の対価として得た財産
、これらの財産の対価として得た財産その
他同号に掲げる財産の保有又は処分に基づ
き得た財産
11 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制
等に関する法律(平成十一年法律第百三十六
号。以下「組織的犯罪処罰法」という。)第
十四条及び第十五条の規定は、前項の規定に
よる没収について準用する。この場合におい
て、組織的犯罪処罰法第十四条中「前条第一
項各号又は第四項各号」とあるのは、「不正
競争防止法第二十一条第十項各号」と読み替
えるものとする。
12 第十項各号に掲げる財産を没収すること
ができないとき、又は当該財産の性質、その
使用の状況、当該財産に関する犯人以外の者
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17
の権利の有無その他の事情からこれを没収す
ることが相当でないと認められるときは、そ
の価額を犯人から追徴することができる。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
第二十二条 法人の代表者又は法人若しくは 第二十二条 法人の代表者又は法人若しくは
人の代理人、使用人その他の従業者が、その 人の代理人、使用人その他の従業者が、その
法人又は人の業務に関し、前条第一項第一号 法人又は人の業務に関し、次の各号に掲げる
、第二号若しくは第七号又は第二項に掲げる 規定の違反行為をしたときは、行為者を罰す
規定の違反行為をしたときは、行為者を罰す るほか、その法人に対して当該各号に定める
るほか、その法人に対して三億円以下の罰金 罰金刑を、その人に対して各本条の罰金刑を
刑を、その人に対して本条の罰金刑を科する 科する。
。
一 前条第三項第一号(同条第一項第一号に
◆追加◆
係る部分に限る。)、第二号(同条第一項
◆追加◆
第二号、第七号及び第八号に係る部分に限
◆追加◆
る。)若しくは第三号(同条第一項第二号
2 前項の場合において、当該行為者に対し
、第七号及び第八号に係る部分に限る。)
てした前条第一項第一号、第二号及び第七号 又は第四項(同条第三項第一号(同条第一
並びに第二項第六号の罪に係る同条第三項の 項第一号に係る部分に限る。)、第二号(
告訴は、その法人又は人に対しても効力を生 同条第一項第二号、第七号及び第八号に係
じ、その法人又は人に対してした告訴は、当 る部分に限る。)及び第三号(同条第一項
該行為者に対しても効力を生ずるものとする 第二号、第七号及び第八号に係る部分に限
。
る。)に係る部分に限る。) 十億円以下
3 第一項の規定により前条第一項第一号、
の罰金刑
第二号若しくは第七号又は第二項の違反行為 二 前条第一項第一号、第二号、第七号、第
につき法人又は人に罰金刑を科する場合にお 八号若しくは第九号(同項第四号から第六
ける時効の期間は、これらの規定の罪につい 号まで又は同条第三項第三号(同条第一項
ての時効の期間による。
第四号から第六号までに係る部分に限る。
)の罪に係る違法使用行為(以下この号及
び第三項において「特定違法使用行為」と
いう。)をした者が該当する場合を除く。
)又は第四項(同条第一項第一号、第二号
、第七号、第八号及び第九号(特定違法使
用行為をした者が該当する場合を除く。)
に係る部分に限る。) 五億円以下の罰金
刑
三 前条第二項 三億円以下の罰金刑
2 前項の場合において、当該行為者に対し
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18
てした前条第二項第六号の罪に係る同条第五
項の告訴は、その法人又は人に対しても効力
を生じ、その法人又は人に対してした告訴は
、当該行為者に対しても効力を生ずるものと
する。
3 第一項の規定により前条第一項第一号、
第二号、第七号、第八号若しくは第九号(特
定違法使用行為をした者が該当する場合を除
く。)、第二項、第三項第一号(同条第一項
第一号に係る部分に限る。)、第二号(同条
第一項第二号、第七号及び第八号に係る部分
に限る。)若しくは第三号(同条第一項第二
号、第七号及び第八号に係る部分に限る。)
又は第四項(同条第一項第一号、第二号、第
七号、第八号及び第九号(特定違法使用行為
をした者が該当する場合を除く。)並びに同
条第三項第一号(同条第一項第一号に係る部
分に限る。)、第二号(同条第一項第二号、
第七号及び第八号に係る部分に限る。)及び
第三号(同条第一項第二号、第七号及び第八
号に係る部分に限る。)に係る部分に限る。
)の違反行為につき法人又は人に罰金刑を科
する場合における時効の期間は、これらの規
定の罪についての時効の期間による。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
第六章 刑事訴訟手続の特例
第六章 刑事訴訟手続の特例
(営業秘密の秘匿決定等)
(営業秘密の秘匿決定等)
第二十三条 裁判所は、第二十一条第一項◆ 第二十三条 裁判所は、第二十一条第一項、
追加◆の罪又は前条第一項(第二十一条第一 第三項若しくは第四項の罪又は前条第一項(
項第一号、第二号及び第七号に係る部分に限 第三号を除く。)の罪に係る事件を取り扱う
る。)の罪に係る事件を取り扱う場合におい 場合において、当該事件の被害者若しくは当
て、当該事件の被害者若しくは当該被害者の 該被害者の法定代理人又はこれらの者から委
法定代理人又はこれらの者から委託を受けた 託を受けた弁護士から、当該事件に係る営業
弁護士から、当該事件に係る営業秘密を構成 秘密を構成する情報の全部又は一部を特定さ
する情報の全部又は一部を特定させることと せることとなる事項を公開の法廷で明らかに
なる事項を公開の法廷で明らかにされたくな されたくない旨の申出があるときは、被告人
い旨の申出があるときは、被告人又は弁護人 又は弁護人の意見を聴き、相当と認めるとき
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の意見を聴き、相当と認めるときは、その範 は、その範囲を定めて、当該事項を公開の法
囲を定めて、当該事項を公開の法廷で明らか 廷で明らかにしない旨の決定をすることがで
にしない旨の決定をすることができる。
きる。
2 前項の申出は、あらかじめ、検察官にし 2 前項の申出は、あらかじめ、検察官にし
なければならない。この場合において、検察 なければならない。この場合において、検察
官は、意見を付して、これを裁判所に通知す 官は、意見を付して、これを裁判所に通知す
るものとする。
るものとする。
3 裁判所は、第一項に規定する事件を取り 3 裁判所は、第一項に規定する事件を取り
扱う場合において、検察官又は被告人若しく 扱う場合において、検察官又は被告人若しく
は弁護人から、被告人その他の者の保有する は弁護人から、被告人その他の者の保有する
営業秘密を構成する情報の全部又は一部を特 営業秘密を構成する情報の全部又は一部を特
定させることとなる事項を公開の法廷で明ら 定させることとなる事項を公開の法廷で明ら
かにされたくない旨の申出があるときは、相 かにされたくない旨の申出があるときは、相
手方の意見を聴き、当該事項が犯罪の証明又 手方の意見を聴き、当該事項が犯罪の証明又
は被告人の防御のために不可欠であり、かつ は被告人の防御のために不可欠であり、かつ
、当該事項が公開の法廷で明らかにされるこ 、当該事項が公開の法廷で明らかにされるこ
とにより当該営業秘密に基づく被告人その他 とにより当該営業秘密に基づく被告人その他
の者の事業活動に著しい支障を生ずるおそれ の者の事業活動に著しい支障を生ずるおそれ
があると認める場合であって、相当と認める があると認める場合であって、相当と認める
ときは、その範囲を定めて、当該事項を公開 ときは、その範囲を定めて、当該事項を公開
の法廷で明らかにしない旨の決定をすること の法廷で明らかにしない旨の決定をすること
ができる。
ができる。
4 裁判所は、第一項又は前項の決定(以下 4 裁判所は、第一項又は前項の決定(以下
「秘匿決定」という。)をした場合において 「秘匿決定」という。)をした場合において
、必要があると認めるときは、検察官及び被 、必要があると認めるときは、検察官及び被
告人又は弁護人の意見を聴き、決定で、営業 告人又は弁護人の意見を聴き、決定で、営業
秘密構成情報特定事項(秘匿決定により公開 秘密構成情報特定事項(秘匿決定により公開
の法廷で明らかにしないこととされた営業秘 の法廷で明らかにしないこととされた営業秘
密を構成する情報の全部又は一部を特定させ 密を構成する情報の全部又は一部を特定させ
ることとなる事項をいう。以下同じ。)に係 ることとなる事項をいう。以下同じ。)に係
る名称その他の表現に代わる呼称その他の表 る名称その他の表現に代わる呼称その他の表
現を定めることができる。
現を定めることができる。
5 裁判所は、秘匿決定をした事件について 5 裁判所は、秘匿決定をした事件について
、営業秘密構成情報特定事項を公開の法廷で 、営業秘密構成情報特定事項を公開の法廷で
明らかにしないことが相当でないと認めるに 明らかにしないことが相当でないと認めるに
至ったとき、又は刑事訴訟法(昭和二十三年 至ったとき、又は刑事訴訟法(昭和二十三年
法律第百三十一号)第三百十二条の規定によ 法律第百三十一号)第三百十二条の規定によ
り罰条が撤回若しくは変更されたため第一項 り罰条が撤回若しくは変更されたため第一項
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に規定する事件に該当しなくなったときは、
決定で、秘匿決定の全部又は一部及び当該秘
匿決定に係る前項の決定(以下「呼称等の決
定」という。)の全部又は一部を取り消さな
ければならない。
に規定する事件に該当しなくなったときは、
決定で、秘匿決定の全部又は一部及び当該秘
匿決定に係る前項の決定(以下「呼称等の決
定」という。)の全部又は一部を取り消さな
ければならない。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
◆追加◆
◆追加◆
◆追加◆
第七章 没収に関する手続等の特例
(第三者の財産の没収手続等)
第三十二条 第二十一条第十項各号に掲げる
財産である債権等(不動産及び動産以外の財
産をいう。第三十四条において同じ。)が被
告人以外の者(以下この条において「第三者
」という。)に帰属する場合において、当該
第三者が被告事件の手続への参加を許されて
いないときは、没収の裁判をすることができ
ない。
2 第二十一条第十項の規定により、地上権
、抵当権その他の第三者の権利がその上に存
在する財産を没収しようとする場合において
、当該第三者が被告事件の手続への参加を許
されていないときも、前項と同様とする。
3 組織的犯罪処罰法第十八条第三項から第
五項までの規定は、地上権、抵当権その他の
第三者の権利がその上に存在する財産を没収
する場合において、第二十一条第十一項にお
いて準用する組織的犯罪処罰法第十五条第二
項の規定により当該権利を存続させるべきと
きについて準用する。
4 第一項及び第二項に規定する財産の没収
に関する手続については、この法律に特別の
定めがあるもののほか、刑事事件における第
三者所有物の没収手続に関する応急措置法(
昭和三十八年法律第百三十八号)の規定を準
用する。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
◆追加◆
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(没収された債権等の処分等)
21
第三十三条 組織的犯罪処罰法第十九条の規
定は第二十一条第十項の規定による没収につ
いて、組織的犯罪処罰法第二十条の規定は権
利の移転について登記又は登録を要する財産
を没収する裁判に基づき権利の移転の登記又
は登録を関係機関に嘱託する場合について準
用する。この場合において、同条中「次章第
一節」とあるのは、「不正競争防止法第八章
」と読み替えるものとする。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
◆追加◆
(刑事補償の特例)
第三十四条 債権等の没収の執行に対する刑
事補償法(昭和二十五年法律第一号)による
補償の内容については、同法第四条第六項の
規定を準用する。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
◆追加◆
◆追加◆
◆追加◆
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第八章 保全手続
(没収保全命令)
第三十五条 裁判所は、第二十一条第一項、
第三項及び第四項の罪に係る被告事件に関し
、同条第十項の規定により没収することがで
きる財産(以下「没収対象財産」という。)
に当たると思料するに足りる相当な理由があ
り、かつ、当該財産を没収するため必要があ
ると認めるときは、検察官の請求により、又
は職権で、没収保全命令を発して、当該財産
につき、その処分を禁止することができる。
2 裁判所は、地上権、抵当権その他の権利
がその上に存在する財産について没収保全命
令を発した場合又は発しようとする場合にお
いて、当該権利が没収により消滅すると思料
するに足りる相当な理由がある場合であって
当該財産を没収するため必要があると認める
とき、又は当該権利が仮装のものであると思
料するに足りる相当の理由があると認めると
きは、検察官の請求により、又は職権で、附
22
帯保全命令を別に発して、当該権利の処分を
禁止することができる。
3 裁判官は、前二項に規定する理由及び必
要があると認めるときは、公訴が提起される
前であっても、検察官又は司法警察員(警察
官たる司法警察員については、国家公安委員
会又は都道府県公安委員会が指定する警部以
上の者に限る。)の請求により、前二項に規
定する処分をすることができる。
4 前三項に定めるもののほか、これらの規
定による処分については、組織的犯罪処罰法
第四章第一節及び第三節の規定による没収保
全命令及び附帯保全命令による処分の禁止の
例による。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
◆追加◆
(追徴保全命令)
第三十六条 裁判所は、第二十一条第一項、
第三項及び第四項の罪に係る被告事件に関し
、同条第十二項の規定により追徴すべき場合
に当たると思料するに足りる相当な理由があ
る場合において、追徴の裁判の執行をするこ
とができなくなるおそれがあり、又はその執
行をするのに著しい困難を生ずるおそれがあ
ると認めるときは、検察官の請求により、又
は職権で、追徴保全命令を発して、被告人に
対し、その財産の処分を禁止することができ
る。
2 裁判官は、前項に規定する理由及び必要
があると認めるときは、公訴が提起される前
であっても、検察官の請求により、同項に規
定する処分をすることができる。
3 前二項に定めるもののほか、これらの規
定による処分については、組織的犯罪処罰法
第四章第二節及び第三節の規定による追徴保
全命令による処分の禁止の例による。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
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◆追加◆
◆追加◆
◆追加◆
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第九章 没収及び追徴の裁判の執行及び保全
についての国際共助手続等
(共助の実施)
第三十七条 外国の刑事事件(当該事件にお
いて犯されたとされている犯罪に係る行為が
日本国内において行われたとした場合におい
て、当該行為が第二十一条第一項、第三項又
は第四項の罪に当たる場合に限る。)に関し
て、当該外国から、没収若しくは追徴の確定
裁判の執行又は没収若しくは追徴のための財
産の保全の共助の要請があったときは、次の
各号のいずれかに該当する場合を除き、当該
要請に係る共助をすることができる。
一 共助犯罪(共助の要請において犯された
とされている犯罪をいう。以下この項にお
いて同じ。)に係る行為が日本国内におい
て行われたとした場合において、日本国の
法令によればこれについて刑罰を科すこと
ができないと認められるとき。
二 共助犯罪に係る事件が日本国の裁判所に
係属するとき、又はその事件について日本
国の裁判所において確定判決を経たとき。
三 没収の確定裁判の執行の共助又は没収の
ための保全の共助については、共助犯罪に
係る行為が日本国内において行われたとし
た場合において、要請に係る財産が日本国
の法令によれば共助犯罪について没収の裁
判をし、又は没収保全をすることができる
財産に当たるものでないとき。
四 追徴の確定裁判の執行の共助又は追徴の
ための保全の共助については、共助犯罪に
係る行為が日本国内において行われたとし
た場合において、日本国の法令によれば共
助犯罪について追徴の裁判をし、又は追徴
保全をすることができる場合に当たるもの
でないとき。
五 没収の確定裁判の執行の共助については
要請に係る財産を有し又はその財産の上に
24
地上権、抵当権その他の権利を有すると思
料するに足りる相当な理由のある者が、追
徴の確定裁判の執行の共助については当該
裁判を受けた者が、自己の責めに帰するこ
とのできない理由により、当該裁判に係る
手続において自己の権利を主張することが
できなかったと認められるとき。
六 没収又は追徴のための保全の共助につい
ては、要請国の裁判所若しくは裁判官のし
た没収若しくは追徴のための保全の裁判に
基づく要請である場合又は没収若しくは追
徴の裁判の確定後の要請である場合を除き
、共助犯罪に係る行為が行われたと疑うに
足りる相当な理由がないとき、又は当該行
為が日本国内で行われたとした場合におい
て第三十五条第一項又は前条第一項に規定
する理由がないと認められるとき。
2 地上権、抵当権その他の権利がその上に
存在する財産に係る没収の確定裁判の執行の
共助をするに際し、日本国の法令により当該
財産を没収するとすれば当該権利を存続させ
るべき場合に当たるときは、これを存続させ
るものとする。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
◆追加◆
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(追徴とみなす没収)
第三十八条 第二十一条第十項各号に掲げる
財産に代えて、その価額が当該財産の価額に
相当する財産であって当該裁判を受けた者が
有するものを没収する確定裁判の執行に係る
共助の要請にあっては、当該確定裁判は、こ
の法律による共助の実施については、その者
から当該財産の価額を追徴する確定裁判とみ
なす。
2 前項の規定は、第二十一条第十項各号に
掲げる財産に代えて、その価額が当該財産の
価額に相当する財産を没収するための保全に
係る共助の要請について準用する。
25
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
◆追加◆
(要請国への共助の実施に係る財産等の譲与
)
第三十九条 第三十七条第一項に規定する没
収又は追徴の確定裁判の執行の共助の要請を
した外国から、当該共助の実施に係る財産又
はその価額に相当する金銭の譲与の要請があ
ったときは、その全部又は一部を譲与するこ
とができる。
-本則施行日:平成28年 1月 9日までに
◆追加◆
(組織的犯罪処罰法による共助等の例)
第四十条 前三条に定めるもののほか、第三
十七条の規定による共助及び前条の規定によ
る譲与については、組織的犯罪処罰法第六章
の規定による共助及び譲与の例による。
-附則施行日:平成28年 1月 9日までに
第三条 新法第三条、第四条本文及び第五条 第三条 第三条、第四条本文及び第五条の規
の規定は、この法律の施行前に開始した次に 定は、この法律の施行前に開始した次に掲げ
掲げる行為を継続する行為については、適用 る行為を継続する行為については、適用しな
しない。
い。
一 新法第二条第一項第二号に掲げる行為に 一 第二条第一項第二号に掲げる行為に該当
該当するもの(同項第一号に掲げる行為に
するもの(同項第一号に掲げる行為に該当
該当するものを除く。)
するものを除く。)
二 新法第二条第一項第十三号に掲げる行為 二 第二条第一項第十四号に掲げる行為のう
のうち、役務若しくはその広告若しくは取
ち、役務若しくはその広告若しくは取引に
引に用いる書類若しくは通信にその役務の
用いる書類若しくは通信にその役務の質、
質、内容、用途若しくは数量について誤認
内容、用途若しくは数量について誤認させ
させるような表示をし、又はその表示をし
るような表示をし、又はその表示をして役
て役務を提供する行為に該当するもの
務を提供する行為に該当するもの
-附則施行日:平成28年 1月 9日までに
第六条 新法第十四条の規定は、この法律の 第六条 第十四条の規定は、この法律の施行
施行前に開始した新法第二条第一項第二号又 前に開始した第二条第一項第二号又は第十四
は第十三号に掲げる行為に該当するもの(同 号に掲げる行為に該当するもの(同項第一号
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項第一号に掲げる行為に該当するものを除く に掲げる行為に該当するものを除く。)を継
。)を継続する行為については、適用しない 続する行為については、適用しない。
。
-改正法・附則・題名- ~平成27年 7月10日 法律 第54号~
施行日:平成27年 7月10日
◆追加◆
附
則(平成二七・七・一〇法五四)抄
-改正法・附則- ~平成27年 7月10日 法律 第54号~
施行日:平成27年 7月10日
◆追加◆
(施行期日)
第一条 この法律は、公布の日から起算して
六月を超えない範囲内において政令で定める
日から施行する。ただし、第十五条の改正規
定は、公布の日から施行する。
-改正法・附則- ~平成27年 7月10日 法律 第54号~
施行日:平成27年 7月10日
◆追加◆
(経過措置)
第二条 この法律による改正後の不正競争防
止法第五条の二の規定は、この法律の施行前
にこの法律による改正前の不正競争防止法(
以下「旧法」という。)第二条第一項第四号
、第五号又は第八号に規定する行為(旧法第
二条第六項に規定する営業秘密を取得する行
為に限る。)があった場合における当該営業
秘密を取得する行為をした者については、適
用しない。
-改正法・附則- ~平成27年 7月10日 法律 第54号~
施行日:平成27年 7月10日
◆追加◆
第三条 旧法第三条第一項の規定による侵害
の停止又は予防を請求する権利の旧法第十五
条後段に規定する期間がこの法律の施行の際
既に経過していた場合については、なお従前
の例による。
-改正法・附則- ~平成27年 7月10日 法律 第54号~
施行日:平成27年 7月10日
◆追加◆
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(罰則の適用に関する経過措置)
第四条 この法律の施行前にした行為に対す
る罰則の適用については、なお従前の例によ
27
る。
-改正法・附則- ~平成27年 7月10日 法律 第54号~
施行日:平成27年 7月10日
◆追加◆
(政令への委任)
第五条 前三条に定めるもののほか、この法
律の施行に関し必要な経過措置(罰則に関す
る経過措置を含む。)は、政令で定める。
*******
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