<太白区中央市民センターの取組み> - 公益財団法人 仙台ひと・まち

<太白区中央市民センターの取組み>
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
2 市民の皆様が学びや情報を活かして地域で活動するようになる
当館は仙台市南部の交通の要衝という立地条件から、広域的な利用がなされています。
また、地域外に住むメンバーも含めて構成され、当地域内で活動しているサークルも多く
あります。そうしたサークルの中には当館の事業と協働しながら活動を行っている「仙台
七夕作り応援隊」や、それと連動しながら独自の活動を展開している「竹細工趣味の会」
があります。これらのサークルでは、地域内外の小・中学校、児童館、福祉施設等へ出講
して個々の自己実現とスキルアップを行うと共に、地域住民との交流や次世代への技能継
承に取り組んでいます。
また、当館を拠点として活動している団体の中には、当館の講座から結成された折り紙
サークル「折々の会」や退職後のシニア男性のサークル「ワイガヤ塾」、在仙大学生の企画
団体「IMAYO!!」
、そして前身の長町公民館時代から、当館を拠点としている茶道サークル
「すみれ会」等があり、自らの活動の他、積極的に地域活動を行っています。市民センタ
ーまつり「ながまち交流フェスタ」では、これらの団体・サークルが一堂に集い、地域交
流のメッカとなっており、特に「IMAYO!!」が行ってる“お化け屋敷”は、目玉企画とし
て地域内に認知されています。
今後も市民センターの講座やコーディネートを通じて、地域での活動や交流につながる
よう取り組んでまいります。
< 中田市民センター>の取組み
当館では,特に下記のことに力を入れて取組みました。
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地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる
「伝えよう!伝統の仙台七夕」講座では、市民センター
近隣の中田小学校、中田中学校、中田保育所、中田児童
館、バンビの森保育園に呼びかけ、七夕飾りを制作し仙
台七夕まつりの 8 月 6 日~8 日の期間、通りに掲げ華
やかにまつりを盛り上げました。
中田中学校では美術部、家庭部、科学部の生徒が制作
を進めるにあたり、その指導に市民センターから地域の
方を講師として紹介・派遣し生徒と交流しながらの活動
ができました。
また、毎年国道 4 号線沿いに飾り付けをしている中田
商工会婦人部からも助言や協力をいただき、地域ぐるみ
の七夕まつりとなりました。
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市民の皆さまのご意見が市民センター運営に反映できるようにする
お^
「市民センターを地域の方々が気軽に立ち寄れる場所
だと思っていただけるように」と、平成 25 年 8 月から
毎月 1 回、中田市民センターサポーター(NKD20)の
メンバーを中心に「みんなのお茶っこサロン」の開催を
ロビーにて続けています。
毎月テーマを設け、季節にちなんだ内容でおもてなし
をし、和やかに交流する場として、楽しみにしてくださ
る方も多く、地域のサロンとして定着しています。自由
に感想などを書いていただく落書きノートにも、参加さ
れた方々からのお礼や喜びのメッセージが寄せられて
います。
また、参加者からその日の利用室案内が見づらいとの
ご意見をいただき、NKD20 メンバーとともに玄関正面
から玄関入口脇に設置場所を変更しました。
それと同時に市民センター情報コーナーを一新し情報を集約したことで、より利
用しやすくなったとの声もいただきました。
今後も市民センター運営に関心を持っていただき、皆さまの思いを運営に反映で
きるよう、職員一同取り組んでまいります。
<生出市民センター>の取組み
当館では,特に下記のことに力を入れて取組みました。
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地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる
生出市民センターでは、地域の各団体と連携してイベントや講座を開催して
います。平成 26 年 9 月には、仙台南地区交通安全協会生出支部と生出学区
連合町内会が主催した「生出かかしまつり・コンテスト」と連携して、生出市民
センターを会場にかかし作りとかかし総選挙を実施しました。
「生出かかしまつり・コンテスト」は、交通安全をテーマとしたかかしを生
出市民センター近くの国道沿いに立てて、どのかかしが良かったか来場者に投
票をしてもらい順位を決めるコンテストです。かかし制作は、地域内だけでな
く広く仙台市内に呼びかけて参加を募りました。
この「生出かかしまつり・コンテスト」には、仙台南地区交通安全協会生出
支部の方々が、市民センターのかかし作りの講師となった他に、各学校でも講
師となって活躍しました。また、マスコミに情報を提供して新聞やラジオの取
材を受け、交通安全に寄与し高い評価を受けたことで、大いに地域も盛り上が
りました。
近隣の幼稚園や学校だけでなく他地区の学校からも参加があり、各町内会で
もかかしを制作して参加するなど、地域を挙げたイベントになりました。
学校でのかかし制作の様子
かかしまつりの様子
<西多賀市民センター>の取組み
当館では,特に下記のことに力を入れて取組みました。
2 市民の皆さまが学びや情報を活かして地域で活動するようになる
西多賀は歴史ある地域であり、様々な遺跡や古墳に恵まれています。当館では、平成 20 年度に
「学ぼう伝えよう西多賀の財産」という、地域を知り再発見する事業を企画し、その企画委員の方々
による西多賀の『検定』を 3 年間実施しました。
平成23 年度より「西多賀検定委員会」として新たな活動を始め、4 回の検定問題と解説・解答
をまとめた『西多賀の百問』を作成し、地域の方々へ「旧西多賀村」の歴史や情報を発信しました。
また、平成 24 年度より『西多賀の百問』をテキストに、地域の古墳・遺跡等を紹介して、実際
に現地を訪れる「西多賀の今昔巡り」を開催しています。
平成26年度は、三神峯公園と伊達家代々の墓のある「大年寺山公園」の案内といった活動をし
ました。また、メンバーが、太白区まちづくり推進課、太白区中央市民センター、仙台ひと・まち
交流財団主催の『リマップたいはくフォーラム』に参加し、パネリストとして発表しました。
平成27年度からは、
「三神峯はあとふる商店会」
(旧西多賀商店街振興組合)の方々や地域の社
会福祉法人「わらしべ舎」
、
「三神峯公園愛護協力会」
・
「天沼公園愛護協力会」など、様々な団体の
方とも協力し、西多賀のカルタ作りに取り組むことになりました。
当館では、今後も地域の方々や団体がさらに学びや情報を活かして、地域を元気にする活動を続
けられるよう講座の実施や活動支援に努めてまいります。
10 月 9 日(木)
「西多賀今昔巡り」
の第 1 回説明会です。ガイドのテキ
ストも作り、講義をしました。
「西多賀検定員会」は月に 2 回
夜 6 時からセンターに集合です。
10 月 30 日(木)大年寺山公園を散策
伊達家のお墓「無尽灯廟」を案内しました。
<八本松市民センター>の取組み
当館では,特に下記のことに力を入れて取組みました。
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地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる
市民センターを会場に毎月開催した「八本松地域防災サミット会議」と、秋
の「地域合同防災訓練」を通し、地域の学校や諸団体、町内会などが一丸とな
って防災に取り組み協力しあいました。
震災後に始まったサミット会議は4年目を迎え、
平成 26 年度は市民センタ
でを
ーの改修工事のため、隣接の県立聴覚支援学校の校庭や体育館を会場としてお
借りし、八本松小学校会場とともに2つの会場で訓練を実施し、各学校と地域
の太いつながりを持つことができました。
また、市民センターの工事期間中は、聴覚支援学校に補助避難所としての役
割を引き受けていただき、これまで以上に支援学校と地域とが良い関係を築く
機会にもなりました。
支援学校に移動中
体育館に集合
炊き出し訓練
発災訓練
<八木山市民センター>の取組み
当館では,特に下記のことに力を入れて取組みました。
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地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる
防災の最初の一歩(ファースト・ムーブ)を教える幼児向けの防災カードゲーム「ぼ
うさいダック」について、消防署・婦人防火クラブ・消防団と小中学校・大学等とを
結び、地域をコーディネートする形で取組みました。
まず講習会を八木山・愛宕両中学校の一年生全員を対象に実施し、受講した中学生
がボランティア活動として東北工業大学の学生や太白消防署八木山出張所、太白消防
団八木山分団、婦人防火クラブ八木山支部の方々と一緒に地域の幼稚園、保育所等を
周り、園児等に「ぼうさいダック」を指導する活動を積極的に推進しました。
東北工業大学の学生と一緒に防災ダック
のカードを学んでいる八木山中学校 1 年生
この活動が広がる中で市民センターを中心に小・中学校、大学、消防関係団体の連
携が一段と活発になり、評判にもなって地域の総合防災訓練やイベントでも実施しま
した。
地域の総合防災訓練の中で、八木山小学校の
1・2年生相手に授業、防災ダックを行う
東北工業大学生と八木山中学校生
更には出演依頼を受けて、ステージ発表用の八木山オリジナルの曲と踊り「ぼうさ
いダンス」が誕生し、仙台市PTAフェスティバルや国連防災世界会議で披露する等、
地域が一体となった八木山オリジナルの防災教育活動に発展しました。
ぼうさいダンスの特訓・練習
国連防災世界会議でのステージ披露
<山田市民センター>の取組み
当館では,特に下記のことに力を入れて取組みました。
3 地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる
教育関係者の集まる機会が欲しいという意見が方々から寄せられるように
なり、市民センターが主体となって平成 25 年度から教育関係機関部会の懇話
会を開催するに至りました。
平成 26 年度も 4 月に教育関係者の懇話会を開催しました。山田市民セン
ターの事業方針をはじめ、小学校、中学校、児童館、保育所そして縄文の森広
場からも運営方針等を説明していただきました。そして事前に配布した各校・
館・所の横並びの行事一覧表と併せて、連携事業について模索する材料といた
しました。
これを足掛かりとして、9 月に開催を予定していた主催事業の「山田わんぱ
くクラブ」という講座の第 3 回目に、上野山児童館・縄文の森広場との3館
連携で「縄文時代の生活体験会」を開催しました。沢山の親子が参加して、縄
文時代の生活という貴重な体験をしました。
この3館連携事業は新たな試みを盛り込みながら、次年度に向けての話し合
いを行っています。
今後も地域の学校や施設間のコーディネートの取組みをさらに推し進めた
いと考えております。
<茂庭台市民センター>の取組み
当館では,特に下記のことに力を入れて取組みました。
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市民の皆さまが市民センターを快適に利用できるようになる
地域の方から「市民センターのロビーをもっと有効に活用できないだろうか」というご
意見をいただきました。そこで、誰もがふらっと立ち寄り、七夕飾りを制作できる「みん
なでワイワイ七夕つくり」を開催しました。完成した大きな七夕をロビーに飾り、来館者
の皆さんに自由に短冊を書いてもらうことにしました。
七夕制作は地域の方に加え、来館していた茂庭台中学校の生徒さんも参加し、一緒に完
成させました。その生徒さん達が吹奏楽部に所属していたことから、
「七夕飾りの下でミニ
コンサートをしていただけないだろうか」と中学校へ依頼したところご快諾いただき、急
きょコンサートを開催することになりました。当日は多くの方が来場され、地域の皆さん
の交流が更に深まるきっかけとなりました。
今後も「お茶っこサロン」の開催など、皆さまが気軽に市民センターにお越しになり、
楽しんで交流できる場を設けたいと考えています。
皆で七夕飾り制作。完成までに5
日間かかりました。
♪ いつものロビーが素敵なコンサート会場に ♪
七夕飾りの取り付けも、地域
の方が行ってくれました。
子ども達から大人まで多くの方が来られ、明るく元
気な演奏に大いに盛り上がりました。
<東中田市民センター>の取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
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市民の皆さまが学びや情報を活かして地域で活動するようになる
東中田の語り手ボランティア養成講座も2年目となり、地域の伝説などを語
り継ぐボランティア「東中田かにっこ語りの会」の活動が始まりました。東中
田児童館への定期的な語りの会も定着しつつあります。
また、四郎丸小学校3年生の総合学習「地域の歴史について」のサポートと
して、地域にまつわる民話を取り入れた語りと実際の場所を見るフィールドワ
ークを実施し、平成 27 年度以降も引き続き実施されることになりました。さ
らに、この授業を受けた子どもたちが自分たちの活動として、近隣の幼稚園で
民話を披露するなど、地域活動の輪が大きく広がりつつあります。
今後も、地域の史跡や地域に伝わる習慣等の学びを深め、活動の幅を広げて
いく予定です。
児童館の子どもたちへの語りの様子
小学校総合学習の授業の様子
小学校総合学習の授業で地域の名所について学んでいます
<秋保市民センター>の取組み
当館では,特に下記のことに力を入れて取組みました。
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地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる
当館では、平成 24 年度から複数年事業「地域資源活用委員会」に取り組ん
できました。事業の長期的なビジョンとしては、秋保地域の文化・自然・伝統
をアピールし、地域活性化を図ることです。具体的には、秋保総合支所と連携
し、秋保地域の文化・自然・伝統など様々な分野の魅力を探り、その情報をま
とめあげて、発信していこうとする大がかりなプロジェクトです。
平成 24 年度~25 年度は地域資源の発掘と得られた情報を一元化して、紙
面に落とし込む作業を行いました。
そして、平成 26 年度はその集大成として、得られた情報を4つのカテゴリ
ーに分類し、何回も校正を重ねた上で、パンフレットとして発信する準備をし
てきました。作成に当たっては、宮城大学の地域連携センター古川隆氏の指導
をいただきながら、宮城大学の学生グループ「Art Standard」(アートスタ
ンダード)の皆さんにデザインや構成の協力を得て、斬新で目を引くパンフレ
ットに仕上がりました。
(下の写真ご参照ください)
平成 27 年度はその成果物を元に、バラエティーに富んだガイドコースの策
定やマイスター育成(秋保地区の文化、自然、伝統など詳しく説明できる人材
を養成)を視野に入れて、活動を予定しています。
秋保地区は、地域資源が多く存在しています。その資源を生かし、市民セン
ターが各団体の橋渡しの役割を担うことで、より多角的かつスケールの大きな
事業を展開してゆき、地域の活性化につなげていきたいと考えています。
【作成したパンフレット】
(一部抜粋)
【作成したパンフレット】
【資源活用委員会のメンバー】
<柳生市民センター>の取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
3 地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる
市民センターでは、地域のみなさまが、様々な視点から地域の魅力(資源・人材
など)を発見し、共に課題に取組むことによって、住みよいまちづくりにつながる
よう、地域を支える担い手づくりに複数年かけて取り組んでおります。
この取組みは、主催講座『地域の魅力発見』として実施しており、今年で2年目
となりました。地域の小学生5名と大人16名のみなさんが‘柳生まるごと楽しみ
隊’<食><公園><柳生和紙>の3グループに分かれて学習活動をしています。
平成 26 年度は、全体定例会と各グループごとの自主活動合わせて 37 回の学
習を行い、市民センターまつりにも参加しました。<食><公園>グループのみなさん
は、主催講座『ふれあい結いの輪』で講師としても活躍しました。
「子どもから大人までみんなと楽しく交流ができました。
」
「知らなかった地域のことをたくさん知りました。」
「回を重ねて行くうちに楽しくなり、月1回の講座が待ちどおしくなりました。」
などの感想がありました。
今後も、学びを通して、地域のみなさまがつながりを深め、実りあるものとなる
よう進めてまいりたいと考えております。
<食> グループ
<公園> グループ
<柳生和紙> グループ
活
動
の
様
子
学
習
成
果
レシピ作成
(きなこぼう・まめぶ汁)
公園マップ作成
(柳生小学校区内)
紙芝居作成
「柳生和紙ものがたり」
(柳生小学校区内)
<富沢市民センター>の取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
3 地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる
現在、約 150 世帯ほどの被災者の方が富沢地区のみなし仮設に住んでいらっしゃ
います。被災者の方々は地域の人々との交流の場が少なく、地域で孤立した状態にあ
ることが心配されます。そこで富沢地区町内会連合会を中心とした地域の諸団体と連
携し、年間数回、市民センターを拠点に集まる場所を設けました。
5 月に富沢地区社会福祉協議会・西多賀第二民生委員児童委員協議会主催のコンサ
ートが企画され、市民センターも開催に協力しました。
5 月~9 月にかけて市民センター・支えあいセンターたいはく主催講座「とみざわ
園芸カフェ」を月 1 回計 5 回開催しました。これは、市民センターの中庭のミニ畑
やプランターなどで野菜を作り、農作業やその後のお茶飲みなどを通して新しく富沢
に来られた住民の方と町内会役員や民生委員の方々との交流を行う事業です。JA仙
台青年部西多賀支部に働きかけ、野菜作りの指導をお願いしたり、太白区家庭健康課
と連携し熱中症予防のお話を聞きました。9 月には畑で採れた枝豆やサツマイモをみ
んなで調理して収穫祭と交流会を実施しました。
お互いが顔見知りになったところで、12 月には富沢地区町内会連合会の主催で「フ
ラワーアレンジ体験と被災者交流会」を開催しました。市民センターは、フラワーア
レンジメントの手配、クリスマスミニコンサートの演奏者の紹介、交流会の準備等を
担い、地域の諸団体をつなげる役割を果たしました。
被災者の方々が新たな地域コミュニティに溶け込むには、継続的な支援が必要で
す。そのためには、市民センターを拠点に地域の諸団体がつながりを持てるよう、積
極的にコーディネート役を担っていきたいと考えています。
「とみざわ園芸カフェ」の様子
「フラワーアレンジ体験と被災者交流会」の様子