ダイバージョナルセラピー研修会 報告 日時 :平成 27 年 6 月 18 日(木)13 時から 16 時 場所 :千葉県医師会地域医療総合支援センター 共催 :千葉県医師会、財団法人フランスベッドメディカル ホームケア研究・助成財団 参加者:32 名(介護支援専門員、社会福祉士、看護師等) ■概況 オーストラリアにおいても日本同様ベビーブーマー世代の高齢化による社会的コストの増大が課 題となっており、介護のコストを下げるには介護の質を上げることであり、そのためには教育によ り専門性を高める必要があること。また、高齢化するオーストラリアの国家戦略主意書には「老い ることは楽しむこと、耐えることではない」と記されていることが紹介された。 ダイバージョナルおよびダイバージョナルセラピーの定義、さらに日本におけるダイバージョナ ルワーカーを中心とした全国各地のダイバージョナル活動の実際を視聴覚を通して紹介。 最後に、ドールセラピーに使用されるヒーリングベイビー「たぁたん」が新しくなり、その実物と 高齢者に対するドールセラピーの風景がいくつか紹介された。 ○共催あいさつ 千葉県医師会地域医療総合支援 ○共催あいさつ 財団法人フランスベッドメディ センター カルホームケア研究・助成財団 ○特別講師 日本ダイバージョナルセラピー協会 ○ドールセラピー(たぁたん) 理事長 芹澤隆子 ○研修会の様子 ○福祉機器展示説明会 ■感想 我が国における高齢者等施設の多くはスタッフの視点で計画したプログラムで事業展開されるこ とが多いと感じているが、これでは入居者あるいはサービス利用者は受身になりやすく意思表示を する機会は少ないと考える。 今回の研修では、日本でも全国各地でダイバージョナルセラピーワーカーが高齢者等の QOL を 高めるキーワードを中心(例えばチョイス、楽しくなど)に実践し効果をあげていることを知った。 実践例の中で①レクリエーションでは使用するボール、座る場所、おやつなどチョイス方式を導 入したら参加者の表情に変化が見られた②毎日“朝の散歩”を実施している施設では 2 年連続で入 居者にインフルエンザに罹患した人は一人もいなかった、などは結果に共感できるとともに、ワー カーの熱意と行動力に感心する。 更に Men’s クラブの取り組みは興味深かった。
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