レポート118号 2015年08月

2015年8月1日発行 第118号
N.P.O.
Global SOROBAN Institute
Seminar Report
通称:NPO法人 I.M. そろばんセミナーレポート
Think with SOROBAN
発行 N.P.O.法人 I.M.そろばん
もくじ
巻頭言
……………… 1
セミナー感想文……………… 4
研修部だより ……………… 6
(I.M.セミナー開催案内)
ヒロヤの独り言 …………… 8
競技部だより ……………… 9
(小学生大会案内)
検定部だより ………………10
事務局だより ………………11
予
告
………………12
-2-
巻頭言
健康に長生きしたいです
日本の未来を担ってくれる子供たちのためのそろばん教育の普及を目指して、IM そ
ろばんを法人化して 10 年が経ちました。その間、真のそろばん教育の確立とその普及
に真摯に取り組んできました。この間の活動が如何であったかということは、後世の
評価に委ねることになるでしょう。しかし、日本の未来を担ってくれる子供たちのた
めのそろばん教育の普及を目指しての IM そろばんの活動は、まだまだ続けなくては
なりません。法人設立の目的達成を、一切ぶれることなしに、目指していかなくてはな
りません。一層励んでいきたいと、決意を新たにしております。
10 年という歳月は、長かったようでもあり、あっという間であったようにも思われ
ます。しかしながら、まだまだ目的達成には程遠いようです。ですから、できるだけ健
康に気を付けて長生きしなければならないと思っています。
日本は、世界に誇れる長寿大国です。百歳まで生きておられる方は、それほど珍しい
ことではないです。しかしながら、百歳までに亡くなる人の方が、圧倒的に多いことも
事実です。事故などで亡くなる方もおられるでしょうが、ほとんどが病死ということ
でしょう。出来るだけ長生きするためには、病気にならないように気を付けなければ
ならないことになります。病気にならないにはどうすれば良いか、病気の治療法はど
うすれば良いかが、日々研究されていることは、本当に感謝しなければならないです。
“最大多数の最大幸福”という考え方が、今日の日本の社会では普遍化しています。
多くの人々に役立つことが最優先されるということです。もっともなことです。しか
し、多くの人々が待ち望んでいる医学分野の発達が終わってから、難病と言われる分
野の研究が進み始めるということであれば、難病を抱えている人々やそのご家族の
方々にとっては、非常に辛いことです。どうすれば良いかは、大変に難しいことです。
勝手な思い過ごしでしょうが、医学の研究に携わっている方々が、その病気の現実
を知る機会があまり無い場合、その病気の原因を明らかにする研究や治療法の研究が
進まないのではなかろうかと思ってしまうことがあります。難病と言われる病気に罹
患している人の数が少ないことが多いですから、医学研究者の目に留まりにくいから
研究がなかなか進まないということもあるかもしれません。
人間は、60 年間生き続けると、およそ 19 億回、70 年間生き続けると、およそ 22 億
回心臓は脈をうち続けてくれていると以前に申し上げました。
(IM そろばんセミナー
-1-
レポート巻頭言 2013.4.
)本当に人間の身体というものは、頑張ってくれていると思わ
ざるを得ません。
しかし、何十億回も心臓が脈打ってくれていると、故障してくるのは当たり前なの
ではないでしょうか。いくら気を付けていても、70 年 80 年と生きて来ると、心臓に
限らず、身体のどこかが故障してくるのは仕方が無い事なのでしょう。身体が故障す
るということは、病気になるということです。ですから、医学の力でなんとか治しても
らいたいです。
今日、認知症は、65 歳以上の 7 人に一人が罹るということです。罹る可能性の高い
人を含めると、4 人に一人が認知症になる可能性が高いということです。これは癌にな
る人数より多いのです。それでも、認知症の原因を完全に明らかにすることや治療法
が確立される見込みはないようです。齢だから仕方がないと済まされているようです。
認知症は、齢をとれば必ず罹るということではないです。身体のどこかが具合悪い
から認知症になるのです。つまり病気なのです。しかし、世間では認知症を病気である
と認識している人が少ないようです。齢をとってくるとなるものであるから仕方がな
いものだと考えているようです。入院して治療してもらうということも無いです。治
療法がないので入院しても治らないから入院させない、ということのようです。
治療法が見つからないのであれば、認知症を治すための医学的な研究が進められる
べきです。しかし、この分野の研究が大いに進んでいるということはなさそうです。認
知症の症状はいろいろとあるようです。ですからその完治のための研究は大変です。
しかし、罹患している人は非常に多いのです。
日本では、認知症を医学で治すことは諦め、看護の分野から離され、介護の分野でお
世話をするようになっています。ますます医学研究者の目に届かないところに患者が
いることになります。認知症の研究が進まないはずです。
看護という分野とは別に介護という分野を創出することで、認知症は医学から隔離
されてしまいました。病院ではないですが、
“介護”を専門とする施設があります。し
かし、この施設に入っても認知症の治療が受けられるわけではありません。日々の生
活の面倒を見てもらっているだけです。また、認知症になった方すべてが、その施設に
入れるわけではありません。その施設に入れない人は家庭で面倒を見なさいと言うこ
とです。病人の世話を家庭に丸投げしているわけです。
行政の都合でこのような状況になったようです。行政の担当者は認知症看護の現実
を知らなさすぎるのでしょう。赤字を無くすことだけに汲々として、健康保険とは別
に介護保険という制度を考え出したのでしょう。その結果、認知症は医学から切り離
され、医療の素人の家庭に、その面倒を見させるという結果になったのでしょう。
子供の数が減少しています。ということは子供がいない家庭や一人暮らしの家庭が
-2-
増えてきているということになります。次の世代がいない家庭では、このような制度
は通用しないです。どうすればよいのでしょうか。行政組織の維持を最優先させ、何の
ためにその組織を使ったのかを忘れてしまっているのは、如何なものでしょうか。
認知症と言われている病気の症状は様々です。中には素人の看護では全く手におえ
ない症状も多くあります。医学研究者が認知症患者の現実をもっと知ることができる
ような社会の仕組みづくりが急務です。癌の原因究明と治療法の確立の研究と同じ程
度に、認知症の原因究明と治療法の確立が何とか進んで欲しいものです。
健康に長生きするにはどうすればよいかについて、もっと知恵を働かせても良いの
ではないでしょうか。
理事長 荒木 光(京都教育大学名誉教授)
http://plaza.rakuten.co.jp/honkideeco/
(2015.7.
)
セミナー感想文
-3-
7月セミナー
島根県 天津 鶴彦
セミナーを受講できること、有りがとうございます。
図解を理解する。実測と式と計測、和と差、全体数。わり算に於いては包含除の理
解力など、もっと鍛えたい。
教えようとすれば自分の理解力が鍛えられるかも知れない。
そろばんで計算して、何故正解になるのか不正解になるのか?・・・勉強させてい
ただいてありがとうございました。
身体も元気で、そろばんも力強くなりそうです。
第7講座
福岡県
ある一定の決まりで、くり返しの問題を周期算という。今回はその講義を受けまし
た。
第 7 講座を受講して
福岡県
今日は「周期算」を受講しました。くり返しの固まりが○個から入り、余りが○個
は除算の苦手な子供にも楽しんで学習して行ける問題だと思いました。
周期算の学習
福岡県
ステップ17,の文章題「周期算」
。やさしい解説からはじまり、分かりやすい説
明でとてもおもしろく学習できました。早速、生徒達と取り組んでみたいと思いま
す。
他の文章題も期待しています。
第5講座
香川県
Step15の講義を受けました。よく考えた内容だと思います。
植木算も和差算もまだ子ども達にはやらせていませんが、現在6級をやっている生
-4-
徒であれば、できるのではないかと感じました。荒木先生とアナログについて話し合
いましたが、これらの問題を一つひとつていねいに仕上げていくことがアナログなの
だと思います。
第3講座を受講して
愛知県
読み上げ算の大切さを再認識させてもらいました。さっそく教室で三面算を取り入
れたいと思います。
以上
※(セミナー感想文は当日、忙しくて書けなくても後日書いて送って下さい。提出
が受講の条件になっております。
-5-
<研修部だより>
I.M.セミナー開催案内
I.M.考えるそろばんは会員の先生方の勉強のための団体です。日頃生徒にそろば
んを教えると自然に「知恵袋の知恵」がなくなります。知恵は先生の為にいつも満杯に
しておかなければなりません。月に 1 度のセミナーに出席し知恵袋を満杯にしておき
ましょう。
4月より要項が若干変更になりました、ご承知ください。
◎セミナー受講料
午前9時~正午 ¥2,500
午前9時~午後3時 ¥4,000
4月セミナーより別途教材費を実費申し受けます。
(教科書、検定模擬問題、文章題、10分間読書、
)すでにお持ちの教材はそれをお
使いください。
◎受講カードを発行します。
カードがいっぱいになりますとそろばん教師の資格が授与されます。
-9月セミナー開催
-
*東京会場 = 9月の I.M.セミナーは小学生大会開催につき、休講
9月21日(月)福岡県セミナー
第8講座
案
IM公認講師
です。
福岡県珠算会館
荒木 碩哉
9:30~12:30
内 Step-18 検定問題を日本語、英語で読む
かけ算、法実合わせて7桁、 わり算 法商合わせて6桁 加減算 3
桁~5桁7口
諳 算 文章題、速さの考え、平均の考え
教材費 Step-18 ¥350 文章題先生用 各¥450 計頒価¥1,250
-6-
9月22日(火)愛知県セミナー
第4講座
解説
川名珠算教室
IM公認講師
9:30~12:30
Step-12 かけ算1×2、Step-12の加減算を日本語、英語で読ませる
Step-13 かけ算1×4、Step-13の加減算を日本語、英語で読ませる
Step-14
諳
かけ算2×2、Step-14の加減算を日本語、英語で読ませる
算
教材費 Step-12¥300
Step-13・14各¥350 計頒価¥1,000
9月23日(水) 香川県セミナー
第6講座
解
IM 公認 講師
子供ステーション
荒木 碩哉・
9:00~12:00
説 Step-16 検定問題を日本語、英語で読む
かけ算、2×3、 わり算
4~5÷2 加減算 3桁~4桁7口
諳 算 文章題、仮定の考え、正方形に並べる、
教材費 Step-16 ¥350 文章題 各¥350 計頒価¥1,050
9月24日(木)京都セミナー
第5講座
解
IM公認講師
京都珠算連盟下京教場
荒木碩哉・荒木光
9:30~12:30
説 Step-15 検定問題を日本語、英語で読む、
かけ算 2×3 わり算 4÷2 加減算 2桁~3桁 7口
諳
算
文章題 対応の決まり、和と差の関係
教材費 Step-15 ¥350 文章題各¥350
9月25日(金)埼玉県セミナー
第6講座
解
計頒価¥1,050
埼玉文化センター
IM 公認講師 関根 由季
9:00~12:00
説 Step-16 検定問題を日本語、英語で読む
かけ算、2×3、 わり算
4~5÷2 加減算 3桁~4桁7口
諳 算 文章題、仮定の考え、正方形に並べる、
教材費 Step-16 ¥350 文章題 各¥350 計頒価¥1,050
Step15 以上の文章題は、教師用テキスト(2~3種類)が採用さ
れています
セミナー当日、会場にてお求め下さい。
-7-
低学年で10段を合格させても学校
ヒロヤの独り言
は生徒に何か特権を与えるだろか。し
かし共通一次試験で高得点を出せばそ
連日暑い日が続きますが、先生方は
の生徒学生は目的の大学に推薦入学と
いかがお過ごしでしょうか。
言う特権が与えられる。
さて、IM も今年 7 月で創立10周年
今から50年程前そろばんの検定試
を迎えることが出来ました。これも会
験に合格すれば就職に有利であった。
員を始め先輩諸氏のご協力の賜物と深
つまり共通一次試験や検定試験は社会
く感謝する次第であります。
の要求に応えていたのである。
私は夢と希望が一杯の41歳に日本
現在の検定試験について申すと、
を出発して13年振りに、ハワイより
「正しく」の検定試験は社会の要求に
日本へ里帰りをしました。そして多く
答えていない。
の先生方にお会いし意見を交換し合い
一方「速く」は電卓には叶わない。
ました。
今後そろばん教育はどうあるべきか!
私の想像する日本の珠算界は、平成
企業が望む社会人は「知恵」のある
元年前後にマスコミにたたかれ、「そ
人間である。そろばん教育に当てはめ
ろばんは時代遅れ」という「例の記
ると「知恵を活性化するには文章題を
事」に、私の想像する日本の珠算界は
教えることが大切」である。今後そろ
どう対応されておられるのか、が知り
ばんは学校教育を避けて通れない。
たかった。
学校教育での算数は和算で言う単元
結論から申し上げると、何故そろば
からなっている。明治の初めに日本は
んは450年営々と継続したのである
ヨーロッパの算数に憧れ、それをまね
か。
た。結果、教育は知識→知能→知恵と
答えは簡単だ、いづれの時代の要求
身につけなければならないのである
にも答えられたからである。
が、そろばんの世界も学校教育同様に
(今でもそうだが)コンピューター
十分検討せずに教育を施したのであ
とそろばんの違いを説明できる先生は
る。
皆無だった。ただ世の中を惰性で生き
又、教育というものは算数教育に限
ておられるように感じられた。
らず知恵を鍛えれば子供の可能性を大
そろばん教育の目的は 「正しく」
きくするものである。
「速く」である。この二つの目的は今
I.M.の文章題は学校教育で教える算
後も変わらないが、ただ中身が悪い。
数の問題に限らず和算でいうところの
例えば、正しくは検定試験である。
-8-
12の根幹を大切に広く知恵を習得で
きる教育をしている。
<競技部だより>
小学生が期待する 万満点をめざす大会
小学生そろばん大会
が開催されます!!
大会名称 I.M.スタイル 小学生そろばん大会
開催日
2015年9月13日(日)
会
場
北区北とぴあ 808室
大会生徒配布用
時
間
午前10開会
参加申込用紙と、
この度、小学生
午後3時30分閉会
参加資格 平成27年9月13日現在小学校在籍者
50名
2014 年過去問題
申込締め切り 平成27年8月25日(火)
を同封しました。
参加費
一人¥3,000(送金をもって参加とします)
お試し下さい。
交
京浜東北線 王子駅徒歩5分
通
詳細問い合わせ 競技部(関根) 電話047-449-7765
資料等、セミナーレポート8月号にて競技部より送付
2
考えるそろばん検定試験
-検定部より-
Think with SOROBAN
第34回考えるそろばん検定試験施行日は8月30日(日)です!
試 験 日
平成27年8月30(日)
試験会場
IM会員教場・他
申込期間
平成27年8月6日(木)~8月13日(木)
申込方法
所定の申込み集計表に必要事項を記入の上、ファックス、ま
たはEメールにてお申込みください。
IMそろばん検定部FAX:0297-86-6033
Eメールアドレス: [email protected]
受 験 料
8月14日(金)までに下記口座にお振込みください。
NPO法人 IMそろばん検定部
ゆうちょ銀行10300-49758291
◆今回も申込集計表等一式を配布いたします。検定の日程を確認の上お申し込みください。
今年度の考えるそろばん検定試験日程
第34回
2015年 8 月 30 日(日)
第35回
2015 年10月25日(日)
第36回
2015年12月20日(日)
第37回
2016 年 2 月 28 日(日)
- 10 -
第38回
2016 年 4 月 24 日(日)
<事務局だより>
第10期総会報告
1、 開会挨拶
副理事長 猪熊 建夫
理事長あいさつ
議
事
議題1 平成26年度事業報告・決算報告の件(別紙参照)
議題2 監査報告
議題3 平成26年度事業及び決算承認の件(別紙参照)
議題4 平成27年度事業計画案・予算案の件(別紙参照)
議題5 平成27年度事業計画案及び予算案の承認の件(別紙参照)
議題6 文章題の完成 ステップ15~20
議題7 十周年記念事業経過報告
上記5項目議題1~5について報告、検討・討議が真剣に行われ、監査員より監査
報告があり、次年度予算の承認が得られた。
また、議題6Step15からの文章題、教師用が完成したと報告があり、議題7におい
て準備委員会より十周年記念式典内容の紹介と準備状況報告があった。
会員は式典に期待を持った。
~I.M.そろばん27年度会費納入ありがとうございました~
6月1日より I.M.そろばん第十期に入り新しく活動が開始されております。
- 11 -
十月は
恒例の
I.M.そろばん研究集会開催します
開 催 日
内
平成27年10月11日(土)~12日(月)
容 そろばん教育の『根幹』を知る
そろばん教育とは ―速く・正しく―
開催場所 東京都北区 北とぴあ
申
込 担当 I.M.研修部 047-449-7765
特別講師 文章題を解決する糸口
加藤 琢也 先生
詳
I.M.そろばんに於いて
・学ぶもの
細 次号にて記載
・実らせるもの
・伝えるもの・・・
が、たくさんあります。
ご期待下さい
- 12 -
発
行
N.P.O.法人 I.M.そろばん
発行人
荒木 光
編
事務局
集
発行所
〒274-0806
千葉県船橋市二和西6-17-17
TEL
047-449-7765
FAX
047-447-3893
E-mail: [email protected]
URL: http://www.imsoroban.com
- 13 -
- 14 -