第 11 号(平成 27 年 9 m t l news 月 29 日発行) 大阪府立大学工学部 金属・材料工学科同窓会報 編集発行 大阪府立大学工学部 金属・材料工学科同窓会事務局 〒599-8531 堺市中区学園町 1-1 大阪府立大学工学部マテリアル工学科内 *** これからのものづくりと産学連携 *** イノベーション創成の担い手 イノベーションである。巷に多く流れるこの言葉は何 を意味しているのか。インベンションという意味でしか 使われていないのではないか。経済活動の原動力となる ような技術革新を達成し続けない限り、これまで確立し てきた国際競争力を維持することはできない。イノベー ション創成が今まさに正念場にある。 現在、内閣府がまとめ役となり省庁の垣根を取り払っ た形での SIP(戦略的イノベーション創成プロジェクト) が進められている。そこでは次世代の日本の経済活動を 支えるべき産業が 10 の課題としてあげられている。1. 革新的燃焼技術、2. 次世代パワーエレクトロニクス、3. 革新的構造材料、4. エネルギーキャリア、5. 次世代海 洋資源調査技術、6. 自動走行システム、7. インフラ維 持管理・更新・マネジメント技術、8. レジリエントな防 災・減災機能の強化、9. 次世代農林水産業創造技術、10. 革新的設計生産技術である。 ほとんどがものづくりである。日本はものづくりで生 きていかねばならないということがあらためて示された。 日本という国の成り立ちは、500 兆円の GDP うち2割近 くを貿易によっている。エネルギーと食料と原材料を輸 入するため、世界に売るものが必要なのだ。そして輸出 のほとんどが“もの”である。 これら SIP で示されたうちの幾つかが、30 年後に現在 の日本車が担っている基幹産業としての責任を分担でき るようになっていなければならない。少なくともこのよ うな集中的な研究開発がイノベーションに繋がる一つの 道であることに疑いはない。 絶え間ないイノベーションの連続は、個々のものづく り技術の高度化を要求する。技術の高度化は、ニーズ指 向で先鋭化されたニッチなものであることが多いことは 容易に想像できる。当然マーケットは大企業には小さす ぎる。イノベーションが個々のものづくり技術が統合さ れたものであるとするなら、その担い手は中小・中堅企 業だということである。世界に通用するイノベーション の担い手として、経済産業省のいうグローバル・ニッチ・ トップ(GNT)企業が今求められている。 日本で特に中小企業が生き残るためには、大企業のサ プライチェーンの中核となるか、開発型・提案型の GNT 大阪府立大学 地域連携研究機構 URA センター 教授 昭和 54 年卒 修士 辻川 正人 日本のものづくり その興隆と停滞 黒船到来を契機として幕末に多くの藩でほぼ同時に起 こった大砲造りは、明治期の日本版産業革命を世界が目 を見張る迅速さで推進するまさに「大砲は国家なり」の 大号砲となった。日本は世界の拡大期と歩調を合わせ明 治・大正・昭和と驚異的な高度成長を達成した。その後、 平成になって血を見るような効率化・生産性向上を経験 し、現在やっと必要に迫られたイノベーション創成の時 期に入ったといえる。 長く続いたデフレ時代は失われた 30 年とされるが、実 際にこの 30 年間価格の変わらないもののなんと多いこ とか。 食料とエネルギーを輸入するために必要な外貨を、 ものづくりによる製品を輸出することで得なければなら ない日本の進んできた道は、技術革新によって製造コス トを極限まで切り詰め、自動化で人件費を削減して、高 品質な製品をより低い価格で製造するということによる 国際競争力維持という道であり、これしか選択肢は残さ れてはいなかった。 当然の帰結としてモノの値段は下がり、製造業の人件 費は少なくなっていった。現在のサラリーマンの平均年 収は 1990 年より低い。この 30 年の GDP の伸び悩み、景 気の低迷は、明治以降の急拡大した日本の経済全体を技 術革新によって生き延びるためにどうしても通らなけれ ばならなかった血みどろの茨の道であったと考えるしか ない。 その過程ではまた、モジュール化で対応できる製品は 完全に他国に生産拠点が移り、高品質が多様な高性能部 材間の高度な調整によって達成されるような製品しか国 内に残ることができないということが明らかになった。 けれども、結果的には生き残ったものづくり産業での 生産性は極限まで高められた。イノベーション創成の基 礎固めには成功したと考えることができる。 -1- mtlニュース 第 11 号 研究は教員の好奇心に基づく研究への支援としての文部 科学省の科学研究費補助金というありがたい競争的研究 資金がある。多様な研究が沸々と醸し出されていてこそ の大学である。しかし、その中に世の役に立つものがあ れば見つけものであるとはいっていられない時代となっ た。研究はそれぞれがその分野での最先端であるはずで ある。大学はもっともっと自らの資源をさらけ出し、産 業界が利用できるよう努力しなければならない。産業界 の生き残りをかけた開発に応えなければならない。 嘉永 6 年(1853 年)ペリーの率いる黒船が現れた後、 植民地化の危機にさらされた日本は、工業化を進め明治 37 年(1904 年)日露戦争が終わった時点ではすでにアメ リカを凌いで英国に次ぐ世界第2の海軍力を持つに至っ たとされる。現在日本は世界中の市場に受け入れられる 製品や技術を育てていくことが急務である。失われた 30 年を生き延びた日本は、図らずも贅肉がそぎ落とされた 強靭な産業構造を持つに至った。オール日本でこの苦境 に立ち向かうための準備は整っている。 企業になるかしかないのではないか。これからのイノベ ーション創成には、国内のニッチ市場を開拓し、それを 他国向けにローカライズして多くの国のそれぞれのニッ チ市場で最大手になるということが求められている。 実際に開発型の中小企業の技術開発に対する姿勢は素 晴らしい。産学連携にも非常に貪欲である。自らの基盤 技術をもとに新規な技術を開発することが生き残りの鍵 である。 国のものづくり支援策 開発にはリスクが伴う。リスクがあるから開発である。 最初から成功がわかっているような開発はない。大学の 研究とはわけが違う。研究に失敗はない。何かの結果が 出ればそれが期待していたものでなくても研究成果とす ることはできる。しかし企業での開発は事業化でき、そ れが市場に受け入れなければ失敗である。投資した資源 の回収ができなければ事業としての意味はない。開発は 特に中小企業にとってリスクの高い事業である。 イノベーションがなければ立ち行かない日本である。 また総企業数の 99.7%を占め、労働者数の 80%以上を雇 用している中小企業が元気でないと立ち行かない日本で ある。開発のリスクの全てを中小企業に負わせることは できないとは考えられている。ものづくり中小企業の開 発への助成や補助に関する政策は多い。2000 年(平成 12 年)頃からはっきりしてきたように、それまでの護送船 団方式といえる業界全体の保護政策を、意欲のある企業 を個別に支援するという政策へ転換するという大幅な舵 取りが行われた。イノベーションの担い手は中小企業で あると認識されたのだろう。 この 10 年間は、イノベーション創成のために大学に蓄 えられた知の資源を産業界に吐き出すこと、すなわち産 学連携が政策的に進められた。 平成 18 年の教育基本法改 正では、大学の基本的な使命は研究・教育・社会貢献の 3本柱であるということが決った。それまでの研究によ って教育した人材を輩出するということが社会貢献では ないということ、積極的に研究成果を社会に還元してい くことが必須であることが示されたのである。産学連携 の推進が大学に求められてきた。多額の助成金や補助金 が産学連携につぎ込まれてきたが、文科省と経産省の連 携による産学連携評価モデルの選定が進行中であること を見るまでもなく、費用対効果でみればその評価は非常 に低いといえるだろう。青色発光ダイオードは産学連携 によって達成されたのか。実際のイノベーションは産業 界の努力の結晶であり、優れた技術を持った企業同士の 産産連携が最も重要で効果的と考えるのは筆者だけでは ない。大学はシーズを提供できているだろうか。大学の *** 工学域共通科目 「エンジニアのためのキャリア デザイン」 *** 昭和 61 年卒 金属 34 期 井上 博之 工学域(工学部)の3年生・4年生を対象とした共通 科目として、一昨年度から「エンジニアのためのキャリ アデザイン」が開講されている.学生に自分のキャリア 形成を考える手がかりを提供することを目的とした講義 であり、講師は、本学の教員ではなく,企業の技術者や 工学関連の実務、企業経営で活躍している外部の方々に お願いしている。毎週、違う方に講義の一コマ(90 分間) を担当いただき、ご自身のキャリアや携われたプロジェ クトや、学生への助言などをお話いただいている。講師 の 1/3 は、工学部の学科同窓会からの推薦者であり、毎 年、 各同窓会あたり1名ずつ学科の OB に講義を依頼する ことになっている。金属・材料工学科同窓会では、本年 度は特許庁の前田仁志氏に講義をお願いした。 本稿では、 6 月 24 日(水)に本学の A5 棟 (旧工学部8号館)大講 義室で行われた前田氏の講義の概要を紹介する。 前田氏は、平成元年に金属工学科を卒業、同 3 年に大 学院の前期課程(修士課程)を修了された後、直ちに審 査官として特許庁に入庁された。材料に関する複数の部 門の審査官を歴任された後、 英国留学を経て、 今日まで、 特許庁で知財の政策や制度、システムの企画に携わって こられた。 -2- mtlニュース 第 11 号 講義の前半では、特許制度の基礎や知財戦略の現状と 今後について解説された。学生が親しんでいるスマート フォンを例に、シェアや持続的な収益の確保のために、 企業やそのグループが特許権、実用新案権、意匠、商標 の4つの財産権をどのように活用しているかを示すなど、 具体的で分かり易い内容であった。講義の後半では、ご 自身の審査官ならびに行政官としての経験ややそこから 得た充実したキャリア形成のためのヒントについてお話 下さった。審査官は、出願内容の審査を一人でおこなう 重圧がある一方、日々最先端の開発成果に接触でき、ま た権利付与に貢献できる喜びがあることを切々とお話下 さった。また行政官の仕事から学んだこととして、チー ムで効率良く仕事を進める際のポイントや語学力の重要 性、システム整備の意義などについて紹介下さった。ま た、制度や施策に関する企画・立案、法改正の準備など 霞ヶ関ならでは業務のやりがいについて、力強く語られ た。最後に、進路の一つとして国家公務員も検討しては との後輩への誘いの言葉で講義を締めくくられた。 ご講演は、いずれもご自分の経験に裏打ちされたお話で あり、一緒に聴講させていただいた教員にとっても大い に参考となる内容であった。講義後にある学生から、本 講義を通じて、国家公務 員が現実的な進路の一つ であることに初めて気づ いたとの感想も聞かされ た。 お忙しい中、長時間にわ たり熱心にお話下さった 前田仁志氏に心より御礼 を申し上げます。 午後 5 時に宝生苑ロビーに全員集合し、6 時半から席番 号 5 番を引いた阿知波君の音頭で乾杯をし同窓会を開会 しました。会は各自の近況報告や母校の様子、金属同窓 会の事など 55 の年月を忘れさせるような話題がはずみ 有意義な 2 時間と成りました。閉宴後幹事室で二次会を 開きましたが寄る年並みか参加者は 4~5 名でした。 翌 4 日は伊勢神宮への参拝でした。所用の為帰阪された 2 名を除き 14 名での参拝でした。賢島より宇治山田まで は鈍行を利用し、田舎のゆったりとした旅を楽しみまし た。 宇治山田に到着する頃はあいにくの雨模様でバス利用の 予定をタクシーに変更し内宮へ、橋の手前で記念撮影後 三々五々に参拝し、後は自由行動として宇治山田駅で散 会し平成 26 年度の同窓会を終了致しました。 本年平成 27 年は昭和 11 年生まれの方々が傘寿を迎えら れるので、それを祝って再び賢島で同窓会を開催の予定 です。 熱心に講義される前田仁志氏 *** 卒業 55 周年記念同窓会 周年記念同窓会報告 同窓会報告 *** 昭和 35 年卒 金属 8 期 増田 丈郎 我々8 期生は昨年が卒業 55 周年に当たり、それを記念 して一泊の同窓会を開催いたしました。 日時は 9 月 3 日~4 日で会場は賢島の宝生苑です。今回 は例年と趣向を変えゴルフは 3 日に賢島カントリーで行 い、4 日は参加者全員で伊勢神宮(内宮)参拝を計画い たしました。 今回の参加者は当初は 17 名でしたが、 直前に緊急入院の 方が出て当日の参加者は 16 名と成りました。 集合写真は「前列左より」秦、阿知波、合田、山崎、山 本(時) 、玉木 「中列左より」山本(晃) 、 中島、横田、田中(彬) 、 [後列左より]田代、三瀬、奈 須野、小田、増田、平井 の各氏です。 -3- mtlニュース 第 11 号 *** 金属 13 期同窓会・忘年会報告 *** 諸先輩の皆様や後輩の皆様の何らかのお役に立てればと、 我々の同窓会の開催近況を報告させていただきます。 ありがとうございます。 昭和 40 年卒 金属 13 期 仲本 房司 今年も忘年会を大阪なんば宗右衛門町の食道園で 12 月 6 日(土)PM6:30 より開宴しました。 今回は、参加 10 名と例年に比べ少なかったですが、冒頭 同期で 4 月に亡くなった元ダイキンの林哲夫君のご冥福 を祈りしばしの黙とうをしました。 続いて帯谷印刷の社長の帯谷君の乾杯の音頭で会食が始 まりました。 食道園のおいしい肉をたらふく食べてフリードリンクで 好きなだけ飲んで近況報告に花が咲きました。 我々13 期は来年卒後 50 年となりますので、同期を誘い 合って来年の秋のホームカミングデーには、できるだけ たくさん中百舌鳥に集まることを確約して散会しました。 参加者(順不同) 竹下・坂田・小川・日野田・米澤・八木・井内・泉谷・ 帯谷・仲本 濱口,後藤,岡本,萩原,安永,今井,寺田,庄司,畠中 吉田,垪和,清水,和辻,脇坂,島本,金丸(敬称略) *** 府大東京同窓会 府大東京同窓会(写真) 東京同窓会(写真) *** *** 昭和 53 年(1978 (1978 年)入学生 第 32 回同窓会 *** 昭和 39 年卒 金属 12 期 鈴木 滋男 昭和 57 年卒 金属 30 期 垪和 成佳 2015 年 2 月 11 日(水・祝)明治記念館にて開催。 開催年月日:2014 年 12 月 30 日 午後 6 時~8 時 開催場所:大阪市北区梅田 阪急ターミナルスクエア 17 ゆりの間 開催近況:私達 16 名は、卒年ではなく、入学した年度で 毎年同窓会を開催しています。また、開催月日時間も毎 年 12 月 30 日午後 6 時と決めています。 (北か南) 。 最 初は出にくかった月日も、年月が経つにつれ、出やすく なっており年々出席率は向上しています。 しかし、どうしても出席者は、実家・現住所が、京阪神 近辺の方に限られます。また、同窓会お開き後、徹夜麻 雀していたメンバーも、 数年前からは 30 日の昼間に麻雀 をしてから、同窓会参加に切替わりました。 特徴は、毎年同窓会会場を変更しており、昨年は 32 ヶ所 目となりました。 我々が卒業した時代と大きく違うのは、 ①大晦日前日はほとんど閉店 → 現在開いている。 ②どこでも喫煙可能 → 喫煙場所が限定。 ③連絡手段が往復ハガキ → メール連絡。 これからも時代の流れにうまく順応しながら、和気あい あいと同窓会を開催していく予定です。 -4- mtlニュース 第 11 号 *** 府立大学一期生同窓会 府立大学一期生同窓会 *** この 13 期の会は、 十三会と称して帯谷会長のもと卒業 以来毎年続いています。 ゴルフの会は、春か秋の良い季節に 1 泊 2 日で観光とゴ ルフを楽しみます。 忘年会は、 毎年 12 月の第一土曜日の夜に行っております。 昭和 28 年卒 金属 1 期 覺心 康悦 昭和 28 年に卒業の一期生は全員が 80 歳を超え、今年 の同窓会は写真のとおりわずか 6 名と、淋しい同窓会で した。欠席者の大半は健康に何らかの不安がある方が多 く、我々の同窓会も存続が難しい状況になってまいりま した。そこで、自然消滅するのではなく「おわり良けれ ばすべてよし」の諺に倣い、次回は特別に趣向を凝らし た同窓会とし、その上で幕引きをしようと云うことらな りました。さてどんな同窓会になることやら? 昭和 28 年卒業に因んで≪二八会≫と名付けた我々の会 が平成 28 年に幕を閉じるには誠に相応しい節目と自画 自賛しています。 この様子は次号のmtlニュースで報告しますのでお楽 しみに! 2015 年の金属杯ゴルフは、5 月 13 日(水)に無事終了 いたしました。 参加者は、5 期矢野啓一様・6 期石田博巳様、木村文二様・ 14 期前田義久様、森征勝様・18 期宇根誠一様と、小生 13 期仲本の合計 7 名と、過去最低の参加人数となりまし た。金属杯として存亡の危機に瀕しております。 次回 122 回の金属杯は 10 月 21 日(水)法隆寺で予定 しております。 *** 金属 3 期生同窓会報告 *** 昭和 30 年卒 金属 3 期 西川 靖男 *** 金属 13 期・金属杯ゴルフ *** 昭和 40 年卒 金属 13 期 仲本 房司 今年は終戦 70 年といわれますが、 私達が大学を卒業し てちょうど 60 年になります。卒業した時は 36 人でした が、同窓会にいつも出てくるのは 20 人位でした。10 年 前から中山氏、市之瀬氏を含めて 5 人がばたばたと亡く なりました。5 年前に常連が 15 人になり、その後、梅本 氏(元栗本鉄工) 、北沢氏(元日立造船) 、岡田氏(元関 西製鋼) 、小川氏(元川鉄)と毎年 1 人ずつ減り、クラス 会の度ごとに開宴前に黙とうをささげました。 今年は幸いにして 11 人揃うことになりました。 井ノ口、 西田、沼尻、中村、野口、豊田、森原、池田、濱田(敬 称略)と私・西川が出席しました。北島氏は当日急に熱 を出して欠席となりました。場所はいつもの阿倍野の旧 都ホテルです。 2014 年のゴルフの会は、6 月に世界遺産に登録された富 士山のふもとで観光組も含めて大阪組と東京組と合わせ て 13 名の参加で 1 泊 2 日で行いました。 ゴルフ組 8 名・観光組 5 名(内夫婦 3 組)6 月の梅雨の 時期でしたが、天候に恵まれて観光組もゴルフ組も富士 山を十分堪能させていただきました。 参加者(順不同) 観光組:坂田夫妻・井上・日野田・仲本夫人 ゴルフ組:竹下夫妻・小川・米澤・稲田・高橋・近藤・ 仲本 -5- mtlニュース 第 11 号 *** 平成 26 年度卒業生の進学・就職状況 *** 食事が始まり、 先ず話題は耳が聞こえ難くなったこと。 耳がわるいのは長生きするというのは当たっているよう でした。補聴器は外国製も含めて不必要な小さい音を拾 うので、結局付けていないということでした。 その後、 自然と学生時代の話になりましたが、 これは皆、 補聴器なしでもよく聞こえたようです。よく遊んだなぁ と異口同音。ソフトボールに熱中して、中西さんが午後 なかなか実験室に帰ってこなかったとか、柴田さんが中 百舌鳥の駅近くの麻雀屋で「大三元」と何回も掛け声を かけてついに自摸ったことなど。 盛り上がったのは、3 回生の終わりに先生方に付いて 東京の学会に見学に行ったことです。学会の内容は全く 覚えていませんが、 夜に浅草へストリップを見に行って、 一番前の席によく光る頭があったのを記憶しています。 帰りは夜行急行の大和でした。誰かが客車の入り口の横 にある「急行」 「大和」の琺瑯の銘板を外して持ってきま した。すると皆が「銀河」 「月光」 「彗星」 「瀬戸」など次々 と東京駅を発車するのを持ってきました。61 年前のこと ですが、立派な窃盗行為です。 翌日、 岡林研究室の壁にずらりと並べられていましたが、 見事でした。同級生たちがそれを見て、悪い奴っちゃと 言っていましたが、そのあくる日には 1 枚もありません でした。東京に行った連中の手元には 1 枚も残っていま せん。 宴会は永世幹事長の濱田氏のコネで、1 時間延長して もらった 3 時間はあっという間でした。濱田氏がお開き の挨拶をし来年はどうするかと言ったところ、 「濱田君が 生きている間は毎年やってほしい」と要望があり、濱田 氏はしようがないなと引き受けてくれました。 来年また会おうと約束して散会。皆それぞれアベノハ ルカスの方へ向かって行きました。 ◇平成 26 年度就職状況 内 訳 学部卒 修士修了 博士修了 卒業者数 進学 就職 その他 50 31 6 46 2 0 4 29 2 0 0 4 ◇就職先、進学先など <学部卒> 国家公務員(一般職)、京都市役所、双日㈱、三菱重工㈱、 大阪府立大学大学院、東京大学大学院、大阪大学大学院 <博士前期課程修了> アンリツ㈱、オムロンスイッチアンドデバイス㈱、川崎重工 ㈱、京セラ㈱、㈱クボタ、㈱小松製作所、島津システムソリ ューションズ㈱、シャープ㈱、新日鐵住金㈱、JFEエンジニ アリング㈱、住友電気工業㈱、ダイキン工業㈱、ダイハツ ディーゼル㈱、㈱椿本チェイン、TDK㈱、DIC㈱、㈱デン ソー、トヨタ自動車㈱、TOA㈱、東レ㈱、DOWAホールデ ィングス㈱、本田技研工業㈱、マツダ㈱、三菱化学㈱、 三菱自動車㈱、三菱電機㈱、㈱リコー、大阪府立大学大学 院 <博士後期課程修了> ㈱デンソー,大阪府立大学大学院 事務局からのお知らせ 第 19 期理事会だより 第 19 期理事会が平成 26 年度 11 月 2 日(日)に開催さ れ、mtlニュース発行形態その他について承認されま した。 (出席者数:21 名) 事業実施報告 1.第 第 29 回マテリアル工学分野講演会の共催(H26.11.26) ) 回マテリアル工学分野講演会の共催 下記の通り、2 名の方にご講演いただきました。 ・㈱フットボールクラブ水戸ホーリーホック取締役 筑波大学 名誉教授 萩原 武久 氏 「スポーツにおける人材育成」 ・地方独立行政法人 大阪府立産業技術総合研究所 主任研究員 平田 智丈 氏 「金属を溶かさずつなぐ-摩擦攪拌接合技術-」 -6- mtlニュース 第 11 号 2.卒業修了祝賀会兼新入会員歓迎会の開催、及び 卒業修了祝賀会兼新入会員歓迎会の開催、及び 卒論修論発表優秀賞等の贈呈(H27.3.24) 卒論修論発表優秀賞等の贈呈 ・卒業生(マテリアル 7 期生)50 名を新入会員として 迎え入れました。 ・卒論、修論発表優秀賞等の贈呈 戎会長より賞状と副賞が贈呈されました。受賞者は 別途送付用紙をご覧ください。 寄付金納入者ご芳名 郵送済の送付状をご覧ください。ご芳名録の作成には、 万全を期したつもりではおりますが、万が一お名前の脱 落がございましたら何卒ご容赦下さい。ご連絡いただけ ましたら、次号に掲載させていただきます。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 投稿記事募集 3.第 第 30 回マテリアル工学分野講演会の共催(H27.4.8) ) 回マテリアル工学分野講演会の共催 下記の通り、3 名の方にご講演いただきました。 ・大阪大学大学院工学研究科 教授 中野 貴由 氏 「材料工学的観点からの骨微細構造解明とそれに基づく SIP 金属異方性 AM 拠点を活用した生体用金属デバイス への展開」 ・大阪府立大学マテリアル工学分野 教授 井上 博史 氏 「高比強度・高成形性軽金属板材の開発 -アルミニウム合金,マグネシウム合金,チタン被覆 マグネシウム合金 -」 ・大阪府立大学 21 世紀科学研究機構・ マテリアル工学分野 教授 金野 泰幸 氏 「ものづくりイノベーション研究」 次号「mtl news 第 12 号」の記事を募集いたします。 奮ってご投稿のほどよろしくお願い申し上げます。 なお、原稿採否については編集委員会にご一任下さいま すようお願い申し上げます。 1.募集内容:近況報告、同期会 など報告、わが社の(新) 技術、(新)商品など紹介、ほか(タイトル、氏名、写 真を含め 400 字詰め原稿用紙 2 枚以内) 2.投稿方法:氏名、卒業の年度及び期を明記の上、原稿 をメールにて送付あるいは郵送して下さい。 ※(新)技術、(新)商品などの紹介の場合は会社名と 所属もご記入下さい。 3.投稿先:金属・材料工学科同窓会事務局 4.締め切り:平成 28 年 6 月末 ( 問合せ先 ) 大阪府立大学工学部 金属・材料工学科同窓会事務局 〒599-8531 大阪府堺市中区学園町 1 番 1 号 大阪府立大学大学院工学研究科マテリアル工学分野内 Tel: 072-252-1161 (内 5735) Fax: 072-254-9912 E-mail: [email protected] ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 会費納入・寄付金のお願い 現在、本同窓会会員は 3,055 名、うち 2,109 名の方には 終身会費をご納入いただいています。各種講演会等の実 施、 「mtlニュース」の発行、名簿の整備、在学生への 支援など、同窓会活動の活動資金として同窓会費は必要 不可欠となっております。まだ終身会費をご納入いただ いていない方にはぜひともご理解・ご協力をいただき、 終身会費をお振込みくださいますようお願い致します。 また、ご寄付を頂戴しました方々におかれましては、 誠に有難うございました。同窓会活動に有効に利用させ ていただきます。 ご支援の寄附金等、各種お振込みには、郵送済のmtl ニュース送付状と同封の振込用紙をご利用ください。 〈お断り〉 既に終身会費をご納入済みの方が再び終身会費を振り込 まれた場合、誠に勝手ながら寄付金としてご納入くださ ったものとさせていただいております。ご理解・ご協力 のほど、よろしくお願い致します。 終身会費納入状況につきましては、電話、メール、FAX 等にて事務局までお問い合わせください。 -7-
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