塩谷町長の指定廃棄物の福島原発周辺土地での集中管理発言に対する意見集約要旨 (2015.4.24 17:00 現在) 《件数等集約表》 問合せ件数 項目 総 数 (合 計) 反対(クレーム) 意 見 賛成(応援) 意 見 その他 285 55 223 7 うち電話によるもの 112 38 74 0 ・福島県内の方 32 17 15 0 ・その他の地域 80 21 59 0 メール等によるもの 162 17 138 7 ・福島県内の方 9 6 1 2 ・その他の地域 153 11 137 5 11 0 11 0 ・福島県の方 4 0 4 0 ・その他の地域 7 0 7 0 本人来庁 ※すべての方に所在地をうかがえていないため、その他地域の項目に福島県内の方が含まれている可能性が あります。反対(クレーム)意見の福島県内の方には重複している方が含まれております。その他は、意見 がどちらにも分類できないものです。 《反対・クレームの内容》 ・関東で使っている電気を作っていた発電所が起こした事故なのだから関東(栃木)で処分すべき ・栃木県で発生した廃棄物なのだから、排出者責任で栃木県が処分するべきである。福島に持って くるのは筋違いだ。 ・これ以上、福島を苦しめるな。 ・中間貯蔵施設の話もうまく進んでいないのに、他県のものまで受け入れられない。 ・なぜ、福島に持ってくるのか。 ・国等の対応もままならない、生活再建も補償もままならないうちに、なぜ福島というのか。 ・国が言うならわかるが一町長が言うべきことではない。 ・福島のことをわかって発言しているのか。 ・白紙撤回しろ。 ・集中処理をした方が良いのはわかっているが、気持ち的に傷ついた。 など、 『指定廃棄物を福島に持って行くという』ことだけを特出しして報道がなされたためのクレ ームが多く、塩谷町長が話した『被災者への十分な補償の下』に生活再建をすることが前提とさ れた発言であると説明すると理解してくれる方もおり、逆に、会話の中で国の対応への不満が多 く聞くことができた。 町長の発言趣旨まで理解してのクレームは少数であった。 意見の中で多くの方が、東京電力が関東で使っていた電気を作っていたのだから、栃木県をはじ めとした関東で処分すべきだと言う話をしていただいたのが印象的であった。 《賛成(応援)内容》 ・放射能を拡散させないためには必要なこと。放射能処理の大原則。 ・これからの世代のためにも放射能を拡散させるような政策はやめさせてくれ。 ・国が先頭をきってやらなくてはいけないことを、小さな町の一町長が提言したことは立派であ る。 ・国の責任逃れに歯止めをかけるためにもがんばってください。 ・福島県は原発事故の可能性もあること理解して原発を誘致したのだから、原発を原因として発生 した廃棄物については福島に戻すべき。 ・福島県(原発周辺市町村)は原発があることにより、他の市町村に比べて交付金などの優遇措置 を受けてきたのだから、引き受けるべきである。良い時ばかりではない。 ・排出者責任を求めるのなら、放射能を降らせる原因を作った原発に戻すのが当然である。 ・福島(大熊の方・富岡の方からの電話)に持ってきてくれ。 ・原発に何の関係もない塩谷町に迷惑をかけて申し訳ない。福島に返して良い。 ・この問題は福島の復興とセットで考えるべき、国が責任を持って取り組むよう塩谷町からもお願 いしてくれ。応援している。 ・国はもっと平等に、もっとスピードを上げて、避難民の身になって福島の再建を進めるよう、塩 谷町からも伝えてもらいたい。 ・原発はこういう問題を引き起こす原因になるので、再稼働についても反対してもらいたい。 ・私たち被災者の本当の声を聞いてくれないから復興が進まない。町も県も国も信じられない。何 度訴えても何も変わらない。 ・誰のために復興をするのか本気で考えて欲しい。現場の声を聞かないから復興が進まない。声の 大きい人の意見が必ずしも本当の声とはいえないことに気づいて欲しい。大きい声を出せなくて 耐えている人が多くいることに気づいて欲しい。 など、指定廃棄物は原発に因を発したものであるので、基本的には福島で受け入れるべきである との見解があるとともに、国がもっと積極的に福島の復興に取り組み、福島の復興についての指 針を示し、スピードを上げての対応が望まれていることが理解できた。 また、放射能処分の方向転換(拡散ではなく、放射線量の低いところから高いところへ集中させ 一括管理する。世界基準に準じて)や原発再稼働に対しての不安や国への不信感を訴える意見が 多数あった。 《その他》 ・日本は島国で無人島がたくさんあるのだからそういう場所に処分場を造ったら良いのではない か。 ・安心安全でリサイクルするというのであれば都市部でも良いのではないか。現在改修中の栃木県 の総合運動公園や東京都の国立競技場の工事と合わせて処理したらどうか。 ・国は事故後に福島第一原発周辺の帰還困難な場所を福島県から切り離し、放射能処理特区にして 対処すべきであった。国民が国策の犠牲になっている。 (作成 塩谷町役場 総務課 指定廃棄物処分場対策班)
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