平成26年度学校評価結果についての分析と考察 教育課程検討委員会 1 教職員による評価(自己評価) (1) 本年度または前年度の評価で要検討・要改善とされた項目 № H25 H26 評 価 指 標 5 △ 教育課程は、障害の多様化・少数化等に対応し、自立に必要な生きる 力が身に付くよう編成されている。 13 ▲ ▲ 本校の各指導の事例などがいつでも参考にできるよう蓄積・整備さ れ、必要に応じて閲覧できるようになっている。 24 △ 教育相談や支援に伴うコーディネーターと各学部や分掌などの業務内 容が整理され、職員間で共通理解されるとともに、推進計画に沿った業 務の推進が周知されている。 36 △ 学校の施設・設備は、視覚障害やその他の障害に対応しており、子ど もたちにとって安全で快適な学習環境となっている。 37 △ 寄宿舎の施設・設備は、子どもたちにとって安全で快適な生活環境と なっている。 38 △ 学習に使用する教室などは整理整頓が行き届いており、教材・教具も 適切に管理され、使用しやすい環境となっている。 39 △ 視覚障害やその他の障害のある子どもたちの指導に必要な教材や補助 具などがそろっており、いつでも使えるよう整備されている。 [記号] △:改善が必要(評価C・Dがおよそ3名以上) ▲:早急に改善が必要(評価C・Dがおよそ5名以上) (2) 評価結果についての考察 ① 全39項目中、本年度評価で要検討・要改善とされたのは6項目であり、教育活動は相当程度 有効に展開されたと評価される。 ② 全般的に肯定的に評価される中で要検討・要改善の指摘が多くなったのは、指導事例の蓄積 ・整備・閲覧の項目(№13)である。過去の評価でも同様の結果が出ており、活用を想定した 蓄積や周知のあり方などについて、問題点を明らかにしつつ改善を図る必要がある。 ③ その他、否定的評価が比較的多かったのが、教育課程の編成の項目(№5)、コーディネー ターの業務に関わる共通理解と推進の項目(№24)、教室・教材・教具・補助具等学習環境の 整備(№38、№39)である。 指導事例の蓄積等、コーディネーターの業務等、学習環境の整備等については記述評価の中 でも触れられている。指導事例の蓄積等については、指導計画の作成や共通理解、図書・文献 ・資料の活用とも関連して改善を図ることが考えられる。学習環境の整備等については、教育 の専門性の発揮とも関連して改善を図ることが考えられる。記述評価には改善について具体的 な指摘もあり、保護者の理解を促進する情報提供、より多くの保護者が参加ができる行事等の 教育活動やPTA活動、業務の適正な分担と多忙感の解消など、関連する意見を求め、よりよ いあり方を描きつつ、可能なところから改善・整備を進めていく必要がある。 2 保護者による評価(「私たちの函館盲学校の教育」) (1) 本年度または前年度の評価で要検討・要改善とされた項目 № H25 H26 評 価 項 目 2 △ 管理職は、保護者に対して気さくにあいさつや会話を交わしたり相談 に応じるなど、積極的に信頼関係を築くよう努力してくれている。 3 △ 管理職は、伝えた希望や意見を可能な限り実行してくれるなど、 保護 者の意向を積極的に活かした学校運営に取り組んでくれている。 4 △ 学校で取り組んでいる行事の種類や内容は、現状でよいと思う。 5 △ 学校で行われる授業参観や懇談などの回数や内容は、現状でよいと思 う。 13 7 △ 学校の先生方(含む事務職員等)は、明るく適切な態度や服装、言葉遣 いで保護者や子どもたちに接してくれている。 13 △ △ 学校は、子どもの居住地や近隣の学校、支援の必要な関係機関などと 十分に連携して教育を進めてくれている。 23 ▲ 担任などから報告される子どもの発達状態や学力検査結果などの内容 を知っている。 25 ▲ ▲ 函館盲学校を良くするために、必要に応じて改善内容などを発言して いる。 26 △ △ 家庭では子どもの将来のことを考え、しつけやお手伝いなどをさせて いる。 27 ▲ △ PTAのお知らせなどに目を通し、可能な限り活動に参加・協力しよ うとしている。 [記号] △:検討を要する(評価C・Dがおよそ2名以上) ▲:早急に検討・改善を要する(評価C・Dがおよそ4名以上) (2) 評価結果についての考察 ① 全27+9項目中、本年度評価で要検討・要改善とされたのは8項目であり、その数は昨年度よ り若干増えている。評価者が10名と少なく、一概に断定することはできないが、本校の教育活 動が保護者から肯定的に評価されたと考えられる。 ② 本年度要検討・要改善の指摘が多くなったのは、管理職と保護者の意思疎通(№2、№3)、授 業参観・懇談等の回数(№5)、発達状態・検査結果等の周知(№23)である。 記述評価にある担任への意思伝達や授業内容に関する指摘を含め、授業参観・懇談等の持ち 方や学校と保護者の円滑な意思疎通について、今後の懇談等の機会において保護者のうかがい、 より良い方向に進める必要がある。 ③ 他に否定的評価が比較的多かった項目(№13、№25、№26、№27)は、前年度も同様の結果 であった項目である。居住地等の学校・関係機関等との連携(№13)以外は各家庭での取り組 みについて、保護者が厳しく自己評価した結果であるとも受け止められる。 記述評価の中では、PTA活動に参加できないことをわびる記述もあるが、時間帯を変える などの積極的な提案もあるので、それに応える検討を進める。その他の項目についても改善の 主体を保護者に求めるばかりでなく、子育てに関する保護者へのわかりやすい説明や援助、保 護者が意見を出しやすい場の設定など、学校が工夫することで改善が図られる場合もあると考 えられる。 他校・関係機関等との連携については、本年度までの取り組みを見直し、課題を明らかにし て改善を図る必要がある。 3 改善・充実に向けて 上記の検討・改善点を含め、各学部・分掌・委員会等の年度末反省を通して明らかになった課 題について、対応策を検討し、実行する。 とりわけ、次の課題に関しては、関連する各分掌等を中心に検討を進める。具体化できた対応 策については次年度計画に反映する。 ①指導事例の蓄積等、指導計画の作成と共通理解 …… 教務運営部、各学部 ②研修図書等の管理 …… 研修推進部 ③教室・教材・教具・補助具等学習環境の整備 …… 教務運営部、研修推進部 ④授業参観・懇談等の持ち方、保護者の理解促進・意思疎通 …… 教務運営部、管理職 ⑤教育課程・授業内容の改善と周知 …… 教務運営部 ⑥コーディネーターの業務に関わる共通理解 …… センター機能推進部 ⑦PTA活動の持ち方 …… PTA事務局 また、肯定的に評価された点についても、いっそうの充実を図るべく留意し、適切に実施、推 進する。 14
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