平成２７年７月１７日発行平成２７年度しらさぎ進路通信東京都立白鷺特別支援学校長第３号田邊陽一郎（作成：寺田実加）平素より、本校の進路指導に御理解、御協力をいただき、誠にありがとうございます。あっという間に１学期が終わりました。高等部２年生にとっては初めての実習、高等部３年生にとっては卒業後の進路を決めるための大切な実習があり、一人一人がもてる力を十分に発揮できたのではないかと思います。明日より夏休みが始まります。長期休みを利用して、家庭の手伝いや事業所の見学等、充実した休みを過ごしていただければ思います。今号では、６月２２日（月）に実施しました中学部３年生の就業体験と高等部２・３年生の現場実習の様子について御紹介いたします。 ■中学部３年生「就業体験」 6 月２２日（月）の午前中、江戸川区立希望の家に就業体験に行ってきました。当日は生徒３７名、保護者１７名、計５４名の来所を快く引き受けてくださり、施設内の見学や作業体験をさせていただきました。見学中、生徒は利用者の方々への挨拶はもちろん、見学させていただいた感謝の気持ちを、「ありがとうございました。」と大きな声で伝えることができました。また、作業体験で取り組んだ「箸の袋詰め」と「洗濯グッズの組み立て」は、箸袋がなかなか開かなかったり、握力が足りなかったりと苦戦する場面も見られましたが、一定時間集中してやり抜くことができ、「職業」の授業における「軽作業」の取り組みの成果を感じました。わずか１時間足らずの見学、体験でしたが、もてる力を活かして多様な経験をすることができたのではないかと実感しています。体験後の感想では、「作業が楽しかったです。」「早く希望の家に行きたいです。」等と働くことへの関心が高まった様子でした。（文責：中３進路担当倉持務） ■高等部２年生「現場実習」 6 月から 7 月上旬にかけ高等部 2 年生、企業就労希望者対象の現場実習を行いました。保護者の皆様には、実習の面接から反省会への御出席に至るまで、多大な御協力をいただき、ありがとうございました。一人で行くという緊張の中、自分達の今もっている力を出し切りました。実習を終えた生徒に感想を聞くと、「楽しかった」「また実習に行きたい」など、前向きな感想をもった生徒がいた反面、「仕事がうまくできなかった」「疲れた態度を取ってしまった」などの反省を述べる生徒もいました。徐々に仕事への意識・責任感も高まってきていると思います。各企業から出た評価をもとに、今後、学校でも指導の参考にしていければと考えています。また２学期以降の実習や進路に向けた相談をさせていただきます。保護者の皆様には今後とも御協力をお願いいたします。（文責：高２進路専任尾崎智） ■高等部３年生「現場実習」高等部３年生では、高等部卒業後の進路決定のための現場実習を実施しています。一学期は、それぞれの進路希望を基に３日～２週間程度の実習を行いました。保護者の皆様には、実習の面接や巡回、日々の健康管理など、様々な面で御協力をいただき、ありがとうございました。実習中の生徒達を見ていると、学校とは異なる環境の中で、それぞれのもてる力を発揮していたように思います。挨拶や身だしなみへの意識、仕事に対する集中力、実習先への適応力など、２年時の実習と比べて成長を感じました。その反面、実習期間中に体調を崩し、力を十分に発揮できなかった生徒もいました。実習という貴重な機会を最大限有効に活かすためにも、日々の体調管理を改めてお願いしたいと思います。就労継続支援Ｂ型の事業所希望の生徒について、夏季休業中から随時「アセスメント」が始まります。今年度は、区内４か所の就労移行支援事業所にて、３日間のアセスメント実習が行われます。詳細については、対象となる御家庭に、江戸川区立障害者就労支援センターより案内が届くことになっています。（文責：高３進路専任田邉大樹） ※ 裏もあります＜進路先情報＞社会福祉法人江戸川菜の花の会「とらいあんぐる」平成２８年４月より定員増加が決定いたしました。高等部３年生で進路先の一つとして御興味のある方は担任、進路担当まで御連絡ください。＜進路先情報＞第２回日時：８月２２日（土）希望の家雨天決行時間：１０：００～１４：００場所：江戸川区立希望の家敷地内土曜市！が開催されます