全国学力推移調査

学び通信
太田中学校学力向上部会
麦ばたけ
全国学力推移調査
No.6
H27.5.28発行
今週中に学力推移調査結果を配布します。
全国学力推移調査は、大学への進学を目指す、中高一貫校の生徒を対象としたテストです。全国の多くの中高一
貫校が受検しており、今回のテストも、どの学年でも、53000人を超える生徒が受検しています。特別なカ
リキュラムで学習を進めている私立中学校もたくさん受検しており、出題も、例えば国語は、知識の定着度と読
解力・記述力を問うものに特化しているなど、ほかの学力テストや学校で行われている単元テスト、期末テスト
に比べると、難易度が高くなっています。今年度より、どの学年でも4月、10月の年2回、このテストを実施
するので、全国の中学生と比較しながら学力の推移を客観的に見ることができます。また、このテストでは、偏
差値に着目することで、今後の大学の合格可能性を判定できます。個人成績表には、進路を考えていくうえで、
大変参考になるアドバイスもたくさん書いてあります。得点や順位といった数値だけにとらわれることなく、そ
ちらもよく読んで、今後の学習や家庭生活の見直しに役立ててほしいと思います。
「偏差値」とは、受検者全体のなかで相対的にみた学力の位置を示す数値です。偏差値を求める
計 算 式 は た い へ ん 複 雑 な の で 、興 味 の あ る 人 は 、ぜ ひ 調 べ て み て く だ さ い 。簡 単 に 言 う と 、各受検
者の得点を、全体の平均値が 50、標準値(得点の散らばりを数値化したもの)が 10 になるように修正した値
のことを言います。例えば、国語が 80 点、数学が 70 点だったとき、テストの難易度が異なるため。単純に得
点だけを比べて国語がよかったということはできません。あるいは、前回のテストの得点が 70 点で、今回 80
点だからといって、学力が伸びたということもできないのです。ところが偏差値の値は、試験の難易度に左右さ
れてしまう要素を修正したものであるため、受験者は自分の学力が受検者全体のどのくらい位置にあるのか、ま
た過去のテストの時とどれだけ変化したのかを客観的に知ることができます。下の表は、ベネッセが中学校での
学力推移調査、高校での進研模試からの膨大なデータから算出した大学合格可能性を判定する目安です。
<学習到達ゾーンによる大学の合格可能性判定>
学習到達ゾーンがB3以
偏差値
学習到達ゾーン
大学の目安
70~
S1
超難関大学レベル(東大、京大)
上(偏差値44以上)だ
68~
S2
難関大学レベル(東北大学、九州大学、北海道大学等)
と、国公立大学・中堅私
64~
S3
(早稲田、慶応大学等)
立大学に対して合格する
62~
A1
難関大学可能レベル
可能性があるそうです。
58~
A2
国公立大学・中堅私立大学レベル
当然、あくまで目安であ
56~
A3
52~
B1
46~
B2
44~
B3
(千葉大学、埼玉大学等)
り、今後このまま努力を
継続することが前提です
国公立大学・中堅私立大学可能レベル
し、これから力をつけて
いくことで、さらに可能
性は広がります。