アカショウビン 聞けば住まいは 他人の家

アカショウビン
き
ア
す
聞けば住まいは
たにん
いえ
他人の家
句
熊本高等専門学校八代キャンパス
磯﨑
将臣
絵
熊本県立八代農業高校
小林 奏瑛
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
村上
佳保
アカショウビン
ブッポウソウ目 カワセミ科
絶滅危惧ⅠB類(EN)
:熊本県
な
・ヒヒョロロ…ときえるようなきれいなこえで泣きます。
おお
ふと
あか
・大きさは27センチメートルで、くちばしは太くて赤く、
あし
あか
やつしろし
とり
おな
足も赤いです。 八代市の鳥であるカワセミと同じなかま
です。
す あな
ふるす
・巣穴は、がけやキツツキの古巣をつかいます。
くら
はやし
なつどり
・暗い林にとんできますが、
あまりみることはできない夏鳥です。
なつどり
はる
しょ か
にほん
はんしょく
そだ
(夏鳥:春から初夏に日本へきて繁殖し、ひなを育てて
あき
みなみ
くに
さ
どり
秋に南の国へ去るわたり鳥)
た
・サワガニ、カエルやトカゲを食べています。
い
行けミサゴ
イ
さかな
魚めがけて
ダイビング
句
熊本高等専門学校八代キャンパス
宮崎
尽
絵
熊本県立八代農業高校
小堀 優佳
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
角田
直樹
ミ サ ゴ
タカ目 ミサゴ科
準絶滅危惧(NT)
:環境省
しろ
ほそなが
みじか
・おなかが白く、つばさは細長くて、しっぽは短いです。
ぜんちょう
ひろ
・全長は55∼63センチ メートル、つばさを広げたら
157∼174センチメートルになります。
かいがん
おお
みずうみ
かわ
すいめん
さかな
あし
・海岸や大きな湖、川にすみ、水面にとびこみ魚を足でつ
かみます。
きし
たいぼく
きたにほん
とり
ふゆ
ところ
・岸や大木でふえ、北日本の鳥は、冬にあたたかい所にい
どうします。
おな
ばしょ
は
と
・同じ場所で羽ばたきながら留まり、とびつづけることが
できます。
は
うっそー !
葉はないよ
きせい
カワラヨモギに寄生して
すな
なか
砂の中からニョキ
写真 熊本記念植物採集会
ウ
河上昭夫
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
吉田響華
ハマウツボ
双子葉植物 ハマウツボ科
絶滅危惧ⅠA類(CR)
:熊本県
かいがん
すなち
きせい
ねんせい
きせい
・海岸の砂地で、
カワラヨモギに寄生している1年生の寄生
しょくぶつ
植物です。
ねんせいしょくぶつ
ねん い ない
はつ が
せいちょう
かい か
けつじつ
(1年生 植物:1年以内に発芽・生長・開花・結実し、
こ し
そうほんしょくぶつ
枯死する草本 植物)
き せいしょくぶつ
しょくぶつ
ようぶん
よこ
そだ
しょくぶつ
(寄生 植物:ほかの植物について養分を横どりして育つ植 物)
は
がつ
がつ
たか
・葉はなく、5月のおわりごろから7月にかけ、高さ
ふと
か けい
いろ
はな
さ
20cmほどの太い花茎をだし、むらさき色の花を咲か
せます。
ちゅうごく ちょうせん
とうぶ
にほん
ほっかいどう
おきなわ
・中国、朝鮮、ヨーロッパ東部、日本では北海道から沖縄に
せいいく
生育しています。
らん
エビネ蘭
やまおく
山奥で
い
の
ひっそりと生き延びる
句
熊本県立八代東高等学校
杉山
百香
写真提供 国土交通省八代河川国道事務所
エ
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
西崎
萌
エビネ
単子葉植物 ラン科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県
準絶滅危惧(NT)
:環境省
はる
がつ
たすう
はな
はな
せきかっしょく
・春の4∼5月に、多数の花をつけます。花のいろは赤 褐色、
かっしょく おうかっしょく りょくおうしょく みどりいろ
褐色、黄褐色、緑 黄色、緑色などいろいろです。
にほん
しゅ
じせい しゅ
ほっかいどう せいなんぶ
・日本には20種ほどの自生種があり、北海道西南部から
おきなわ
沖縄までみられます。
じせい しゅ
しぜん
は
しょくぶつ
しゅるい
(自生種:ふるくから自然に生えている植物の種類)
きゅうけい
ねん
のこ
・ふ る い 球 茎 は 10 年 い じ ょ う も 残 る こ と が あ り 、
ちひょう
つら
なまえ
かたち
地表ちかくに連なります。 名前は、この形をエビにみ
え び ね
たてたこと(海老根)にゆらいします。
きゅうけい
ち か
くき
ようぶん
きゅうけい
(球 茎:地下にのびた茎が、養分をたくわえて球形になったもの)
オオタカは
こらい
か
古来から狩りに
しよう
使用され
句
熊本県立八代清流高等学校
園田 明日香
絵
熊本県立八代農業高校
前田
ゆりな
オ
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
西田
恵将
オオタカ
タカ目 タカ科
準絶滅危惧(NT)
:熊本県
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:環境省惧
に
おお
・ハイタカに似ていて、カラスぐらいの大きさです。
ぜんちょう
ひろ
・全長は50∼56センチメートル、つばさを広げたら
110∼130センチメートルになります。
ほんしゅう
きた
はやし
じ き
さんち
おお
・本州から北の林でふえます。ふえる時期は、山地に多い
あき
ふゆ
ひく
ところ
ぜんこくてき
ですが、秋や冬は低い所でも全国的にみられます。
ことり
とり
しょうどうぶつ
ふゆ
・小鳥からハトぐらいの鳥や小動物をつかまえますが、
冬は
みず
みずとり
水があるところで水鳥をねらうこともあります。
じ き
な
・ふえる時期には、キッキッキッなどと鳴きます。
くまもと
カザグルマ
やつしろ
熊本では
じせい
八代だけに自生する
らくようせい
しょくぶつ
落葉性のつる植 物
句
熊本県立八代清流高等学校
園田
明日香
写真 八代植物友の会 永松丈人
カ
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
西崎
萌
カザグルマ
双子葉植物 キンポウゲ科
絶滅危惧ⅠA類(CR :熊本県
準絶滅危惧(NT)
:環境省惧
がつ
おお
はな
さ
・5∼6月に10∼15センチの大きな花を咲かせます。
はな
み
しろいろ
花びらのように見えるがくは、ふつう8まいで白色また
いろ
はうすいむらさき色をしています。
いろ
とくちょうてき
せい
・むらさき色のおしべが特徴的で、つる性のためにちかく
じゅもく
ま
せいちょう
の樹木に巻きついて成長します。
かんけい
しゅるい
ちゅうごく
・ちかい関係にある種類に、中国のテッセンやヨーロッパ
かんしょうよう
ひろ
し
のクレマチスがあり、
観賞用として広く知られています。
けんない
やつしろ
ひ な ぐ
じせい
・県内では、八代の日奈久にだけ自生しています。
じ せい
しょくぶつ
ひと
ほ ご
ち いき
(自生:植物が人の保護をうけずに、ある地域にもとか
はんしょく
い
つづ
ら繁殖し生き続けていること)
キビタキの
キ
め だ
ひときわ目立つ
びせい
美声かな
句
熊本県立八代清流高等学校
本田 紗羅
絵
絵
熊本県立八代農業高等学校
上蔀 春花
熊本県立八代農業高等学校
小宮
麻佑
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
村上
桂保
キビタキ
スズメ目 ヒタキ科
要注目種(CS)
:熊本県
とり
きいろ
いろ
・おす鳥は、むねとこしが黄色で、のどはだいだい色で
とり
しょく
すが、めす鳥は、オリーブかっ色です。
おお
なつ
やま
はやし
・大きさは14センチメートルで、夏に山の林にとんでき
ます。
あか
こえ
はやくち
・明るい声で、ピヨピ、ピッピキピピッピキピと早口で
な
うつく
鳴きます。また、ピッコロロ、ピッコロロと美しい
こえ
な
とき
声で鳴き、時にはオーシツクツクと、セミのツクツク
な
ごえ
ボウシの鳴き声とそっくりなさえずりをすることもあ
へんか
と
とり
こえ
り、たいへん変化に富んでいます。ほかの鳥の声をま
ねることもあります。
くら
暗くなり
こ
タマシギの子が
ちちおや
父親と
句
熊本高等専門学校
寺本
ク
八代キャンパス
有優美
絵
熊本県立八代農業高校
松﨑 優奈
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
西田
恵将
タマシギ
チドリ目 タマシギ科
準絶滅危惧(NT)
:熊本県
め
しろ
ぶぶん
しろ
き
め だ
・目のまわりは白、かたの部分に白い切れこみが目立ちま
ぜんちょう
す。全 長はオスが22センチメートル、メスが26セン
チメートルです。
ほう
じ み
・メスの方があざやかで、地味なオスがたまごをかかえて
ある
ひなをつれて歩きます。
ほんしゅうちゅう ぶ
みなみ
た
ばたけ
・ 本州 中 部から南の、田んぼやレンコン畑のようなし
めったところでふえます。うまれたてのひなはオスに
に
似ています。
じ き
ゆう
よ あ
・メスは、ふえる時期の夕ぐれや夜明けに、コー、コーと
な
鳴きます。
あし
おも
・とぶと足を重そうにたらしています。
な
ゲッゲッゲッと鳴く
ブッポウソウ
まちが
コノハズクと間違われ
絵
ケ
熊本県立八代農業高校
黒木 智美
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
吉田
羽瑠香
ブッポウソウ
ブッポウソウ目 ブッポウソウ科
絶滅危惧ⅠB類(EN)
:熊本県
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:環境省
こう
からだ
くろ
み
・ぎゃく光では、体は黒っぽく見えます。とぶと、つばさ
しろ
め だ
の白いマダラもようが目立ちます。
ぜんちょう
・全長は29センチメートルで、ゲッゲッなどとにごった
こえ
な
な
おも
声で鳴きます。ブッ・ポウ・ソウと鳴くと思われていた
なまえ
な
ので、この名前になりましたが、このように鳴くのは
コノハズクです。
きゅうしゅう
ほんしゅう
やま
・九 州から本 州の山にとんできます。
おお
き
・スギやヒノキの大きい木があるところをこのみます。
コシアカツバメ
ことし
コ
い
今年も言いたい
「おかえり」を
句
熊本県立八代清流高等学校
坂道
紗季
絵
熊本県立八代農業高校
上蔀 飛鳥
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
吉田
羽瑠香
コシアカツバメ
スズメ目 ツバメ科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県
こし
せき
しょく
いろ
・腰が、赤かっ色やオレンジ色をしています。
ふと
なが
す
・ツバメよりつばさが太く、シッポが長いです。巣はひょ
うたんがたをしています。
ぜんちょう
ひろ
・全 長は18センチメートル、つばさを広げたら32セン
チメートルです。
きゅうしゅう
きた
かんとう
・九 州より北のまちなかにとんできますが、関東から
にし
おお
きゅうしゅう
ふゆ
西に多いです。九 州で冬をこすものもいます。
に
こえ
な
・ツバメに似た声で鳴きますが、さえずりはツバメより
かん
にごった感じがします。
サギソウ
おお
ひろ
大きく広げた
しらさぎ
つばさ
白鷺の翼
句
サ
熊本高等専門学校八代キャンパス
本田 亜琴
写真提供
国土交通省八代河川国道事務所
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
吉田
響華
サギソウ
単子葉植物 ラン科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県
つき
の
・7∼8月、まっすぐに伸びた15センチから50センチほ
くき
こ
しろ
はな
どの茎のさきに、 ∼3個のまっ白な花をつけます。
はな
おお
ちい
・花の大きさは3センチほどと小さいですが、シラサギが
つばさ
ひろ
に
なまえ
翼を広げたようすに似ていることから、名前がつけられ
ました。
たいわん
ちょうせん
にほん
ほんしゅう
しこく
きゅうしゅう せいいく
・台湾、朝 鮮、日本では本州・四国・九州に生育していま
せいいく
ていち
しっ ち
すが、生育かんきょうは低地の湿地にかぎられます。
しんざん
深山にたたずむ
か
ボタン科の
ヤマシャクヤク
せっかいがん
ち
シ
この
石灰岩の地を好む
写真 八代植物友の会 栂野直人
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
藤田
祐矢
ヤマシャクヤク
双子葉植物 ボタン科
準絶滅危惧 NT :熊本県、環境省
たか
まい
は
・高さは40∼50センチメートルで、3∼4枚の葉があ
がつ
うつく
しろ
り、4∼6月に、4∼5センチメートルの美しい白い
はな
さ
はな
ひら
か
花を咲かせます。
花が開いているのは3∼4日ていどです。
あき
み
み
あかいろ
くろ
・秋に実がじゅくすと、実がならない赤色と、実がなる黒
いろ
しゅし
色の種子ができます。
さんち
はやし
せいいく
にほん
かんとう
きゅうしゅう
・山地の林などに生育し、日本では関東から九 州にかけ
せっかいがん
ち
この
てみられます。石灰岩の地を好むけいこうがあります。
ズグロカモメ
くろ
くちばしが黒くて
ずぐろ
ずんぐりの
頭黒さん
絵
ス
熊本県立八代農業高校
和田 恵里奈
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
岩﨑
香織
ズグロカモメ
チドリ目 カモメ科
要注目種(CS)
:熊本県
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:環境省
すこ
ちい
くろ
みじか
・ユリカモメより少し小さく、くちばしが黒くて短いです。
さき
くろ
てんてん
き
み
つばさの先の黒いところが、点々と切れて見えます。
おお
・からだの大きさは32センチメートルです。
ふゆどり
にしにほん
かいがん
・冬鳥として、おもに西日本の海岸などにとんできます。
ふゆどり あき
きた
くに
ふゆ
に ほん
はる
きた
(冬鳥:秋に北の国からきて冬を日本ですごし、春に北の
くに
さ
はんしょく
どり
国へ去って、そこで繁殖するわたり鳥)
この
しお
やす
よる
かいじょう
・カニを好んでたべ、潮がみちてくると休み、夜は海上で
ねむります。
せおよ
じょう ず
背泳ぎ上 手の
ヘイケガニ
へいし
ぼうれい
平氏の亡霊
いか
がお
怒り顔
絵
セ
熊本県立八代工業高校
青山 結女・中野 未悠
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
へイケガニ
節足動物 ヘイケガニ科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県
こうら
あか
こうら
・甲羅のはばが、2㎝ぐらいの赤っぽいカニです。甲羅の
ひと
かお
へいし
みぞが、
人がおこった顔のようにみえます。
これは平氏の
ぼうれい
なまえ
亡霊がのりうつったためだとされ、名前のゆらいになっ
たそうです。
けんない
ありあけかい
う
と はんとうえんがん
しらぬい かい
く
・県内では、有明海 宇土半島沿岸など と不知火海(球
ま がわ か こう
ちょうかんたい
ありあけかい
磨川河口など にいます。潮間帯にいるのは、有明海・
しらぬい かい
不知火海のみです。
ちょうかんたい
しお
くうき
みず
しず
(潮間帯:潮のみちひきで空気にふれたり、水に沈んだ
ところ
りする所)
かい
み
・貝がらをせおって身をかくします。
せ およ
・背泳ぎをします。
そこ
ふか
もぐ
にまいがい
底に深く潜る二枚貝
がい
ちが
ムール貝とは違う
ムラサキガイ
絵
ソ
熊本県立八代工業高校
宮本 みず紀・吉田 結羅
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
ムラサキガイ
軟体動物 シオサザナミ科
絶滅危惧ⅠA類 CR :熊本県
絶滅危惧Ⅱ類 VU :環境省
よこなが
いろ
かい
・10㎝ぐらいの横長、むらさき色(貝がらについている
ひまく
うつく
いろ
にまいがい
皮膜をのぞくと美しいむらさき色)の二枚貝です。
ひがた
ふか
すな
そこ
ふか
干潟∼深さ30mの砂とどろの底に深くひたります。
ちゅうごく
に ほん
ほんしゅう
きゅうしゅう
けんない
ありあけかい
あまくさ
・中国、日本では本州 ∼ 九州、県内では有明海、天草、
しらぬい かい
く ま がわ
不知火海 球磨川 にいますが、ちかごろみられるのは、
あまくさまつしましゅうへん
ほんど
く ま がわ かこう
天草松島 周 辺、本渡、球磨川河口のみです。
ねんだい
かくち
おお
・1990年代から、各地で大きくすたれました。
しょくよう
なまえ
・食 用のムラサキイガイと名前がよくにていますが、ムラ
がいこく
サキイガイは外国からきたしゅるいです。
た
・食べられます。
たて
さ
縦に刺さるタイラギは
こ
30cmを超える
に まいがい
二枚貝
句
タ
熊本高等専門学校八代キャンパス
本田
亜琴
絵
熊本県立八代工業高校
福島 柚佳那・中野 未悠
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
タイラギ
軟体動物 ハボウキ科
絶滅危惧Ⅱ類 VU :熊本県
準絶滅危惧 NT :環境省
おお
おお
にまいがい
・大きいものでは30㎝をこえる大がたの二枚貝です。
かい
うえ
かた
かた
貝がらのもようの上に、とげがある型とない型があ
ります。
ちょうせん はんとう
ちゅうごく
にしたいへいよう
にほん
・朝鮮 半 島 、 中 国 、 イ ン ド 、 西 太 平 洋 、 日 本 で は
ほんしゅう
きゅうしゅう
けんない
ありあけ かい
本州 ∼ 九州 、にい ます。 県内で は、有明 海、
あまくさ
しらぬい
かい
天草、不知火海にいます。
しょくよう
う
こうきゅうしょくざい
・食用で売られています。いぜんは高級食材でした。
ぜんこくてき
ありあけかい
・全国的にへり、有明海ではとくにへっています。
ちい
ま
がい
小さな巻き貝
ナラビオカミミガイ
かんきょう
へんか
つよ
環 境の変化に強いが
チ
げんしょうちゅう
減少中
絵
熊本県立八代工業高校
坂井 千尋・福島 柚佳那
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
ナラビオカミミガイ
軟体動物 オカミミガイ科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県・環境省
おお
りょくおう
しょく
ちい
ま
がい
・大きさ1㎝もない、緑 黄かっ色の小さな巻き貝です。
かこう
かいすい
しっち
・河口や海水の湿地にいます。
ちょうせんはんとう
ちゅうごく
にほん
みかわ わん
きゅうしゅう
・朝鮮 半島、中国、日本では三河湾∼ 九州にいます。
けんない
ありあけかい
あまくさ
しらぬい かい
かこう
かいすい
県内では、有明海、天草、不知火海の河口の海水のまじ
しっち
かず
すく
る湿地にいます。すんでいる数は少ないです。
おな
かんきょう
へんか
つよ
・オカミミガイと同じように、環境の変化に強いですが、
かわ
よぼう
こうじ
た
川のこうずい予防工事やうめ立てで、すむところが
へっています。
つ ゆ
そら
梅雨の空
あ
ま
明けるときを待つ
はんげしょう
半夏生
ツ
句 熊本県立八代清流高等学校
福田
結友
写真提供 国土交通省八代河川国道事務所
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
藤田
祐矢
ハンゲショウ
双子葉植物 ドクダミ科
準絶滅危惧 NT :熊本県
たか
・高さは50∼100センチメートルで、10∼15センチ
え
はな
さ
はな
ひら
メートルの柄のある花を咲かせます。花が開くとドクダミ
に
だ
に似たにおいを出します。
はんげしょう
げ
し
にち め
はな
・半夏生(夏至から11日目)のころになると、花のすぐ
した
いち
は
ひょうめん
しろ
はな
やくめ
下に位置する葉の表面が白くなり、花びらの役目をはた
とくちょう
すのが特徴です。
ちょうせん
ちゅうごく
にほん
ほんしゅう
みなみ
ひ
・朝鮮、中国、フィリピン、日本では本州より南の、日の
しっ ち
せいいく
あたる湿地に生育しています。
にほん
せいいく
てき
かんきょう
ぜつめつ
・日本では生育に適した環境がへっており、絶滅がしんぱ
いされています。
てんか いっぴ ん
天下一品
く ま がわぞ
いま
球磨川沿いに今も
む
さ
群れ咲く ツクシイバラ
テ
句 熊本県立八代東高等学校
杉山 百香
写真提供 国土交通省八代河川国道事務所
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
岩本
優
ツクシイバラ
双子葉植物 バラ科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県
ぜんたい
おお
はな
がつ
さ
・ノイバラより全体にやや大きく、花は5∼6月に咲き、
いろ
ちょっけい
おお
うすいピンク色で直径 3∼5センチメートルと大きいです。
ちょうせん
ちゅうごく
にほん
しこく
きゅうしゅう
のはら
そうげん
みちばた
・朝鮮、中国、日本では四国・九州の野原や草原、道端、
かせんしき
は
河川敷などに生えます。
げんざい じせい
ばしょ
すく
くまもとけん
くまぐん
・現在 自生し て い る 場所は 少な く、熊本県で は 球磨郡
にしきまち
く ま がわ かせんしき
すうせんかぶ
ぐんせい
錦町の球磨川河川敷(数千株が群生)でしかみることが
できません。
じせい
しょくぶつ
ひと
ほ
ご
ち いき
(自生:植物が人の保護をうけずに、ある地域にもとか
はんしょく
い
つづ
ら繁殖し生き続けていること)
ま
ドグロ巻く
すなやま
うどんの砂山
ふん
タマシキゴカイの糞
絵
ト
熊本県立八代工業高校
青山
結女
タマシキゴカイの糞塊
タマシキゴカイの卵塊
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
タマシキゴカイ
環形動物
タマシキゴカイ科
絶滅危惧Ⅱ類 VU :熊本県
たいちょう
くろ
どろち
すなち
・体長 15㎝ぐらいの黒っぽい(泥地にすむもの、砂地で
え
いろ
はこの絵のようにだいだい色)ゴカイのなかまで、から
ちゅうおう
すうこ
だの中央に数個のエラかならんでいます。
ひがた ひょうめん
じょう
じょう
・干潟 表面にひも状のふんのかたまりや、ふうせん状の
たまご
した
とうめいな卵のかたまりがあったら、その下にいます。
けんない
あらお かいがん
あまくさしゅうへん
やつしろ
おおしま
・県内では、荒尾海岸、天草 周辺(八代では大島)などの、
すな
ひがた
すく
砂の干潟にいますが、いるところは少ないです。
な
泣きどころ
みずべ
はな
水辺を離れられない
あか
赤いベンケイガニ
絵
ナ
熊本県立八代工業高校
青山 結女
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
ベンケイガニ
節足動物 ベンケイガニ科
準絶滅危惧 NT :熊本県
こうら
あか
・甲羅のはばが3㎝ぐらいの赤いカニです。アカテガニと
に
みず
よく似ていますが、あまり水のあるところからはなれま
ひる
す あな
よる
せん。昼は巣穴にかくれ、夜にかつどうします。
なつ
おおしお
うみ
たまご
・夏の大潮のみちたときに、海で卵をうみます。
こくない
ぼうそう はんとう
みなみ
けんない
ひかわ
・国内では、房総半島より南にいます。県内では、氷川
かこう
くま がわ かこう
河口、球磨川河口などにいます。
こうじ
きゅう
・ていぼうをつくる工事などで、急にへっています。
にほん
日本だけ
きすいいき
汽水域だけにいる
タケノコカワニナ
絵 熊本県立八代工業高校
福島
柚佳那
ニ
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
タケノコカワニナ
軟体動物 トゲカワニナ科
絶滅ⅠB EN :熊本県
絶滅危惧Ⅱ類 VU :環境省
おお
ふと
くろ
ま
・大きさ6㎝ぐらい、
太めで黒っぽいタケノコみたいな巻き
がい
貝です。
たんすい
・ふつうのカワニナは淡水にいますが、タケノコカワニナ
たんすい
は淡水にはいません。
ほんしゅう
きゅうしゅう
あま み
にほん
い
・本州 ∼ 九州、奄美にいて、日本だけにいる生きもの
にほん
こゆう しゅ
けんない
ありあけかい
あまくさ
しらぬい
(日本固有種)です。県内では、有明海、天草、不知火
かい
かせん
きすいいき
海の河川の汽水域にいます。
きすいいき
かいすい
たんすい
(汽水域:海水と淡水がまじるところ)
くまもとけん
た
・熊本県では、ふつうにみられますが、他のちいきでは
かせん
河川のよごれなどで、いなくなっています。
はら
す
ぬれたヨシ原が好き
だえんけい ま
がい
楕円形巻き貝の
ヒロクチカノコ
絵
ヌ
熊本県立八代工業高校
上野 碧依・吉田 結羅
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
ヒロクチカノコ
軟体動物 アマオブネ科
準絶滅危惧(NT)
:熊本県・環境省
まきがい
ねったいぎょ
う
・2㎝ぐらいの巻貝で、熱帯魚といっしょに売っている
に
イシマキガイとよく似ています。
ほんしゅう
みなみ
ありあけかい
おお
けんない
ありあけ
・本州より南におり、有明海では多いです。県内では、有明
かい
あまくさ
しらぬい かい
おおのがわ
くま がわ
海、天草、不知火海 大野川∼球磨川 にいます。
かこう きすいいき
みず
いし
した
・河口汽水域の、水のたまりばや石の下などにいます。
きすいいき
かいすい
たんすい
(汽水域:海水と淡水のまじるところ)
た
・食べられません。
ねら
狙いをつけてホバリング
つばさ
スマートな翼の
コアジサシ
ネ
句 熊本高等専門学校八代キャンパス
北里
隆太郎
絵
熊本県立八代農業高校
嶋田 夏美
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
角田
直樹
コアジサシ
チドリ目 カモメ科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県・環境省
しろ
あし
きいろ
・白いツバメのようにみえ、くちばしと足が黄色です。
からだ
おお
なが
体はムクドリぐらいの大きさで、つばさは長くスマート
です。
ぜんちょう
ひろ
・全長は28センチメートル、つばさを広げたら53センチ
メートルになります。
ほっかいどう
にほん
かわ みずうみ うみ
すいめん
・北海道いがいの日本の川、湖、海にとんできます。水面の
うえ
さかな
あたま
上をとびまわり、魚をみつけるとホバリングし、頭から
すいめん
水面にとびこんでとります。
くうちゅう
じょうたい
(ホバリング:空中でとまる状態)
ひろ
あつ
・広いかわらやすなはまに集まってふえ、キリッ、キリッ
こえ
な
とするどい声で鳴きます。
の
さ
きいろ
野に咲く黄色い
はな
まい
なかま
花びら4枚のケシの仲間
ヤマブキソウ
句
ノ
熊本県立八代清流高校
尾上 亜弓
写真提供 国土交通省八代河川国道事務所
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
岩本
優
ヤマブキソウ
双子葉植物 ケシ科
絶滅危惧Ⅱ類 VU :熊本県・環境省
やま
たか
さ
がつ
き いろ
はな
・山の高いところで咲いています。 4∼6月に黄色の花を
さ
くき
は
き いろ
しる
咲かせます。茎や葉っぱをきると黄色の汁がでてきます。
に
なまえ
はな
・ヤマブキに似ているということでついた名前ですが、
花び
すう
らのまい数でくべつ(ヤマブキは5まい、ヤマブキソウ
は4まい)ができます。
ちゅうごく
にほん
ほんしゅう
しこく
きゅうしゅう やま
はやし
ぐんせい
・中国、日本では本州・四国・九州の山の林に群生してい
かず
ますが、数はへってきています。
はるしょくぶつ
春 植 物のカタクリは
アリのおかげで
こ
のこ
子を残す
句
ハ
熊本高等専門学校八代キャンパス
黒永
太輔
写真
八代植物友の会 永松 丈人
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
岩本
優
カタクリ
単子葉植物 ユリ科
絶滅危惧Ⅱ類 VU :熊本県
そうしゅん
がつ
いろ
はな
したむ
・早春(4∼6月)に、うすむらさき色の花を一つ、下向き
さ
ひ
はな
に咲かせます。日があたると、花びらがそりかえります。
むし
おし
はな
・虫たちにみつのありかを教えるために、花びらのうちが
しゅし
この
わにもようがついています。 種子には、アリが好む
ぶっしつ
物質がついており、アリにひろわれることによって
せいいくち
ひろ
生育地を広げています。
め
だ
ねん
は
・芽を出して7∼8年ていどまでは1まいの葉だけですご
は
で
はな
はるしょくぶつ
し、
2まいめの葉が出てから花をつけます。春 植物です。
はるしょくぶつ
はるさき
はな
なつ
は
(春 植物:春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは
ちか
しょくぶつ
はる
さ
しょくぶつ
いみ
地下ですごす植物。春に咲く植物とは意味がちがいます。
)
ひがた
さいだい
干潟で最大の
ツバサゴカイ
ねんえき
じかん
粘液でU字管をつくり
ヒ
す
棲んでいる
砂の上につき出た筒
絵
熊本県立八代工業高校
福島
柚佳那・村上
愛華
ゴカイの巣穴
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
ツバサゴカイ
環形動物 ツバサゴカイ科
絶滅危惧ⅠB類(EN)
:熊本県
たいちょう
おお
からだ
おお
・体長 25㎝ぐらいの大きなゴカイのなかまで、体は大き
かたち
ぜん
ちゅう
こう
あたま
く形のちがう前・中・後の3つからなります。頭のとこ
おお
ろに1ついの大きなヒゲをもっています。
ねんえき
ちょっけい
くだ
なか
・粘液で直径 1㎝ぐらいの管をつくってその中にすんでい
くだ
ちじょう ぶ
とお
ます。管のりょうはしは、地上部にだすので、遠くから
でもわかります。
ぜんこく かくち
けんない
うと はんとう
あまくさ
おお
・全国各地にいますが、県内では宇土半島から天草に多い
です。
ひがた
すな
なか
かくち
・干潟の砂やどろの中にいますが、各地でへっています。
フウランは
き
木にくっつく
さび
淋しがりや
句
フ
熊本高等専門学校八代キャンパス
須崎
支帆里
写真提供 国土交通省八代河川国道事務所
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
西山
実里
フウラン
単子葉植物 ラン科
絶滅危惧ⅠB類 EN :熊本県
絶滅危惧(VU)
:環境省
き
かわ
ね
ね
なか
きん
・木の皮に根をはります。その根の中には菌がすんでおり、
きん
せいちょう
たす
その菌にフウランは成長を助けてもらっています。
しょか
しろ
はな
さ
ひるま
・初夏に白い花を咲かせます。昼間にはにおいはありませ
よる
あま
んが、夜になると甘いにおいがします。このにおいで
かふん
はこ
ガをひきよせ、花粉を運んでもらいます。
ちょうせん ちゅうごく
にほん
ほんしゅう
みなみ りゅきゅうれっとう
せいいく
・朝鮮、中国、日本では本州より南、琉球 列島に生育して
います。
ヘソクリは
どろ
かく
泥に隠すよ
ゴマフダマ
句
熊本高等専門学校八代キャンパス
市村
智宏
絵 熊本県立八代農業高校
吉田 結羅・福島 理菜
ヘ
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
ゴマフダマ
軟体動物 タマガイ科
絶滅危惧ⅠA類(CR)
:熊本県
絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)
:環境省
おお
ま
がい
しろ じ
いろ
・大きさ3㎝ぐらいの巻き貝で、白地にむらさき色のはん
てん
べつめい
点があり、ヘソクリという別名があります。
ちゅうごく
にしたいへいよう
にほん
せとないかい
ありあけかい
・中国、インド・西太平洋、日本では瀬戸内海、有明海、
しらぬい かい
すく
けんない
ありあけかい
不知火海にいますが、少ないです。県内では、有明海、
あまくさ
しらぬい
かい
やつしろ
きた
おおやの じま
天草、不知火海 八代より北 にいますが、大矢野島、
あまくさまつしま
天草松島では、ちかごろはみられません。
た
・食べられます。
ホウロクシギ
ホ
かっしょく
褐 色まだらの
おしゃれさん
句 熊本高等専門学校八代キャンパス
北里
隆太郎
絵
熊本県立八代農業高校
田中 莉羅
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
西田
恵将
ホウロクシギ
チドリ目 シギ科
準絶滅危惧(NT)
:熊本県
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:環境省
に
・ダイシャクシギに似ていますが、ダイシャクシギより
ちゃいろ
つよ
こし
しろ
茶色が強く、とぶと腰やつばさのうらが白くないので、
みわけられます。
ぜんちょう
たびどり
はる
あき
き
・全長は62センチメートル、旅鳥として、春と秋に来ます。
たびどり
いどう
とちゅう
にほん
つうか
とり
(旅鳥:わたりの移動の途中に、日本を通過していく鳥)
ひがた
なが
りよう
・干潟にとんできて、長いくちばしを利用し、おもにカニ
た
やゴカイを食べます。
に
おおごえ
だ
・ダイシャクシギに似た大声を出しますが、ややかすれ
ごえ
声です。
まも
守ろう
せ か い さいそく
とり
世界最速の鳥
はや
つばさ
速い翼のハヤブサを
句
マ
熊本県立八代清流高等学校
恒松
弥生
絵
熊本県立八代農業高校
林田
絵
熊本県立八代農業高校
渡邊 咲美
美里
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
西田
恵将
ハヤブサ
ハヤブサ目
ハヤブサ科
要注目種(CS)
:熊本県
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:環境省
おお
ほか
・カラスぐらいの大きさで、他のハヤブサのなかまより
ふと
かん
太く、がっちりとした感じです。うまれたてのひなは
しろ
わか
とり
ちゃいろ
白く、若い鳥は茶色で、おなかにたてのしまもようがあ
ります。
ぜんちょう
ひろ
・全長は42∼49センチメートル、つばさを広げたら
97∼110センチメートルになります。
きたきゅうしゅう
しこく
ほんしゅうちゅうぶ
きた
かいがん
・北九州、四国、本州 中部から北の海岸のがけでふえて、
ふゆ
いどう
冬はあたたかいところに移動するものもいます。
みずうみ
かいがん
たか
いきお
した
・湖や海岸の高いところから勢いよく下にとんでいき、
くうちゅう
みずとり
なか
空中で水鳥などをつかまえます。まち中では、よくハト
をねらいます。
じそく
と
・時速390㎞で飛んだきろくがあります。
じき
な
・ふえる時期はキッキッキッなどと鳴きます。
みず
なか
はい
水の中に入らない
みみ
とっき
耳たぶのような突起を
も
持ったオカミミガイ
絵
熊本県立八代工業高校
吉田
結羅・中野
未悠
ミ
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
オカミミガイ
軟体動物 オカミミガイ科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県・環境省
ちゃ
しょく
あつ
ま
がい
かこう
・3㎝ぐらいの茶かっ色で厚めのからの巻き貝で、河口や
かいすい
しっち
海水の湿地にいます。
ちょうせんはんとう ちゅうごく
にほん
ほんしゅう
きゅうしゅう
けんない
・ 朝鮮 半島、中国、日本では本州 ∼ 九州にいます。県内で
ありあけかい
あまくさ
しらぬい かい
は、有明海、天草、不知火海にいます。
みず
なか
はい
くち
みみ
・水の中に入らない(オカ)
、からの口に耳たぶのような
かい
なまえ
とっきをもった貝(ミミガイ)というのが名前のゆらい
です。
かんきょう
つよ
にんげん
りよう
・環境のへんかに強いですが、あまり人間に利用されない
ちゅうもく
うめたて
かせん かいしゅう
ので、注目されていませんでした。埋立や河川 改修など
すく
ぜつめつ
ですむところが少なくなったため、絶滅がしんぱいされ
るようになりました。
ムツゴロウ
せ
た
背びれを立ててジャンプ
やつしろかい
にんきもの
八代海の人気者
ム
句 熊本県立八代清流高等学校
宮﨑
陽香瑠
絵
熊本県立八代工業高校
金枝 浩子・青山 結女
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
ムツゴロウ
スズキ目 ハゼ科
絶滅危惧ⅠB類 EN :環境省
にほん
ありあけかい
しらぬい かい
いちぶ
・日本では、有明海と不知火海の一部にのみ、います。
くま がわ かこう
こくない
せいそくなんげん
(たぶん球磨川河口が、国内の生息南限です。
)
ぜんちょう
しお
ひがた ひょうめん
・ 全 長 20㎝ぐらいで、潮がひ いた あ と、干潟 表面の
るい
た
ケイソウ類を食べます。
ひがた
す あな
・干潟に巣穴をほって、そのまわりになわばりをつくりま
がつちゅうじゅん
がつまつ
かつどう
すが、5月 中旬 ∼7月末はとくに活動がかっぱつにな
あい
り、
オスははげしくジャンプしてメスに愛をもとめたり、
た
せびれを立ててほかのオスをおどしたりします。
さがけん
しょくよう
・佐賀県では食用にしています。
めす
こ
雌よ来い
まね
はさみで招く
ハクセンシオマネキ
メ
句 熊本県立八代清流高等学校
岩﨑
七海
絵
熊本県立八代工業高校
谷口 水葵
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
ハクセンシオマネキ
節足動物 スナガニ科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県・環境省
こうら
しろ
・甲羅のはばが、1㎝ぐらいの白いカニです。
かたほう
おお
あい
・オスは片方のハサミが大きく、これをふってメスに愛を
もとめます。
けんない
しらかわ
あまくさ
ひがた
さしつ
・県内では白川、天草などの、かたい干潟(砂質または
さ でいしつ
砂泥質)にいます。
けんない
ち
すく
おお
しゅうだん
・県内のせいそく地は少なくありませんが、大きな集団は
しらかわ
あまくさまつしま
しょ
白川と天草松島の2ヵ所です。
けんないかくこうこう
せいぶつぶ
けんしゅうかい
・県内各高校の生物部があつまる研修会では、このカニの
ていばん
かんさつは定番メニューの1つです。
もり
おうじゃ
森の王者
モ
クマタカよ
えいえん
永遠に
句
熊本高等専門学校八代キャンパス
上久保
祐志
絵
熊本県立八代農業高校
平野 花恋
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
角田
直樹
クマタカ
タカ目 タカ科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県
絶滅危惧ⅠB類(EN)
:環境省
ふと
かん
・おなかやつばさも太く、がっちりした感じです。
ぜんちょう
ひろ
・全長は72∼80センチメートルで、つばさを広げたら
からだ
140∼160センチメートルになります。体はトビより
おお
みじか
も大きいですが、つばさは短いです。
きゅうしゅう
きた
さんち
はやし
かず
すく
・九州より北の山地の林にすみますが、数は少ないです。
ちゅう
おお
とり
・ヤマドリなどの中 ∼大がたの鳥などを
つかまえます。
絵 熊本県立八代農業高校
高尾 彩未
やつしろ
ひがた
八代の
干潟は
クロツラヘラサギの
たいせつ
えさと
ばしょ
大切な餌採り場所
ヤ
句 熊本県立八代清流高等学校
平松 将
絵
熊本県立八代農業高校
古荘 彩華
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
岩﨑
香織
クロツラヘラサギ
コウノトリ目 トキ科
絶滅危惧ⅠB類(EN)
:熊本県
絶滅危惧ⅠA類(CR)
:環境省
に
め
あいだ
くろ
・ヘラサギに似ていて、目とくちばしの間が黒いです。
サギではなく、トキのなかまです。
おお
・ からだの大きさは74センチメートルです。 サギより
おお
なが
くび
き
大きく、くちばしが長く、首をのばしてとびます。木に
やす
とまって休むことがあります。
みずうみ
た
ひがた
すく
・湖、田んぼ、干潟にとんできますが、少ないです。
とうぶ
せかい
やく
ぱ
・アジア東部だけにすんでいて、世界に約2700羽しか
いません。
ゆうゆうと
ふ
くちばし振って
えさ
餌さがす
ツクシガモ
ユ
句 熊本県立八代清流高等学校
鶴山
愛理
絵
熊本県立八代農業高校
中川 真奈美
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
岩﨑
香織
ツクシガモ
カモ目 カモ科
準絶滅危惧(NT)
:熊本県
絶滅危惧Ⅰ類B類(EN)
:環境省
ふゆどり
きゅうしゅう
ひがた
・日本には冬鳥として、九州の干潟にとんできます。
ふゆどり あき
きた
くに
ふゆ
に ほん
はる
きた
(冬鳥:秋に北の国からきて冬を日本ですごし、春に北の
くに
さ
はんしょく
どり
国へ去って、そこで繁殖するわたり鳥)
おお
・大きさは63センチメートルです。
あか
なつ
はんしょくき
・くちばしは赤くて、夏(繁殖期)にはつけねにこぶが
あります。
しお
ひがた
じめん
ふ
・潮がひいた干潟で地面にくちばしをつけ、振りながら
ある
かい
た
歩き、くちばしにふれたカニや貝、ソウるいを食べます。
ありあけかい
・有明海にはよくみられますが、ほかではまれです。
はら
ヨシ原がないと
い
生きていけない
シマヘナタリ
絵
ヨ
熊本県立八代工業高校
山本 沙夜
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
シマヘナタリ
軟体動物 キバウミニナ科
絶滅危惧ⅠA類(CR)
:熊本県
絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)
:環境省
とうがた
ま
がい
くち
ひろ
・3∼4㎝ぐらいの塔型の巻き貝で、からの口が広くはり
だします。
に
・ヘナタリやフトヘナタリ、クロヘナタリなど、よく似た
かい
貝もいます。
ちょうせん はんとう
ちゅうごく
にほん
せとないかい
せいぶ
ありあけ かい
・朝鮮 半島、中国、日本で は 瀬戸内海 西部、有明 海、
しらぬい
かい
けんない
くまもとし
うと
はんとう
不知火 海に い ま す。県内で は、熊本市 ∼ 宇土 半島 ∼
あまくさ ほくぶ
しらぬい
かい ほくぶ
くま
がわ
かこう
かいすい
天草北部∼不知火海北部 球磨川まで の河口や海水の
しっち
湿地にいます。
くき
はら
い
・ヨシの茎をはいあがるので、ヨシ原がないと生きていけ
ません。
らんかく
ぜつめつ
き
き
乱獲で絶滅の危機
かお
ともえ
もよう
顔に巴の模様
トモエガモ
ラ
句 熊本県立八代清流高等学校
村山
絵梨佳
熊本県立八代農業高校
吉永 美紗稀
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
角田
直樹
トモエガモ
カモ目 カモ科
準絶滅危惧(NT)
:熊本県
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:環境省
おお
かお
みどり
いろ
・コガモよりやや大きく、オスの顔には緑とおうど色の
がた
ともえ形のもようがあります。
しろ
・メスでは、くちばしのつけねに白いまだらもようがあり
ます。
ぜんちょう
・全長は40センチメートルです。
ふゆ
かんとう
にし
みずうみ かわ
にほんかい
・冬に、関東から西の湖、川にとんできます。日本海がわ
おお
に多いです。
かいはつ
・開発によってすむところがこわされたり、むやみにとら
れたりして、ひどくへっています。
りっぱ
みの
立派に実る
に ほ ん げんさん く
ま がわ
日本原産球磨川の
や せ い しゅ
野生種クマガワブドウ
リ
写真提供 国土交通省八代河川国道事務所
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
西山
実里
クマガワブドウ
双子葉植物 ブドウ科
絶滅危惧ⅠB類 EN :熊本県
絶滅危惧ⅠA類(CR)
:環境省
おお
せい
じゅもく
なつ
はな
さ
あき
・大きなつる性の樹木で、夏に花が咲き、秋になると
ミリメートル
8
かじつ
はな
はや
㎜ ほどの果実をつけます。つぼみと花は早いで
じかん
みの
すが、ゆっくり時間をかけて実ります。
くまもとけん
かごしまけん
みやざきけん
・熊本県、鹿児島県、宮崎県で、まれにみつけることが
できます。
しんりん
くさち
らち
ぶぶん
おお
じせい
・森林の草地や裸地にせっする部分に多く自生するため、
どうろ
はやし
そだ
き
道路をひろげたり、林をしたて育てたりするさいに切ら
ぜつめつ
き
ふ
れて、絶滅しかかっています。さし木で増やすのはむず
かしいです。
じ せい
しょくぶつ
ひと
ほ ご
ち いき
(自生:植物が人の保護をうけずに、ある地域にもとか
はんしょく
い
つづ
ら繁殖し生き続けていること)
るろう
たび
流浪の旅
がた
は
も
へら形の葉を持つ
ハマサジは
はまそだ
ル
えんせいしょくぶつ
浜育ちの塩生 植 物
写真提供 国土交通省八代河川国道事務所
豆 知 識
熊本高等専門学校八代キャンパス
西山
実里
ハマサジ
双子葉植物 イソマツ科
絶滅危惧Ⅱ類 VU
かいすいよく
しょくぶつ
かいがん
かこう
すなはま
・ハマサジは海水浴する植物です。 海岸や河口の砂浜と
しお
かいすい
あ
ばしょ
ほか
しょくぶつ
いった潮がみちると海水を浴びる場所という他の植物に
かんきょう
い
しおみず
はきびしい環境で生きています。そのため、塩水にたい
たいせい
する耐性があります。
ねんめ
がた
は
ねもと
じょうたい
・1年目はさじ形の葉が根元にあつまった状態ですごし、
ねん め
あき
がつ
ちい
はな
さ
2年目の秋(9∼11月)に小さい花を咲かせて、その
かぶ
はな
さ
ねん
株はかれます。花が咲くのに2年かかります。
うで
の
レトロな腕を伸ばすよ
い
かせき
生きている化石の
ミドリシャミセンガイ
レ
句 熊本高等専門学校八代キャンパス
本田 亜琴
絵
熊本県立八代工業高校
福島 柚佳那・福島 理菜
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
ミドリシャミセンガイ
腕足動物
シャミセンガイ科
絶滅危惧ⅠB類 EN :熊本県
おお
ひょうめん みどりいろ
・大きさ3㎝ぐらいで、からの表面は緑色をおびています。
なか
すな
・からの中から うで を砂のおくにのばし、からだをささ
かん
えます。きけんを感じると、うでをちぢめて、からだを
すな
なか
砂の中にひきこみます。
けんない
しらかわ
みどりかわ
くま がわ
かこう いき
・県内では、白川、緑川、球磨川などの河口域にいますが、
みどりかわ かこう
すみよし
緑川 河口の住吉いがいではまれです。
おくねん
かせき
おな
・4億年いじょうまえの化石にも同じようなものがいて、
い
かせき
ミドリシャミセンガイは「生きている化石」とされてい
ます。
た
・食べられます。
ロマンだぜ
にほん
やつしろ
く
日本では八代だけに来る
くろ
あたま
黒い頭のオオズグロカモメ
絵
絵
熊本県立八代農業高校
守田 采加
ロ
熊本県立八代農業高校
森本 早紀
豆 知 識
熊本県立氷川高等学校
岩﨑
香織
オオズグロカモメ
チドリ目 カモメ科
絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
:熊本県
とうぶ
なつ
くろ
ふゆ
しろ
ふゆ
・頭部は、夏ばねでは黒く、冬ばねでは白いです。冬ばね
あたま
くろ
こま
め
では頭に黒く細かいたてのまだらもようがあり、目の
あたま
くろ
み
うしろや頭のてっぺんなどは黒っぽく見えます。
おお
・からだの大きさは65.
5センチメートルで、セグロカモメ
おお
より大きいです。
む
わ
・セグロカモメの群れにまじって、1、2羽でいることが
おお
多いです。
きゅうしゅう
うみ
にほん
やつしろ
しょうすう
とり
・九州の 海の そ ば(日本で は八代だけ)に、少数の鳥
わ
き
ふゆ
(1∼2羽)がわたって来て、冬をこしています。
わ∼っ ピッタリ !
おな
かい
かいがら
同じ貝の貝殻でないと
あ
合わないよ
絵
ワ
熊本県立八代工業高校
福島 柚佳那・村上 愛華
豆 知 識
熊本県立八代高等学校・八代中学校
生物研究部
ハマグリ
軟体動物
マルスダレガイ科
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
:熊本県・環境省
おお
ほんしゅう
きゅうしゅう ちょうせんはんとう なんぶ
・大きさは8㎝くらいで、本州 ∼ 九州、朝鮮 半島南部に
けんない
ありあけ かい
あまくさ
しらぬい
かい
ひかわ
います。県内では、有明海、天草、不知火海(氷川∼
くま がわ
球磨川)にいます。
くまもとけん
ぎょかくりょう
ねん
ぶん
・熊本県での漁獲 量は、この40年ほどで20分の1にな
しらかわ
みどりかわ かこう
ぜんこくいちおお
りましたが、白川∼ 緑川 河口には全国一多くいます。
くみあわ
い がい
かい
・ハマグリは、もともとの組合せ以外の貝がらとは、ぴっ
がんか
けっこんしき
たりかみあいません。そこで願掛けから、結婚式やひな
す
もの
おお
まつりに、吸い物としてだされることが多いです。
がいこく
ほうりゅう
ざっしゅ
・外国か ら きた シ ナハ マグ リ の 放流で、雑種がで きる
かのうせい
可能性がしんぱいされています。