議案第 3 号 平成 27 年度事業計画(案) 平 成 27 年 度 事 業 計 画 ( 案 ) 【活動方針】 平成 27 年度は第 6 期介護保険事業計画のスタートの年であり、団塊の世代が後期高齢者と なる 2025 年に向け、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよ う、住まい・医療・介護・予防・生活支援が包括的かつ継続的に提供される「地域包括ケアシステ ム」の構築に向けたより一層の取り組みが求められている。こうした中、当協議会は、行政や関 係諸団体との連携の下、新しい総合事業への移行や地域ケア会議の導入など、新しい事業にも 積極的に関わっていかなければならない。 今回の制度改正にともなう介護報酬のマイナス改定など、介護サービス事業者を取り巻く環境 はますます厳しさを増している。今後さらに多様化する利用者のニーズに対応し、質の高い介護 サービスを提供するため、より一層研鑚・対応力の向上を図るとともに、行政や大牟田市介護支 援専門員連絡協議会など関係諸団体との密接な連携により、高齢者が安心して豊かに暮らし続 けることができるまちづくりに貢献していきたい。 今後の協議会活動の重要な課題の一つとして、介護人材の確保・育成がある。後期高齢者 数の増加は要介護認定者数の増加に影響し、稼動年齢層の減少により介護を担う人材不足が さらに深刻化すると想定される。昨年度実施した会員へのアンケート調査においても、事業運営 上の問題や課題は、従業者の確保・質の向上、サービスの質の向上、マンパワーの不足が、上 位 3 項目となっている。 そのため、これまで行ってきた様々な研修や事業等を引き続き行っていくことに加え、本年度は、 今後も増加が見込まれる高齢者に対応するため、人材育成のみならず人材確保についての取 り組みについても検討を行うこととする。 全国から先駆的取り組みとして注目を集める 「認知症ケアコミュニティ推進事業」については、 認知症の人とその家族を地域全体で支え見守るため、当協議会全体として、行政や医療機関は もとより、地域関係団体等と一丸となって取り組むこととする。 1.会議等 (1)役員会の開催 (2)総会の開催 (3)介護関連イベント等への参加協力、共催、後援等 2.企画運営部会事業 (1)新規会員の加入促進 (2)ホームページの運営・更新 平成 21 年度に整備した「大牟田あんしんケアネット」システムを、大牟田市介護支 援専門員連絡協議会との運営共同デスクにて管理を行う。 (3)地域包括ケアシステム構築についての研究 住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステム の構築を目指し、医療機関をはじめとした多職種との連携推進に向けた活動の充実を 図る。 (4)会員事業所の運営支援及び人材育成・確保について 会員事業所の人材育成や運営に関する相談等に取り組むとともに、以下の 2 項目に ついて検討を行う。 ① 人材育成基金の活用についての検討 ② 表彰制度の創設の検討 (5)新しい総合事業・介護予防事業研究活動の推進 ① 新しい総合事業への移行に向け、行政との意見交換を実施し、会員への情報提供 を行う。 ② 排せつケアに関する正しい知識・技術普及のための研修を実施するほか、介護予 防事業の先進事例を学ぶ研修を開催し、大牟田の特性を活かした効果的な介護予防 事業についての研究を行う。 3.組織広報部会事業 (1)会報誌「しんらい」の発行 (2)会員交流会の開催 4.研修事業部会事業 (1)介護サービス実践発表会の開催 現場のスタッフが日頃の実践の成果を報告し、情報交換を行いながら介護サービス の質の向上を目指す発表会を開催し、現場の職員の創意工夫、努力等に対する表彰を 行う。 (2)介護福祉士受験対策講座の開催 介護人材の処遇改善、人材確保を図り、介護職のスキルを高めることを目的に介護 福祉士資格取得のための受験対策講座を開催する。 (3)新人研修の開催 会員事業所の新任従業者を対象に、業務を行う上で必要な基礎知識や実践能力を身 につけるための研修を行う。 (4)地域認知症サポート多職種連携セミナーの開催 認知症ライフサポート研究会、ホームヘルパー研究会「にぎやか」、小規模多機能連 絡会との 3 研究会の合同事業として、多職種による共通セミナーを開催する。また、 本協議会のほか、介護支援専門員連絡協議会や大牟田医師会その他医療職も参加して の研修会とする。 (5)認知症ライフサポート研究会活動支援 (6)ホームヘルパー研究会「にぎやか」活動支援 (7)小規模多機能型居宅介護事業所連絡会活動支援 5.大牟田市地域認知症ケアコミュニティ推進事業(受託) 超高齢都市である大牟田市において、「認知症になっても、どんな障害を抱えても、 誰もが住み慣れた家や地域で安心して豊かに暮らし続けることができるよう、地域全 体で認知症の理解を深め、認知症の人と家族を支えるまちづくり」 を進め、認知症の 人が発症前から人生の最後まで尊厳を持って豊かに暮らすことができるよう、認知症 の初期段階から終末期に至るまでのステージアプローチ支援体制を介護 や地域医療関 係者、地域住民、家族とともに構築する。 (1)認知症コーディネーター養成研修 ① 認知症コーディネーター養成研修の開催 ② 認知症コーディネーター養成研修修了生との意見交換会の開催 (2)認知症の人を地域ぐるみで支援する事業 ① 高齢者等 SOS ネットワーク支援 ② 第 12 回 SOS ネットワーク模擬訓練の開催 ③ 子どもたちと学ぶ“認知症絵本教室”開催支援 6.大牟田市地域認知症サポートチーム事業(受託) 認知症になっても住み慣れた地域で生活を継続するため、早期の段階から適切な診断 と対応、認知症に関する正しい知識と理解に基づく本人や家族への支援等を通して地域 単位で総合的かつ継続的な支援体制を構築する必要がある。 そこで、認知症コーディネーターと認知症専門医、認知症医療センターをメンバーと する地域認知症サポートチームにより、困難事例や特別なサポートが必要なケースを中 心に、認知症の進行ステージに応じて適切な社会資源をコーディネートし、本人、家族 さらには介護現場の支援者等に対して適切な助言や必要に応じた直接支援を行う体制 を構築する。 (1)地域認知症サポートチーム運営事業 ① 地域認知症サポートチームの運営 ② 認知症定例カンファレンスの開催(月 1 回) (2)もの忘れ予防・相談検診と認知症予防教室の開催 (3)認知症の人や家族を支援する事業 ① 随時相談対応 ② 「認知症なんでも相談室」の開設(週 1 回) ③ 若年性認知症当事者の会「ぼやき・つぶやき・元気になる会」 (月 1 回)開催支援 ④ 認知症介護家族定例会「つどい、語らう会」(月 1 回)開催支援 7.認知症予防教室「ほのぼの会」事業(受託) もの忘れ予防・相談検診受診者のうち、軽度認知障害やうつ傾向にある方な ど、認 知症の進行遅延や予防のための教室「ほのぼの会」への参加者に対する教室事業を 4 ヶ所の介護予防拠点・地域交流施設において受託する。 8.排せつケア市民公開講座等事業(受託) 介護予防事業研究会が主管し、排せつに関する知識や技術を習得するための市民向 け公開講座を実施する。 平成 27 年度認知症ライフサポート研究会事業計画(案) 【活動方針】 2015 年、新たな認知症の国家戦略(新オレンジプラン)が打ち出され、認知症対策が進めら れているが、基本となる目標は、認知症になっても誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続 けられることである。27 年 1 月の大牟田市長によるこれからの 10 年に向けた「認知症の人と ともに暮らすまちづくり宣言 2015」において、子どもから大人まであらゆる世代の市民が心を 一つにして、認知症のご本人や家族の願いに寄り添うまちづくりを進めていくことが示された。 そこで、当研究会では、これまで培ってきたさまざまな認知症ケアや支援の基盤をより確実な ものにするために、ケア現場の実践力の向上はもとより、大牟田市との協働により地域認知症 ケアコミュニティ推進事業の中核を担いつつ、多職種協働・地域協働を進め、認知症の人と家 族の地域包括支援体制の構築を目指していきたい。 1. 認知症ケア実践塾の開催 認知症ケアの実践の質向上に向けて、会員全てを対象とした研修会を開催する。また、少人数の 希望者を対象に、実践塾の学びを通して互いに意見交換を行い、相互に高め合うことができるよう スペシャルコースも同時に開催する。 月 7月 内 容 講 師(予定) NPO 法人コレクティブ 【スペシャルコース】 パーソンセンタードケア・小規模多機能ケア 川原秀夫 氏 国立病院機構大牟田病院 7月 【第 1 回】認知症の疾患の理解と医療的支援 9月 【第 2 回】若年性認知症の支援・本人ネットワーク 10 月 【第 3 回】認知症の人の看取り支援 藤井直樹 氏 認知症とみんなのサポートセンター 11 月 【第 4 回】家族や介護者の心理の理解と家族支援、 沖田裕子 氏 株式会社リブレ 蓬田隆子 氏 鹿児島大学 稲谷ふみ枝 氏 職員のストレスケア 12 月 【第 5 回】認知症の緩和ケアとタクティールケア 1月 【第 6 回】日々の権利擁護・しくみとしての権利擁護 あい権利擁護支援ネット 3月 池田恵利子 氏 【スペシャルコース】 若年性認知症フレンドシップキャンペーン 2. 地域認知症サポート多職種連携セミナーへの参加(3 研究会合同事業) ホームヘルパー研究会「にぎやか」 、小規模多機能連絡会との 3 研究会の合同事業。地域包括ケ アの推進のため、介護支援専門員連絡協議会や大牟田医師会その他医療職に参加を呼びかける。 月 内 容 8月 レビー小体型認知症の理解とケア、家族支援 講 師(予定) 横浜市立大学名誉教授 小阪憲司 氏 10 月 2月 認知症の人の地域包括ケア体制・初期集中支援チーム 東京都健康長寿医療センター の意義と医療支援 粟田主一 氏 在宅ケア移行支援研究所 認知症の人の在宅ケア、在宅移行支援 宇都宮宏子 氏 3. ユニットケア研究「おおむた・らしさを学ぶ会」事業 介護施設における認知症ケアの質の向上を図るため、施設間の交流と講師を招いて事例検討を行 う。 月 内 容 講 師(予定) 11 月 介護職員交流・意見交換会 2月 地域の中での施設の役割~本人本位の視点から~ 社会福祉法人そてつ会 岡山隆二 氏 4. 研究交流事業等 月 内 容 5月 第 16 回日本認知症ケア学会大会(北海道) 8月 会員交流会 11 月 認知症フレンドシップクラブ RUN 伴 2015 11 月 介護の日のつどい「認知症あったかホームコンサート」(福岡市) 3月 若年性認知症フレンドシップキャンペーン 5. 大牟田市地域認知症ケアコミュニティ推進事業の受託事業主管(再掲) (1)認知症コーディネーター養成研修及び修了生との意見交換会の開催 (2)認知症の人を地域ぐるみで支援する事業 6. 大牟田市地域認知症サポートチーム事業の受託事業主管(再掲) (1)地域認知症サポートチーム運営事業 (2)もの忘れ予防・相談検診と認知症予防教室の開催 (3)認知症の人や家族を支援する事業 7. 認知症予防教室「ほのぼの会」事業の受託事業主管(再掲) 平成 27 年度ホームヘルパー研究会「にぎやか」事業計画(案) 【活動方針】 今回の介護保険制度改正では、介護予防訪問介護の新しい総合事業への移行や、介護報酬改 定における 20 分未満の身体介護の見直し、サービス提供責任者の配置基準の見直し、生活機能 連携加算の拡大などの見直しが行われた。訪問介護事業者・ヘルパーは、こうした改正に円滑 に対応し、利用者の在宅生活を支える最も身近な存在として、より幅広い知識・技術と高い倫 理を身に付けていることが求められている。そこで、当研究会では、各種研修会を実施し、会 員一人ひとりのスキルアップを目指すとともに、会員相互の交流・情報交換によってヘルパー がひとりで抱えている課題や悩みの解決を図っていくことで、会員ヘルパー全体の資質の向上 につなげていきたい。 1. 定例研修会の開催 質の高いサービスの提供を目指し、ホームヘルパーとして必要な知識や技術を身に付ける研修会 を開催する。 月 内 7月 訪問介護に必要な薬の知識 10 月 ケアの気づきと助言 1月 訪問介護の現状と対策 2月 救命救急講習 容 講 師(予定) 介護老人保健施設大牟田ライフケア院 安藤寛治 氏 NPO 法人 ホッとスペース中原 佐々木炎 氏 福岡県介護福祉士会 因利恵 氏 大牟田市消防本部 2. サービス提供責任者スキルアップ研修会の開催 サービス提供責任者または目指す人を対象とした研修会を開催する。 月 内 容 講 師(予定) 富の里ケアプランセンター 6月 計画書の基礎知識 8月 サービス提供責任者の基礎知識 Ⅰ 「にぎやか」運営委員 9月 サービス提供責任者の基礎知識 Ⅱ 「にぎやか」運営委員 11 月 これからの訪問介護を考える 樗木孝子 氏 NPO 法人 地域たすけあいの会 木村和宣 氏 3. 認知症ケアスキルアップ研修会の開催 認知症についての基本的な知識を習得し、訪問現場における対応力向上を目指す。 月 内 容 10 月 認知症の理解(センター方式の考え方) 11 月 認知症の理解(センター方式の考え方) 講 師(予定) 大牟田市認知症コーディネーター 4. 認知症ケア実践塾への参加 認知症ライフサポート研究会主催の認知症ケア実践塾へ参加し、認知症についてさらに深く学習 する。 月 内 容 講 師(予定) 国立病院機構大牟田病院 7月 【第 1 回】認知症の疾患の理解と医療的支援 9月 【第 2 回】若年性認知症の支援・本人ネットワーク 10 月 【第 3 回】認知症の人の看取り支援 藤井直樹 氏 認知症とみんなのサポートセンター 11 月 沖田裕子 氏 株式会社リブレ 蓬田隆子 氏 【第 4 回】家族や介護者の心理の理解と家族支援、 鹿児島大学 稲谷ふみ枝 氏 職員のストレスケア 12 月 【第 5 回】認知症の緩和ケアとタクティールケア 1月 【第 6 回】日々の権利擁護・しくみとしての権利擁護 あい権利擁護支援ネット 池田恵利子 氏 5. 地域認知症多職種連携セミナーへの参加(3 研究会合同事業) 医療と介護の連携、多職種協働というテーマについて、多職種による共通セミナーを開催する。 月 内 8月 レビー小体型認知症の理解とケア、家族支援 10 月 2月 容 講 師(予定) 横浜市立大学名誉教授 小阪憲司 氏 認知症の人の地域包括ケア体制・初期集中支援チーム 東京都健康長寿医療センター の意義と医療支援 粟田主一 氏 在宅ケア移行支援研究所 認知症の人の在宅ケア、在宅移行支援 宇都宮宏子 氏 6. 研修会等への派遣 月 内 容 12 月 17 日(木)~18 日(金) 日本介護福祉士会全国大会(三重県) 1 月 29 日(金)~30 日(土) 日本介護福祉士会九州ブロック大会(沖縄県) 平成 27 年度小規模多機能型居宅介護事業所連絡会事業計画(案) 【活動方針】 今回の制度改正は、地域活動への参加や訪問体制の強化など、高齢者の自宅での暮らしを地域の 中で支える役割を期待された内容となっている。このことを踏まえ、ライフサポートワークの取り組みの 強化や、介護予防拠点・地域交流施設を活用した事業の研究を行うことにより、新しい総合事業のス ムーズな導入と、よりよい地域支援事業を運営できるよう貢献していきたい。 小規模多機能に求められる役割も年々変化し、事業所職員の異動や新規採用で「小規模多機能ら しい介護サービス」の伝達や継承が課題となっている。そこで、今年度は、小規模多機能事業所に新 たに配置された職員を対象に新任従業者研修を開催する。また、恒例となっている実践事例発表 会の開催や、より現場での実践を習得するため先駆的な取り組みを行っている市内事業所視察な ど、情報やノウハウの収集・共有を行い、市内事業所全体の底上げを図っていく。 1. ライフサポートワーク支援事業の推進 ライフサポートワーク支援チームメンバーが小規模多機能型居宅介護事業所を巡回し、現場職員 に本人本位のケアの気付きや地域資源等の活用を導き、事業所におけるケアの質の向上を図ること を目的とする。 27 年度は、月 1 回の事例検討を通して支援チームメンバーのスキルアップを集中的に行う。 2.小規模多機能事業所新任従業者研修 新任職員を対象に、2 日間(計 15 時間)の課程で、小規模多機能に必要な視点や考え方を学ぶ。 月 内 容 講 師(予定) 高齢者総合福祉施設アザレアンさなだ 7月 小規模多機能型居宅介護とは 宮島渡 氏 大牟田市認知症コーディネーター 認知症についての研修 8月 公益社団法人福岡県社会福祉士会 虐待防止と権利擁護 稲吉江美氏 3. 実践事例発表会の開催 事業所における実践事例を報告し、情報交換を行う実践事例発表会を開催する。 月 内 7月 第 1 回実践事例発表会 11 月 第 2 回実践事例発表会 2月 第 3 回実践事例発表会 容 講 師(予定) 小規模多機能施設めおといわ「ゆい」 党一浩 氏 4. 従業者研修の開催 全ての職員を対象とした研修会を開催する。 月 8月 1月 内 容 講 師(予定) 新しい総合事業の研究 先駆的取り組みを行っている団体 (3 研究会合同研修) 市内事業所視察 5. 地域認知症多職種連携セミナーへの参加(3 研究会合同事業) 医療と介護の連携、多職種協働というテーマについて、多職種による共通セミナーを開催する。 月 内 8月 レビー小体型認知症の理解とケア、家族支援 10 月 2月 容 講 師(予定) 横浜市立大学名誉教授 小阪憲司 氏 認知症の人の地域包括ケア体制・初期集中支援チーム 東京都健康長寿医療センター の意義と医療支援 粟田主一 氏 在宅ケア移行支援研究所 認知症の人の在宅ケア、在宅移行支援 宇都宮宏子 氏 6. 研究交流事業等 月 内 容 6月 連絡会運営会議 11 月 小規模多機能型居宅介護九州ブロック交流会(沖縄県) 12 月 会員事業所間交流会 3月 他都市事業所連絡会視察・交流会
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