タイやヒラメが舞い踊る !? 点描画家・モトムラタツヒコ、 3年8カ月ぶりの個展は 現代の龍宮城をテーマに「絵にも描けない美しさ」に挑む !! 落語の『小倉船』は九州と本州を隔てる関門海峡を往来する渡し舟の噺である。 舟は豊前の小倉(福岡県北九州市)から馬関(山口県下関市)を目指すが、北九州市門司区出身である私にとっては馴染み 深い舞台に、往時を偲ばせる船旅の活写も痛快で、偶然つけたテレビに私はみるみる惹き込まれた。 物語の大筋は−舟に乗り込んだある旅人が、用足しに立った艫から財布を海中へ落っことしてしまう。あの金は親方へ渡す べき五十両、金がなければ大阪へは戻れぬ、もはや死んで詫びるしかない−狼狽する旅人に船は停まり、ほかの客も集まって きた。たまたま乗り合わせた古道具屋の男が、長崎で買い付けたガラス製のフラスコを持っている。フラスコといっても、人 が入れるほど大きなものだ。旅人はそのフラスコを借り、自ら中へ入る。みんなにフラスコごと海へ投げ込んでもらい、いざ、 財布の海中捜索へ。しかし海底に着いた途端、フラスコは割れてしまう。割れた弾みで旅人はさらなる深みへ−やがて、旅人 がたどり着いた先はなんと龍宮城であった。 その絢爛豪華たる龍宮城の描写は、まるで映像のように鮮明に私の眼前に拡がった。 そして、ふと思った。 「そうだ、龍宮城を描こう! 現代の龍宮城を−」 私は『小倉船』の旅人さながらに、フラスコに入ったつもりで現代の海を探索した。 しかしそこで見たのは、原発事故の影響で汚染が続く海、基地問題に揺れ失われゆく海、あらゆる生物が直面する「生命の危機」 をあらためて思い知る海だった。 一本のボールペンのみを使用し、夥しい数の点の重なりによって描いた「現代の龍宮城」、海洋生物の原画およびグラフィッ クポスターを多数展示いたします。ぜひ、ご高覧ください。 2015 年9月・モトムラタツヒコ OPEN 12:00∼CLOSE 17:00 /期 間 中 作 家 在廊 浜 第一京 2015 年11月 3日[火・祝]∼ 12 日[木] 桜田 通り 会期 高輪台駅 出口 A1 1 JR 品川駅 レッドバロン 会場 高輪教会 〒141-0001 東京都品川区北品川 6-2-10-201 TEL 03-3473-5222 http://gallery201.jimdo.com/ FB:https://www.facebook.com/gallery201 清泉 女子大学 JR 五反 田駅 銀座コージー コーナー 317 ★ ライフ モトムラタツヒコ PROFILE イラストレーター , グラフィックデザイナー。 福岡県北九州市出身、福岡市在住。 2003 年『5115STUDIO』を設立。 以降、フリーランスとして創作活動を展開。 点描による動物画の展覧会を各地で開催。 http://www.5115studio.com 八ツ山通り @5115studio Tatsuhiko Motomura
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