元気っ子応援事業

しおじりで育てよう、心身ともに元気な子ども
元気っ子応援事業
事業開始から
年が経過
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お子さんの育ちを支援していくた
め の 要 と な る「 元 気 っ 子 相 談 」 は、
保護者や関係機関でつくる「元気っ
子応援チーム」(次ページ参照)が、
集団で遊ぶ様子を参観したり、相談
したりする中で見えてくる、お子さ
んの成長や伸ばしたい姿などを確認
し、小学校入学に向けて健やかな成
長を応援するための大切な事業です。
この 年間で、元気っ子相談を受
け た お 子 さ ん は 約 5 千 人 に の ぼ り、
事業の初年度に対象となったお子さ
んは現在中学2年生となりました。
元気っ子相談から保育の充実へ
元気っ子相談で保護者と一緒に確
認したお子さんの伸ばしたい姿など
を保育士らが共有することで、その
後の園生活において、お子さん一人
ひとりに応じた、きめ細かな保育が
できるようになります。
特に市立保育園では、子どもたち
の自己肯定感を育むため、年長児を
対 象 と し て、 人 程 度 の 少 人 数 グ
ループで行う「個別支援保育」を実
施し、普段の保育に生かしています
(左ページ参照)。
ます。
の成長を見守り、応援を続けていき
心身ともに「元気っ子」を育てて
いくため、市では、今後もお子さん
バイスを行う「継続相談」など、各
専門分野の相談にも対応しています
ので、お気軽にご利用ください。
のフォローアップ訪問(次ページ参
照)も定期的に行っています。さらに、
担当の相談員がいつでも相談やアド
づくりに取り組んでいます。また、継
続した切れ目のない支援のため、年
長児の就学前の相談や、小・中学校で
保育園・幼稚園から小学校、小学
校から中学校へと進む節目は、子ど
もたちにとって大きな環境の変化と
なります。
そのような変化の中で、困ること
を一つでも少なくするために、市で
は、幼稚園・保育園と小学校、小学校
と中学校の連絡会を設けるなど、一
人ひとりに合わせた支援を行う体制
切れ目のない支援を大切に
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平成 年度から始まった「元気っ
子応援事業」は、国の次世代育成支
援対策推進法に基づく塩尻市の「元
気っ子育成支援プラン」に位置付け
られた事業で、今年度で 年が経過
しました。
この元気っ子応援事業は、市内の
保育園および幼稚園の年中児を対象
に行う「元気っ子相談」をスタート
として、その後の保育の充実や進学
時のサポートなど、お子さんが社会
に出ていく 歳になるまでの継続し
た支援を行っていくものです。
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支援の要となる
「元気っ子相談」
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家庭支援課家庭支援係
☎02630280 内線3182
問
子どもたちの個性や特性を大切にしながら健やかに成長
し、持っている力を十分に発揮できるよう、一人ひとりに
応じた育ちを応援する「元気っ子応援事業」
。
その取り組みについてお知らせします。
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元気っ子相談後の
フォローアップ訪問
相談員や小学校の先生、保育
士などのさまざまな職種から構
成された「元気っ子応援チーム」
( 右図参照 ) が、日ごろのお子さ
んの様子を参観し、必要に応じ
て先生や保護者と協力して継続
的な支援を行っていきます。ま
た、保護者の不安や心配に関し
ても、随時、相談を行っています。
子どもと保護者を中心に、保育園や学校、医療、福祉などの関係機関が連携し、
子どもの豊かな成長のための応援方法を一緒に考える体制を整えています。
小学校・中学校
(教師、関係職員)
家庭(保護者)
保育園・幼稚園
(保育士、幼稚園教諭)
児童館・児童クラブ
子育て支援センター
保育園・幼稚園
元気っ子相談以降のお子さん
の成長の様子を参観しています。
お子さんの成長・発達に応じた、
より具体的な支援について園の
先生と検討します。また、小学
校入学に向け不安を取り除くた
め、具体的な対応を検討します。
■対象 年長児
■実施時期 4~5月
小学校
入学後は、大勢の仲間との関
わりや教科の学習など、環境が
大きく変化します。児童および
保護者が不安なく生活できるよ
う、学校生活や学習の様子の参
観、学校職員との懇談を行い、
対応を検討します。
中学校
中学校では、授業の教科担任
制や部活動などで、学級や学年
の枠を超えた複雑な人間関係の
中に身を置くことになります。
それとともに、学力の壁に立ち
向かう力も必要になるため、子
どもたちが自信を失わずに目標
を持って生活できるような支援
の方向を検討していきます。
■対象と実施時期(小・中学校共通)
○1回目 主に1年生が対象
で5~6月に実施
○2回目 全学年を対象に2
学期後半に実施
元気っ子相談後のサポート
いつでも相談を受け付けてい
ま す。 秘 密 は 守 ら れ ま す の で、
お気軽にご相談ください。
■相談内容 継続相談、心理検査、
医療相談、ことばの相談、
子
育て応援教室など
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元気っ子応援チーム
広報しおじり 2015.9.1
医療機関
相談機関
地域福祉機関
お子さん
●家庭支援課 お子さんに関すること
●こども課 保育全般に関すること
●教育総務課 学校生活全般に関すること
●健康づくり課 お子さんや保護者の心と体の健康に関すること
●福祉課 お子さんや家庭の福祉に関すること
個別支援保育にも力を入れています
個別支援保育とは
すごい!
■対象 年長児
がんばったね!
市内の市立保育園では、「 個別支
援保育」を実施しています。これは、
少人数グループで主に運動遊びなど
の課題に取り組み、がんばったこと
を保育士に認められることで、子ど
もたちの自己肯定感を育むことを目
的とするものです。
課題に真剣に取り組み、達成感や満
次もがんばるぞ!
足感、自信を持つことで、日常生活
でも、いろいろな場面で意欲的に取 満足感 達成感 自信
り組む姿が見られるようになります。
心配のない子どもはいない。その子に必要な支援を届けたい
Interview
お子さんの成長を見守る 元気っ子応援チームの一員として、主に小・中学校のフォローアップ訪
問などの教育相談に携わっています。生活スタイルや価値観が多様化す
る中で、昔と比べて子どもたちの発達にもさま
ざまな影響が出てきているように感じます。心
や体、感覚への刺激をたくさん与え、子どもら
しくたくましく育つ手助けができたらいいなと
思います。
心配のない子どもはいません。ライフステー
ジによって抱える課題はさまざまですが、子ど
もはみんな、生きるために自分で考えて何かを
選択することを繰り返しています。大人の先入
観で見ることなく、子どもの思いを受け止め、
その子に関わる大人がみんなで子どもを育てて
長野県松本養護学校教諭 いければと思います。 今後は、乳幼児期からの継続した支援もさら
宮内 かつらさん
に充実することを期待しています。
(大門七区)