疾患別カテゴリー 尿石症 缶詰 370g 〈犬用〉 適応 推奨できないケース ストルバイト尿石と結晶の溶解 成長期の幼犬 妊娠・授乳期の母犬 外科手術後の 1 ∼ 2 週間 尿酸性化剤の併用 6 ヶ月を超える長期の給与 ストルバイト以外の尿石または結晶尿 心不全、高血圧、腎臓病、肝臓病の犬 次のようなリスク要因のある犬では、 〈犬用〉 s/d の給与を推奨できない場合があります。治療を開始する前に、患者の状態を 十分に評価してください。〈犬用〉s/d を給与する場合は、定期的な健康診断を行って下さい。 膵炎のリスクファクター(危険因子) 膵炎の既往歴 年齢(7 歳以上) 性別(雌>雄、避妊・去勢後>未処理) 品種(ミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリア、 チワワ、ジャック・ラッセル・テリア、チン、マルチーズ、 ミニチュア・プードル、ラサ・アプソ) 高脂血症(主なリスク要因のひとつ) 肥満 高脂肪食の給与または摂取により膵炎を起こした事がある 場合 併発症(例えば甲状腺機能低下症、糖尿病、副腎皮質機能 亢進症) ある種の薬物の投与(例えばコルチコステロイド) 備考: 〈犬用〉s/d の使用の前には、病歴の聴取、身体検査、全血球計算、血液生化学検査(cPLI およびトリグリセリドを含む)、 尿検査を含むリスク評価を行ってください。また、〈犬用〉s/d の給与期間中は毎月の注意深いモニタリングが推奨されます。 追加情報 プリスクリプション・ダイエット 〈犬用〉 s/d への切り替えは、徐々に増やして、7 日間以上かけて行ってください。切 り替え期間中は、モニタリングが推奨されます。 ストルバイト尿石および結晶の溶解を確実に成功させるためには、尿路感染(UTI)の ントロールと酸性尿の維持が重 要です。尿 pH の上昇は細菌感染症を示唆していることがあるため、尿 pH 測定と尿検査のモニタリングが推奨されます。 低蛋白質の食事を与えられている犬では、特異的な検査値を示すことがあります。特に尿比重は通常 1.020 未満、血中 (血清)尿素窒素(BUN)は 10mg/dl 未満となります。 犬のストルバイト結晶尿および尿石症の管理において、尿路感染の管理が重要となります。一般的に尿路感染をおこす細 菌は、尿素を分解し、尿中のアンモニアレベルと尿 pH を上昇させ、その結果ストルバイトが形成されやすくなります。 そのため尿 pH 測定と尿検査によるモニタリングが推奨されます。尿 pH の上昇は細菌感染症の再発の可能性を示唆しま す。また、個々の犬の尿 pH は、食事内容、給与時間、給与法、採尿方法、試験方法、個体差などの様々な要因によって、 変動することがあります。 他の製品を考慮するケース 溶解もしくは外科手術によるストルバイト尿石摘出後の長期管理:プリスクリプション ダイエット 〈犬用〉 c/d、 〈犬用〉 w/d(肥満傾向の犬) 〈犬用〉 s/d の給与は、担当獣医師の診断と、飼い主とのリスクに関する協議の上決定してください。 栄養特性 マグネシウム リン 蛋白質 低 尿量を増加し、希釈された尿になることにより、ストルバイト構成成分の尿中濃度が 低下します。ストルバイト尿石と結晶の溶解を助けます 目標尿 pH 5.9 - 6.1 ストルバイト結晶の溶解度を高めることに役立ちます 抗酸化成分 添加 フリーラジカルによる損傷からの保護に役立ち、本来の免疫力を維持します 2014.03 1 日あたりの食事量(目安) 〈犬用〉s/d は一時的もしくは補足的な給餌を目的として使用してください。成犬の長期間の維持食としては推奨されません。 その他の栄養補給は必要なく、場合によっては〈犬用〉 s/d の栄養特性を損なうこともあります。また、尿酸性化剤の併用は避け てください。下記の表は、使用開始時の食事量を示したものであり、最適体重を維持できるように適宜調整してください。このフー ドを始めて与える際には、それまで与えていたフードの量を減らしプリスクリプション・ダイエットの量を徐々に増やして、7 日 間以上かけて行ってください。 〈犬用〉 缶詰 体重(kg) 2 4 6 8 10 15 20 30 40 50 kcal 188 317 429 533 630 854 1059 1436 1781 2106 370g 缶 0.4 0.6 0.9 1.1 1.3 1.7 2.2 2.9 3.6 4.3 g 142 238 323 401 474 642 796 1079 1339 1583 缶詰製品 原材料 コーンスターチ、動物性油脂、ポーク、スクロース、全卵、セルロース、植物性油脂、ミネラル類(カル シウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、ビ タミン類(B1、B2、B6、B12、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、 コリン) 、アミノ酸類(タウリン、メチオニン) 粗蛋白質(%以上) 粗脂肪(%以上) 粗繊維(%以下) 粗灰分(%以下) 水分(%以下) カルシウム(%以上) リン(%以上) 保証分析値 2.0 6.0 1.0 1.8 72.0 0.04 0.02 代謝エネルギー 注 1 kcal/1 缶(370g) kcal/100g 492 133 蛋白質 脂肪 炭水化物(NFE) 繊維 カルシウム リン ナトリウム カリウム クロライド マグネシウム 給与時(%) 2.3 7.6 17.2 0.6 0.09 0.03 0.38 0.13 0.69 0.007 乾物(%)注 2 7.9 26.0 58.9 2.1 0.31 0.10 1.30 0.45 2.36 0.024 100kcal 当り 注 3 1.7g 5.5g 12.6g 0.4g 66mg 22mg 277mg 95mg 504mg 5mg 注 1 フード中のペットによる利用可能エネルギーの測定値。この値は総エネルギー含量とは異なります。 注 2 水分除去後の製品中に占める栄養素のパーセンテージです。 水分含量の異なる製品を比較検討する場合、 このパーセンテージで比較すること が唯一の正確な方法です。 注 3 代謝エネルギー 100kcal 当りの栄養素量。 7 0120−211−317 www.hills-vet.com 2014.03
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