2015.6 「尿試験紙検査の調査研究」に関する研究のご協力のお願い

「尿試験紙検査の調査研究」に関する研究のご協力のお願い
平素より永寿総合病院におきます臨床検査に関連する調査、研究に、ご理解、ご協力
をいただきまして、心より御礼申し上げます。私ども臨床検査科は、日常検査終了後の残
余血液、尿を適切に研究利用させていただき、検査法の開発・評価、疾病の早期診断、予
防、予知の向上など地域に根差した研究を進めてまいりました。
日本臨床検査標準協議会(JCCLS)と呼ばれる非営利団体(NPO)があります。
日本国内を中心に海外の学術、関連団体組織とも連携しまして、臨床検査に関わる測定結
果のグローバルな一致をめざしたさまざまな取り組みを行っています。
平成 27 年度はJCCLSのプロジェクト「尿試験紙蛋白検査結果のバラツキの現状調
査、研究」に参加、協力することになりました。どこの病院でも日常検査として実施して
いる尿試験紙検査の総蛋白、アルブミン(蛋白質の一つ)の検査結果が必ずしも一致せず、
原因の調査を行います。皆さまからお預かりした尿を検査後、廃棄直前に濃度別に適宜、
自由に選び、適宜尿を混ぜ合わせて(プール尿と言います)、誰のものかわからないように
調整準備します。一定期間収集して、国内外の会社の種々の尿試験紙と反応させて、反応
結果ができるだけ違いが少なくなるように、検査結果の調整を進めていく予定です。
病院の複数の場所に掲示をお示ししてありますように、尿の利用を希望されない旨の
お申し出のない方の尿につきましては、利用させていただくことをご了解、ご確認くださ
い。尿の利用を望まれない場合には、主治医に直接、または検査受付で採尿する際に、「試
験紙検査研究に尿の利用を同意しない」旨をお申し出ください。直ちにリストから外させ
ていただきます。
これまでも、上記のような方法で種々の検体を処理し様々な研究・調査に利用させて
いただきました。本研究を行うに当たっても、これまで同様、本病院の倫理委員会にて慎
重に倫理上の問題を審議し、承認を得ています。
本研究の成果が得られた場合には論文として公表し、国内外の学会、台東地区も含め
ましてセミナーなどにおきましても発表する予定です。
本調査研究の意義をご理解いただき、日々の医療活動の進歩、発展のために引き続き
ご支援、ご協力いただきますようお願い申し上げます。
お問い合わせ
公益財団法人ライフ・エクステンション研究所付属
臨床検査科
研究責任者
伊藤
喜久、原田
永寿総合病院
典明
連絡先 03-3833-8381
2015.6