2 事業の概要(26年度の特筆すべき事業等)

2 事業の概要(26年度の特筆すべき事業等)
(1)学園全体に関する事項(法人本部関係)
ア)創立140周年記念事業の推進について ※平成30(2018)年度
平成25年度末の理事会・評議員会で承認を得た「創立140周年記念事業」の推進に
ついては、26年度において一部推進実行を行ってまいりました。
<事業計画概要>
1.建学の精神を基にした教育の推進
2.各学校の教育内容の充実
3.募集活動の充実
4.浄土真宗本願寺派佐賀教区との連携強化
5.耐震工事を含む教育環境の整備
①幼稚園遊戯場(ホール)の改築(H26.3完成)
②短期大学設備改修工事(H26.9完成)
③サッカーグラウンドの建設(H27.5完成)
④高等学校(東校舎)の改築及び特活校舎解体(H28.3予定)
⑤短期大学校舎改装工事(H28予定)
イ)創立140周年記念事業寄付金募集について
上記の教育環境整備を実現するため平成27年度より本学園関係各位に対して寄付
金を依頼するための同事業寄付金推進委員会を設置し、依頼内容・方法等の検討
を行い、平成27年度より依頼状等の発送を順次行います。
ウ)定年退職者の再雇用制度の導入
(目的・計画)高齢者の雇用の安定等に関する法律の趣旨に添い、就業規則第45
条の規程に基づき平成18年度から再雇用制度を導入しています。
(進捗状況等)26年度末までの該当者27人中、13人の応募があり12人を再雇用者
として採用しています。
エ)各種規程の見直し
(目的・計画)各諸規程を現状に即し一部変更・改定いたします。
(進捗状況等)平成18年度に新たな例規集を発行し、その後も変更・改定のあっ
た諸規程については、毎年加除整理しています。
(2)短期大学部門に関する事項
ア)大学間連携共同教育推進事業(大学コンソーシアム佐賀 )への参加
(目的・計画)佐賀大学を中心に展開されている「知の拠点として地域をリード
する大学間連携共同教育事業」に参画し、地域教育の向上に貢献
します。26年度は「発達障がいのある幼児並びに保護者への支援」
に取り組みをいたします。
(進捗状況等)支援コーディネーターを2名を配置し、発達障がいをもつ幼児へ
の療育と保護者支援、カリキュラム等の作成を行っています。
イ)私立大学等研究設備等補助事業
(目的・計画)映像・放送コースでは、平成25年度に教育基盤整備に関する事業
が文部科学省から認可され、引き続き26年度でも補助事業内容に
即した教育設備の整備を行います。
(進捗状況等)25年度は、情報機器等ハード面の整備を行い、26年度には必要な
ソフト面の整備を行い、教育内容を充実いたしました。
ウ)第三者評価の実施
(目的・計画)文部科学省の指導により、大学審査機関(短期大学基準協会)によ
る第三者評価を受けています。
(進捗状況等)22年6月に「自己点検・評価報告書」を提出し、9月14日・15日の2日
間、評価委員4人が来校し調査活動を行い、23年3月24日付で認証
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を得ました。次回は28年度に第2回目の評価を受けるため、提携
校と連携しつつ、自己点検作業に取り組んでいます。
エ)就職支援の推進
(目的・計画)23年度から始まった大学教育学生支援推進事業を活用し、学生就
職支援の推進を行っています。
(進捗状況等)大学教育・学生支援推進事業に引き続き採用され、次のような活
動を行いました。
①2人のキャリアカウンセラーを確保し、年間を通じて就職支援
カウンセリングを行いました。
②就職ガイダンスを行い、就職活動の流れや履歴書の書き方など
基本的な教育を実施しました。
③進路相談室に学生就職支援用のパソコンシステム2台により、
学生が自由に使用できる環境を整えています。
④就職に関する講演会を開催し、その内1回は保護者向けに実施
しました。
⑤公開フォーラムを開催し、基調講演・パネルディスカッション
等を実施しました。
⑥就職ガイドブックを作成し、全学生に配布しました。
◎26年度卒業生の就職・進学状況
進学就職希望者
進学者数 就職・進学率
24
6
77%
0
79%
42
就職決定者数
39
保育学科
53
①人間コミュニティ学科
主な進学先 (龍谷大学2人、筑紫女学園大学1人、九州産業大学
1人、福岡女学院大学1人、中央仏教学院1人)
主な就職先 (NHK佐賀、NHK北九州、ホテルニューオータニ佐賀
人間コミュニティ学科
その他民間企業数社)
②保育学科
主な就職先 (幼稚園9人、保育園23人、社会福祉4人、その他6人)
オ)公開講座の開催
(目的・計画)公開講座を開催し、学校の知力を地域に還元します。
(進捗状況等)次のような公開講座を開催しました。
①仏教関係 「報恩講座(8回)」「歎異抄を読む(4回)」「振風仏教講
座」「龍谷仏教講座」を開催しました。
②パソコン関係 「インターネットを使いこなそう」「スマートフ
ォンを使ってみよう」「Excel2010入門講座」を開催しました。
③音楽関係 「楽しい歌唱指導」を開催しました。
④絵画関係 「楽しい絵画教室」を開催しました。
⑤親子対象 「親と子の楽しいリトミック」「紙すき体験講座」「自
然の森で遊ぼう」を開催しました。
⑥その他 「子ども発達講座(4回)」「涙活!!名作映画の鑑賞と解
説」「基礎から学ぶアナウンス講座」「アイヌ文化講座」「人生を豊
かにする読書論 その2」を開催いたしました。
⑦24年度から図書館蔵書検索(OPAC)の公開サービスを行い、地域
貢献のひとつとなっています。
カ)教育基盤設備事業の推進(学内の環境整備)
(目的・計画)学内の環境整備を行い教育基盤を整えます。
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(進捗状況等)26年度は次のような事業を行い学内環境を整えました。
①こども発達支援士育成及び幼児への療育並びに保護者支援に関
する各種教育機材の購入。
②映像・放送コース関係の情報機器の購入(パソコン・カメラ等)。
キ)保育学科の改革に関すること
(目的・計画)保育学科の教育を充実するために次のような事業を行います。
(進捗状況等)①「子ども発達支援士」の育成
大学コンソーシアム佐賀に参画し、発達障がいのある幼児の指
導ができる「こども発達支援士」の育成を行うため25年度から授
業を始めました。26年度も引き続き行っています。
②佐賀県産業技術学院から保育士養成科委託学生の受託訓練生を
25年度に続き3人を受入れ、社会人学生の受入を推進しました。
③平成25年度教員免許更新講習会の実施
25年度に引き続き講習会を開催し、本学の知力を社会に還元し
ています。開催時期は夏期と冬期の2回を行いました。
ク)人間コミュニティ学科の改革に関すること
(目的・計画)人間コミュニティ学科の教育を充実し学生募集をはかるため、次
のような事業を行います。
(進捗状況等)①国際交流をはかるため、ワークスタディを海外(韓国)で実施し
ました。
②NHK主催「全国大学放送コンテスト」の映像番組部門でグラン
プリと3位を受賞しました。また、映像番組部門でのグランプ
リ作品が全部門でのグランプリを受賞いたしました。
③映像・放送コースでは、教育基盤整備に関する事業が文部科学
省から認可を受け、25年度より教育設備の整備を行いました。
ケ)外国大学との姉妹校提携
(目的・計画)国際交流を進める一環として、韓国の善隣大学や釜山女子大学と
の姉妹校提携を行っています。
(進捗状況等)25年度までに、韓国・中国の12大学との姉妹提携を結びましたが、
26年度でも韓国の大学に研修旅行を実施いたしました。
コ)研究・付属施設の充実
研究・付属施設として「仏教文化研究所」「地域交流センター」「子育てサポート
センター」を設置し、地域における社会貢献支援事業を行っています。
サ)本学独自の奨学金制度
「居本喜代(本学名誉教授)奨学金制度」を設置し、13年度より毎年優秀な保育学
科学生1人と優れた教育研究を行った2人の教員に、奨学金を授与しています。
(3)高等学校に関する事項
ア)建学の精神に関する事業
(目的・計画)「建学の精神」の理解を生徒並びに教職員が更に深めるため、報恩
活動を推進します。
(進捗状況等)①毎月行っている「報恩の集い」の開催場所を体育館から講堂(振
風館)に変更したことで聴聞しやすい環境を整えました。
②「報恩清掃」の時間を設け、学校近隣を清掃することで、奉仕の
精神を養うとともに、地域に愛される学校となるよう努めています。
③学年毎に毎週1回「朝の参拝」を講堂(振風館)で行い、勤行・法
話を通して、心の静寂の時間を設けています。
④創立記念日(5/21)の祝賀行事(コンサート・講演会等)を学外ホ
ールで実施し、保護者及び一般市民にもアピールしています。
イ)教育活動に関する事業
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(目的・計画)学力向上や進路指導への懇切丁寧な取り組みを強化します。
(進捗状況等)①保育コースについて
進学の幅を持たせるため24年度から普通総合コースに保育コー
ス設置し、24年度は14人、25年度は26人が入学しました。
26年度には完成年度を迎え、44人(2クラス)を受け入れること
ができました。今後は更にカリキュラム及び実習体制の充実を
図っていくことにしています。また、オータムフェスタを主催
し、幼稚園児と共にイベントを行うなど、実習の一環としての
取り組みも行いました。
②理解度アップへの取り組み
宿題・小テスト・添削・居残り指導・早朝特課等の指導を行う
とともに、授業アンケートや授業公開による反省を行いスキル
アップに努めています。26年度からはDプロジェクトを計画し、
土曜日に普通科生徒が進路を含めた理解度の向上に繋げます。
③家庭との連携
将来を見据えた進路意識の高揚と家庭内での相互理解が出来る
よう指導しています。また、進路調査や三者面談、出前授業や
進路講演会、スタディサポートによる適性検査を行っています。
携帯電話メールによる保護者への「はなまる連絡帳」を活用し、
保護者への連絡を迅速に行い、より密にしています。
④大学・専門学校・就職先などの出口の保証等
模試・インターンシップ等を通して進路の課題確認を行ってい
ます。26年度卒業生の大学等合格者数は、九州大学や佐賀大学
等の国公立大学に18人、龍谷大学や早稲田大学等の私立大学に
191人、短期大学に18人、専門学校に47人でした。
また就職希望者は15人で就職率は100%でした。
ウ)生徒指導に関する事業
(目的・計画)生活習慣の確立や教育相談の充実を行います。
(進捗状況等)①日常的生活習慣の徹底
遅刻・欠席・服装・自転車マナー・礼拝・挨拶等の指導を強化
しています。また、食堂・寮で自学自習指導を行っています。
②教育相談の強化
相談室や専門のスクールカウンセラーを配置し、生徒・保護者・
教員(担任等)がカウンセリングを受けることにより、生徒の状
況把握の共通認識に努め、問題の解決にあたっています。
教育相談室では、教室へ入ることが出来ない生徒にも授業を行
い、自分のクラスに戻れる支援や卒業(単位取得)出来るよう指
導しています。
③建学の精神の具現化
宗教の授業・報恩の集い・毎朝の礼拝等を通した心の教育を常
時行っています。また、仏教青年部の活動や仏教コースでの専
門的講座を開設しています。
エ)教職員の資質向上に関する事業
(目的・計画)教員の質の向上及びモラル向上の取り組みを強化します。
(進捗状況等)①授業研究週間の設定
先生や保護者への公開授業を年2回設定し、アンケートを実施
し、その結果での反省や課題の確認を行っています。
②各種研修会の実施
教育・人権同和・食育等の多様な職員研修会を実施しています。
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また、県内や九州地区の研修会へも積極的に参加しています。
③評価アンケートの実施
生徒による授業アンケート(7月実施)、保護者による学校教育
診断評価アンケート(12月実施)、教員自身による自己評価アン
ケート(3月実施)を実施し、今後の改善に活かしています。
オ)生徒募集活動に関する事業
(目的・計画)生徒減少期における生徒募集活動の強化を図ります。
(進捗状況等)①プロジェクトチームの編成と募集活動の改革
24年度から龍谷総合学園内先進校との協力体制のもと、募集プ
ロジェクトチームを編成し、継続して募集強化の方策を検討し
ています。また各種説明会でiPad等の導入並びに説明回数増、
会場での配布資料の工夫、ホームページ等の改善を行いました。
②特典の拡充
特別奨学生制度の他に、兄弟姉妹や遠距離通学生への特典を設
けました。また、本願寺派寺院からの推薦制度を継続して行っ
ています。更に、25年度からサッカー部を強化部に加え、特待
生の勧誘を積極的に行っています。
③入試制度の改革等
19年度受験生から併願推薦入試制度を導入し、受験機会の拡大
を行ってきましたが、22年度からは更なる拡大のため「推薦」の
文言を廃止し、一般の併願入試制度に変更しました。
④龍谷模試の実施
25年秋に近隣中学生を対象とした「龍谷模試」を初めて実施し、
多くの中学生が腕試しに受験しました。また、試験結果を本人
宛に連絡し、懇切丁寧な対応をしました。
⑤以上のような活動から、26年度は前年度に比し46人新入生が増
加し、この2年間では100人の入学生が増加しています。
カ)部活動に関する事業
(目的・計画)学校活性化のために部活動の奨励を行います。
(進捗状況等)①文化部の活躍
・華道部は23年度・24年度に出場した「花の甲子園」全国大会を
目指しましたが惜しくも九州地区予選で敗退しました。しか
し地域から催事への協力招待を受けています。
・保育部では、保育コースの生徒が増加しているため、龍谷幼
稚園・保育園での活動を行い、将来の幼稚園教諭・保育士を
目指して、実践中心の部活を体験しています。
②体育部の活躍
・佐賀県総体で団体優勝旗2本を達成しました。
・長崎で開催された全国高校総体には、団体2チームと個人11
人が出場しました。(6頁参照)
・総体以外の全国大会や九州大会でも自転車部、剣道部、テニ
ス部等が上位進出しました。
キ)施設・設備の充実
(目的・計画)施設・設備を充実し、教育環境を整えます。
(進捗状況等)①寮生増加の対応として、ベット・靴箱の追加整備を行いました。
②野球部バックネット改修工事を行いました。
③サッカー部強化に伴う、グラウンド用土地を購入しました。
④スクールバスを買取購入いたしました。
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(4)中学校に関する事項
ア)建学の精神に関する事業
(目的・計画)「建学の精神」の理解を生徒並びに教職員が更に深めるため、報恩
活動を推進します。
(進捗状況等)①毎月行う「報恩の集い」は高校生と一緒に講堂(振風館)で聴聞し
ています。
②「報恩清掃」の時間を設け、学校近隣を清掃することにより奉仕
の精神を養い、地域に愛される学校となるよう努めています。
③毎週1回朝の朝礼を「朝の参拝」として講堂(振風館)で行い、勤
行・法話を通して、心の静寂の時間を設けました。
④創立記念日(5/21)の祝賀行事(コンサート・講演会等)では、高
等学校と学外ホールで行い、保護者にも参加を呼びかけました。
⑤26年度は全校生徒での京都の本山(西本願寺)への研修旅行を行
いました。
イ)教育活動に関する事業
(目的・計画)学力向上や懇切丁寧な指導への取り組みを強化します。
(進捗状況等)①わかる授業への取り組み
宿題・小テスト・添削・居残り指導・休暇特課等の指導を行っ
た。また、授業アンケートや授業公開による反省とスキルアッ
プを行っています。
②家庭との連携
中高一貫の6年間を見据えた進路意識と学習意欲の高揚を行い、
学校・学級だよりの発行、行事等の保護者との連携強化に努め
ています。また、携帯電話メールによる保護者への「はなまる
連絡帳」を活用し、保護者への連絡を迅速に、密にしています。
③体験学習の強化
様々な体験学習を実施し、自ら考えるように指導しています。
・自然体験活動:宿泊研修、校外研修、登山等
・本物を見る・聞く活動:観劇会、演奏会、絵画鑑賞会等
・食育/テーブルマナー研修、食育講演会、試食会等
・将来への夢/職業人講話会、ビジネスマナー講座、インター
ンシップ、未来予想図プレゼンテーション等
・文化的・体育的活動/文化発表会、体育大会、ジョギングマ
ラソン大会、百人一首カルタ会、スケッチ大会
・保護者会と連携/蛍観察会、天体観測会、親子ふれあいスポ
ーツ大会、バーベキュー豚汁会
・オーストラリア語学研修(3年)、イングリッシュスクエア英
語体験学習(1年・2年)
④電子黒板を導入し、教育効果向上を目指しています。
⑤英語の授業では、ALTとのティームテーチィング(TT)を通
して、生きた英語の指導を充実させています。また、日本人英
語教師同士のTTも行い、生徒の学力向上を図っています。
⑥英検、漢検、数検、理検の受験を推進し、資格取得に効果を上
げています。
ウ)生徒指導に関する事業
(目的・計画)生活習慣の確立や教育相談の充実をはかります。
(進捗状況等)①日常的生活習慣の徹底
遅刻・欠席・服装・自転車マナー・礼拝・挨拶等の指導を行い、昼食
時の食堂・寮での自学自習指導の充実に努めています。
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②個人に応じた相談の強化
毎日、学活ノートに一日の気づきや感想を書かせ、担任がコメ
ントしています。また、面接週間を設定し、生徒の状況把握と
共通認識に努めています。
③建学の精神の具現化
宗教の授業・報恩の集い・毎朝の礼拝等を通した心の教育を常
時行っています。
④生徒会・学級会活動の強化
毎月1度の生徒集会において、生徒会各係や各学級より報告を
出し合い、また、各学級のヒーロー・ヒロインを紹介し、ひと
り一人の集団意識の高揚に取り組んでいます。
エ)教職員の資質向上に関する事業
(目的・計画)教員の質の向上及びモラル向上の取り組みを強化します。
(進捗状況等)①授業研究週間の設定
先生や保護者への公開授業を年2回設定し、アンケートを実施
し、その結果での反省や課題の確認を行っています。
②各種研修会の実施
教育・人権同和・食育等の多様な職員研修会を実施するととも
に、県内や九州地区の研修会へも積極的に参加しています。
オ)生徒募集活動に関する事業
(目的・計画)県立・国公立志向の現況における生徒募集活動の強化を図ります。
(進捗状況等)①プロジェクトチームの編成と募集活動の改革
24年度から龍谷総合学園内先進校との協力体制のもと、募集プ
ロジェクトチームを編成し、更なる募集強化にあたるとともに、
募集担当教員による電子黒板等を使用した説明会内容・方法等
の改善を継続して取り組んでいます。
②特典の拡充
特別奨学生制度の他に、兄弟姉妹や遠距離通学生への特典を設
けました。また、本願寺派寺院からの推薦制度を継続して行っ
ています。さらに、保護者の経済的負担を軽減するため、中高に
兄弟姉妹が在籍する場合の授業料減免制度を導入しています。
③改定入試制度の継続
入学試験を前期・後期の2回で行い、受験機会の拡大を図って
おり、今後の浸透に期待をします。
④生徒・保護者の満足度の向上
「懇切丁寧な学校No1」の定着と取り組みに努めています。
(5)幼稚園に関する事項
ア)「認定こども園」(幼保連携型認定こども園移行)への対応
(目的・計画)園児をより多く確保のため、幼稚園・保育園を一体化した幼稚園
型「認定こども園」を設置し、園児の安定的な確保を目指しながら
新たな「幼保連携型認定こども園」への移行を検討します。
(進捗状況等)21年度末に認定こども園に認定され、保育園舎も建設した上で、
22年4月1日から龍谷保育園が開園しました。
更に、27年度から実施の「子ども・子育て支援新制度」への対応を
検討し、「幼保連携認定こども園」への移行を目指す。なお、26年
度末に認可を受け、27年4月1日より「九州龍谷短期大学付属龍谷
こども園」として再出発いたします。
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①保育・教育面
保育園機能を持った認定こども園となっても、保育・教育内容のレベルは変わ
りなく維持します。
②機能的な変化
園児の増加に伴い、より多くの教員(常勤・非常勤)が必要となり、かつ預かり
保育児童も並行して増加傾向にあるため、より一層の内容充実を図るよう対応
しています。
・絵本の読み聞かせ、自然食おやつの導入、縦割り保育で3~5歳児の関わりを
深めます。
・就労保護者の割合が多くなってきたため、行事日程を土・日曜日開催に順次
移行しています。
イ)教育活動に関する事業
①「シブリング(5歳児・3歳児の兄弟ごっご)」「ペアリング(4歳児)」教育
(目的・計画)人間関係の基礎作りを行います。
(進捗状況等)園の特長としてシブリング・ペアリングの活動が定着しています。
この教育活動を行うことにより、5歳児は忍耐強く年下の園児の
世話をする気持ちが備わり、他者(弟・妹)を思いやる心を養いま
した。また、3歳児は兄・姉を慕う心が芽生えました。4歳児は他
者のことをより知ろうとする気持ちや、他者の考えを知り、友達
づくりの基礎を学びます。
②保育園との連携
(目的・計画)保育園と一体となった保育・教育を行います。
(進捗状況等)幼稚園・保育園が隣接し通路でつながっていることから、お互い
の先生がクラスの園児を連れて行き、交流を行っています。年長
組は大パネルに絵を描き、保育園から見える壁に飾ることにより、
環境構成にも一役担っています。
③中学・高校生とのふれあい
(目的・計画)龍谷中学・高校生とのふれあいを実施します。
(進捗状況等)同じキャンパス内にある利点を生かし、ふれあい活動を通し、親
以外の年上と接することが出来るようになりました。26年度は高
校生とスタンプラリーを実施しました。また、保育コースの生徒
とは芋苗植え、芋掘りなど様々なイベント(オータムフェスタ、
短期大学への社会体験学習)を行いました。今後も、高等学校保
育コースとはいろんな形で連携を深めていきます。
④専門教育の推進
(目的・計画)付属幼稚園・保育園の利点を生かし、短期大学・高等学校の先生
を招き専門教育を行います。
(進捗状況等)短期大学・高等学校から定期的に教員が出向し、幼児体育・リト
ミック・絵画教室・英会話教室等を行っています。
⑤情操教育の推進
(目的・計画)情操教育の一環として、本物を見たり聴いたり、動いたりする機
会を持ちます。
(進捗状況等)・毎年プロのピアノ奏者によるコンサートを開いています。
・誕生会では毎月様々なゲストを迎えています。また、誕生会で
は”いのちのつながりを親子で感じる日”と位置づけ、「いの
ち」の大切さ・尊さ・感謝の心を養っています。
⑥仏教行事の推進
(目的・計画)仏教行事を通して「こころの教育」を行います。
(進捗状況等)日常の合掌・礼拝等は言うまでもなく、「花まつり」「降誕会」「成
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道会」「涅槃会」を園児と保護者が一緒に行い、いのちの大切さを
一緒に学んでいます。また、26年度からは月1回全園児による「合
同礼拝」を行い、一層の「こころの教育」の実践としています。
⑦専門教員による子育てカウンセリング・健康管理
(目的・計画)短期大学心理学の教員によるカウンセリングを行います。
(進捗状況等)「気になる子」「問題を起こしやすい子」等について、短期大学の心
理学専門教員がカウンセリングを行い、子育て支援をしています。
また、看護師を招き園児の健康面指導行うとともに、教職員・保
護者対象研修会を保育園と合同で行い、健康管理に努めています。
ウ)安全対策に関する事業
(目的・計画)認定こども園の認可に伴い、安全対策には一層万全を期します。
(進捗状況等)警察や高等学校と協力し、毎月「防犯訓練」「火災訓練」等を保育園
と一緒に行っています。
エ)教職員の資質向上に関する事業
(目的・計画)各種研修会に積極的に参加します。
(進捗状況等)①短期大学学長による研修会を実施ました。
②教員の質の向上を図るため、まことの保育研修会及び佐賀県・
市主催の研修会に積極的に参加しました。
オ)子育て支援事業
(目的・計画)様々な事業を展開し、地域へ子育て支援を行います。
(進捗状況等)①子育てサロンの充実
未就園児を対象に毎週1回火曜日/(年間32回程度)実施していま
す。親子間の仲間作りと情報交換の場を提供しています。また、
指導者を招いて手作り活動、看護師による「子どもの保健衛生
管理」講座を行いました。また、地域の公民館や公園等を活用し
地域密着型サロンも展開しました。
②預かり保育の充実
認定こども園認可に伴い、預かり時間を7時30分~19時と
広げ、就労保護者を支援しました。
③学童保育の実施
20年度から近隣の佐賀大学附属小学校や市立小学校の児童を対
象とした学童保育を実施しています。
カ)募集活動と園児増への対応
(目的・計画)子育てサロンや地域との関わりを密にした募集活動を行います。
(進捗状況等)保育園設置に伴い園児数が毎年増加してきました。26年度からは
定員を150人から180人に変更し対応しています。園児募集につい
ては在園児保護者による口コミ活動が主流の募集活動を行ってい
るが、そこには保護者のニーズにあった教育・保育が丁寧に行われ
ていることが必要であり、教員全員が真摯に取り組んでいます。
(6)保育園に関する事項
幼稚園の付随事業として「認定こども園」龍谷保育園を22年4月に開園しましたが、
以降年々園児数が増加傾向にあります。そのため25年度には保育室拡張工事を行い
対応しました。今後は27年度より新たな幼保連携型認定こども園への移行を念頭に
おいた取り組みを考慮してまいります。
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(7)施設等の状況
①現有施設設備の所在地等の説明
所在地
学校名
水ヶ江キャンパス 龍谷中学校
・高等学校
(佐賀市水ヶ江
3丁目)
施設等
校地
校舎
寮敷地
サッカーグラウンド
龍谷幼稚園
龍谷保育園
短期大学
校地
園舎
園舎
校地
校舎
面積等㎡ 取得価格等(円)
摘要
31,337
229,960,158
16,245
811,109,976 寮を含み11棟
2,051
4,446,874 佐賀市木原
20,091
300,000,000 佐賀市江上
1,644
14,919,600
731
90,603,087 3棟
258
33,874,454 21年度新築
405,504,682 寮敷地含
109,280
8,149
598,315,742 寮を含み3棟
164,403
954,831,314
25,125 1,533,903,259
鳥栖キャンパス
(鳥栖市村田町)
校地合計
校舎合計
※土地は取得価格、校舎は帳簿価格。
※主な校舎について記載しており、付属施設・備品や小規模な建物は含んでいない。
②主な施設設備の取得又は処分計画及び進捗状況
水ヶ江キャンパスに隣接する土地を、平成16年度に773.97㎡を37,617,193円で取得。
また、平成20年度に584.35㎡を35,548,430円で取得しました。21年度には保育施設
を65,215,500円で新築しました。25年度には幼稚園の新園舎として(ホール・教室2・
その他)を105,872,350円で取得しました。26年度には北川副町江上の土地をサッカ
ーグラウンドとして20,091㎡を300,000,000円で取得いたしました。
(8)その他
①当該年度の重要な契約
学校法人の合併又は学校の分離等の契約その他経営に関する重要な契約は有りませ
ん。
②係争事件の有無とその経過
係争事件は有りません。
③決算日後に生じた学校法人の状況に関する重要な事実
有りません。
④対処すべき課題
少子化に伴い各学校とも人件費比率の割合が高くなり、学園経営や教育活動に影響
を及ぼすことが懸念されます。
また、創立140周年記念事業の計画を策定・実行し、募集活動を強化して経営基盤
をより強くするとともに、地域に貢献でき愛される学園作りを目指しています。
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