アグリバイオ 研究 テーマ 葉緑体工学を用いた次世代型遺伝子組換え植物の開発 ア グ リ バ イ オ ◆キーワード 葉緑体工学 , 食べるワクチン , バイオ燃料 ◆産業界の相談に対応できる分野 医療 , 機能性食品 , 燃料・工業原料の生産 , 鑑賞用植物 一言 アピール 農学部 資源生物科学科 准教授 中平 洋一 TEL 029-888-8652 e-mail you-nak a @ mx.ibaraki.ac.jp 葉緑体ゲノムへの遺伝子導入技術(葉緑体工学)を用いることで、付加価値の高い遺伝 子組換え植物を創出する研究開発です。 研究概要 葉緑体ゲノムへの遺伝子導入技術(葉緑体工学) は、葉緑体DN A の圧倒的なコピー数(1細胞あた り最大10,000コピー)を背景に、植物細胞を用いた 実用レベルの組換えタンパク質の大量生産を可能 にする技術として注目されています(図1, 2参照)。 また、葉緑体は様々な代謝産物を生産する ”天然の 化学工場”でもあることから、代謝工学のターゲッ トとしても有望です。 我々は、葉緑体工学を基盤として、食用植物で抗 原タンパク質を大量発現させた”(ヒト・家畜用の) 食べるワクチン”や、機能性成分を多く含む”健康 野菜”、さらには”バイオ燃料”や”工業原料”を 生産する作物など、次世代型遺伝子組換え植物の研 究開発を進めています。 [ 関連する特許出願 ] 「糖化酵素を大量発現する植物及びそれを用いた ・ バイオマス糖化法」特開2012-147712 「改変型ルシフェラーゼを大量発現する葉緑体形 ・ 質転換植物」特開2011-217662 「耐熱性酵素を葉緑体内で発現するトランスジェ ・ ニック植物」特開2009-39075 何に 使える? 44 抗原タンパク質を大量発現させた 食べるワクチン から バイオ燃料 や 工業用原料 の生産まで、付加価値の高い遺伝子組換え植物の創出が期待されます。
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