知れば楽しいおもしろ工芸史

知れば楽しいおもしろ工芸史
講 師
名古屋市博物館調査研究員 小川幹生
開講日
第3水曜日 10:30~12:00
受講料
6ヵ月(6回)分 12,000円+税
とかく工芸は難しいとか、取っつきが悪いとか言われて敬遠されがちですが、本
当は工芸は楽しいものです。知れば楽しい、今日聞いたら明日人に話したくなる、
そんな工芸の話を用意しました。まずは工芸とは何かという基本から始め、日本
の工芸がなぜ世界を魅了したのか、何が起こり、何から何に、何故変わったのか
「百華文七宝大壺」
林喜兵衛作 安藤七宝店製 明治後期
名古屋市博物館蔵
を探ります。最後に、日本の近代七宝発祥の地として、当地方の七宝史と共に、そのもととなる世界の七宝史を
尋ねます。4月から始まる6カ月講座です。
【平成27年4月~9月 カリキュラム】
第1回 4月15日 知れば楽しい工芸の話 1 美術と工芸
そもそも工芸とは何か?芸術、美術との関係は?日本の工芸の基本と、その工芸が世界を魅了したわけを考えます。
・美術と工芸の意味・日本の工芸が世界を魅了したわけ
・こんなはずではなかった日本の美術
第2回 5月20日 知れば楽しい工芸の話 2 みたて・るす・だまし
日本らしい美術とはなにか?「みたて」、「るす」、「だまし」などをキーワードに、日本独特の美意識を探ります。
・わびさび ・究極の引き算 ・余白の美 ・みたて
るす
だまし
第3回 6月17日 知れば楽しい工芸の話 3 変革の時桃山
桃山時代は中世から近世へ、時代の大きな変革期です。日本の美術工芸が、
第4回 7月15日 知れば楽しい工芸の話 4
何から何に変わったのかを考えます。
超絶技巧の世界
世界を魅了した日本の工芸。先進国西欧が誰も真似の出来ない超絶技巧によって作られた日本の工芸と、
そのルーツを探ります。
第5回 8月19日 知れば楽しい工芸の話 5
郷土の工芸 七宝1
当地方は近代七宝発祥の地です。そもそも七宝とは何か?七宝のルーツと日本の近代七宝以前の様子を探ります。
第6回 9月16日 知れば楽しい工芸の話 6
郷土の工芸 七宝2
近代七宝の発明と尾張七宝を中心に、万国博覧会を舞台に、世界に羽ばたいた日本の近代七宝の発展をたどります。