ハンドポンプ K/P 2

VER_1/2010/12/01
取 扱 説 明 書
圧力・真空ハンドポンプ K/P2
1.概 要
ハンドポンプK/Pは、1台で空気圧と真空を発生させることができます。ケラー社のLEOシリーズ、インテル
マノシリーズ、あるいは他の高精度な圧力計を圧力基準として接続することにより、被測定計器の圧力・真空の校正
を行うことができます。
2.各部の名称と操作
① 基準用圧力計の接続ポートG 1/4”メス
”メス
例:
7
4
LEOシリーズ、インテルマノシリーズ
1
2
② 微調整用の可変容積式バルブ
発生させた圧力は微調整バルブを時計方向または反時
3
計方向に回して、圧力をわずかに増減させることがで
きます。
③ 大気開放バルブ
システム内の圧力を下げたり、大気に開放したりする
ために使われます。圧力減少の速さは、バルブを開く
ときの開度に依存します。
④ 加圧・真空選択の回転バルブ
加圧か真空のモードの選択に使用します。時計回りで加圧、
半時計回りで真空です。
⑤ ストロークの調整ナット(過圧保護が可能)
システムの最大出力圧を設定したいときは、これらの
2個のナットを回して、ストローク長さを増減させます。
⑥ 圧力接続ポート G 1/4”メネジ
”メネジ
6
⑦ テスト対象の計器へのフレキシブルホース
テスト対象の計器へのフレキシブルホース
5
3.仕 様
調整圧力
:
材
:
質
-85kPa ~ 2.5MPa
真ちゅうニッケルメッキ
アルミニウムクリアアルマイト仕上げ
寸
法
:
235(L)×160(W)×60(D)mm
重
量
:
1.1kg
4.操作手順
4.1
ポンプの上部①
①に基準の圧力計を接続するかまたは高精度圧力計への配管を行います。手締めで十分なシ
ール性が得られるつくりになっていますので、あまり強くねじ込み過ぎないよう注意してください。継手
サイズはG1/4"メネジになっていますのでこれに合った継手を使用して下さい。
4.2
本体から来ているフレキシブルホース⑦
⑦先端の継手(G1/4")⑥
⑥に被測定計器を接続します。
可変容積バルブ②
②をちょうど真ん中の位置にくるように回します。
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4.3
大気開放バルブ③
③を時計回りに充分に回して、リークのないように締めます。
4.4
ハンドルを操作して、最終的に必要な圧力に近いところまで調整します。最大の圧力出力を得るには、
ストローク毎に、ハンドルを充分に絞るようにします。
4.5
目標の圧力に達するまで可変容積バルブ②
②を回します。時計方向で増圧し、反時計方向では減圧します。
注意 1: 圧力は昇圧した後、安定するまで30秒位かかることがあります。これは、熱力学的な影響
(空気圧縮による温度上昇効果)、シールの定まり、フレキシブルホースの膨張によるものです。
必要に応じて、圧力が安定した後で、さらに希望の圧力に達するまで微調整を行って下さい。
注意 2: 可変容積バルブ②
②は、止まる位置があります。それ以上回さないようにしてください。
4.6
多点のポイントに調整する際は5.6 ~ 5.7のステップを繰り返し行います。
4.7
圧力を下げるには、大気開放バルブ③
③をゆっくりと開いてください。
4.8
真空を発生させるには
4.9
ポンプに圧力が加わっていたり、ポンプ内に真空がある状態では回転バルブを操作しないでください。回
回転バルブ④
④を反時計回りに回し、上記の手順に従います。
転バルブの操作は、大気開放バルブ③
③が開いていることを確認したうえで行ってください。
5.注 意
このシステムは小さな容積を加圧・減圧するためだけに使用できます。ある期間にわたって使用されないと、最初
のストロークを操作するのに手間取ることがありえます。組み付け時に、シリンダーは軽く、グリースされています。
さらに潤滑が必要なら、シリンダーの内側に最少の量をくわえてください。そのアクセス箇所は、黒色のカラーの下
にある 3 個の固定用ネジからです。
6.不具合の調査
希望の圧力・真空に到達しない、または発生させた圧力・真空が安定しない場合には、正しいシールがされていて、
アダプターが充分にしっかりと締められており、大気開放バルブ③
③が確実に閉まっていることを確認しながら、上の
手順を繰り返してください。このポンプへの接続は、O-リングまたは Bonded Seal を使うと確実にシールできま
す。その他の継手は、締め付けようとしないでください。シールジョイントの損傷の原因となることがあります。
リークがあると考えられる場合は大気開放バルブ③
③が閉まっていているかどうか、加圧・真空の切り
替え用回転バルブがどちらかに回りきっているかどうか、を必ず確認してください。
株式会社 サヤマトレーディング
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