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GOSS TECHNOLOGY UPDATE 1.02J
Goss Automatic Transfer Technology
特長と優位性
・ ジョブ又は刷版の取り換え時に停止させ
ることなく連続印刷
・ 前準備工程の短縮と損紙の削減
・ 刷版の取り換えを要する製品と小ロット
生産における経済的優位性
・ 多用途性:オートマチック トランスファ
ー ユニットは,特色を追加する際にも利
用可能
・ サンデー輪転機の印刷品質と生産性を
追求
テクノロジー
・ 走行中に刷版の切り換えが可能
・ ベアラーレス シリンダーの採用によりB-B
間隔を広げることが可能
・ 走行紙は直線(反転なし)
・ オートプレートとオートメーション化され
たデジタル ワークフローにより完成
© 2007 Goss International Corporation
G O S S T E C H N O L O G Y U P D AT E
Goss Automatic Transfer Technology
広告主,顧客及び広告代理店は,印刷作業工程をより柔軟にするよう要求をしています。印刷業者には,能
率・コスト効率よくそして品質に妥協することなく,異なる言語での同じ出版物,セールス・カタログにおける
地域ごとの説明又は読者に特化させた個別の雑誌を高速で生産しなければならないというプレッシャーが
かかっています。
輪転機において,従来の同一複製物を数千部だけ印刷をするには,最新
ます。そして6つ目のユニットには,別の言語の刷版を取り付けます。そし
技術を利用しなければ非常に難しく,ほとんどの場合,実現は不可能で
てCMYKのユニットが連続印刷している間に,ほぼ瞬間的に5番目と6番
す。
目の印刷ユニットを切り換えます。
多くの輪転印刷会社にとって,印刷物を低価格で提案することが課題で
ゴス・オートマチック・トランスファー・ユニットには,この切り換え機能を
す。また定期的に刷版の交換を要する差し替え印刷物及び10~15分かか
利用するために,待機中の印刷ユニットのブランケット胴の隙間をより広
る輪転機の再スタート時間はコストがかさみます。更に損紙の増加,オ
くする特許技術を採用しています。それは用紙が’最高速でインプレッシ
ペレータの増員及び輪転機の待機時間,差し替えを要するもしくは小ロ
ョン・オフの状態で接触することなく,シリンダー間を走行できるように
ットのジョブは単価が高くなる要因となります。
隙間を広くすることです。そして先進の制御により,ユニットのブランケッ
これら問題の理想的な解決方法は,生産力,印刷品質及び高速ウェブ印
刷において最も経済性に優れたデジタル印刷方式等の“インスタント・ジ
ョブ・チェンジ”を利用することですが,ゴスにより開発された最新技術で
トのインプレッション・オフにタイミングを正確に合わせて,別のユニット
をインプレッション・オンにします。それによりほぼ損紙を出すことなく印
刷を切り換えることができます。
ある”オートマチック・トランスファー”を 利用することで,損紙を最低限に
オートマチック・トランスファー機能を装備したサンデー輪転機は,刷版
抑え,刷版交換と小ロット印刷で経済的コストダウンが計れます。
を複数枚切り換えるジョブに対応するために,印刷ユニットを最大8つ装
備することができます。4色のユニットを1セットとして,もう一方の4色の
ユニットへ印刷を切り換えることにより,別の4色(CMYK)のジョブに切
り換えることができます。
ノンストップ印刷
オートマチック・トランスファー機能は,ゴス・インターナショナルの他の2
ゴス・インターナショナルのオートマチック・トランスファー(Automatic
つの技術を追加導入することでさらに自動化できます。
Transfer™)システムは,連続での高い印刷品質を実現しました。ゴス・サ
ンデー輪転機の技術を基本設計とす
BLACK
BLACK
CYAN
CYAN
まず,刷版を自動で交換するシステムで
MAGENTA
MAGENTA
YELLOW
YELLOW
るオートマッチク・トランスファー印
ェブ・センター・ワークフロー・ソフトウエ
刷には,シームレスでジョブを変更す
アの機能により,印刷機の刷版交換と
るために印刷ユニットを追加する必
要があります。そのユニット数は,次
のように変更する刷版の数により決
新しいジョブの設定をタッチパネルで
MAKEREADY
MODE
ON
IMPRESSION
MAKEREADY
MODE
ON
IMPRESSION
まります。
ON
IMPRESSION
行えます。
ションは次の新しいジョブに必要なイ
ンキ量に合わせるために,フィルムの厚
語に対応するには,6つの印刷ユニッ
さを計算し変更します。これは平均の
トが必要です。最初の4つのユニット
絵柄面積率をパーセントの数値で測定
でCMYK色,そして5つ目のユニットで
2 Goss Technology Update 1.02j
MAKEREADY
MODE
次にオムニ・メイクレディです。このオプ
例えば,国際的な出版物の異なる言
基本となる言語のテキストを印刷し
あるオートプレートです。豊富なゴス・ウ
し,その数値に応じてインキを増減し
最高速で’瞬間的’に切り換え
ます。
G O S S T E C H N O L O G Y U P D AT E
可能し,オートマチック・トランスファー機能を強化します。
安定した高い品質
ゴス・オートプレート・システムは,2m幅までのすべての刷版サイズに対
応しています。オートマチック・トランスファー・システムを装備する印刷
ユニットが待機状態の時に,次のジョブの刷版をカセットにセットしま
印刷機において,品質は印刷速度と同様に重要な要素です。そしてオー
す。使用済みの刷版は自動的に版胴から外され,新しい刷版が取り付け
トマチック・トランスファー技術は,ゴス・インターナショナルのサンデー・
られます。オムニコンのタッチパネルより,すべての刷版,又は組み合わ
テクノロジーの輪転機の一部として提供されています。この組み合わせ
せて同時に交換できます。全自動刷版交換機能により,ほんの60秒で次
により,めまぐるしく移り変わる市場での競争に必要な柔軟性と生産性
の刷版に交換され,そしてジョブの準備が完了します。それにより刷版
を備えた高品質な商業印刷オフセット輪転機を実現します。
交換の時間とオペレータの作業は大幅に削減されます。また見当も非
ゴス・インターナショナルのオートマチック・トランスファー・テクノロジー
常に正確で,オペレータは他の前準備作業を進めることができます。
は,他社のトランスファー・システムで推奨されるエア・バーやディバータ
を使わず,ウェブを常に真っ直ぐな状態で印刷を行います。なぜならば,
それらは印刷品質に悪影響を与える要因をなくし,そして印刷ユニットの
自動化されたワークフロー
設置位置がプレス・ラインで自由になるからです。
それぞれのオートマチック・トランスファー技術を備える印刷ユニットは,
プレス・ラインのどこにでも設置でき,そしてウェブの両面に印刷できま
す。これは,他社の必要に応じてブランケットに作動させる2つのプレー
ト・シリンダーを備える印刷ユニット式のジョブ・トランスファー・システム
とは異なります。
サンデー輪転機のユーザーにとって,オートマチック・トランスファー・テ
クノロジーのためのデジタル・ワークフローとプリセットは極めて重要
です。サンデー・オートマチック・トランスファー技術を利用するユーザー
は,ゴス・オムニ・プリセッティングとオムニ・レポーティング・ツールを使
って,インキングと印刷するパラメータのプリセットからスリッターの位
置,アングル・バー,コンペンセーター,フォーマーの位置,折タイプ,横ミ
シン,インキ使用量の追跡記録,用紙使用量及びジョブの開始と終了時
間までそれぞれを設定し,そして自動でモニターすることができます。
テクノロジー
印刷部数による生産性の比較
300
上下ブランケット シリンダーの間隔
250
従来機(4ユニット)
従来機(8ユニット・AT装備)
260
は,ベアラーレスのサンデー輪転機用シリンダーのスロー・オフ機構の設
計及びB-B間に十分な間隔を保つことにより可能になります。インプレッ
ション機構は,標準ウェブ輪転機で使用されるエキセントリック・シリン
ダー・ハウジングに対し,独自の特許権を有するピボット・シリンダー・ハ
ウジングを採用しています。これにより一般的なウェブ輪転機のスロー・
パーセンテージ
ゴス・インターナショナルのオートマチック・トランスファー・テクノロジー
200
132
100
オフと比較して,ブランケット・シリンダー間を10倍離すことができます。
120
50
更に,それぞれのシリンダーには別のギアレス・ドライブを備えたモータ
0
を装備しています。ですからアイドル・ユニットが高速で走行するウェブに
5,000
10,000
25,000
40,000
部数
スロー・オンする時,印刷速度と同期させてテンションの狂いと断紙を回
避します。
180
150
この高度に自動化されたシステムにおいて,プレス・オペレータの作業が
ユニットが使われていない時は,刷版の交換,一般的な設定及び保守点
大幅に削減されます。このワークフロー・ソフトウエアはジョブを待機さ
検を行うことができます。自動刷版交換装置を含めて,これらの工程は
せ,1つのジョブが終了する頃には,システムは正確にいつ待機ユニット
ゴス・サンデー輪転機に装備される高度なオートメーション機能にて簡
を印刷速度に同期するかプログラムされています。また終了するジョブ
単に行えます。
から次の新しいジョブへの印刷の切り換えを正確なタイミングで行いま
す。
自動刷版交換装置(オートプレート)
前準備の損紙を40%削減
1ジョブあたりの生産性が20から160%アップ
ゴス・コンソール(オムニコン)により制御されるオートプレート(自動刷
版交換装置)の活用は,より速くかつ正確に待機ユニットの刷版交換を
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Job 1
Job 2
従来機(ATなし)
Job 1
Job 2
損
損紙
ATあり
Job 1
Job 1
Job 2
Job 2
損紙
損紙
オートマチック・トランスファー機能を用いることで,刷版を複数回交換
することがあっても輪転機を止めることなく印刷を継続できます。最大
の効率は時間の節約と損紙の削減です。
オートマチック・トランスファー機能を備えた輪転機では,連続する印刷
時間によりジョブの処理能力が20から160%へアップします。追加の印刷
ユニットが必要であるためオートマチック・トランスファー技術には初期
投資がかかりますが,ジョブ処理能力が向上し,投資費用を十分に回収
することができます。また輪転機がより多くのジョブを処理することで,
投資額を早く回収することができます。
オートマチック・トランスファー技術は,ジョブ変更における輪転機の減
加速時間を排除することでメイクレディにおける損紙を大幅に削減する
ことができます。
オートマチック・トランスファー機能には,2つの重要な要素があります。
まず1つ目は,オペレータの人員数と作業量を削減することができま
す。2つ目は,ウェブ・オフセット印刷の優位性である連続運転により,実
稼動時間を長くすることができます。これらは,前準備時間を要し,また
印刷開始時に損紙が発生するため,輪転機では困難でした。これはウェ
ブ・オフセット印刷にとって,新しいアプリケーションと市場への参入のチ
受賞
ゴス・オートマチック・トランスファー
技 術は,技 術革新と市場の将 来 性
において2005年PIA/GATF(Printing
Industries of America/Graphic Arts
Technical Foundation)のインター
テック技術賞を受賞しました。
オートマチック・トランスファー技術
は,ウェブ・オフセット印刷を最大限
に活用するためのゴスの提案の1つ
です。弊社は輪転機及び後加工機が
より速く,正確に,柔軟にそしてコス
ト効率の良い製品になるように研究開発を進めています。このようにゴ
スは柔軟性,多様性及び高品質を追求し,市場動向に対応するツールを
提供しています。また新しいメディアと効率よく競争し,未来のデジタル・
ランドスケープを卓越する印刷製品を提供していきます。
ャンスとなります。これにより複数の刷版の差し替えが必要で,小ロット
において優位性がなかった商業ウェブ印刷にとって,ウェブ・オフセット印
刷市場では採算が合う仕事の幅をかなり広げることができます。また多
くの印刷会社はこのオートマチック・トランスファー技術を利用すること
で,顧客に価格競争に打ち勝つ新しいアプリケーションを提案すること
ができるようになり,さらにビジネス・チャンスが広がります。
製品に関するお問い合わせ:
株式会社 ゴス グラフィック システムズ ジャパン
TEL:04-2954-1093
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