技能試験プロトコル(PDF)

プロトコル識別番号《JEMIC-PTL-WL2015》
JEMIC技能試験プロトコル
2015 年度波長計量器技能試験用
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プロトコルの説明
この技能試験プロトコルは,2015 年度波長計量器技能試験に参加する事業者(以
下「参加事業者」という。)が技能試験を受ける際の注意事項,校正を実施する際の
校正条件等について記載したものです。
技能試験前によくお読みいただき,プロトコル記載事項に注意して校正等を実施
してください。
2 使用する仲介器等
(1) 仲介器
633 nm よう素分子吸収線波長安定化ヘリウムネオンレーザ装置
オフセットレーザ
(2) 付属品
① JEMIC 技能試験プロトコル
② JEMIC 技能試験プログラム
③ その他
周波数カウンタ,スペクトルアナライザ,パーソナルコンピュータ,作業台,光
検出器,光学素子,ケーブル 一式
3 仲介器の搬入
(1) 仲介器の搬入は,技術委員(NMIJ 及び IAJapan の職員)が行います。
(2) 仲介器の設置までは技術委員(NMIJ の職員)が行いますが,設置後から搬出す
るまでの間に,参加事業者の過失において,仲介器及び付属品が故障及び毀損し
た場合の修理費等については,参加事業者のご負担とさせていただきますので,
必要であれば各参加事業者で保険等への加入をお願いします。(仲介器一式の購
入価格は 200 万円相当)
4 校正
(1) 仲介器の校正は,技能試験日程の期間内で技術委員(NMIJ の職員)と調整して
いただいた日に実施します。
(2) 仲介器の校正は,本プロトコルに定める事項以外は,参加事業者が通常使用し
ている校正手順書に従って行ってください。登録事業者は,登録された校正手順
を用いてください。
なお,測定回数を増やす等の手順の変造はしないようにしてください。
(3) 校正室の環境は,以下の条件といたします。
温度:19 ℃以上 23 ℃以下とし,安定度は±1 ℃以内であること。
湿度:相対湿度 20 %以上 70 %以下(結露しないこと)。
気圧:大気圧に準じ,大きな気圧変動が発生しないこと。
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一日目(準備)
(1) 特定二次標準器,校正用機器の電源を投入しウォームアップ等の準備を完了し
ておいてください。
(2) 技術委員(NMIJ 及び IAJapan の職員)が仲介器の搬入及び設置を行います。
仲介器は,633 nm よう素分子吸収線波長安定化ヘリウムネオンレーザ装置とオ
フセットレーザをブレッドボードに載せた状態です。(写真1)
基本的な配置は,写真のとおりですが,参加事業者の状況により,オフセット
レーザを 633 nm よう素分子吸収線波長安定化ヘリウムネオンレーザ装置の左側に
設置する等の変更は可能です。
測定いただくオフセットレーザの光軸の高さは 115mm(ブレッドボード厚さ込
み)です。光軸高さの調整のための光学素子は,持参しますが,必要に応じ参加
事業者の光学素子を使用させて頂きます。
また,レーザのコントローラ,周波数カウンタ,スペクトルアナライザ及びパ
ーソナルコンピュータを設置するため,作業台(写真2)を持ち込みます。
事前に仲介器及び作業台が設置可能か確認いただき,日程調整の際に技術委員
にご相談ください。
(3) 特定二次標準器と仲介器のビート測定のセッティングを行ってください。
セッティング後,仲介器の電源は,入れた状態とさせて頂きます。
不明な点があれば,技術委員(NMIJ 及び IAJapan の職員)にご相談ください。
633 nm よう素分子吸収線波長安定化
オフセット
ヘリウムネオンレーザ装置
レーザ
光軸
高さ 115 mm
作業台
ブレッドボード
写真1 仲介器
(ブレッドボード W450mm×D600mm)
写真2 作業台
(W800mm×D500m×H750mm)
二日目(校正)
(1) 特定二次標準器,校正用機器の電源を投入しウォームアップ等の準備を完了し
ておいてください。
(2) 測定に先立ち,技術委員が発振周波数の確認を行います。
発振周波数は,必要に応じ参加事業者毎に変更します。
(3) 校正を実施していただきます。
参加事業者の測定時間は 3 時間といたします。
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仲介器の搬出
仲介器の搬出は,技術委員(NMIJ 及び IAJapan の職員)が行います。
6 事務局への結果報告
(1) 提出書類は,下記のとおりです。
① JEMIC 技能試験結果報告書
校正結果,校正の手順書名及び校正条件等を記入したもの
② 各校正における不確かさの見積もり表(バジェット表)
(2) 「JEMIC 技能試験結果報告書」の用紙は,弊所ホームページからダウンロード
して,ご利用ください。
②は,参加事業者で準備・作成してください。
(3) 参加事業者は,技能試験期間終了後 2 週間以内に,
「JEMIC 技能試験結果報告書」
に必要事項をご記入の上,その他提出書類を添えて郵便等により事務局まで送付
してください。
なお,一度送付された提出書類の差し替えについては,変造防止の観点から原
則として認めておりませんのでご注意ください。ただし,提出された結果報告書
等に不備があった場合には,再提出をお願いすることがあります。
7 技能試験結果報告書記入時の注意点
(1) 「JEMIC 技能試験結果報告書」は,
「記入例」を参考にご記入の上,提出してく
ださい。
(2) 結果報告書に参加事業者名,使用した仲介器の製造番号,技能試験期間(搬入
日~搬出日),報告日,報告者及び受理番号を記入してください。
なお,受理番号は,技能試験事務局から連絡する「JEMIC 技能試験の参加受付
について」に記載しています。
(3) 校正結果の記入方法について
En 数の算出条件を統一するため,「(1) 校正結果」は,以下の事項を守って報
告してください。
① 「①周波数」には,通常校正証明書に記載する又は記載しようとする周波数
を記入してください。(この値を En 数算出式の Xlab とします。)
② 「②相対拡張不確かさ」には,通常校正証明書に記載する又は記載しようと
する相対拡張不確かさを記入してください。(この値を En 数算出式の Ulab とし
ます。)
③ 「③包含係数」には,相対拡張不確かさを求めるときに採用した包含係数を
記入してください。
④ 「④最高測定能力」には,登録した又は登録しようとする最高測定能力を記
入してください。
(4) 「(2) 校正の手順書」には,実際に今回の技能試験に使用したマニュアルの文
書の名称,文書の番号・記号,文書制定日(改訂した場合は最新改訂日も併記)
及び文書の版数を記入してください。
(5) 「(3) 校正条件等」には,実際に校正を実施した場所の環境条件(温度及び湿
度)を記入してください。その他校正結果に対する校正条件等の特記事項もあれ
ば記入してください。
なお,結果報告書に記入しきれない場合には,別紙を添付してください。
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