こちら - 原子力の安全と利用を促進する会

2015 年 7 月吉日
一般社団法人 原子力の安全と利用を促進する会
会員各位
一般社団法人
原子力の安全と利用を促進する会
会長 有馬朗人
「促進会と国民会議の統合について」
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、会員の皆様には日頃から、
「原子力の安全と利用を促進する会(以下、
「促
進会」という)」の活動をご支援いただき、心から感謝申し上げます。
「促進会」は一昨年 11 月に発足して 1 年半が経過しましたが、その間に、原
子力の混迷を打破し正常化を図るために、以下のような地道な活動を展開して
まいりました。
(1) 原子力問題に関するシンポジウムの開催や民間団体会合への原子力問
題解説のための講師派遣等の原子力理解活動の促進
(2) 原子力規制行政の抱える問題を判りやすく簡潔に解説(A4 サイズ1枚)
する「促進会ニューズレター」を作成し(既に 31 号迄発行)、ホームペ
ージ上で公表するとともに、問題点を正しく理解してもらうために毎号
を多くの国会議員に配布
(3) 日本原電㈱敦賀発電所の敷地内破砕帯問題に関する原子力規制委員会
「有識者会合」見解に対する専門家による評価(反論)とホームページ
上での公表及び原子力規制委員会への公開討論会の申し入れ
(4) 原子力規制委員の不適切な言動に係る問題点を指摘する等の国会議員
へのロビー活動
(5) 昨年 5 月に発足した「原子力国民会議(以下、
「国民会議」という)
」の
活動の全面的支援及び全国集会(昨年 6 月と 12 月の 2 回開催)の共催
こうした「促進会」の活動は、遅々ではありますが川内1/2 号機、高浜 3/4 号
機及び伊方 3 号機の再稼働に向けた審査が進んだことや規制委員の交替が実現
したこと等に対して、幾ばくかでも貢献できたのではないかと考えているとこ
ろです。
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しかしながら、依然として原子力に対する反対が国民の 6 割~7 割を占めてい
る現状は如何ともしがたく、この状況の改善なくして原子力の正常化は望むべ
くもないと思います。このために、
「国民会議」は、全国の原子力に関心のある
団体との“草の根対話活動”を精力的に進めて、原子力に対する“誤解”を解
きほぐし原子力に対する理解を共有していく活動に着手しました。
「促進会」と「国民会議」は、目指すところは今後の日本を考えた「原子力の
正常化」という共通の目標を持って活動してきましたので、この度、二つの組
織の活動の効率を高め、今後の活動を更に活性化させるために、
「促進会」と「国
民会議」を統合することと致しました。統合後の組織の名称は「原子力国民会
議~原子力の安全と利用の促進を目指して~」とし、
「促進会」、
「国民会議」の
それぞれの活動を全て引き継ぎ、効率よく、より効果的に、会員の皆様のお役
に立てる活動を続けてまいる決意であります。
「促進会」の会員の皆様には、この統合が「促進会」活動の強化であることを
ご理解頂き、統合された組織への継続加入と、引き続き一層のご支援を賜りま
すよう御願い申し上げる次第でございます。尚、
「促進会」会員の資格(正会員、
準会員、賛助会員としての権利(情報の入手、講演会の聴講、陳情活動への参
加など)と義務(お申し出頂いた金額の会費納入))は統合後の組織に於いても
従来のまま引き継がれますので、
「促進会」会員の皆様のお手続き等はご不要で
す。
本来ならお伺いしてご説明すべきところですが、本信にてご報告させていただ
くご無礼をご容赦くださいますようお願い申し上げる次第でございます。
敬具
追伸:統合後の「国民会議」のパンフレットを次頁以降に添付いたしますの
で、ご参照ください。
以上
本件に関するお問い合わせ先:
原子力の安全と利用を促進する会
事務局長 山口篤憲
〒110-0008 東京都台東区池之端 2-7-17
Tel:03-5809-0085 Fax:03-5814-6705
E-mail:[email protected]/
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一般社団法人
原子力国民会議
~
原子力の安全と利用の促進を目指して
一般社団法人
原子力国民会議
〒110-0008 東京都台東区池之端2-7-17 井門池之端ビル 10 階
TEL:03-5809-0085
FAX:03-5814-6705
E-mail:[email protected]
URL:http://www.kokumin.org/
~
原子力国民会議の活動について
(National Nuclear Union)
一般社団法人
原子力国民会議とは
原子力の正常化に向けて:
東日本大震災から約 4 年、福島第一原子力発電所事故により、国民の原子力に対する信頼は失墜し、現在もま
だ原子力への信頼は回復せず、原子力発電所に代わり、老朽化した火力発電所の綱渡り的な電力供給が続いてい
ます。また、化石燃料の輸入増加により、毎年数兆円の国富が海外に流出し、電力料金が値上がり、それは国民
および事業者に大きな負担となっています。さらに地球環境問題においても、二酸化炭素排出量増加による温暖
化現象に拍車がかけられ、異常気象の原因となっています。
エネルギーは、国民の生活・活動を支える基盤であり、経済の活動源です。原子力発電はその中で大きな役割
を担ってきましたが、未だに 1 基も運転を再開していません。原子力規制委員会による原子力発電所の適合性審
査は遅々として進んでおらず、経済活動に与える影響の大きさに誰も責任を取ろうとせず、この異常な事態はず
るずると長引きそうです。
再稼働を速やかに進めるために、今ほど原子力に対する国民の正しい理解が必要とされている時期はありませ
ん。そのために、国民一人一人が原子力の特長と短所を的確に理解し、正しい判断ができる情報を提供していき
たいと考えます。
原子力国民会議の狙い:
原子力国民会議は、原子力を取り巻く混迷から抜け出すため、『高い安全性』
、
『国民主体』、
『国際展開』を骨
子とする新しい原子力の理念を打ち立て、国民が原子力に対する理解を深められる情報を提供し、従来強く望ま
れながら実践されてこなかった“草の根対話活動”を可能な限り実行していきたいと考えております。この対話
活動を実りあるものにするため、世の中に広まっている原子力に対する誤解をまとめた“原子力誤解集”を編纂
し、教材の一つとして活用する予定です。
原子力の使命は、1)日本のエネルギー自給率を高めながら、2)異常気象の緩和と地球環境の維持、の2点
にあります。悪化した地球環境を“金銭”で買い戻すことはできません。原子力と自然エネルギーのベストミッ
クスで地球環境を維持していくしかありません。
原子力による電力供給を支えてこられた発電所立地地域の方々への理解と貢献に対して、認識を共有していき
ます。原子力国民会議は、これらを踏まえて「原子力を国民の手に取り戻す」を合言葉に、労働団体や商工団
体、原子力有識者、一般市民の方々と共同体を構築したいと祈念しております。
また、2015年7月に原子力の安全と利用を促進する会と合併致しましたが、促進会がこれまで行ってき
た、
「原子力利用に関する提案、政策提言」
、
「専門家による講演会」、「ロビー活動」等についても継続して参り
ます。
原子力国民会議の活動内容
(1)
全 国 集 会:
原子力の有効利用推進のため、全国において国民集会を実施します。原子力国民会議は、原子力の必要性を認
識する全国の広範な諸民間団体の声を集約し、原子力の有効利用を望む声を発信します。
2014 年度は計 2 回、国内・海外を含め、9 都市において国民会議を開催し、約 3,400 名以上もの方々が参加
されました。そこで決議された原子力発電所の早期再稼働に関する要望書は、第 1 回目は安倍総理大臣へ、第 2
回目は宮沢経済産業大臣に提出しました。
○第 1 回全国集会開催地 ・・・ 東京、札幌、広島、福岡、台湾
○第 2 回全国集会開催地 ・・・ 東京、東北、広島、松江、福岡、唐津、敦賀
実行委員会
2015 年度は、地域毎に、対象グループ、団体に応
東京
地区
じた、小/中規模での集会や勉強会などを開催して
いきます。
北海道
地区
そして 9 月以降には、第 3 回全国集会を大規模に
開催の予定で、昨年に引き続き、原子力発電所の早期
東北
地区
中国
地区
実行
委員会
九州
地区
再稼動に加え、最終処分場についてもテーマに加え、
理解活動を進めます。
福井
地区
大阪
地区
実
行
委
員
長
・
委
員
集会・勉強会実践推進G
教材テキスト編集G
メッセージ発信・受信G
講師G(学識者、地区世話人)
各地域
一般グループ
・女性G ・男性G
・学生G ・・・
一般企業グループ
原子力国民会議では、今後も原子力に係るあらゆ
・製造業G ・経団連G
・商工会G ・・・
る問題について、集会テーマとしてとりあげ、採択
団体グループ
された意見要望書や提言書は、政府・関係省庁へ提
・KAKKIN ・NPO
・ボランティア団体 ・・・
出(ロビー活動)していきます。
(2)
『原子力誤解集』の発刊と草の根対話活動に活用:
福島第一原子力発電所の事故以来、原子力への信頼は失墜しており、様々な悪評が巷に渦巻いています。しか
しその多くは『誤解』であり、一部の反対派団体やマスコミによって流された、間違った情報が殆どです。
原子力国民会議では、その『誤解』を集約し、専門家による分析を行い、一般の人々に判り易く『真実』を伝え
て行きます。第1種「誤解集」は草の根対話活動向けに、第2種「誤解集」はマスコミや原子力関係者向けに、作
成されます。また草の根対話集会や勉強会でのテキストとして積極的に活用していきます。集大成された『誤解
集』は書籍として発刊する予定です。会員の皆様へはHPやメールマガジンによって集会の状況や『誤解集』の
内容をお知らせ致します。
(3)
原子力の安全と利用を促進する活動:
「原子力の安全と利用を促進する会」がこれまで行ってきた、
「ニュースレター」の発行、ロビー活動、専門家
からの提言の発信、技術講演会の実施、原子力規制に関する問題点、課題への意見の発信等を継続して実施して
参ります。
(4)
Webサイトの活用:
原子力国民会議の活動を広めるため、様々なWebサイトを利用します。
・アゴラ研究所が運営するウェブ上の「仮想シンクタンク」
、GEPR(グローバルエネルギー・ポリシーリサ
ーチ)にコラムを掲載していきます。
・技術系動画共有サイトとして知られた“WKX(技術取引市場)”や一般個人向けの“Facebook”などの無料
SNSを利用し、活動内容のPR、及びメンバー同士のコミュニケーションを展開していきます。
・原子力国民会議のHPを拡充し、様々な情報発信を行います。
活動組織
本部実行委員会
国民会議は民間団体(労働団体、商工団体, 一
理事会
般市民、など)で構成されています。各地区には
企画担当
対話活動担当
事務局を設置していき、独自の活動・集会を企
画・開催しております。各地区において実りある
企画運営委員会
資料作成担当
組織連携担当
集会や勉強会が行われるよう、本部実行委員会で
はあらゆる分野の担当チームを組成し、活動を支
メディア担当
援します。
促進活動担当
原子力国民会議は、活動の輪を広めるため、趣
本部事務局
旨に賛同されたボランティアや団体を常時募集し
会計予算担当
ておりますので、詳細につきましては、お近くの
総務庶務担当
各地区実行委員会
地区事務局へお問い合わせ下さい。
各地区事務局
【共同代表】
(50 音順)
有馬 朗人(元文部大臣、元東京大学総長)
石川 迪夫(元北海道大学教授)
石原 進 (九州旅客鉄道株式会社 相談役)
今井 敬 (日本経団連名誉会長、新日鉄住金名誉会長)
葛西 敬之(東海旅客鉄道株式会社 名誉会長)
木元 教子(元原子力委員会委員、評論家・ジャーナリスト)
【代表理事】
宮 健三 (一般社団法人日本保全学会理事長、東京大学名誉教授)
【副代表理事】
清水昭比古(九州大学名誉教授)
【理
事】
飯島 一敬、石井 正則、泉舘 昭雄、伊藤 英二、井上 政典、植田 脩三、川田
北山 一美、後藤 裕宣、澤田 哲生、杉山憲一郎、坪谷 隆夫、山口 篤憲
隆、