【 平成 26 年度 事業報告 】

【 平成 26 年度 事業報告 】
平成 26 年は、海外渡航自由化 50 周年という節目の年にあたり、海外旅行需要の回復も期待され
たが、消費増税、円安、エボラ出血熱の流行、近隣諸国との関係悪化、長引くエジプト・中東の政情
不安や世界各地で引き起こされたテロ等々により、日本人海外旅行者数は二年続けて前年を割り、
非常に厳しい年であった。
一方、インバウンド(訪日旅行)は、2020 年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、官民挙げ
ての様々な施策が計画され、また円安による旅行費用の割安感などもあり多くの旅行者が訪れ、非常に
明るい年であった。
このような中、本会の主事業である「安全対策」については、近い将来の大都市圏での巨大災害発
生に備えた対策策定のセミナーを開催、また「研修」事業については、ガイド・ツアーコーディネーター
研修や外国の政府観光行政官に対する研修を行うなど、日本人旅行者の受入体制整備、良質な旅行
商品及びサービスの提供を図るべく、人材の育成・教育に努めた。
実質初年度にあたる「インバウンド(訪日旅行)」事業については、国の主催する会議体に参画する機
会を得、特に「貸切バスの臨時営業区域設定」(国土交通省自動車局通達)にあたっては本会の提案が
反映されるなど、順調なスタートを切ることが出来た。
平成 26 年度の各事業活動の概要は、次のとおりであった。
1. 公益目的支出計画の事業
(1) 安全対策事業
① 「安全管理・法令順守」の徹底
* イスラム過激派組織 ISILによる邦人殺害を受け、外務省から発出された注意喚起に加えて観光庁
観光産業課の要請による「海外旅行の安全確保の周知」を会員内外に案内し、現場や関係先、お
客様等への情報提供や注意喚起を図るよう要請した。
* また、年末年始の繁忙期前には全会員に対し、年末年始の注意喚起及び関係省庁や OTOA の
緊急連絡先を案内した。
② 都市別安全情報の充実
調査用紙の作成~依頼~回答チェック~調査費用支払先確認までの一連の作業を外注すること
により、前年度分調査未了分を含め当初予定の90都市を上回る計96都市分の更新を完了した。
③ 安全情報の提供
* 厚生労働省及び農林水産省がゴールデンウイークや夏休み、年末年始などの繁忙期を前に発
出する「動物検疫の強化」、「感染症予防」等の注意喚起や安全情報を、これまで同様にホーム
ページやメールニュースを通じ業界・会員に提供し、安心・安全な旅の確保に努めた。
* 外務省が発行する安全関連の資料(海外安全虎の巻、「たびレジ」ちらし)を OTOA NEWS(紙版)
で紹介し、希望者には無料で送付。また支部が実施するワークショップの来場者に、これらの資
料を提供した。
* PC やスマートフォン、周辺機器、E メール、インターネット利用時のセキュリティー対策に関する情
報を最近のトラブル/被害事例とともに業界・会員に発信した。
④ 日本における大災害発生時の対策
本社機能が集中している大都市圏で巨大災害が発生した際の対応をツアーオペレーターの立場
で、かつ OTOA 会員の事業規模・実態に合った「大災害発生時の対策に関するセミナー」を実施
し、会員各社の対応策の整備や作成を促した。
・ 日時:
平成 27 年 2 月 20 日(水) 13:30~15:00
・ 会場:
「東京海上日動ビル 本館」 11 階 14 号会議室 (千代田区丸の内)
・ 講師:
東京海上日動リスクコンサルティング株式会社 主任研究員 小林 亜希 氏
・ テーマ: 巨大災害に対する対策の重要性 ~ツアーオペレーターにおける事業継続~
・ 内容:
1. 巨大災害リスク
2. 初動対応の重要性と事業継続計画(BCP)策定のポイント
3. ツアーオペレーターにおける BCP のポイント
・ 参加者: 25 名
⑤ 「安全対策セミナー」
損害保険会社各社や外部機関が主催するセミナー・講習会等を適宜案内し、「安全管理」に対す
る意識の向上に努めた。
(2) 研修事業
① 諸外国の政府観光行政官に対する研修への協力
今年度も、(一社)海外運輸協力協会(JTCA)の要請を受け、「諸外国の政府観光行政官に対する
研修」の一部講師を OTOA が担当し、研修生始め関係者の高い評価を得た。
・ 担当研修内容: 「ランドオペレーター及び OTOA の役割」、「観光振興とマーケティング」。
・ 研修概要:
〔第 1 班〕
研修期間:
参加国:
2014 年 6 月 29 日~7 月 19 日
アルジェリア、コロンビア、マーシャル諸島、パナマ 計 4 ヵ国 8 名
OTOA 講師: 会員 3 社が協力。
〔第 2 班〕
研修期間:
参加国:
2014 年 9 月 16 日~10 月 24 日
アルバニア、ヨルダン、パレスチナ等、計 11 ヵ国 11 名
OTOA 講師: 会員 5 社が協力。
〔第 3 班〕
研修期間:
参加国:
2015 年 2 月 8 日~28 日
バルカン三ヵ国 (セルビア、アルバニア、モンテネグロ) 計 3 ヵ国 3 名
OTOA 講師: 会員 2 社が協力。
② 海外観光関連事業従事者に対する教育・研修の実施
「海外ガイド・ツアーコーディネーター研修」を次の 2 ヵ国で開催した。
1) モンゴル・ツアーガイドセミナー (開催都市: ウランバートル)
モンゴル国商工会議所の要請を受け、講師を派遣。
・ 派遣期間: 2014 年 5 月 9 日(金)~14 日(水)
・ セミナー開催日時・内容等:
5 月 12 日(月) 09:00~17:00 … ツアーガイド対象セミナー
5 月 13 日(日) 09:00~16:00 … ツアーガイド対象室内ロールプレイング
及びバス実習、マネージャークラス対象セミナー
・ 講 師:
オフィス ヤマ 代表 山 義則 氏
(株)エムジェイツアーズ 取締役会長 安達 要吉 氏 (OTOA 前会長)
・ 共 催:
モンゴル国商工会議所
・ 受講者数: 計 35 名 (ツアーガイド 28 名、マネージャークラス 7 名)
2) インド・エスコート/ガイド セミナー (開催都市: インド デリー)
ITOC (India Tour Operators Committee)の要請を受け、講師を派遣。
・ 派遣期間: 2014 年 10 月 8 日(水)~12 日(日)
・ セミナー開催日時・内容等(予定):
10 月 10 日(金) 09:00~17:00 … ツアーガイド/エスコート対象セミナー、懇親会
10 月 11 日(土) 09:00~12:00 … 若手スタッフ対象、バス観光実習
・ 講 師:
オフィス ヤマ 代表 山 義則 氏
・ 共 催:
ITOC (India Tour Operators Committee)
・ 受講者数: 1 日目 118 名(現地ガイド/エスコート 104 名、現地スタッフ 14 名)、2 日目 10 名
③ JATA 主催 「ニュー・デスティネーション・セミナー」への講師派遣協力
今年度は計 9 回のセミナーを実施し、デスティネーションの選定並びに 9 回全ての講師(OTOA 会
員)を派遣するなど協力し、海外旅行の促進に務めた。
④ その他研修会(セミナー)、講演会などの実施
* 東京海上日動の協力を得て、安全対策セミナー「巨大災害に対する対策」を 2 月 20 日に実施、
また 3 月 5 日には「受注型企画旅行契約における実額精算による取消料についての説明会」を
実施した。(詳細は各事業の項、参照)
* その他、関係団体等からの要請を受け、適宜研修会(セミナー)などの案内を行った。
2. 自主事業
(1) 情報収集・広報事業
① 「OTOA NEWS」の発行・配布
今年度は以下の 6 号(No.136~No.141)を発行した。
1) No.136
平成 26 年 6 月 15 日 発行
・ モンゴル・ツアーガイドセミナー2014 開催
・ コラム 『進化するモンゴル国』 / オフィスヤマ 人材育成コーディネーター 山 義則 氏
・ 海外現地だより:
巨木の森でのんびり散策 「レッドウッド国立州立公園」 / カリフォルニア観光局
・ OTOA 九州支部主催 「ワークショップ in 大分」開催
・ 海外安全「虎の巻」最新版 2014 (第 12 版)
~海外旅行のトラブル回避マニュアル~ を活用しませんか ?
・ 観光庁 Press Release 「主要旅行業者 旅行取扱状況」
・ 事務局だより
2) No.137 平成 26 年 7 月 15 日 発行
・ 第 23 回通常総会開催
・ 第 23 回通常総会 会長挨拶 / 会長 大畑 貴彦
・ 外務省からのお知らせ
2014 年 7 月 1 日より、海外旅行者向けに、外務省海外旅行登録「たびレジ」開始!
・ 海外現地だより: ご家族で、チェコ自然探求の旅 / チェコ政府観光局
・ 2014 年度、JATA 主催「ニュー・デスティネーション・セミナー」講師派遣のお願い
・ 世界最大級 旅の祭典「ツーリズム EXPO ジャパン」
・ 観光庁 Press Release 「主要旅行業者 旅行取扱状況」
・ 事務局だより
3) No.138
平成 26 年 10 月 1 日 発行
・ 平成 26 年度 OTOA 事業進捗状況報告
・ 2014 年度、JATA 主催「ニュー・デスティネーション・セミナー」講師派遣のお願い
・ 海外におけるクレジットカード関連犯罪事案(2013 年度)
・ 海外現地だより: 新世界遺産-その 1 「中国大運河」 / 中国駐日本観光代表処
・ OTOA 九州支部主催 「ワークショップ in 沖縄」開催
・ 海外安全 虎の巻 最新版 2014、「たびレジ」広報カードを活用しませんか。
・ 観光庁 Press Release 「主要旅行業者 旅行取扱状況」
・ 事務局だより
4) No.139
平成 26 年 11 月 15 日 発行
・ 「インド・エスコート/ガイド セミナー2014」開催
・ コラム 『インドはツアーガイド如何で印象が変わる国』
/ オフィスヤマ 人材育成コーディネーター 山 義則 氏
・ 海外現地だより: 新世界遺産-その 2 「シルクロード」 / 中国駐日本観光代表処
・ ターキッシュ エアラインズ OTOA 表敬訪問
・ OTOA インバウンド保険説明会 開催
・ 「ツーリズム EXPO ジャパン 2015」開催決定
・ 観光庁 Press Release 「主要旅行業者 旅行取扱状況」
・ 事務局だより
5) No.140
平成 27 年 1 月 15 日 発行
・ 平成 27 年 年頭の辞
・ 平成 27 年 年頭所感
会長
観光庁長官
大畑 貴彦
久保 成人 氏
・ 平成 27 年 新年会開催
・ 「OTOA 災害補償制度」発足~説明会、開催
・ 第 49 回 OHEA/OTOA 懇親ゴルフコンペ開催
・ OTOA 関西支部主催 「ワークショップ in 大阪」開催
・ 観光庁 Press Release 「主要旅行業者 旅行取扱状況」
・ 事務局だより
6) No.141
平成 27 年 3 月 15 日 発行
・ OTOA 安全対策セミナー「巨大災害に対する対策」開催
・ 巨大災害に対する対策の重要性 ~ツアーオペレーターにおける事業継続~ 解説概要
・ 「受注型企画旅行契約における実額精算による取消料についての説明会」開催
・ 海外現地便り: 中米の未知なる国「キューバ」 / キューバ共和国大使館
・ OTOA 九州支部主催 「ワークショップ in 鹿児島」開催
・ コラム: 狙われるあなたの ID・パスワード
・ 手荷物に関するお伺い
~危険物のお預け及び機内への持込みは法令により禁止されております。~
・ 観光庁 Press Release 「主要旅行業者 旅行取扱状況」
・ 事務局だより
② 業界紙誌との連携・協力
* 総会や新年会に業界紙誌関係者を招待し、業界紙誌への記事掲載を通じアピールを行った他、
個々の取材やインタビューには積極的に対応し、協会及び会員に対する理解に努めた。
* 関西及び九州支部が実施するワークショップの記事掲載を依頼し、来場者の募集と OTOA の活
動のアピールに努めた。
③ インバウンド事業についての広報活動強化
「インバウンド(訪日旅行)事業」の項、参照
(2) 調査・研究事業
① グローバルスタンダード化の推進、事業者間取引の適正化に向けた活動
旅行会社との間に発生するトラブルや諸問題等に関する会員からの問い合せには適宜対応した
ものの、業界全体の問題としては関係者の理解を得るに至らなかった。
また債権回収のような法的措置を見据えた対応が必要な場合には、OTOA の法律相談会の利用
を勧め、実際に解決につながったケースもみられた。
② 会員各社の福利厚生制度や社内規程整備などについてのサポート
平成 27 年 1 月より、労災事故発生時の企業防衛を目的とした「OTOA 災害補償制度」を導入した。
なお、導入に先立ちエース保険の協力を得て、当該制度に関する説明会を計 3 回実施した。
(開催日: 平成 26 年 11 月 14 日・18 日・26 日)
③ その他、各種課題の検討
平成 26 年 7 月より、受注型企画旅行の取消料が標準旅行業約款に準じた取消料規定に加えて
実額精算が可能になったことから、この「実額精算」方式の正しい解釈と運用方法について説明
会を実施した。
・ 日時:
・ 会場:
平成 27 年 3 月 5 日(木) 15:00~16:45
「東京八重洲ホール」 201 会議室 (中央区八重洲)
・ テーマ: 受注型企画旅行契約における実額精算による取消料について
・ 参加者: 45 名
(3) ホームページ事業
① サイトのユーザビリティの向上につながる取り組み
「都市別安全情報」検索欄への「フリーワード検索」ボタン、並びにトップページ上への「Google
カスタム検索」ボタンの設置に向け検討し、両ボタンとも昨年 9 月に公開済。
② SNS の活用
OTOA 独自の SNS 運営は現状難しいことから、外務省が運営する Twitter「外務省やわらかツイー
ト(MOFA PR)」を OTOA ホームページに埋め込み、表示させることとした。
(平成 27 年 3 月 16 日公開済)
③ 増収策の検討
増収策の一環としてアフィリエイト導入を検討し、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)事業者
の選定や各社のサービス内容等について検証を行ったが、掲載に当たっての費用対効果や他団
体の導入状況などが不明確であることから、再検討することとなった。
④ インバウンド関連ページの設置
インバウンド委員会で具体的な案が固まらなかったことから、検討には至っていない。
⑤ 新コンテンツの設置
新たなコンテンツやサービスの導入についていくつかの案は出ているものの、具体化には予算面・
時間面の問題もあることから、今年度は検討のみを実施。
なお、本件については次年度も引き続き検討を継続する。
⑥ サイト内情報の見直し・充実
既存コンテンツの不具合やページの修正、各種最新情報の掲載、掲載情報の見直しなどには、
適宜対応している。
(4) インバウンド(訪日旅行)事業
① ホームページや OTOA NEWS などを利用した積極的な広報活動
* OTOA 会員のインバウンド取り扱いをアピールすべく、ホームページ内の OTOA 紹介ページ
(「OTOA とは」)に、新たに「インバウンド事業」を追加した。(和文・英文サイトとも)
* インバウンド関連セミナーの案内を始め、官民問わずインバウンドに役立つ各種情報の提供(サイ
トの紹介など)を適宜実施。また国内の宿泊機関などの手配時に役立つサイトの紹介も行った。
* OTOA 会員並びに OTOA のインバウンド取扱いについて対外的にアピールすべく、インバウンド
関連ページの具体的検討を開始し、ベースとなるページ案は出来上がったものの、具体的な公
開には至らなかった。
② インバウンドに係る諸会議体、会合などへの参画要請
国土交通省自動車局/観光庁が主催する「訪日旅行貸切バス問題意見交換会」や近畿運輸局の
「貸切バスの安全運行意見交換会」等の会議に出席し、インバウンド振興の障壁となるような問題
についてオペレーターの立場から意見を述べた。
特に「貸切バスの臨時営業区域設定」にあたっては、少なくとも OTOA の提案がほぼ反映されるな
ど、新規事業として好スタートを切ることが出来た。
③ 旅館、ホテル、バスなどの関係団体との情報交換・意見交換の実施
関連団体、並びに同団体傘下の会員(サプライヤー)等と、インバウンドの取り扱いに関する現状や
問題点等について意見交換を実施し、OTOA 会員の強みなどをアピールした。
④ OTOA インバウンド保険の加入推進
前年度に導入した「インバウンド保険」(OTOA サービス保険のインバウンド版)の加入を促進すべく
再度、会員を対象に「インバウンド保険説明会」を開催した。
(5) 連絡協調事業
① 観光庁及び関係省庁・諸団体等との連携強化
〔国土交通省・観光庁〕
* 国土交通省自動車局/観光庁が主催するインバウンド関連会議にメンバーとして参画した。
(インバウンド事業の項、参照)
* 要請を受け、日本人旅行者の安全に関する情報を会員内外に発出した他、各種案内の告知や
各種調査・要請にも適宜協力している。
〔外務省〕
* 領事局海外邦人安全課が主催する「外務省・トラベルエージェンシー連絡会」に出席し、日本人
旅行者の安心・安全確保のための情報・意見交換を実施。
* 日本人旅行者の安全な海外旅行に役立ててもらうよう、外務省作成の安全関連の資料を会報紙
を通して案内し、希望者には送付した。(安全対策事業の項、参照)
* IT 広報室の承認を得て、OTOA ウェブサイトのトップページに「外務省やわらかツイート(MOFA
PR)」を表示した。(ホームページ事業の項、参照)
〔JATA〕
* 海外でのガイド不足の問題など「アウトバウンドの障害となるような問題」について、本年 2 月中旬、
大畑会長と JATA 田川会長が第一回目の意見交換を実施。
なおこの会合は、今後も定期的な実施を予定している。
* その他、ニュー・デスティネーション・セミナーなどの各種プログラムに引き続き協力したほか、要
請に応じ会議への出席や関連プロジェクト・プログラムの告知などを行った。
(主なものとしては「VW 事業推進特別委員会」、「海外渡航自由化 50 周年」、「ツアーグランプリ」、
「合同インターンシップ」など。)
〔その他観光関連団体〕
* 日本観光振興協会、全国旅行業協会(ANTA)、日本添乗サービス協会(TCSA)、海外ホテル協会
(OHEA)、在日外国観光局協議会(ANTOR)、一水会(観光関連団体事務局長会議)、トラベル懇
話会等々、OTOA と関係の深い団体の会議や行事への出席、また各団体が実施するプロジェク
トなどの告知活動にも引き続き協力した。
* 全日本シティホテル連盟、日本民宿協会、日本バス協会等の団体とは、インバウンドの振興に関
し意見交換を実施した。
〔駐日外国大使館・政府観光局等〕
* 各国大使館や政府観光局等が実施するレセプションなどへの出席、ワークショップやセミナーな
どの告知、会議室の提供、日本人旅行者に役立つ各種情報(安全情報、観光情報、イベント情
報など)のウェブサイトや E メールを通じての発出にも積極的に協力し、関係の強化に努めた。
* また各国大使館や政府観光局等、数多くの関係者を OTOA の新年会(賀詞交歓会)に招き、
OTOA 会員並びに OTOA の活動への理解とアピールに努めた。
② 地域分科会との連携
* OTOA 会員を中心に構成されるレインボー会(ヨーロッパ)やオセアニア連絡会(旧 AITO)等の
地域分科会へは必要に応じて適宜出席し、情報収集や意見交換を行っている。
* 大使館や政府観光局、航空会社、同地域を取り扱うOTOA会員などで構成されるSATP (南アフリ
カ)やフィジー観光促進協議会(FTDA)などが旅行会社を対象に実施する「セミナー」には、会議
室の提供、旅行業界への案内メール配信など協力した。
③ 地方支部との連携・協力
* 地方の旅行業界活性化・海外旅行需要喚起の一環として各支部が定期的に実施する「ワーク
ショップ」へは、来場者募集の告知、関連書類の作成、海外旅行の安全に関する資料提供、参加
(出展)希望者の紹介など、引き続き側面からサポートした。
またワークショップの開催報告を OTOA NEWS(紙版)で紹介し、旅行業界に向け支部の活動を
アピールした。
* その他支部の要請に応じ、専務理事が支部定例会にて出席し、OTOA の現状説明や支部会員
の質問に応えた。
④ 法律相談会
* 顧問弁護士(亀山晴信 弁護士)による「無料法律相談会」を開催。
今年度は昨年よりさらに利用会員が増え、10回開催、のべ19社の会員が利用した。
(一昨年は7回開催/11社、昨年は11回開催/17社の会員が利用)
なお同相談会を利用した会員からは、アドバイスに準じ対応したことで対旅行会社とのトラブル解
決につながったとの報告が寄せられている。
* 今年度も会員に共通する大きな問題などは出なかったことから、セミナーの実施には至らず。
3. 総務事項
(1) 正会員、賛助会員の状況
世界各地の政情不安や大幅な円安による旅行コストの増加に加え、国内では消費増税などの影響
もあり、海外旅行を取り巻く環境は厳しい状況にあった中、入会を希望する会社は前年を5社上回る
10社となった。一方、厳しい状況からオペレーター事業の撤退や組織形態の変更に伴う退会が6社、
会費未納に伴う資格喪失を含め、最終的な会員総数は昨年より 1社増の144社となった。
なお、賛助会員については 1社減となった。
① 正会員 144社 (前年度末比 1社増、 平成27年3月31日現在)
* 新規入会会員
10社
1) 株式会社 欧州ネットワーク (会員No.332)
2) 株式会社 マリンスポーツ・オフィス (会員No.333)
平成26年 3月26日 承認
平成26年 3月26日 承認
3) 株式会社 ボダイジュツアーズ (会員No.334)
平成26年 4月23日 承認
4) 株式会社 HMC (会員No.335)
平成26年 5月21日 承認
5) アメガジャパン 株式会社 (会員No.336)
6) 株式会社 ヴィエック・インターナショナル (会員No.337)
平成26年 5月21日 承認
平成26年 7月23日 承認
7) ツニブラトラベル・ジャパン 株式会社 (会員No.338)
8) 株式会社 グローバルサービス (会員No.339)
平成26年 9月10日 承認
平成26年11月12日 承認
9) Japan Australia Travel Service Pty Ltd (会員No.340)
10) トラベル・スタンダード・ジャパン 株式会社 (会員No.341)
平成26年12月10日 承認
平成26年12月10日 承認
* 退会会員
6社
1) 株式会社 クリエイティブツアーズ (会員No.076)
平成26年 7月 9日
2) ツニブラトラベル 株式会社 (会員No.021)
3) クオニイジャパン 株式会社 (会員No.144)
平成26年12月31日
平成26年12月31日
4) 株式会社 ナショナル航空 (会員No.087)
5) 株式会社 ユーラスツアーズ (会員No.236)
平成27年 3月31日
平成27年 3月31日
6) 株式会社 マリンスポーツ・オフィス (会員No.333)
平成27年 3月31日
* 資格喪失
3社
1) 株式会社 旅の宮 (会員No. 169)
平成26年 3月31日 (会費未納)
2) 株式会社 A.T.P.ジャパン (会員No.313)
平成26年 3月31日 (会費未納)
3) 株式会社 トルコユーロツアーズ (会員No.281)
平成27年 3月31日 (会費未納)
② 賛助会員 49社 (前年度末比 1社減、 平成27年3月31日現在)
(2) 会議関係
① 総会
第23回 通常総会
開催日時: 平成 26 年 6 月 4 日(水) 15:00~16:20
開催場所: 東京都千代田区霞が関 東海大学校友会館 「富士の間」
出席会社: 109社 (うち委任状提出 66社)
欠席会社: 35社
決議事項: 第1号議案 「平成25年度事業報告及び収支決算報告」 承認の件
第2号議案 「平成25年度公益目的支出計画実施報告書」 承認の件
報告事項: 平成26度事業計画及び収支予算の件
② 理事会
ⅰ. 第 115 回 通常理事会
開催日時: 平成 26 年 4 月 23 日(水) 14:00~16:03
開催場所: OTOA 会議室
決議事項: 1) 正会員入会審査
2) 平成 25 年度事業報告及び収支決算報告
3) 平成 25 年度公益目的支出計画実施報告書の件
4) 平成 26 年度通常総会議案の件
報告事項: 1) 平成 26 年度収支予算の件
2) その他
ⅱ. 第 116 回 通常理事会
開催日時: 平成 26 年 10 月 15 日(水) 14:00~15:30
開催場所: OTOA 会議室
報告事項: 職務執行の状況
1) 平成 26 年度上半期事業報告及び収支決算について
2) 平成 26 年度下半期事業計画について
ⅲ. 第 117 回 通常理事会
開催日時: 平成 27 年 3 月 25 日(水) 14:00~16:00
開催場所: OTOA 会議室
決議事項: 1) 平成27年度事業計画(案)及び収支予算(案)の件
2) 正会員入会審査
3) (株)トルコユーロツアーズ、「平成26年度正会員年会費」延納要請の件
報告事項: 1) 正会員退会報告
2) 平成 27 年度 第 24 回通常総会の件
ⅳ. 第 82 回 臨時理事会
開催日時: 平成 26 年 5 月 21 日(水) 10:03~11:13
決議事項: 1) 正会員入会審査
報告事項: 1) 正会員退会報告
2) 第 23 回 通常総会について
3) インバウンドを取り扱う会員に対しての注意喚起について
ⅴ. 第 83 回 臨時理事会
開催日時: 平成 26 年 7 月 23 日(水) 10:00~10:33
開催場所: OTOA 会議室
決議事項: 正会員入会審査
報告事項: 正会員退会報告
ⅵ. 第 84 回 臨時理事会
開催日時: 平成 26 年 9 月 10 日(水) 10:00~10:20
開催場所: OTOA 会議室
決議事項: 正会員入会審査
ⅶ. 第 85 回 臨時理事会
開催日時: 平成 26 年 11 月 12 日(水) 10:00~10:30
開催場所: OTOA 会議室
決議事項: 正会員入会審査
ⅷ. 第 86 回 臨時理事会
開催日時: 平成 26 年 12 月 10 日(水) 10:00~10:55
開催場所: OTOA 会議室
決議事項: 正会員入会審査
報告事項: その他
ⅸ. 第 87 回 臨時理事会
開催日時: 中止 (平成 27 年 1 月 21 日開催予定)
③ 運営幹事会
ⅰ. 第 1 回 運営幹事会
開催日時: 平成 26 年 7 月 23 日(水) 10:38~12:04
開催場所: OTOA 会議室
議
事:
1) 事業報告
2) 関連諸機関との連絡・協調・交流報告
3) その他
ⅱ. 第 2 回 運営幹事会
開催日時: 平成 26 年 9 月 10 日(水) 10:30~11:17
開催場所: OTOA 会議室
議
事:
1) 事業報告
2) 関連諸機関との連絡・協調・交流報告
3) その他
ⅲ. 第 3 回 運営幹事会
開催日時: 平成 26 年 11 月 12 日(水) 10:37~11:18
開催場所: OTOA 会議室
議 事: 1) 事業報告
2) 関連諸機関との連絡・協調・交流報告
3) 平成 27 年 OTOA 新年会について
ⅳ. 第 4 回 運営幹事会
開催日時: 平成 27 年 2 月 18 日(水) 10:00~11:20
開催場所: OTOA 会議室
議
事:
1) 事業報告
2) 関連諸機関との連絡・協調・交流報告
3) その他
④ 新年会
開催日時: 平成 27 年 1 月 7 日(水) 15:00~16:30
開催場所: 東京都千代田区霞が関 東海大学校友会館 「阿蘇・朝日の間」
出席者:
267 名
式次第:
OTOA 会長挨拶
御来賓挨拶
大畑 貴彦
観光庁 審議官
蝦名 邦晴 氏
一般社団法人日本旅行業協会 会長
田川 博己 氏
出席予定大使紹介
乾 杯
懇 談
(株)ウニベルツール 代表取締役社長 (OTOA 元副会長) 渡辺 淳二 氏