「嫌気性消化法の導入マニュアル策定に関する共同研究」 の共同研究者

「嫌気性消化法の導入マニュアル策定に関する共同研究」
の共同研究者募集について
下水道整備の拡充をみた今日、国土交通省は新下水道ビジョンを示し、そこでは下水汚泥の
エネルギー利用率を 35%まで高める中期計画を示した。そのメニューの主要技術と認識されて
いる嫌気性消化法について、急ぎ導入を推進すべく、新設や改築更新に際して必要な技術や手
法について調査研究を行い、マニュアルを作成することを目的とします。
つきましては、下記のとおり共同研究者を公募することとしましたので、下水道関係者の皆
様に於かれましては主旨をご理解の上、積極的な応募をお願いするものです。
記
1.研究概要
(1) 名
称
嫌気性消化法の導入マニュアル策定に関する共同研究
(2) 目
的
嫌気性消化法の導入が困難とされていた汚水処理量が概ね 20,000m3/日に満たない中小
規模の下水処理場においても嫌気性消化法を円滑に導入して、エネルギー利用、資源利用
に繋げられる手法を示す導入マニュアルを策定することを目的とする。
(3) 研究内容
①導入計画に関する調査研究
②嫌気性消化槽の設計手法に関する調査研究
③維持管理手法に関する調査研究
④既存消化槽の更新手法に関する調査研究
(4) 共同研究期間
平成 27 年 4 月~平成 28 年 3 月を予定
(5) 実施方法
別添の資料-1に実施方針(案)を示します。
2.募集期間
平成 27 年 3 月 20 日 まで
3.募集基準
募集は下水道に関係している自治体、企業および団体を対象とします。
本共同研究は、嫌気性消化法が地球温暖化対策や下水道経営に貢献する重要プロセスであ
ることを共有できる関係者が取り組むことが重要と考えています。このために、応募の基準
は、自治体はもとより、企業や団体にあっては、下水処理場の計画、設計、建設、運転、管
理の業務の内、過去 5 年以内(平成 22 年度以降)に一つ以上の業務に関係した実績を有す
ることします。
4.応募方法
別添の「共同研究参加表明書」に必要事項を記入の上、任意の方法で、下記【連絡先(問
合せ先)
】まで提出する。
【連絡先(問合せ先)
】
(公財)日本下水道新技術機構
資源循環研究部 伊藤、大野、落、石田
〒162-0811 東京都新宿区水道町3番1号
TEL:03-5228-6541
FAX:03-5228-6512
E-mail:[email protected]
以上
資料-1
嫌気性消化法の導入マニュアル策定に関する共同研究
― 実施方針(案) ―
1.目 的(公募文書抜粋)
下水道整備の拡充をみた今日、国土交通省は新下水道ビジョンを示し、そこでは下水汚泥
のエネルギー利用率を 35%まで高める中期計画を示した。そのメニューの主要技術と認識さ
れている嫌気性消化法について、急ぎ導入を推進すべく、新設や改築更新に際して必要な技
術や手法について調査研究を行い、マニュアルを作成することを目的とします。
2.基本方針
(1) 事業経済性
B/C > 1.0を満足することを基本とする。
ここで、 BおよびCは次のとおりとする。
B=〔削減汚泥処分費(円/年)+ 削減電力費(円/年)〕
C=〔施設整備費(円/年)*1 + 維持管理費(円/年)〕
*1:利子率は考慮せず、耐用年数のみから求める。
(2) 環境経済性
LCA ≒ LCC が成り立つことを基本とする。
3.活動方針
後述の設備仕様に沿った検討・設計を行い、実下水処理場をフィールドとしたFSを行う。
フィールドは、全国に効果的に分散するよう開拓・選定する。箇所数や適用技術等について
は参画者の協議により決定するが、自治体が実用化を希望していることを基本に置く。
4.設備仕様
嫌気性消化法を構成する主要設備は、消化槽躯体、消化槽撹拌・加温装置、脱硫装置、ガ
スホルダー、余剰ガス燃焼装置、ガス発電設備および汚泥移送設備、ガス移送設備、電気・
制御設備とする。
(1) 消化方式
消化方式は、下水汚泥を対象とした「中温-20日間-単段-消化法」とする。
他のバイオマスの扱いはFSの段階での検討対象とし、且つその場合でも自治体の直
近の計画で実現性が高いものは混合処理を検討するが、それ以外は後年度増設計画に位
置付け詳細検討は行わない。
(2) 消化槽躯体
構造の基本は、耐震性と密閉性を確保できることにある。
槽の平面形状は上記が満足されれば形を問わない。また、槽の材質(材料)も同じく
上記が満足されれば種類を問わない。
(3) 消化槽撹拌・加温装置
省エネルギー且つ必要な撹拌と加温が確保できれば方式を問わない。
(4) 脱硫装置
必ず設ける。方式は問わない。
(5) ガスホルダー
発生量の 0.5 日分以上を確保できる設備とする。方式は問わない。
(6) 余剰ガス燃焼装置
必ず設ける。燃焼速度は、1日の発生量(速度)の2~3倍量の速度とする。
(7) ガス発電設備
導入を前提とする。その詳細は「消化ガス発電普及のための導入マニュアル(H28.3)」
に依る。なお、発電設備導入に必要な経費計上は FS の段階のみとし、嫌気性消化設備
と別途計上が分かる記載方法とする。
発電排熱は、消化槽の加温や脱水汚泥の乾燥に用いることを前提とする。
発電しない場合は、乾燥や消化槽加温に用いることを基本とする。乾燥・加温に熱量
が不足する場合は、他の未利用エネルギー(太陽熱等)の活用を検討する。なお、乾燥
や未利用エネルギー導入施設に必要な経費計上は FS の段階のみとし、嫌気性消化設備
と別途計上が分かる記載方法とする。
(8) 汚泥・ガス移送設備および電気・制御設備
上記(1)~(7)に示した下水汚泥を対象とした「中温-20日間-単段-消化法」が機能
するために必要な最低限の設備を検討する。
(9) 維持管理
維持管理に関しては、嫌気性消化法を運転するための新たな要員は置かず、現有要員
で対応することを前提とする。
5.マニュアル構成(目次)
・ はじめに ⇒ 背景、目的、効果
・ 適用範囲・条件・用語説明
・ 嫌気性消化法概説 ⇒
⇒ 有効年数:発刊後7年
設備構成を含む
・ 計画手法 ⇒ 経済分析・環境分析を含む
・ 設計手法 ⇒ 参画者が推奨する技術(固有名詞(愛称)可)を詳述する。
・ FS 事例
・ 参考資料
6.工 程
(1) 委員会
本共同研究は、当機構に組織される「汚泥処理技術共同研究委員会」と「技術委員会」
による審議、評価を受けながら実施される。大凡の開催時期等は次のとおり。
7 月上旬 第1回汚泥処理技術共同研究委員会 ⇒
方針説明、経過報告
8月上旬 第1回技術委員会
同上
⇒
11 月中旬 第2回汚泥処理技術共同研究委員会 ⇒
大要説明
12 月上旬 第2回技術委員会
同上
⇒
2月中旬 第3回汚泥処理技術共同研究委員会 ⇒
マニュアル(案)精査
3月上旬 第3回技術委員会
同上、発刊承認
(2) 研
⇒
究
研究に係わる主な事項の工程は下表のとおり。
(月)
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
( 主 要 事 項 )
① 立上げ(協定締結) ② 基本方針合意 ③ 体制調整・準備
① 関係技術調査・整理 ② 全技術の共有化(勉強会) ③ FS候補地開拓
① FS
② 技術の詳細解析・評価(B/C、LCA、LCC)
③ マニュアル 原案作成
① FS とりまとめ
② マニュアル原稿作成
① マニュアル 仕上げ
② とりまとめ
共同研究参加表明書
研究名称
嫌気性消化法の導入マニュアル策定に関する共同研究
上記の共同研究への参加を表明します。
平成
公益財団法人日本下水道新技術機構
資源循環研究部長 宛
[提出者]
電話番号
住所
[窓口]
会社名
責任者
○○
xxxx-xx-xxxx
○○株式会社
○○長 ○○○○
部署
担当者
電話番号
E-mail
○○部
○○○○
xxxx-xx-xxxx
oooo@
年
月
日