トルネード(竜巻)は気流が回転しながら上昇していき、中心気圧は900hPa程度になると言われています。 このトルネードノズルは、まさに竜巻そのもので、その中心気圧は900hPa程度に達し、ノズルから吐出する 気流は竜巻と同じ高速で回転しています。そのエネルギーで液体を微細に分解していきます。 しかし、ノズルから吐出される気体の流量は極少ないため、例えばフィルムなどの柔らかい対象物でもダメージを 与えることがありません。 トルネードのような威力と共に優しく穏やかな性能を 持ち合わせたチョット面白いノズルをご紹介します 特徴 ■ 毎分 0.1mℓから塗布可能なトルネード式ノズル ■ 数μm∼ 100μm程度の任意の液滴に分解が可能 ■ 固形分が分散した液でも詰まることなく吐出可能 ■ 30cp 程度までの粘度に対応 ■ 塗料の使用量を 50% に削減 用途 1、薄膜の成膜装置用ノズルとして最適(平坦度は抜群 ) *ガラス・フィルム等の表面に薄膜形成 *燃料電池の電極形成(ナノ粉の分散液を使用) 2、あらゆる液の分解が可能 *海水から塩を取り出す(添付写真参照 ) *海水から水を取り出す(塩を分離した後復水) *研磨スラッジの回収(油や水に混ざった研磨ゴミの回収) 3、細かく液を分解可能 *加湿器(遠くまで届くため大空間の加湿に最適) *空気清浄器(微細な液滴が微細な塵をトラップ) 等々色々な用途に使用可能 原理 1、高速で吐出する気流によって陰圧が発生 2、その気流は竜巻のように高速で回転 3、高速で回転する気流によって液体を微細に分解 4、液用パイプ内部に細かな流路を形成し小流量に対応 気体流量と中心気圧との関係 原理とその使用例 以下にトルネードノズルの動作原理とその使用例を紹介します アトマイズエア導入口 原理 1、トルネード(竜巻)ノズルは、ノズル中心からオフセット 中パイプ 中を液が通る された位置からアトマイズエアを導入し、2重パイプの間を 回転しながら出口に移動します。 2、2重パイプの中心を通った液体は、回転するトルネードに よって出口を出たところで分解されます。 中心からオフセット してエア導入 中パイプと外パイプの間で エアが高速で回転 3、トルネードによって分解された液滴は、回転気流によって さらに細かく分解されながら前方に吐出されます。 4、図のようにノズル出口を出た気流は回転を続け、ドーナツ アトマイズエア 状に広がりながら前に進みます。 液入り口 用途例 トルネード旋風 1、薄膜の成膜装置用ノズルとして(平坦度は抜群 ) *ドーナツ状に噴霧するためノズルが移動すると平坦に なります。 *液量・エア量の比率によって液滴の粒形を変化させる 液量 :少 エア量:多 液量 :多 エア量:少 ことができますので、成膜する膜厚を制御することが できます。 左図の液滴粒径の変化グラフは、液量が少なくエア量 が多い時粒径が小さくなり、液量が多くエア量が少な い時液滴粒径が大きくなることを示したものです。 2、海水から塩を取り出すことが可能 *海水をこのノズルから噴霧するだけで塩を 取り出す事ができます。 *熱処理は一切必要ありません。 *また気化した水を復水器で水に戻すことも 可能です。 船で長時間移動する時に海水から真水を 作るなどの応用ができます。 液滴粒径
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