関東高等学校新人大会派遣報告書 審判員名:遠藤 大輔 大会名:第25回関東高等学校バスケットボール新人大会 期間:平成27年2月6日(金)~8日(日) 会場:群馬県 ALSOK ぐんまアリーナ 審判会議 安西 郷史 氏(関東審判長)より ・ この大会で今年度の関東大会が全て終わるが、派遣に対する各都県の「ねらいとねがい」を受け止 めて臨んでほしい。 研修テーマ「大会に臨むに当たって確認すべきこと」 講師 指名審判 吉田憲生 氏(埼玉県) ・谷古宇 孝 氏(東京都) 谷古宇氏 1 ルールについて ヴァイオレーション;同じ様なものは同じ様に吹かなければいけない。 トラヴェリング ;突き出しが先か、ステップが先か、もらい足、3ステップ、見え方 リーガルガーディングポジション、シリンダー、真上の空間の権利、 ボールコントロール(チームコントロール) 、ショットクロックの成立、 ②マニュアル 「マニュアルはより良いレフェリングのための道具」→よいアイテム *審判がどう使うかが大切である。 リードのペネトレート(右への移動) 、ボール中心ではなくディフェンスの関係を常に考えて トレールはリードの捉えられない角度を捉える役割、24秒・ショットに対する責任、 ショット後床に足がついているか否かの確認、 オールウェイズムービング;どちらともに常に動き続けて、自分の責任範囲に入ってくる前にプレー 全体を捉えておくこと ボールがどこにあるかとボールを見ていることは同じではない。 ゲームをコントロールするためには、技術の理解が必要 ③ゲームをコントロールするために 1.技術の理解 ポストプレー、ブロックショット、シリンダー、ハンドチェッキング、有利不利を見極める ブロックorチャージ、ディフェンスの位置と動作を捉えておく リーガルガーディングポジションかどうか、セミサークルは、トルソーか否か スクリーン、一歩の距離が必要な場合 2.戦術の理解 キーマン、マッチアップ、重要な時間帯、始まりの判定、終盤のミスの回避、点数が離れる・追 いつく場面、フィール・ザ・ゲーム、プレスへの対応 3.心理の理解 流れを見ながら情報収集、不満そうな顔、相手審判の緊張 ④ゲームを担当するための心構え 信頼されるためにコート内外での立ち振る舞い、選手のための審判、緊張を乗り越えての達成感、 上手くやるのではなくトライしてみる、やってみて失敗がわかる、様々なところで気配りをする たくさんのゲーム観戦をする、ビデオを見る、選手は毎日練習して試合に臨む、 審判はどんな準備をして臨むのか、急激にはうまくならない、日常で審判の時間を作る、 コート内では大胆に外では謙虚に。 8日 レクチャー 安西 郷史 氏 テーマ「よりよい位置取りのための努力」 予測・バスケットの理解が必要不可欠 →瞬時の判断;感覚的に誤りなく瞬時に判断(正しい規則の適用) 体験的に理解を深める必要(審判だけが経験の場ではすまない) コートの外ではTHINK、中ではFEEL 自分の目の前で何かが起こるような位置取りをする。そのための努力をする。何かが起きてから移動 するのではなく、待ち受ける。走る・動くことは目的ではない。意味のある走り、動きをする。 今は何?次は何?ゲーム中にもっと考える。困ることが必要。どこで、どんなことが起こるか? 危険な場所はどこか? →これらのことをもっとゲーム中に意識する。 (漠然と見ない) 「事実・影響・責任」 四原則はツールであり目的ではない。4つの関連性を感じながら判定のための位置取りをする。 オールウェイズムービング;情報収集、よいスペースを求める意識を持つと絶えず動くことになる。 ペネトレイト;説得力のために →いつ右に行くかではなく、よいスペースを求めると自然にリングの右側に移動している 左に戻るのではなく、見に行く ずれる=角度 リードの判定できないプレイはトレイルが判定する トレイルはコート内は自由に動き回ることができる 右に行くということは、左を捨てることではない。 3点セット;説明責任を果たす リスペクトしリスペクトされる関係を築くためには、審判だけが経験をしに来てはいけない。 ミステリアスコール(あなただけがそう思っている) コントロール→フィール(情報収集能力) 、マッチアップに因縁がある等、 警告・テク;気後れする必要はない、人を裁くのではなく現象を判定、アンスポは判定の根拠を明ら かにすること。 INPUT⇔OUTPUT(チープなものを吹かない) 始めて→進めて→無事に終わらせる 日時:平成27年2月7日(土) 場所:ALSOK ぐんまアリーナ 相手審判員:塚越 洋平(群馬県) カード: 土浦日大(茨城)VS 東海大甲府(山梨) 審判主任:丸山 淳 氏(山梨) ・相手のエリアのプレイを良くカバーしていた。 ・東海大甲府のエースに対する守り方がリーガルでない時もあるのではないか。 特にゴールに向かえたものに対してイリーガルな触れ合いと影響があったのではないか。 日時:平成27年2月8日(日) 場所:ALSOK ぐんまアリーナ 相手審判員:谷古宇 孝(指名) ・山崎 雅洋(栃木) カード: 桐光学園(神奈川)VS 市立船橋(千葉) 審判主任:大川 尚 氏(千葉) ・トレイルでの追従をミドルレーンを越えるようにペネトレイトするとよいのではないか。 ・ショットに行かせることができるプレーがあったのでなないか。 ・ファールゲームの時間を進めるという考え方(吹き上げない)が必要 感想 今回の研修、並びに安西氏のレクチャーを受けさせて頂き、基本をしっかりと行うこと、ルールの理解 と運用の大切さを改めて痛感いたしました。 判定力を上げていくこと、決断力をもつこと、課題をたくさんいただきました。 このような貴重な経験を当たり前とせず、日々の審判活動に生かし続けていきたいです。 今回の派遣に際し、大会中お世話になった安西委員長はじめ審判員の方々、地元群馬県の皆様、派遣の 機会をいただいた東京都久保委員長はじめ皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
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