平成 27 年度 一般社団法人宮城県薬剤師会事業計画 医療・福祉のありかたそのものの変革が迫られる昨今、薬剤師も当然ながら、その果たす べき役割に変化が求められている。つまり、単なる医薬品の供給者としてだけではなく、医 薬品が適切に、しかも適正なコストで使用されるために必要な情報の管理者として機能する こと、それが薬剤師に対する時代の要請である。 このような状況に鑑み宮城県薬剤師会は、地域住民はじめ、他の医療・介護従事者、保険 者、自治体、薬学生に対して、現在薬剤師が担っている役割を具体的な成果として提示し、 地域保健医療における薬剤師の地歩をより確固たるものとするために、以下に掲げる事業を 推進する。 【重点事業】 1.地域住民にとって最も身近な健康支援拠点として、薬局が備えるべき機能と発揮すべき 役割を明らかにすることで、基準薬局に替わる“地域応援薬局”の構築を推進する 2.各地域で検討が進められている地域包括ケアシステムにおいて、薬剤師が果たすべき役 割を明確にし、その実践を推進するとともに、薬剤師職能の積極的な周知を図る 3.地域住民と直接向かい合う地域・職域薬剤師会の活性化を支援することで、薬剤師職能 と薬局機能に関する地域住民の理解向上を図る 4.震災復興支援の継続と会営志津川・女川薬局の地元移管及び新たな災害への全県的な対 応策の策定 【基本事業】 1.地域におけるさまざまな保健医療活動へ幅広く参画・貢献し、併せて地域住民への薬剤 師職能の周知をはかる。 2.地区・職域薬剤師会との連携強化を推進するとともに、非会員薬剤師・薬学生への本会 活動を周知することで、組織活性化・会員増大をはかる。 3.多方面にわたる研修事業を実施し、時代の要請にこたえ得る薬剤師の養成をはかる。ま た、日本薬剤師会生涯学習支援システム「JPALS」の普及を促進することで、学習達成 度の標準化をはかる。 4. 医療保険制度への適切な対応に留まらず、保険調剤業務の付加価値の増大を目指して会 員支援を行うとともに、地域住民への各種啓発活動を実施する。 5.薬局等が地域健康情報提供拠点として機能するために必要な体制整備の支援、各種研修 事業の実施および地域住民へのセルフメディケーションに関する啓発活動を推進する。 6.薬剤師の在宅業務の拡充をはかるための各種研修の実施と、関係団体・行政との連携を 推進する。 7. 薬剤師の日常業務に必要な情報提供の強化と、日本薬剤師会学術大会などへの参加を推 進し、薬剤師の研究能力の向上をはかる。 8. 会務運営の効率化と会営調剤薬局(宮城野)、薬事情報センター、医薬品試験センターの 整備及びさらなる活用をはかる。 9. 次代を担う薬剤師養成に必要な人材育成、各種事業の実施および関係団体との連携強化 を推進する。 10. 会務推進に必要な関係諸団体とのさらなる連携強化を推進する。 11. 会員の安心保障のための各種福利厚生事業を拡充する。 12. その他本会の目的達成のために必要な事業
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