ちくさんスナップショット平成 27 年 4 月第 47 号株式会社富士飼料【人手不足解消のためには】帝国データバンクによる人手不足についての企業見解の調査結果です。企業の 37.8％で正社員が不足していると回答。「情報サービス」が 6 割近くに達しているほか「建設」や「医薬品・日用雑貨品小売」など専門知識・スキルを必要とする業種で人手不足が深刻となっています。畜産業界も例外ではありません。酪農・肉用牛生産については、離農と後継者不足、農村の人口減少により、担い手と労働力の両面で、人手不足が深刻化しています。また、飼養頭数の減少（生産量の減少）、飼料価格の高騰など、人・牛・エサ、の大きな変化により、生産基盤の弱体化が懸念されています。今後、重要なこととして、担い手の育成と労働負担の軽減が重要なポイントになっていくと思われます。酪農・肉用牛生産は、家畜の飼養・衛生管理、飼料の生産・調製など多岐にわたる作業を伴い多くの労働力を要します。そのため、外部支援組織やヘルパーの活用による分業化、また、機械化による飼養管理の省力化は、労働負担の軽減、作業の効率化、飼養管理等への集中による生産性の向上に有効です。また、これらの組織は、地域における新規就農者や後継者の技術習得の場としても有効です。様々な課題はありますが、農家、国政、地域コミュニティー、地元企業等が連携、協力してクリアしてく問題です。当社の DS（デイリーサポーター）と TMR センターはその解の一つであると考えております。【東北支店大崎流通センター：佐藤研治】【4-6 月期配合飼料価格改定は値下げ】今期 4-6 月の配合飼料価格は、前期に比べ屯当たり 200 円∼900 円中心の値下げとなりました。特に脱脂粉乳の原料割合が多い代用乳・人工乳は前期に続き大幅な値下げとなりました（畜種・ステージごとの明細は別途ご案内致します）。原料事情は優位であるものの、為替変動に泣かされます。今後も円安基調となりそうですが、メーカー筋には上手に原料調達してもらい、生産者の安定経営に寄与してもらいたいものです。【東北支店：二瓶洋一】【酪農】⼦子⽜牛の哺育・育成管理について 3 月 3 日に渥美牛群管理サービス主催、全酪連の齋藤昭氏が講師となる「子牛の哺育・育成管理について」を受講してきました。まず母牛の栄養管理・飼養管理として乾物摂取量が低い農場があるが、カウ・コンフォート(環境管理)の原因が多く、栄養要求にしっかり適合させる為、乾物を充分に食い込ませ飼料給与を一貫して管理する必要があるという事です。出生直後の子牛放置が多すぎるというご指摘も。そこから低体温症になり初乳を飲めなくなったり、初乳摂取前に大腸菌が子牛の口に入る可能性も高まる。大腸菌が少しでも先に入ってしまうと初乳吸収率が劇的に落ち下痢等の事故が増加する。出生発見後は直ちに親子分離し羊水の拭き取りを行う必要があるという事でした。また強化哺育プログラムとして強化ミルクの有効性を説いており、使用の際には融解させるお湯の温度と哺乳機が正常に飲めるようになっているかが大切であるということでした。掃除と融解のポイントとしては栄養素を壊さない、凝固させない為に適正温度をしっかり守ること、とのことでした。今後も当社スタッフは様々な研修やセミナーに参加し知識を高めるのは勿論、お客様にしっかり還元できるよう努めてまいります。【宮城県南・福島担当：沼田幸朗】【貿易動向】北⽶米港湾労使交渉まとまる北米西岸港湾労使交渉はようやく暫定合意に至り港湾作業も通常に戻りましたが、約 4 か月間に及ぶ労働者側の怠業戦略等の要因でスケジュールの遅延は依然と続いております。オークランド港、ポートランド港だけではなく、シアトル港やタコマ港においても本船の抜港が続いており通常作業に戻るにはさらに時間がかかる見込みです。しかし港の混雑は当初予想されていたよりも早く終結するとの見方も出てきました。この影響でお客様にはご迷惑をお掛けしましたが、今後はより品質の良い乾草を提供出来るよう努めてまいります。【宮城県南 TMR 専任：斎藤勉】【酪農】新製品のご紹介「マリンカル Ca」「マリンカル Ca 」は広島産の牡蠣殻を精製したカルシウム飼料です。牡蠣殻は、陸から海へ流れ出た様々なミネラルを殻の中に抱き込んだ理想のカルシウム。カルシウムは、繁殖障害や関節炎などの改善に寄与することが知られていますが、マリンカル Ca の原料の牡蠣殻は、主成分のカルシウムに加えて、生命を育んだ海のミネラルを豊富に含有しています。これらの成分が家畜の健全な発育を助けます。マリンカル Ca は「自然素材のカルシウム！」です。 ◆成分（炭カル 90.6% リン 0.17% マグネシウム 0.47% カリウム 0.55%ナトリウム 0.18% 鉄、亜鉛、マンガン微量）広島より取り寄せますので、配達方法、納品方法など各営業担当までお問合せくださいませ。【東北支店宮城岩手担当：松浦卓也】【時事】値上げの春 4 月から暮らしにかかわる商品の値上げが実施されています。食品では、原材料価格の上昇と円安を背景にコーヒー、ウイスキー、食用油、ケチャップなどが（カップ麺、即席麺、パスタ、レトルト食品等は既に値上げ済）、軽自動車税も増税。4 月以降に購入した新車が対象で、自家用乗用車の場合、現在の年 7,200 円から 1.5 倍の年 1 万 800 円に引き上げられます。東京ディズニーランド、ディズニーシーも 4 年ぶりのチケット値上げだそうです。身近なところでは、牛乳、バター、チーズ、ヨーグルトといった乳製品も値上がりします。自給率 100％の牛乳の価格を値上げしなければならないのは、牛が食べる飼料の価格上昇が大きな要因となっているのは言うまでもありません。これに伴い、生乳価格も 4 月から 1kg あたり 3 円ほどの値上げが決まっています。生産者の皆様には、出来る限り還元されることを期待します。【東北支店大崎流通センター：佐藤研治】デーリィ・サポーター（DS）スタッフ⼤大募集！離農に歯止めをかけ、雇用の確保、更には農場の規模拡大まで繋がるようサポートしたい。お客様の永続経営をサポートし、共に発展していきたい、という想いがあります。一緒に酪農したい方！動物大好きな方！ご紹介下さい詳しくは、担当：津田までご連絡・ご相談ください！（0223-22-2690）