中等學校教科書株式會社発行 飯島忠夫著 新選漢文教科書第一學年用

中等 學校 教科 書 株式 會 社発 行
飯島 忠夫 著
新選 漢文 教科 書 第一 學 年用
新教 授要 目準 據
こ の本 は、所 謂読 書の た めに 読 んだ 本で は あり ませ ん。漢 文 を学 習す る ため に読 ん だ本 で す。
戦前 の 生 徒 は どの よ う に 漢 文を 教 え ら れ て いた か を 知 る つも り で イ ン タ ー ネッ ト の古 書 サイ ト
で見 付け た漢 文 の教 科 書で す。
こ の本 のサ ブ タイ ト ルと して 、 昭和 16 年 12 月 6 日文 部 省検 定 済、 実 業學 校國 語 科用 とあ り
ます 。 つ ま り 、今 の 学 制 に 当て は め れ ば 工 業高 校 、 商 業 高校 用 の 漢 文 の 教 科書 に なる と 思い ま
す。
こ の 教 科 書 の内 容 の 程 度 を示 す た め に 、 教科 書 の 最 初 と最 後 の 方 か ら 適 当と 思 われ る 章の 画
像を 貼り 付け ま す。
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上 記 文 例 中 ”水 甕 ” が 読 めま せ ん で し た が、 三 省 堂 大 辞林 に よ り ま す と ”す い おう ” 読み 、
その 意味 は” 水 瓶” と あり まし た 。ま た、” 甕” 1 字で ” かめ ”と 読 みま す。
以 前 江 戸 時 代の 寺 子 屋 に 関心 を 抱 き 調 べ てい る う ち に 寺子 屋 で 素 読 に 使 って い たと 思 われ る
漢籍 の 教 科 書、” 経典 餘 師 ” 10 巻 をネ ッ ト で 見 付 け 購 入 し ま し た 。 最 初 見 た と き に は、 到 底 読
めな い と 思 い まし た 。 漢 字 のみ で 原 文 ( 返 り点 あ り ) が 書か れ て い て 、 解 説文 は 漢字 と 変体 仮
名で 書か れて い ます 。
そ こで 挑戦 が 始ま り まし た。 寝 床で 眠る 前 の 5 分 か 10 分を 使 い、 分か っ ても 分か ら なく て
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も毎 日 読 み 続 けま し た 。 参 考書 と し て 漢 文 の読 み 方 に 関 する も の 、 変 体 仮 名の 読 み方 に 関す る
もの 。
ま あま あ、変 体 仮名 が読 め るよ う にな った と き経 典餘 師 一[ 大 学全」を 寝床 で毎 日 5 分 から 10
分を かけ て読 み まし た 。1 年 以 上読 み続 け 今も 読み 続 けて い ます 。1 巻 目 「大 学」、 2 巻 目「 論
語1 」を 読了 し ,今 3 巻 目「 論語 2 」を 読 んで いま す 。遲 々た り とは 言 え勉 強始 め の頃 と比 べ
ると 、進 歩し た ので は ない かと 思 って いま す 。
そ の 成 果 か 、上 の 引 用 文 の” 水 甕 ” の 意 味は 想 像 で き まし た が 、 読 み 方 が分 か りま せ んで し
た。 辞 書 で 讀 み方 が 分 か っ て、 全 文 の 読 み 方に 間 違 い や 解釈 に 間 違 い は な いと 思 うく ら いに な
りま した 。
今 で は 専 門 高等 学 校 お い ては 漢 文 は 教 え てい な い と 想 像し ま す し 、 記 憶 が正 し けれ ば 普通 科
でも 漢文 は選 択 科目 か ら外 され た と思 いま す 。戦 前 の専 門高 等 学校 の 1 年 生 から こ の程 度の 漢
文を 教え てい た のか と 感慨 を覚 え ます 。
参 考 ま で に ” 経 典 餘 師 一 大 学 全 ”、 漢 文 の 学 習 と 変 体 仮 名 の 学 習 と で ヒ ゲ ・ じ ー ち ゃ ん に
役だ った 本を 紹 介し て おき ます 。
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