2015.9 素晴らしい2015群馬大会になりました! ※ケナフ協議会ニュース

ケナフ協議会ニュース
No.265 (2015.9.)
素晴らしい 2015 群馬大会になりました!
ケナフ協議会会長
鮫島
一彦
平成 3 年(1991 年)11 月 22 日に設立・発足したケナフ協議会の活動の原点は、ホ
ームページ1)の会長あいさつにもあるように、「地球規模の環境問題は全世界的な重
要課題であり、人類のみならず生物一般の生存基盤に深刻な影響を及ぼす恐れがある。
特に森林の減少は、地球温暖化・砂漠化の防止、気象の安定、生物多様性の維持と種
の保存、水質の浄化、洪水の防御などに直接関わる。また、社会的・経済的構造とも
密接な関連があり、その解決は極めて重要かつ困難である。森林保全の方策として、
植林による対応は勿論、木材以外の植物資源の利用を推進するための技術開発や国際
協力も非常に重要である。」との認識に基づいています。
当初の正式名称は「ケナフ等代替資源利用による地
球環境保全協議会(略称ケナフ協議会)」でしたが、平
成 9 年(1997 年)度定時総会において、さらに幅広い見
地からの対応が必要であるとの認識から、
「ケナフ等植
物資源利用による地球環境保全協議会(略称ケナフ協
議会)」に名称変更しました。
台風や豪雨、さらに火山噴火、地震といろいろの天
変地異が起こって不安が募るこの頃ですが、長い地球
の歴史をたどれば、宇宙船地球号は本来天変地異の起
こるのがむしろ普通のこととも言えます。そのような
宇宙船地球号を人類のためにどのように守っていくか
を皆で考えるのがケナフ協議会の活動の原点だと言っ
ても過言ではないでしょう。
ことしのケナフ協議会の年会、
「2015 群馬大会」は、
その前後に、異常な豪雨などで各地に様々な被害が出
るような状態での開催となりました。幸い大会当日の
展示発表で使用したネパー
高崎会場付近は、研究発表・特別講演の 11 日、見学会
ル大震災復興支援義援金の
の 12 日の両日とも、晴天に恵まれました。神様も応援
募金箱です。
してくれたのかもしれません。いろいろの困難を克服
(会員の佐伯 純氏が作成
しての多くの方々の参加によって、素晴らしい年次大
し、持参)左下にはネパールの国
会となりました。皆さんのご協力に、主催者を代表し
花シャクナゲ!
て、心より感謝を申し上げます。
-1-
ケナフ協議会ニュース
No.265 (2015.9.)
さて、この 2015 年(平成 27 年)9 月 11 日の研究発表会、総会、特別講演会、役員
会、交流会(懇親会)と 12 日の富岡製糸場の見学会を内容とする、
「ケナフ協議会 2015
群馬大会」の概要はこのケナフ協議会ニュースとケナフ協議会のホームページに新聞
報道2)と共に掲載しますので、ご覧ください。
今回の大会の特徴は、人間活動に基づくとされる地球温暖化などによる気候変動と、
地球自体の活発化と考えられる地震や津波、火山活動などの情報を肌で感じる中で開
催された大会であったことでありました。かってのようにケナフをブーム的に考えて
集まるのではなく、地道ながら、真剣に地球環境保全を考える人々の環がさらに広が
る契機になる大会になったと思います。11 日の特別講演では、「東日本大震災の被災
地でのケナフ栽培」と「群馬県の森林」に関しての2つ講演をしていただきました。
このことは、ケナフ協議会の活動の原点であるケナフのみでなく、森林を含む植物資
源全般の利用による地球環境保全を考える大会であったことを端的に示しています。
また、展示発表も含めて、地球環境保全にかかわるいろいろの人々がその活動の環を
広げる良い機会にもなったと実感できる大会でした。さらにその環を広げてほしいと、
ケナフの持つ可能性に期待を寄せつつ亡くなった世界の環境保護運動の創始者のひ
とりである故デイビッド・ブラウアー4)氏もあの世から目を細めて見ていたのではな
いでしょうか。皆さんの今後の活動に期待したいと思います。どうぞよろしくお願い
します。
最後に、ケナフの活動の環は展示発表でネパールにもつながっています。甲山ケナ
フの会の吉岡昌子さん(連絡先 090-2282-7865)はネパール大震災の支援の活動を続
けています。可能な方は是非吉岡さんに連絡して支援をお願いします。また、参加者
の一人で「閖上ケナフの会」のメンバーでもある太田幸男氏は群馬県の御巣鷹山の尾
根(1565m)に墜落した日航機事故現場(1985 年)と東日本大震災(2011 年)の両方
の現場を経験した方です。世界遺産の富岡製糸場の見学などを一緒にしながらそのこ
とを知りました。その経験についての新聞報道が、この 8 月 4 日と 8 月 5 日の河北新
報 WEB にあります5)。是非ご覧ください。
(参考資料・文献など)
1)ケナフ協議会 HP 「会長あいさつ」
2)同上、「お知らせ」
http://www.e-kami.or.jp/kenaf/sub1.html
http://www.e-kami.or.jp/kenaf/index.html
3)同上、「インフォメーション」のケナフ協議会群馬大会 2015 予稿集目次(第 18 回
ケナフ等植物資源利用研究発表会・第 21 回特別講演会―地球環境保全と植物資源―
(2015 年 9 月 11 日、於:高崎市東公民館)http://www.e-kami.or.jp/kenaf/27pro.pdf
*予稿集は事務局より¥1000 で販売しています。必要な方は事務局に連絡してくだ
-2-
ケナフ協議会ニュース
No.265 (2015.9.)
さい。
4)デイビッド・ブラウアー著(鮫島一彦監訳)「山と川、地球環境修復への道」(2000)
南の風社、原著→David Brower with Steve Chapple「Let the Mountaines Talk, Let
the Rivers Run」アメリカ版→by Harper Collins Publishers(1995)、カナダ版→
by New Sosciety Publihsers(2000)→Printed entirely on kenaf paper.
5)2015.8.4.火曜日 河北新報 WEB(朝刊)、および 2015.8.5.水曜日
刊)
-3-
河北新報 WEB(朝