震災時における学生への対応について - 独立行政法人 国立高等専門

独立行政法人 国立高等専門学校機構 留学生交流促進センター
平成23年度 留学生・国際交流担当者研究集会
震災時における学生への対応について
仙台高等専門学校・広瀬キャンパス
竹茂 求
1. 震災と学校の対応の概要
○ 3月11日(金)
・ 在校中の学生・教職員の安否確認
・ 交通機関不通、水・電気・ガス全てストップ : 簡易宿泊所、自家発電照明・ストーブ・布団
(合宿所)等を準備、市(宮城総合支所)や生協からの食材配給
・ 避難宿泊者数: 名取→学生約 150 名(内、近隣住民約 30 名)+教職員40名弱
広瀬→学生 96 名(内、近隣住民 3 名)+教職員30名弱
○ 3月12日(土)
・ 名取:電話、メール等が使用不能、外部と情報が遮断
・ 広瀬: 学生約40名をスクールバス等で自宅に届けた→宿泊者(学生16+近所8名)
全学生・家族・全教職員の安否確認作業を「開始」
○ 3月13日(日)
・ 4名の宿直体制、自炊開始
・ 留学生:各国大使館派遣バスで東京へ避難開始(国際交流委員会の指導と支援)
・ 名取:学生や教職員の安否確認作業開始
・ 名取・広瀬の合同会議(第 1 回会場:広瀬)
卒業式、入学式等の中止、入学手続き期間延長、4月下旬まで休校、学生出校禁止
○ 3月14日(月)
・ 名取・広瀬の合同会議(第2回会場:広瀬)
両キャンパス教職員全員無事を確認、教職員出勤は可能者のみとする
・ 名取:学生 1 名の死亡情報が入る
・ 広瀬:電気とLANが復旧
○ 3月16日(水)
・ 名取:電気復旧、LAN 環境一部復活
○ 3月17日(木)
・ マレーシア留学生(八戸、一関含む)が大使館派遣バスで出発、全留学生の東京避難終了
・ 避難宿泊者数: 名取→学生 15 名(+一般 15 名)
、 広瀬→学生4名
○ 3月18日(金)
・ 高専機構の五十嵐理事等が救援物資とともに来校、両キャンパス視察
○ 3月19日(土)
・ 広瀬:避難学生3名を家族へ送届け、1名実家に帰宅:宿泊学生が0
○ 3月21日(月)
・ 広瀬:全学生の無事を確認。
○ 3月22日(火)
・ 名取:死亡1名以外の全学生の無事を確認、避難学生4名が帰宅し1名となる
・ 名取・広瀬の合同会議(テレビ会議)
:宿直体制を解除。
○ 5月9日:始業式
2. 仙台高専の国際交流(留学生、インターンシップ研修生受入・派遣)
震災時の留学生・研修生の所在
・ 広瀬: 留学生(6名+2名(名取)、2名(一関)、1名(八戸)
)
海外研修生1名(3/14帰国予定)
・ 名取: 留学生(3名)
・ 旅行・帰省中留学生:5名
・ 広瀬から海外インターンシップ派遣学生(専攻科1年、一ヶ月インターンシップ)
ヘルシンキ3名、トゥルク1名、タイ1名 (3/14帰国予定)
3. 震災時の留学生・海外研修生への対応
学務課と国際交流委員会の委員中心に支援
・ 大使館への連絡指示
大使館からのバスで東京へ避難、帰国等
・ 避難所の食事(日本人と区別)
・ 大使館等派遣バスへ車で送る
・ 旅行・帰省中の留学生:安否確認・連絡
・ 他高専への連絡
・ 再入国航空費補助手続きの支援
・ 大学進学学生へ必要書類郵送、寮の荷物発送支援
・ 海外大学との連絡(研修生)
受入学生:大使館連絡、バスで東京へ、フライト延期、チケット提携校手配
4. (財)仙台国際交流協会
・ 地域の国際化推進を目的として1990年に設立
仙台市:約1万人の外国籍市民(百人にひとりが外国人)
平成22年度「災害時外国人支援に関わる情報・意見交換会」H22.11.17
5. 震災時の海外派遣学生
海外インターンシップ派遣学生:協定校が学生の帰国延期、チケット・宿手配を全て配慮
震災時、また、復興過程において、高専機構はじめ多高専にご支援頂きましたことを心より御礼申し上げます。