Product Brochure PSM Technology

技術
精密表面仕上ソリューション
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精密表面仕上
ソリューション
ケナメタルは、最新の表面仕上げ技
術を導入し、究極の付加価値を提供
し、生産性と品質を向上することによ
って、精密表面仕上ソリューションの
実現に尽力しています。
• 燃料システムの効率化
• トランスミッションの摩擦、
摩耗、
ノイズの低減
• タービンの性能向上
• 表面応力緩和
• 生産性と品質の改善
• 部品寿命の延長
• ポンプの性能向上
• 石油採掘およびガス採掘
装置の品質向上
最高の結果とサービスをお求めな
ら、ケナメタル精密表面仕上ソリュー
ションにお任せください。エンジニア
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化されたソリューションまで、当社が
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ソリューションでお客様をサポートし
ます。
詳しくは、ケナメタルの営業担当また
は最寄りの指定代理店にお問い合わ
せください。
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目次
コンポーネント ...............................................................................2–3
砥粒流動加工(AFM).......................................................................4–7
EXTRUDE HONE MICROFLOW ............................................................8–10
EXTRUDE HONE MICROFLOW TEST .......................................................11
電解加工(ECM)...........................................................................12–15
精密電解加工(PECM)................................................................16–19
サーマルデバリング法(TEM)....................................................20–23
カスタマーサポート .........................................................................24
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技術
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•
AFM
性能
ECM
TEM
PECM
信頼性
影響
品質
生産性
MICROFLOW
プロセス
燃料システム
シリンダーヘッド
インテークマニホールド/排気マニホールド
ターボハウジング「タービン側」
ターボインペラー
本体(バルブ)
ディーゼルポンプハウジング
GDIポンプハウジング
油圧ヘッド
コモンレール
ノズルホルダー/インジェクタ本体
制御弁/プレート
ニードル
ノズル
可変弁タイミング
パワートレイン
カムシャフト
交差油穴付き大型クランクシャフト
交差油穴付き小型クランクシャフト
トランスミッションシャフト
太陽歯車
R加工
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ストレス緩和
形状加工
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エネルギー
タービンブレード
遠心インペラー/ディフューザー
医療
MISツール
医療ツール
インプラント
航空宇宙
ブリスク
ディフューザー
ディスク
ドラムローター
インペラー/ノズル/OGVセグメント/翼
ホローブレード
ブレード根
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ジェネラルエンジニアリング
マニホールド
金型
刻印/打ち抜き型
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精密表面仕上ソリューション
コンポーネント
形状加工と
仕上げ —
単一操作
(サイズ限度
200 mm)
プリエージング
流量調整
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研磨
層流 —
容積効率改善
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バリ取り
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精密表面仕上ソリューション
砥粒流動加工(AFM)
EXTRUDE HONE™ SPECTRUM
砥粒流動加工(AFM)
プロセス
砥粒流動加工(AFM)は純粋に機械的なプロセスです。柔らかい粘土のような、化学的
に不活性かつ非腐食性のメディアが、表面仕上げとエッジ部の状態を向上させるた
めに使用されます。
メディアに含まれる研磨粒子の作用で、せん断ではなく、研磨を
施します。同じタイプのメディアを異なる金属に使用することが可能で、ほとんどの場
合、除去された被加工物がワーク材間で転移することなく、異なる金属に対して同一
のメディアを使用できます。
AFMは、他の方法では処理できない穴、
スロット、エッジや内面・外面またはエッジの
状態を整えることに使用されます。
この方法は、高効率で精度が高く、一方向または双
方向の加工方法があります。穴の大きさや方向が変化する場合に、AFMでは最大の研
磨作用が発生します。
AFMは、制御可能な加工プロセスです。
メディアの流量、圧力、量、種類、温度を制御す
ることで、被加工物からの除去量を制御できます。
どのようなアプリケーション、表面仕上げ処理、R生成、切り屑除去でも、単位体積あた
りの切削率を決定し、再現性を確保するためにモニタリングすることができます。
パラメータ
研磨メディアにより被加工物の表面が除去される比率は、
次の条件に依存します:
• メディア流量
• 粘度
• 研磨粒子の大きさ
• 研磨材濃度
• 粒子密度
• 粒子硬度
• ワーク材硬度
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精密表面仕上ソリューション
砥粒流動加工(AFM)
AFM前
AFM後
アプリケーション
R加工
ジェットエンジンディスクのように、
シャープなエッジまたは丸型のエッジRを連続的に生成します。
表面への応力緩和
亀裂伝播につながる可能性のある致命的な疲労部を滑らかにし、応力集中部を取り除きます。
研磨
形状を維持しつつ、複雑な形状でも表面仕上げ状態を向上させ、
ワーク材を均一に滑らかに研磨
します。AFMは、
自動車のインテークマニホールドや油圧/空圧マニホールドブロックの内部流路の
ように、
アクセスできないワーク材部分にも対応できます。
形状の最適化
空気、
ガス、液体の流動作用(流量係数)
を向上させ、キャビテーションを低減、
または除去できます。
層流の生成は、容積効率の改善に役立ちます。
バリ取り
他の方法では処理できない内部や外部の穴、
スロット、エッジのバリ取りに使用されます。従来の
バリ取り方法では大きな問題となっていた斜めや直角に交わる穴も、AFMメディアで容易に対
処可能です。
メリット
• AFMは、チタン、超合金、高硬度材、および難加工材を含むあらゆる
金属材に適用できます。
• 対象とする場所やアクセスが難しい場所から被加工物を除去できます。
• 粗加工と仕上げを 1 つの工程で完了します。
• メディアは、
アプリケーション要件に合わせて設定可能です。
• プロセス制御により一貫した品質と最高の再現性を提供します。
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精密表面仕上ソリューション
砥粒流動加工(AFM)
EXTRUDE HONE™ VECTOR
砥粒流動加工(AFM)
治具
治具は、AFMプロセスで非常に重要な部分です。治具により、部品を保護し、の研磨作用
の方向付けを行うと同時に、
クランプ力をサポートします。AFMツーリング内部の流路
により、研磨作用をワーク材の処理対象部分に集中させます。この部分は摩耗率が高
く、高圧となります。ワーク材の処理対象でない部分の摩耗率は低くなります。
機能性、耐摩耗性、構造安定性のバランスを保つためには、治具グ材を慎重に選択す
る必要があります。
一般的な往復加工の治具では、上下メディアシリンダー間を研磨メディアが移動すると
きに、流路を通って往復できるようにワーク材を設置します。
あまり一般的でない吹き
出し加工の治具では、
ワーク材の片側の処理のみが必要とされるため、研磨メディアが
流路を通って一方向に流れるようにワーク材を設置します。
生産要件に応じて、治具に1つまたは複数のワーク材をセットすることや、特定の加工
結果を得るために方向流量弁摩耗インサート、
または複雑な流路を取り入れることに
より、ツーリングを複雑にすることもできます。
ワーク材が頑丈でAFM機でクランプでき
る場合は、治具が不要な場合もあります。
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精密表面仕上ソリューション
砥粒流動加工(AFM)
金型押し出し成形
メディア
AFMメディアに含まれる砥粒が実際に切削を施します。
メディア原料の独特の特性により、砥粒
は、
ワーク材表面を流れる際に被加工物を磨くのではなく、切削します。
従来のAFMメディア原料は、粘弾性を備えています。つまり、
メディアは力が加えられたときに流れ
(粘性)、柔軟性(弾性)
もあります。弾性は、
メディアの重要な性質であり、
この弾性が加工表面
に対して砥粒を保持します。合成高分子と潤滑希釈剤を混合して、各アプリケーション用にカス
タム配合のメディアをご用意します。
新しいメディアの配合により流痕深さを削減し、
ラミネーションの仕上がりを向上し、更にL/D比
が大きいチューブ類の表面処理を特別に考慮しています。
ケナメタルでは、
メディアを改良・強
化するため、独自にさまざまな添加剤を開発してきました。当社は、精密輪郭加工アプリケーシ
ョンの特殊添加剤開発のパイオニアです。
これらのメディアには、
ワーク材エッジに特定のR形
状を生成可能な一方、周囲の表面の研磨を最小限に抑える添加剤が含まれています。
特殊添加剤の主な用途としては、
ブローチ加工されたダブテールのエッジ輪郭加工、
あるいは
航空エンジンコンプレッサーおよびタービンディスクのツリーのスロットエッジ輪郭加工があり
ます。他の添加剤は、精密研磨、柔らかいワーク材、非常に滑らかで欠陥のない表面などに対す
るアプリケーションに対し有効です。
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EXTRUDE HONE™ MICROFLOW
EXTRUDE HONE™ MICROFLOW DUPLEX
EXTRUDE HONE MICROFLOW
プロセス
• 燃料インジェクタスプレーの穴のような小径の経路を研磨メディアが流れる
様子をリアルタイムでモニタリングします。
• エッジ部のR、穴径、表面仕上げなど、特定の処理結果を再現できます。
小径穴の形状にこのような修正を加えることにより、部品の性能が向上します。
• メディアは、部品の加工方向と同じ一方向に流動します。
• 流量を増加させると、開口部入り口の形状がわずかに変化します
(通常、開口部出口は影響を受けません)
。
• EXTRUDE HONE MICROFLOW処理には、圧力降下、流量、形状、液体の特性の
ほかにも、機械の設計や動力、
ワーク材の特質、
メディアの特性、処理手順な
どが関わってきます。
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EXTRUDE HONE™ MICROFLOW
EXTRUDE HONE™ MICROFLOW
アプリケーション
R加工
直径50μmから2 mmのオリフィスに対して、指定されたエッジ部やR形状を加工します。
流量調整
オリフィス流量に対して、5,000cc/minまでの指定された油圧流量を発生させます。
メリット
• 出口形状を変形させずに高精度オリフィスの流量係数を向上
• 流量調整:
— 部品間およびすべての燃焼室の流量の一致
— オリフィスの出口形状を変形させずに、60%超ま
で流量増加(「リフト」
または「ゲイン」
)が可能
• ガソリンおよびディーゼルのインジェクション装置の排気の改善:
— 燃料の噴霧化の向上
— よりクリーンな燃焼
— 燃費の向上
• 小径オリフィスの先行熟成:
— 構成部品の性能は部品寿命を通して一定
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精密表面仕上ソリューション
EXTRUDE HONE™ MICROFLOW
写真:Delphi
EXTRUDE HONE MICROFLOW
メディア
EXTRUDE HONE MICROFLOWメディアは、研磨微粒子の含有率が低い有機液体です。独自の
流動学に基づいた調整剤により、研磨粒子は均一に浮遊した状態で維持されるため、
複雑な輪郭に沿って均等に流動し、同時に複数のエッジを処理できます。
EXTRUDE HONE MICROFLOWメディアは、粘度、研磨粒子の大きさ、種類、量によって特性が
決まります。砥粒はメディアに混合され、材質は炭化ケイ素、酸化アルミニウム、炭化ホウ
素などです。
ご要望により、EXTRUDE HONE MICROFLOWメディアの国際版安全データシート
(MSDS)
をご提供できます。
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精密表面仕上ソリューション
EXTRUDE HONE™ MICROFLOW TEST
EXTRUDE HONE MICROFLOW TEST
頑丈で生産準備の整ったシステムにおける高精度の流量測定技術
小型化したスタンドアロン型の新しい EXTRUDE HONE MICROFLOW TESTシステムは、
大型自動システムの燃料系処理における何十年もの経験によって開発されました。
小型で頑丈な設計は、全自動測定システムの精密処理を実現し、お客様の生産要件に
合わせてその規模を変更できます。高い精密性、信頼性、精度と使いやすさを同時に実
現します。
EXTRUDE HONE MICROFLOW TESTシステムは、部品の高精度流量測定が要求される
メーカー向けのシステムであり、±0.25%の再現性と±0.1%の精度を維持するこ
とができます。
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精密表面仕上ソリューション
電解加工(ECM)
電解加工(ECM)
プロセス
ECMは、陽極金属溶解の原理のもとで作用するサブトラクティブ法です。
ワーク材
(+極)
で選択的に除去を行うためには、陰極(-極)が必要です。切削速度は、
部品にかけられるDC電流により決定します。
治具(極)
とワーク材(+極)
との接触がないのが重要な特長です。電解液(水または
グリコールベースの塩化ナトリウム(NaCl)もしくは硝酸ナトリウム(NaNO3)は加工間
隙に電荷転送を発生させます。発生する電子電流は、
ワーク材から金属イオンを
解放します。
被加工物の除去量は、
ファラデーの法則(電流×サイクル時間)により定義されま
す。除去された被加工物は、電解液により水酸化物となって隙間から洗い出されま
す。排出された水酸化物を適切なフィルター装置で捕え、電解液の状態を一定に
維持する必要があります。一定の間隙を確保し、適切なツーリングと陰極の寿命を
実現します。
ECMは結像法としても使用できます。陰極である治具の形状によって、被加工物除
去の形状が決定します。
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精密表面仕上ソリューション
電解加工(ECM)
ECM EXTRUDE HONE™ CLASSIC
アプリケーション
R加工
指定された端部のR加工を行います。
輪郭加工
ワーク材に陰極形状をマッピングします。
研磨
表面特性を最適化します。
流量調整
指定された流動抵抗を発生させます。
バリ取り
ボア出口および交差穴のバリを除去します。
メリット
• 指定された場所から正確に被加工物を除去します。
• ワーク材に対する機械的あるいは熱による負荷がありません。
• 粗加工と仕上げを 1 つの工程で完了します。
• アクセスが難しい場所、および硬化金属や加工が困難な金属の
バリ取りに最適です。
• 二次的バリの発生なし:
— 被加工物は切削されるのではなく溶解されます。
• 最高の生産性:
— 1サイクルで複数部品の加工を処理する能力と短時間プロセス
(通常5∼20秒)の組み合わせにより、部品あたりのコストを確実に
削減します。
• 高いプロセス安定性と優れたプロセス制御 — 精度、安定した品質、
高い再現性を実現します。
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精密表面仕上ソリューション
電解加工(ECM)
電解加工(ECM)
治具
治具の主要目的は、部品の電気抵抗の対処です。間隙での電荷移動、水酸化物除去、
熱管理に対処するには、適切な状態と量の電解液が必須です。
DC電源でほとんどの加工を行うためには、間隙部分の電気抵抗を非常に低くする必要があります。
間隙を維持し、確実に目的の部分に加工を集中させるには、陰極の設計が重要です。
これを怠ると、
加工対象以外の部分が除去されてしまうかもしれません。
間隙サイズは、バリの加工前の要件によって定義されます。短絡を防止するため、間隙は最大バリ
サイズより大きくなければなりません。間隙の精度も、短絡を防止するためのかぎです。短絡検出部
(処理前および処理中)は、DC源に内蔵されています。
陰極の材質には、導電性が必要です。ほとんどの場合、真鍮またはステンレス鋼を使用できます。
電界にさらされないと思われる陰極部を絶縁する必要があります。陰極はワーク材に接触しないため、
プロセスによる摩耗は発生しません。陰極の摩耗は通常、陰極の絶縁部の機械的損傷が原因です。
陽極は、発電機からワーク材への電荷移動に対応し、
また、耐腐食性を備え、優れた伝導性を提供する
必要があります(プラチナ、銅など)
。陽極上に電解質が存在するのを防止する必要があるため、陽極の
接触は、通常、治具の上部に集中しています。
EXTRUDE HONE™ HYDROM電解液洗浄装置
EXTRUDE HONE HYDROM電解液洗浄装置は、電解加工機(ECM)に
追加して使用することができます。
この装置は、品質をより良くす
るために一定の隙間を確保し、電解液の品質を安定させます。
EXTRUDE HONE HYDROMとCFPチャンバーフィルタープレスを組み
合わせて使用すると、
フィルターケーキの廃棄コストを最大で
10%削減できます。CFPの洗浄時間を最大で6分の1に短縮する
ことができ、陰極の寿命が改善されます。
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精密表面仕上ソリューション
電解加工(ECM)
™
ECM EXTRUDEECM
HONEHYDROM
HYDROM
クロム削減システム
お客様の環境保護対策を支援するため、ケナメタルは、
クロム合金鋼のような耐
腐食材料を製造するお客様に完全自動化システムを提供します。
このシステムで
は、無毒の三価クロムの処理中に、電荷に合わせて異なる還元液を加えることで、
六価クロムの生成を低減します。三価クロムは、電解液をろ過することで水酸化ク
ロムCr(OH)3になります。
チャンバーフィルタープレス
電解液から水酸化物を分離するために必要な電解液品質を一定に維持するため、
ケナメタルは、
クローズドループろ過を装備したチャンバーフィルタープレス
(CFP)
を使用しています。加工により発生した廃電解液はCFPに汲み上げられ、水酸化物
を液体から分離するさまざまなフィルターを通過します。洗浄された電解液がタ
ンクに戻る間、水酸化物はケーキを蓄積してプレスに留まります。時間の経過に伴
って流れに対する抵抗が増加し、
ろ液の流れを低下させます。抵抗(水酸化物の蓄
積度など)が一定の値を超えると、
プロセスを停止し、CFPを洗浄する必要がありま
す。CFPシステムは、運転費を削減し、廃棄コストの削減につながる
「乾燥フィルター
ケーキ」を低減します。
電解液の管理
ECMプロセスの重要な特長の1つは、陰極(-極)
とワーク材(+極)
との直接接触が
ないことです。電気回路を閉じるには、電解液を使用します。
プロセスはオームの
法則(U = R x I)に従い、電解液のパラメータが抵抗(R)に影響を与え、加工結果に
直接影響する可能性があるため、
プロセスの信頼性には電解液の状態が一定で
あることが必須です。伝導率、圧力、pH、流量および温度等の関連するパラメータ
が機械の制御により完全に管理および監視されます。
ケナメタルのすべての機械
には適切な電解液管理機能が装備され、一定の加工品質およびプロセス信頼性
を実現します。
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精密表面仕上ソリューション
精密電解加工(PECM)
EXTRUDE HONE™ PECMセンター1200
精密電解加工(PECM)
プロセス
EXTRUDE HONE PECMのプロセスは、電解加工(ECM)
と同じです。EXTRUDE HONE PECM
では、陽極に移動する非静止タイプの陰極を利用し、サイクルタイム中は一定の
非常に小さい間隙(最大10μm)を維持します。
陰極の品質および陰極とワーク材の間隙は、
プロセスが引き出せる結果に直接影
響します。陰極の振動運動により小さい間隙を維持します:
• 最大振幅で電解液を回復させます。
• 正確なDCパルスを振動運動と同期させることにより、最短距離で電解加工を行う
ことができます。
• アプリケーションに応じて、毎分0.1∼0.5 mmの速度でワーク材に陰極で掘り込む
ことができます。
• 100Hz未満の振動数範囲で加工します。
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精密表面仕上ソリューション
精密電解加工(PECM)
アプリケーション
ドリル加工
内部および外部に接続穴を加工します。
形削り/マーキング
ワーク材に正確な陰極形状をマッピングします。
メリット
• 形削りやドリル加工のような、精密度(±5μm)を要する加工アプ
リケーションに最適です。
• 形削り、
ドリル加工、仕上げを 1 つの工程で行い、優れた表面
仕上げを実現します(Ra最大0.03μm)。
• 部品に対する機械的あるいは熱による負荷がありません。
• 高いプロセス安定性、再現性、優れたプロセス制御を実現します。
• 加工が困難な導電性材料の加工に適しています。
• 後処理、バリ取り、仕上げ加工はほぼ不要です。
• ワンサイクルで複数部品の加工を行うことで高い生産性を実現します。
• 治具摩耗がほとんど発生しないため、生産コストを大幅に削減できます。
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精密表面仕上ソリューション
精密電解加工(PECM)
精密電解加工(PECM)
治具
• EXTRUDE HONE™ PECMは、機械、水溶液、制御、動力の4つの要素から構成されています。
• 機械を自由に組み立てられるようにする、最高のプロセス信頼性と
再現性を実現します。
• 特許を取得した振動軸の誘導装置は、サイドギャップ加工に最適です。
振動モード、および非振動モードで最高の生産性を実現します。
• サイクル中およびサイクル後に両極性パルスを利用して陰極を洗浄し、
加工条件を一定に維持します。
• 統合品質管理で加工を完全制御します。
2684
-0,1
1920
2476
+0,1
800
2467
800
2160
800
800
2126
2503
1028
1000
800
5431
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精密表面仕上ソリューション
精密電解加工(PECM)
EXTRUDE HONE™ PECMセンター1200
治具(続き)
• 陰極の動きとDCパルシングを正確に制御・調整することで、最小の間隙サイズ、
最高の再現性、
フロントギャップ加工の精度、サイドギャップ加工のすぐれた
表面仕上げを実現します。
• オペレーターインターフェースにより、
プロセスを明確に把握でき、煩わしさ
を排除します。
• 発電機の標準化、電解液タンク
(水溶液)制御、関連する電解液パラメータの
調整により、間隙状態を正確かつ一定に維持します。
• 自動化とライン生産への導入は簡単です。
• 作業員を保護する前面の自動扉と換気された作業エリアがある密閉型ワーク
スペースで人間工学に合致した作業機能性を実現します。
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精密表面仕上ソリューション
サーマルデバリング法(TEM)
EXTRUDE HONE™ P 350
サーマルデバリング法(TEM)—
サーマルデバリング
プロセス
TEM(サーマルデバリング法)は、燃焼と酸化の原理に作用するバリ取り/つや消し法です。
バリ取り、
またはつや消し処理対象の部品は、専用かごに整列せずに入れるか(非重要部品
の場合)
、
プレート治具あるいはピンに固定した後、冶具と一緒に密閉された燃焼室内に
入れます。
メタンガス
(燃料)
と酸素は、部品材質、バリの厚さ、バッチサイズに最適な分量が計量され、
密閉された燃焼室内で圧縮されます。火花点火システムは、圧縮ガスの点火に必要な熱を
発生させます。
その結果、わずか数ミリ秒で熱波が6,000ºFに達します。
ワーク材そのものはヒートシンクとして作用します。バリはワーク材よりもかなり小さいため、
短時間で自己発火点に達し、
ワーク材が損傷する前に酸素を豊富に含む空気に触れて酸化しま
す。
(既知か未知か、内部か外部かにかかわらず)バリの場所にかかわらず、
ガスがすべてのバリ
(固着しているか、取れかかっているかにかかわらず)
を覆います。
これにより完成品を損傷さ
せる恐れのある、いかなるバリもワーク材から除かれます。
除去が可能なバリの量は、燃焼室に噴射されるガス量、バリの厚さ、処理対象である被加工物
の熱伝導率、および燃料と酸素の比率で決まります。除去されたバリは、酸化物粉末を生成し、
この酸化物粉末は化学的結合ではない状態でワーク材表面上にドライフィルムとして残ります。
大部分のめっき工程の場合と同様に、ほとんどの後工程の熱処理がこの酸化物を除去します。
あるいは、中性洗浄剤を利用して、浸漬洗浄装置で酸化物を除去することもできます。
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精密表面仕上ソリューション
サーマルデバリング法(TEM)
EXTRUDE HONE™ TEM-P400
アプリケーション
バリ取り
ボア出口および交差穴のバリおよびバりの根元を除去します。
つや消し
亜鉛、ザマック、
アルミニウム製ダイカスト鋳物のつや消しを行います。
浄化
加工の際に発生し、見えない場所にたまった粒子を除去します。
メリット
• 場所に関係なく、バリと塵埃の除去が可能です。
ジェット水流と異なり、
TEMはメディアを特定の対象に向けてプログラミングするような方向合わ
せプロセスではありません。TEMでは、
ガスが全領域に行き渡ります。
• 従来の機械処理や研磨処理と異なり、TEMでは内部に残留したり、
表面に堆積するようなメディアは使用しません。
• バリを除去せずに折り込んだり押し込む可能性のあるジェット水流や、
機械処理、および研磨処理と異なり、TEMのプロセスでは、バリに触れる
ことはありません。
• 手作業や機械処理と異なり、二次的バリが発生することはなく、
重要部分に傷をつける危険もありません。
• 必要なのは、単純なバスケットとワークを固定する治具のみです。
• 非常に高い生産速度を確保できます。
— 通常30∼60秒のサイクルで数十∼数百個の部品を生産し、
年中無休体制での稼働も可能です。
• 運用コストは、仕上げを行う企業の中でも最も低い価格帯であり、
部品あたりにかかるガスおよび電気費用は非常にわずかな金額です。
• 高いプロセス安定性と優れたプロセス制御 – 精度、安定した品質、
高い再現性を実現します。
• 多くのお客様から現場故障や保証クレームが減少したという報告を頂き、
顧客満足度の向上につながっています。
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精密表面仕上ソリューション
サーマルデバリング法(TEM)
EXTRUDE HONE™ TEM C250
サーマルデバリング法(TEM)
治具
• ワーク材を固定し、均一なエネルギー分布を確保します。
部品の接触および歪みを防止し、繊細な表面を保護します。
• 搬入および搬出作業を容易にします。
• 自動化用にワーク材の向きを維持します。
• 耐食性のあるステンレス鋼でできています。
• ライナーと蓋付きの標準的なバスケットを使用します。
• プレートおよびピンは標準部品であり、固有のアプリケーシ
ョンに合わせてカスタム設計されます。
アクセサリー
TEMドライガスと酸化物のろ過
サーマルデバリング(TEM)
プロセスでは、バリと切り屑を燃焼した結果発生する湿った蒸気に、
酸化した金属微粒子を排出します。以前は、
これらの物質を屋外へ排出していました。
しかし今では、世界中の多くの工場がこのような排出物を削減するための環境への取り組みを
実施しています。
ケナメタルは、安全かつ経済的な方法でこれらの排出物を制御するソリューシ
ョンを提供しています。
複数部品治具の設計
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複数部品治具のセット
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精密表面仕上ソリューション
サーマルデバリング法(TEM)
EXTRUDE HONE™ TEM S250
EXTRUDE HONE ECO BOOSTERメタン燃料供給ステーション
小型で経済的な圧縮ガスソリューション
ケナメタルのEXTRUDE HONE ECO BOOSTERメタン燃料供給ステーションによって、お客様の圧縮ガ
ス供給のサイズを最適化します。EXTRUDE HONE ECO BOOSTERは、安定した圧縮ガス供給、従来の
NGコンプレッサーより省設置面積、また、よりシンプルな制御装置と省メンテナンスにより、
TEM機をサポートします。現在、圧縮メタンボンベを借りているのであれば、燃料費を最大80%
削減して競争力を向上させ、燃料切れになることもありません。
EXTRUDE HONE ESシリーズ湿式排気粒子除去装置
TEM機を所有するお客様向けの安全で効果的な排気粒子除去ソリューション
環境問題に関心を寄せる主要メーカーは、通常はサーマルデバリング加工機から屋外に排出さ
れている酸化物を分離するために、ケナメタルのこの一体型ソリューションを積極的に導入して
います。EXTRUDE HONE ES-1200および EXTRUDE HONE ES-2500モデルに湿式ろ過技術を採用し、乾
式集塵による爆発の可能性を防止します。水流の調整と、約0.5ミクロン以上の粒子をほぼすべて
除去するオプションのHEPAフィルターを装備することにより、99.9%の効率が達成されます。
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精密表面仕上ソリューション
カスタマーサポート
カスタマーサポート
ノウハウ
ケナメタルは、部品に関する極めて高い知識を結集し、お客様の部品に最高の
競争力を備えたソリューションを提供します。
部品に付加価値を加えることで、
ケナメタルはお客様の性能、品質および生産性の
向上をサポートします。
ケナメタルは、部品の価値を高めることによってお客様をサポートします。
テストと試作
ケナメタルは、当社のテクニカルセンターを通じて、お客様に砥粒流動加工(AFM)、
電解加工(ECM)、サーマルデバリング法(TEM)を利用する機会を提供します。その間、
当社は重要度の高いすべての試験、
デモンストレーションへの立ち会いを行います。
これには、試作部品の少量生産を行う初期の設計段階から、最新設備の最終引き渡
しや大量生産契約の前に検収テスト加工とサポートを行う段階までが含まれます。
サービスと設備
複数ある当社のテクニカルセンターでは、
ケナメタルのプロセスと機能をお試しいただけ
ます。
ここではお客様がテスト加工を見学することができます。ほとんどのテクニカルセン
ターでは全範囲のプロセスを実行できるため、少量から中程度の量で特定の作業を外注
すると便利です。
さらに、追加で清掃や調整を依頼できるというメリットもあります。
ケナメタルのテクニカルセンターは世界各国に配置されているため、お客様が必要とする
ソリューションを確認することが可能で、現地のスタッフが装置に関するすべてのフォロー
を行います。現地のチームがお客様のすべての機械と治具の設置とメンテナンスを行い、
お客様の投資を保護します。
さらに、
ケナメタルでは、
フルサークルプログラムやスペアパーツ在庫保証プログラム*
など、
プロセス全体の満足度を保証する多くのサービスプログラムを用意しています。
*地域によってご利用いただけない場合もあります。
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精密表面仕上
ソリューション
カスタマーサービスやご注文については、
下記までご連絡ください。
Kennametal Extrude Hone
235 Industry Blvd.
Irwin, PA 15642 USA
TEL: 1 724 863 5900
Eメール: [email protected]
Kennametal Extrude Hone Limited
1 Sovereign Business Park
Joplin Court, Crownhill
Milton Keynes
England, Mk8 0JP
TEL: +44 0 1908 26 36 36
Eメール: [email protected]
Kennametal Extrude Hone GmbH
Berghauser Str. 62
D-42859 Remscheid,
Germany
TEL: +49 2191 900 250
Eメール: [email protected]
Kennametal Extrude Hone GmbH
Bgm.-Merk-Str. 1
D-87752 Holzgünz
Germany
TEL: +49 8393 9434 0
Eメール: [email protected]
Extrude Hone (Shanghai) Co., Ltd
Shanghai Co., Ltd.
1508 Chen Qiao Road
Fengpu,
Fengxian District, Shanghai
201401
P.R. China
TEL: +86 21 37180618
Eメール: [email protected]
株式会社ケナメタルEH:
〒341-0034 埼玉県三郷市
新和3-137-2
日本
TEL: 048 954 0811
FAX: 048 954 0818
Eメール: [email protected]
Kennametal Extrude Hone India
Bangalore
8/9th Mile, Tumkur Road
India
TEL: +91 080 22198444または+91 080 43281444
Eメール: [email protected]
Kennametal Italia S.p.A
Via Lombardia 32/F
20098
San Giuliano Milanese (MI)
Italy
TEL: +39 02 89596448
FAX: +39 02 89512146
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グループ本社
Kennametal Inc.
1600 Technology Way
Latrobe, PA 15650 USA
TEL: 800 446 7738(アメリカおよびカナダ)
Eメール: [email protected]
ヨーロッパ本社
Kennametal Europe GmbH
Rheingoldstrasse 50
CH 8212 Neuhausen am Rheinfall
Switzerland
TEL: +41 52 6750 100
Eメール: [email protected]
アジア太平洋本社
Kennametal Singapore Pte. Ltd.
3A International Business Park
Unit # 01-02/03/05, ICON@IBP
Singapore 609935
TEL: +65 6265 9222
Eメール: [email protected]
インド本社
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CIN: L27109KA1964PLC001546
8/9th Mile, Tumkur Road
Bangalore - 560.073
TEL: +91 080 22198444または+91 080 43281444
Eメール: [email protected]
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