7/23学校だより207号

第207号
平 成 27年 7 月 2 3日 ( 木 ) 発 行
札幌市立北白石中学校
学 校だ よ り
せいふう
颯風
平 成 27年 度 第 7 号
~終業式にて
学校長より~
今年度の新たなスタートを切り、早くも4か月がたち、明日の陸上競技大会で
今学期も終わります。私もこの学校に来て、緊張の中、初めて挨拶したのがつい昨日のことのよう
に感じます。時のたつのは早いものです。
1学期は、旅行的行事がありました。どの学年も様々な課題を乗り越え、大きな成果をあげるこ
とができました。そして中体連が行われ、どの競技も熱戦が繰り広げられました。この後の全道大
会には、陸上部、柔道部、水泳部、バドミントン部が進出し、まだまだ活躍してくれそうです。ま
た、吹奏楽部の地区大会も始まります。陸上部の出口君はすでに札幌で開催される全国大会への出
場も決めています。みんなのいろいろな場面で輝く姿を見ることができるのが、とてもうれしく思
います。今後も活躍を期待しています。
さて、今年に入り、ニュース報道では、滝川での飲酒運転による死傷事故、札幌厚別区の高校生
の事件や遠軽で起きた犬による事件など、北海道内で起こった心の痛む、命に関する事件事故が多
いように思います。なかには「どうして?」と感じるとても信じられない事が起きています。全国
に目を向けると、川で感電する死傷事故など、さらに驚くような事件事故も起こっています。先日、
1年生で行われた「命の大切さを学ぶ教室」では、中学3年生だった娘さんを交通事故で亡くされ
た『白倉様』からお話をしていただきました。その中で、「娘の命を奪った運転手が憎くて、私の
手で殴りたかった。でも、いかなる理由があっても相手を傷つけてはいけないし、そんな権利は誰
にも無いのです。」とおっしゃっていました。とても心に響いた言葉でした。皆さんはこの言葉を
どう思いますか。自分が受けた痛みや苦しみ、辛さがわかっているからこそ、同じ思いを誰にもさ
せたくない、そんな強い意志と願いを感じませんか。皆さんもしっかり受けとめてもらいたい言葉
です。
もう一つ『白倉様』はこんな事もおっしゃっていました。
「命の誕生は、奇跡なんです。だから、
他人を傷つけてはいけないし、自分も傷つけてはいけないんです。」と。確かに人類学的に考える
と、生命が誕生するのは奇跡の連続であり、多くの命が引き継がれています。皆さんの命も多くの
奇跡から誕生したのです。そして、その命は両親、そしておじいちゃんおばあちゃん、曾おじいち
ゃん曾おばあちゃんとさかのぼっていくとそれだけで14人の命を引き継いでいます。さらにさか
のぼっていくと数え切れない多くの命を引き継いできたことがわかります。それだけ皆さんの命は
尊く、大切でかけがえのないものなのです。
通信手段が進歩し、気軽に会話が楽しめる今、そして、バーチャルな世界に触れ合う事が多い今、
言葉の持つ力について、心について、そして命について、もっと真剣にもっともっと重く考えてい
きたいものです。
長い夏休みが始まります。事故にはくれぐれも気をつけて生活してください。
そしてせっかく、自分の時間が持てるチャンスです。おじいちゃん
おばあちゃんから、お話をいっぱい聞いたり、いろいろな本を読んで、
心のエネルギーにするなど、普段できないことにチャレンジし、多くの
ことを学んでください。
そして、心も体もリフレッシュして、2学期の始業式にまた、元気に挨拶を
交わしましょう。
「命の大切さを学ぶ教室」
7月6日 に、「命の大切 さを学ぶ教室」が行 われました。子ど
も達の健全な成長を願って、外部の方を講師としてお招きして行
う特別授業です。これまで、同様の目的で行われたものに、生活
安全教室、標準服着こなし講座などがあります。
今回は、白石警察署ご紹介の白倉裕美子様に「交通事故の悲劇
について」と題して、ご自身が交通事故で娘さんを亡くされたと
きのことを詳細にお話いただきました。皆、真剣に聞き入っていました。とても悲しいお話でした
が改めて「命の大切さ」を認識しました。そのお話を聞いての生徒の感想を紹介します。
白 倉 裕 美子
様
一年 八 組
梶
玲依
私は、白倉さんの話を聞いてとても感動して泣き
そ う に な り ま し た 。 今 ま で は 、「 交 通 の ル ー ル な ん
てどうでもいいや」なんて思ったり、友達が交通の
ルールを守っていなくても注意していませんでし
た。
でも、今回の話を聞いて、一人の「ちょっとだけ
いいや」がすごく大きいものということもわかった
し、今、授業を受けていることが当たり前なんて思
っちゃダメだなと思いました。今、生きていること
が 奇 跡な ん だ と思 い まし た 。
私 は 、 よ く 「 何 故 、 生 き て い る の だ ろ う 」「 生 き
ていて意味があるのだろうか」などすごく悲しい気
持ちになることがたまにあります。でも、こういう
のを考えられることも生きていられるからなんだと
思 いま し た。
生きたくても、生きていけない人がいるのに、自
殺はとてもダメなことだということもわかりまし
た。
何も悪いことをしていないのに、何にもしていな
いのに交通事故で亡くなられる方も少なくないの
に、わざわざ自分を傷つけていくのは、本当にもっ
た い ない と 思い ま し た。
~中略~
白倉さんは、お忙しい中、私たちに命の大切さを
教えてくださいました。自分も、将来、人の役に立
てるような仕事などをやってみたいなと思いまし
た。
これからも交通のルールを守って、生きていくこ
とに感謝をもって生きていこうと思います。友達が
苦しんでいるときには、話を聞いてあげたり、気持
ち が 軽 く な る よ う に 、少 し で も 事 故 を 減 ら す よ う に 、
で き た らい い なと 思 いま し た 。
夏の交通安全について
夏休み中は屋外での活動が活発になる時期です。この季節は、子どもを巻き込んだ交通事故の危
険性が高まる時期でもあります。平成26年度の札幌市内における中学生以下の子どもの交通事故
負傷者数は236人と報告されています(札幌市交通安全運動推進委員会)。悲惨な交通事故に遭
うことなく、夏休みを楽しく安全に過ごせるよう、ご家族で交通安全について話し合い、子どもた
ちの交通安全意識を高めていただきますようお願いいたします。
特に、自転車乗車時の事故が多発しています。自転車の場合は、被害者のみならず、加害者にな
る可能性もありますので、十分な注意が必要です。
夏休み特別勉強会
夏休みの学習は、まず宿題に取り組み、そし
て1学期の復習や苦手な教科の克服に時間を使
って欲しいものです。
基礎学力の向上、定着をねらって、学校でも
夏休み特別勉強会を行います。詳細は各学年か
らのプリントをご覧になって日時を間違わない
ように登校してください。規則正しい生活をし、
夏休みの学習、頑張りましょう!
おしらせ
・7/23 終業式
・7/24 陸上競技大会(円山陸上競技場)
→雨天中止の場合 6 時間授業
・8/24 始業式 2学期開始
・8/27、28 第2回定期テスト
・8/31 生徒会役員立候補受付締切