大阪 JOC の祝いに当たって 堺ブロックチーム パトリック神父 今年 11 月 8 日は堺教会にて大阪 YCW センター創立 35 周年と同時に大阪 JOC25 周年 を迎えます。日本 JOC 顧問司教である松浦悟郎司教様をはじめ、今までご協力していた だいている司祭方や信者さんと共に記念ミサを捧げ喜び祝ってくださいます。[JOC, YCW]という用語自体を目にすると、すぐ理解しがたいかもしれませんが、明確に説明さ せていただきます。カトリック青年労働者連盟は、英語で Young Christian Workers(略 YCW)ですが、フランス語で Jeunesse Ouvriere Chretienne (略 JOC)といいます。海外 では「YCW」という略が幅広く知られている一方で、日本では「JOC」が一般的に使わ れている略です。 大阪 YCW センター創立して以来、35 年目になりますが、大阪 JOC は、福島教会から 再出発し、発足してから 25 周年を祝うことになります。2013 年4月に JOC 協力者とし て任命を受けた私は千利休屋敷の近くにある大阪 YCW センターで働く青年たちと一緒 に活動し続けています。実は私は、大阪のみならず全国 JOC、とりわけ札幌、東京、広 島の青年らと関わらせていただき、国際的な会議にも積極的に関与させていただいており ます。 30年程前の青年たちが、数え切れないぐらい大勢いたからこそ、働く家はいつもまる でお祭り気分で賑わっていたようです。当時、青年たちが教会においても、社会において も生き生きとして大活躍していました。職業や事情が異なっても皆が仲間として互いに受 け入れ合い、楽しく活動をやって来られました。ですが、現代の青年たちが厳しい社会の 中で能力や資格を習得しても競争心が強くならなければ、精神的な病気に陥ってしまい、 家に引きこもっている傾向が増えています。残念ながら、彼らの居場所がなくなりつつあ ります。しかし、このような社会の厳しさや苦難さや仕事のきつさ等から立ち向かうこと が出来た JOC のメンバーが多く現れています。そこで JOC と出会って、 「よかった」と 言い出したことを誇りに思っている青年の感想を聞き何度も感激させられるのです。 「JOC って何をするの?」とよく聞かれますが、簡単に言えば、JOC の大切な活動は 「生活と活動の見直し」です。それは集まりの中で、「見る、判断、実行」の3つを基本 に行っています。JOC の目的は働く青年たちが人間として生き生きと成長していくこと です。国籍や職業に関係なく青年誰でも集まりに参加することが出来るのです。現在、JOC には様々なメンバー、つまり殆ど信者でない青年、あまり仕事が出来ない青年、精神的に 弱い青年、家庭問題を抱えている青年、トランスジェンダーの青年もいます。自分が必要 とされ愛され、受け入れてくれる場所が JOC しかないと思われる青年が少なくありませ ん。それが、何よりも JOC 独特の活動と言っても言い過ぎでないでしょうか。 堺ブロックの若者よ、JOC の運動に参加してみませんか?人間らしく生きるために一 緒に自分を変えて成長していきましょう!
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