家 庭 数 2月27日発行 平成26年度 小金井市立前原小学校 校長 浦川 潔 №13 小金井市前原町 3-4-22 TEL 042-383-1146 FAX 042-382-2046 E-mail : [email protected] 学力向上に向けて 校長 浦川 潔 先日、都立高校の入試問題とその正答が新聞に掲載されていました。紙面という限られたスペー スですから、縮小され、小さな文字や難しそうな図がぎっしりと並んでいました。小学生の子供た ちにこれを見せたら、「難しそう。」「(解くのは)無理だ。」と言う声が聞こえてくるような気 がしました。 子供たちの進路にはいろいろな選択肢があります。例えば、前原小学校の6年生が、高校受験を 選ぶならば、今回の入試問題は、3年後までに自分が身に付けておかなければならない力の目安と なります。今は難しそうに見えても、3年後にはそうでもないのかもしれません。小学校でも、1 年生が6年生の教科書やテスト問題を見たら、同じように「難しそう。」と思うはずです。 国語の入試問題の定番は、漢字の読み書きです。今年度も読み書きそれぞれ5問ずつ、計10問 が出題されていました。それぞれの問題は、以下になります。 読み…(1)営む (2)憧れる ⑤ (3)港湾 ③ 書き…(1)投げる (2)車窓 (3)駅 ③ ①⑥ ③ (4)臨む (5)畏怖 ⑥ (4)翌週 (5)植えた ⑥② ③ ※丸数字は、習う学年 「読み」の(1)(4)と(3)の港、「書き」はすべての問題を小学校で習います。小学校の 漢字の読み書きがしっかりと身に付いていれば、都立校入試問題の漢字10問中の7~8割ができ てしまうのです。受験勉強で覚えなければならないことは膨大ですが、今年度に限っては、小学校 生活6年間の漢字学習で点数の大部分を獲得できたことになります。 漢字の読み書きの定着は、学力向上の基本です。小学校で習う漢字は、全部で1006字です。 1日1字覚えれば、4年生になる前に終了できる文字数です。けれども、漢字には音読みや訓読み、 熟語などあり、その組み合わせは数え切れないほどあります。「過程」「家庭」「仮定」のように、 読みがなは同じでも、意味が全く異なる同音異義語も漢字学習を複雑にしています。漢字の定着に は、誰でも時間がかかります。毎日、少しずつでもくり返す努力をしなければ、すぐに忘れてしま います。ですから、漢字の読み書きの力を見れば、その子の学習に取り組む姿勢がおよそ見えてき ます。 前原小学校では今年度、従来の前原テストの内容を改善し、基礎計算力と共に、漢字の定着の様 子を長期休業前にご家庭へお返ししました。新学期の再テストの結果は、全体的に良好で、初回か ら満点またはそれに近い子供たちを含めれば、7~8割の子供たちの成績が向上していました。長 期休業中の家庭での取り組みの成果だと考えています。ご協力ありがとうございました。来年度も、 学力向上のための工夫改善を続けていきます。
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