で仕留められそうだ。大風で木がた わむのを見て木の反跳力を使って槍 を飛ばすことを考えた輩もいる。ア イデアは悪くはないが、当たるも八 卦、当たらぬも八卦、ブービー賞か な。ただ、弓矢へと道標をつけた功 績は大きい。試行錯誤を繰り返しな Vol.19 がらいろいろ考えた。 旧石器時代 ある時、食べられないほどのナウ の食糧確保 マンゾウの肉を手にした。次にいつ 御馳走にありつけるか分からない。 ためしにひとかけらずつ洞窟の風 今は昔、旧石器時代。皆で競って 知恵を出し比べていた時代である。 通しのいいところと、海の中に保管 することにした。食べ残した顎骨を ナウマンゾウが肉食恐竜のように自 フック状に削って肉をひっかけ水の 分たちを襲ってこないことを学習し 中につけておいた。洞窟の方は上手 た祖先たちはこぞって新しい武器 く干し肉ができた。保存食の始まり 作りに奮闘した。ナウマンゾウがぬ である。海につけておいた肉を引き かるみに足を取られて動けなくなる 上げようとしたが、何か重い。一瞬、 のを待っていたのではなかなか肉に つけておいた肉がなくなったかと焦 ありつけない。ナウマンゾウを見つ ったが、何と肉の代わりに大きな魚 けたら追い込んで仕留めるのだ。そ が上がってきた。フックにかかった の為には一発で仕留める武器が必要 のだ。漁業の始まりである。 だ。自分が考案した武器で仕留める 一体、このような遺伝子のルーツ ことができれば、最初に欲しいとこ ろの肉を手にする権利を与えられる。 が本当に糖尿病の解決につながるの だろうか?私は疑心暗鬼になりなが 祖先たちはありったけの知恵をふり らも和尚の説法をはるか遠くに聞き 絞って考えた。 「これどうやって使 健康道場で座禅を組み続けている。 うん。 」というような目が点になる 本質的な糖尿病の解決を目指して。 ような滑稽なものを作ってくる輩も いる。欲の始まりである。下手な鉄 砲数撃ちゃ当たる的発想だ。そんな 中、鋭い槍を作ってきた奴がいる。 なるほど確かに急所に当たれば一撃
© Copyright 2024 ExpyDoc