南中校長室だより 平成２７年１０月１４日（水） ＮＯ.１０ 校長 小林 彰 １０／６～８ 出雲市中学校新人体育大会結果 よく頑張りました！ １０月６日から８日にかけて、秋晴れの下、大会が行われました。出雲地区大会へ の出場権をかけて熱戦を展開しました。野球部、男子ソフトテニス部、女子バレーボ ール部が出場しました。 １、２年生の皆さんにとっては、３年生の皆さんが引退してから初めての公式戦と なりました。野球部は、初めて斐川西中学校との合同チームで出場しました。湖陵中 との試合では、斐川西中の選手達、保護者の皆さんも、力強い声援を送ってくれまし た。各部ともよく健闘しました。保護者やご家族の皆様には、たくさんご声援をいた だきました。選手にとって大きな励みになったと思います。ありがとうございました。 野球 １０／６ 浜山公園少年野球場 １回戦 出雲南・斐川西 ０－３ 湖陵中 ソフトテニス＜男子＞ １０／７、８ 浜山公園テニス場 ＜団体＞ リーグ戦 第３位 出雲地区大会出場 出雲南 ２－１ 斐川東中 出雲南 ３－０ 斐川西中 出雲南 ３－０ 出雲一中 出雲南 １－２ 大社中 出雲南 ０－３ 河南中 ＜個人＞ 今岡 顯・小豆澤良組 ベスト８ 出雲地区大会出場 奥井寛太・高橋 翔組 ベスト８ 出雲地区大会出場 バレーボール＜女子＞ １０／７、８ 県立浜山体育館 予選 B ゾーン ２回戦 出雲南 ０－２ 出雲二中 敗者復活戦 出雲南 ０－２ 出雲三中 ９／２８ 全校朝礼 「豊かさ」ってなんだろう？ 全校生徒に次のようなことを話しました。 今年、東京へ行く機会がありました。ついでに東京スカイツリーに登りました。 いくつかの学校が見えました。共通していることがありました。プールが屋上にあ りました。そして、校庭もありましたが、いずれも狭く、砂地ではありませんでした。 まわりは緑の木々はなく、ビルに囲まれていました。思わず、南中学校は恵まれた環 境にあるすばらしい学校だなあと改めて思いました。 数年前に、出雲市出身の錦織良成、映画監督の講演を聞きました。 講演の中で、東京からの著名な方々に、出雲市、松江市などの観光地を案内された ときの話をされました。東京から来られた方々に、一番よかったところを尋ねると、 出雲大社、松江城などの有名な観光地ではなく、出雲市内の古いあるお寺が一番よか ったと言われたそうです。錦織監督もびっくりされたそうです。それは、人の手がほ とんど加えられてなくて、自然の美しさがそのまま残っていたからだそうです。 私にはとても衝撃でした。そのお寺は私も何回か行ったことがありました。でも、 私にはそのお寺に特別な魅力は感じていませんでした。この話を聞いてから、私は何 度もその寺に足を運びました。観光客も少なく、静かで、豊かな自然がいっぱいあり ました。訪れる度に、少しずつ紅葉していく山々は、心からすばらしいと思いました。 あまりにも身近かすぎて、そのよさに気づいていなかったことに気づきました。有名 な観光地がいいところだ、という私の固定観念が崩れていきました。 また、次の話も興味深く聴きました。 「都会では二分に一回電車が来ます。これは便利なのでしょうか。それほど人間に あふれかえっているということの裏返しではないですか？ 通勤ラッシュで混み合 う電車に長い時間乗っているわけですよ。もし、都会で、島根の人たちと同じような 広い家で生活をしようと思えば、家賃が百万円に駐車料金が十万円かかります。もち ろん、東京のおもしろさもあります。私はそれを否定はしません。しかし、ふるさと のよさを忘れないでほしいと思います。 」 自分の中で、ふるさとに対する価値観や思いが少しずつ変わっていくのを感じまし た。私にとって、この二つの話は、今一度、ふるさと島根や出雲市を見直すきっかけ になりました。 その後、錦織監督の映画を二度観ました。 「Railways」という映画でした。 稲穂が波のように風になびく様子、宍道湖に浮かぶシジミ採りの舟、一畑電鉄のい のなだ駅など、映像だけが映るシーンが散りばめられていました。普段、何気なく見 ている景色が、いつもと違って映りました。心からいいところだなあと思いました。 錦織監督のふるさとへの愛着や郷愁を、終始感じ取ることができました。 私たちが幸せに生活するためには、何が大切でしょうか？交通機関が発達している こと？「マンション」に住むこと？欲しいモノや新しいものをすぐに買えること？安 全・安心な環境？人と人とのつながりが大切にされていること？ 都会には、都会のよさがあり、田舎には、いなかのよさがあります。都会にはない、 お金を出しても買えないものが、田舎にはあります。ぜひ、皆さんの視線で、感性で 見つけてほしいと思います。
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