報告 - 川崎市内の社会福祉協議会

社会福祉法人
平成26年度
川崎市麻生区社会福祉協議会
麻生区ボランティアのつどい(交流会)
報告
主催 麻生区社会福祉協議会ボランティア活動振興センター
共催 田園調布学園大学地域交流センター
協力 あさおボランティア・当事者連絡会
平成27年2月25日(水)の午後1時30分から午後4時頃まで、麻生区役所4
回第1会議室において麻生区ボランティアのつどい(交流会)を開催しました。
当日は、ボランティア活動をしている人やこれからはじめようと思っている方、福
祉施設の関係者、麻生区ボランティア活動振興センター運営委員、あさおボランティ
ア・当事者連絡会、田園調布学園大学学生など65名の参加で、とても楽しく和やか
な雰囲気の中、開催されました。
講座は、最初に3人の方に、「ボランティア活動IN麻生区~ボランティア活動の
事例を交えて~」という事で、それぞれのボランティアへの思いをお話しいただきま
した。
武村桂子氏
『ボランティア活動は社会参加の場』
全盲での子育ては大変だったが、子育てが一段落ついた後に、社会とのつながりが欲しいと思
った。自分は読書が好きだったので本を読むことで何か出来ないかと思っている時に色々な出会
いがあり、1991年「朗読ボランティアグループさんざし」に入った。その後、活動を続ける
中で代表になって欲しいと言われ今に至っている。代表になると色々と書類を作成しなければな
らなくなり、最初は家族にパソコンで作成をお願いしていたが、自分でやりたいと考えるように
なった。他の視覚障害の仲間も集まり、パソコンを教えるサポーターの人と一緒に立ち上げたの
が、
「あさおPCクラブ」というパソコンのボランティアグループである。
自分としてはボランティアをするという感覚ではなかったが、自分がしたいことをするという
気持ちで活動を継続する内に、色々な活動に広がり、活動を通じて多くの人と接するので、そこ
から「わ」がどんどん広がっている。
ボランティアは、障害を持つ専業主婦の私にとっての社会参加の
場である。何かをしてあげようという気持ちではなく、自分の興味
があることに「まず参加すること」が、長続きする秘訣なのではな
いかと思う。
「やってあげる人」
・
「してもらう人」という関係では
なく、お互いにプラスになるような関係になることが重要だと思う。
ボランティアをしようと構えるのではなく、人とのつながりや「わ」
をひろげようという感覚でやっていくと良いと思っている。
鈴木信行氏
『高齢者のために何かしていきたい』
今年の1月、麻生区社会福祉協議会のボランティア相談コーナーに、妻がボランティアをやっ
てみたいという事だったので一緒にいったが、その時にあなたもどうですかという話を受け、自
分は別のボランティア活動をしていたが、何かあればお手伝いしますよという話の中で紹介をし
てもらったのが「人とサロンをつなぐ移送推進協議会」の運転ボランテ
ィアだった。この活動は今月から始めたばかりでほやほやだが、昔から
高齢者のお手伝いをしたいとずっと考えていた。
自分がボランティアをしようと思ったきっかけは、高齢者福祉の問題
を知る中で、外国人介護者の受け入れの話や、自分も介護の資格を取得
し、認知症の介護の現場などを見る中で、高齢者の皆さんのために何か
していきたいと思いボランティア活動をしている。
また、それとは別に、外国の方に日本語を教えるという識字ボランテ
ィアをしている。日本語を教えると言っても特別な資格は必要ない。
外国の方と地域で共に生きる社会づくりを目指して活動をしている。講習会を受ければ誰でもで
きるのでぜひ参加をして欲しい。また、囲碁のお相手のボランティア活動もしている。高齢者施
設では囲碁をうてる人が少ない。とても喜ばれるので、どうでしょうか。
松永奈美氏
『BBS会の活動をみんなに知ってもらいたい』
「田園調布学園大学BBS会」の会長をしています。BBSとは、
「Big Brothers &
Sisters
Movemennt」の略称で、少年少女たちに同年代のいわば兄や姉のような存在として、一緒に悩
み、一緒に学び、一緒に楽しむボランティア活動です。少年少女との交流を通じて非行のない社
会づくりを目指しています。
「田園調布学園大学BBS会」は4年前に立ち上がり、様々な人の協力のもと、現在は大学の
公認も受け、平成26年12月から長沢小学校の下校時の見守り活動
を行うなど活動を広がっている。この長沢小学校の下校時の見守りは
以前からやろうという話があったが、学業なども忙しく出来なかった
が、警察や小学校と連携をし、小学生の下校時に見守りの活動を始め
た。毎日は行けないが、小学生が顔を覚えてくれて話しかけてくれる
ようになり、日に日に仲良くなってきて活動がとても楽しくなってき
ている。
自分が BBS 会に入ったのは、更生保護についての大学の授業で活
動の紹介を受けたことがきっかけ。自分は障害関係のボランティア活
動はしていたが更生保護の分野の活動は知らなかったのでやってみ
たいと思った。今まではBBS活動とか更生保護ボランティアといっても、なかなか理解されな
かったが、長沢小学校の下校時の見守りボランティアという目に見える活動をはじめたので、こ
れから多くの方に知ってもらい活動を盛り上げていきたい。BBS活動は全国的な活動なので、
色々な地域の幅広い年代の方と交流する中で視野が広がり、とても良い勉強になった。色々な人
と知りあえたことがこの会に入って一番良かったことだと思っている。